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手を伸ばして目を閉じないで 

本当は先週末に読み終えていたんですけど、上手く感想をまとめるコトができずにずるずると…。
樋崎の“苦しさ”がまるで自分のコトのように同調しすぎて、冷静に作品を読むことが出来なかった。
結論を先に言うと、樋崎は私が大好きな理想的な“ツンデレ受け”で、芯の強いキャラクタでしたが、
お相手の明石が、私が苦手なタイプの典型的で傍若無人な“年下攻め”で、コレが実に辛かった!
もし、私が樋崎のような境遇に見舞われたなら、どんなに愛情深く真摯に私を求めてきたとしても、
明石タイプからは一目散に逃げ出すコトでしょう…ヘタレたチキンハートの持ち主だからネ(笑)。
崖っぷちに追い詰められても、混乱の状態異常のままに、足を踏み外して転落するのが関の山。
それくらい、明石と寄り添って生きることはシンドイことのように思えました…。

要するに、私にとっては苦しくてもどかしかったとはいえ、それ程にのめり込んでしまうお話でした。
交通事故の後遺症で野球人生の道を絶たれてしまった主人公が、“情熱”を取り戻すまでの物語。
かつての自身を“理想”と仰ぐ年下の明石に半ば強引に迫られ、人生の荒療治を施される樋崎。
現役ピッチャーの明石との再会は、2年間避け続けてきた“野球”を目の当たりにすることでもある。
傍から見ても、樋崎にとって酷なように見えるのですが、明石はそれでも彼と関わり続けようとする。
“年下”で、野球人生が順風満帆な明石には、樋崎のそんな心の苦しさを汲むことが出来ないのだ。
投げやりで無気力な生活を送っていた樋崎は、無関心で明石をあしらい自身から遠ざけようとする。
が、その消極的な作戦はなかなか成功せず、明石はどんどん樋崎のテリトリーに踏み込んでくる。

…って、樋崎視点でアラスジを追ってしまうと、彼には勝ち目が無さそうなBLに見えてきますよね。
が、幕間で挿入される明石の視点で、彼の苛立ちや焦燥感が垣間見れるので溜飲が下がります。
明石は明石で樋崎の心の在り処(本音)が見えない不安を抱えており、劣情的な下心もあるため、
頑なな“先輩”の矜持に負けており、強引で間違った手順を辿る自身の不甲斐なさを悔いてもいる。
彼の“理想”の“先輩”はやはり一筋縄ではいかず、だからこそ“理想”の相手であり続ける訳です。

私も再読してようやく見えてきたのですが、この二人はずっと五分五分の苦しい駆け引きを続けて、
そんな求道的な辛い関係を二人で乗り超えて、かけがえない一生を貫いてゆくのではないのかな?
私の理想のやおい的な関係は、“仲良く追いかけっこ”式の知略ゲームを貫く二人の関係にある為、
余計にそんな二人の“未来予想図”を思い描きたくなるんだな(笑)。

樋崎が一方的に悩んでいるように見えがちだけど、明石も樋崎の手の内で悩み続けると良いな♪
年下攻めは、“先輩”の魂にはそうそう簡単に近づけるモノではないっ…フハハハ、ザマァ見ろ!!
悩んで、考えて、克服して、ちょっぴり甘くなって、また悩む…そんな循環エネルギーが二人の力。
個人的には、樋崎は明石にはもったいないツンデレ受けだと思うけど、樋崎が幸せならまあいいや。
明石は終始気に食わない傲慢な年下攻めだったけどネ…ご馳走様でした~♪

<作品データ>
・渡海奈穂『手を伸ばして目を閉じないで』(松本ミーコハウス・画、新書館ディアプラス文庫)2008.11
手を伸ばして目を閉じないで (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫 199)手を伸ばして目を閉じないで (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫 199)
(2008/11/10)
渡海 奈穂

