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愛してると言ってみろ 

不覚にも、私もまたこの小説で泣いてしまいました(笑)。
お世辞にも上手い小説じゃないし、文章のまどろっこしさ/野暮ったさは時に目を覆いたくなる程。
3点リーダーだけで会話するシーンも多く、ソレって小説としてどうなのよって言いたくなること度々。
主人公は無神経で察しが悪く、独自の観念で凝り固まった持ち主の癖に悲劇のヒロイン気取り。
私は倣岸不遜なタイプもニブチン無神経タイプも、天然猛禽タイプもBLキャラ的には好きだけれど、
今回の主人公の鷺沢恭平(サワ)には、流石に何の魅力も感じませんでした…。

が、そんなマイナス要素の数々も、一途にマメに片恋を貫く波多野の魅力が全てを超越しました。
この正体不明にミステリアスな攻めは、酒癖の悪い腐れ縁/片恋相手に甲斐甲斐しく世話を焼く。
そんな9年間が彼にとってかけがえのない幸せだったというのだから、本当に頭が下がる話です。
鈍感な鷺沢はそんな親友の苦悩にまるで気付かず、無神経に幾度も自身の彼女を彼に