商品詳細を見る



松本ミーコハウスさんは、私が目下注目しているBL漫画家さんなんですが、挿絵も凄かったっ!
このユニーク(?)な画風を許容できる方は、なかなかいないんじゃないかと思ってみたり…(笑)。
月末のコミックも楽しみです~♪最終回は読んでいないので、今から無駄にドキドキしています♪
…げ、下克上の予感が…(私の勝手な予想ですので当てにしないでねw)。

<拍手お礼>
・entry76、81、87に拍手ありがとうございます~♪
って、また随分古いエントリーに拍手がっ!ブログ始めた頃の記事ばかりですな。
[ 2008/11/14 21:11 ] novel BL | TB(2) | CM(4)
こんばんは!ゆちゅ♪さん。
コメント&TBありがとうございます!
そして、ブログの設定がパス式に変更されいた件のご報告もありがとう。
自分のブラウザでは普通に閲覧できたから、全然気付きませんでした…。

この作品はキツイんだけど、大好きな感じの青春モノだとは自分でも分かっていて、ただ脳が上手く機能しないのが何より辛かったです。
ただ、私は年下攻めの中でも特にダメなのは従順なワンコなので、そういう意味では完全に読めない!という作品ではなかったのですが…。
何かね、胸がギュッとなる感じで、私は松田美優さんや水原とほるさんの暴力シーンは割と平気なのに、こういうのが読んでて苦しいんですよね(笑)。
ヘタレだから。

こちらからも、後ほどお邪魔します!
それでは。
[ 2008/11/20 00:06 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん こんにちは~♪

先にメールをいただいてから自分も読んでみて、これは確かにtatsukiさんにはキツかろうと思った次第です(笑)
年下攻でもここまで自分勝手な暴虐ぶりを発揮する後輩はなかなかいないもんね~、トンチキ設定ならともかく!

しかし私もバカでわがままな奴ー!と思いつつ、昔先輩に恋した同士として一概に断罪もできない気持ち…。
結局は「先輩」である樋崎の度量に甘えて許しを乞うしかないのかなあ、と思います。
そして結局甘やかしちゃう樋崎が好きだ!(笑)

私としてもいろいろと思うところが多すぎて、あまりうまくまとめられた気はしないのですがTBいただきましたのでよろしくお願いします♪
[ 2008/11/18 15:18 ] ゆちゅらぶ♪ [ 編集 ]
こんばんは!はーこさん。
この作品は、年下攻め萌えの方でもちょっと辛いと伺ってホッと胸を撫で下ろしております。
私が読者としてヘタレすぎるから、明石タイプから逃げ出したくなるのかと思っていたのですが、もしかしてこの反応がフツー?なのかな?
ただ、明石の強引さは、彼を引き受ける樋崎の強さが裏返しになっていると思うので、やっぱりコレはコレで一つの良い物語なんだろうなあ、と思ってます。
かつてのチームメイトと誤解が解けるシーンは、再読してもブワっと感極まってしましました。
最近、涙もろいなあ…私。
やっぱり、渡海さんは何か上手い!って思ってしまった作品でした。
不意打ちのメールは、一人で受け止めるには辛くてつい送っちゃいました。
迷惑メールみたいですよね…反省してます。

ではでは!
[ 2008/11/16 21:31 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん、こんにちは♪

最近、私たち気が合うというか、同じタイミングに同じ本のレビューをアップしていますね~。
tatsukiさんからこの本を読んだ直後の興奮メールを貰ったときは、まだ福岡では売っておりませんで一体どういう話なんだと思っておりました。
で、読んでみたところ、tatsukiさんと違い、年下攻めが好物の私でも明石の行動は辛かったです。
もう、これって相手が樋崎だから成り立ったような~。
とりあえず、樋崎と元チームメイトの
誤解が解けてよかった~と、話の主流じゃないところに反応してしまいました。
いや、最終的には明石との関係も良かったと思っていはいるのですけどね…。

TBいただきましたので、よろしくお願いしますね♪
[ 2008/11/15 16:25 ] はーこ [ 編集 ]
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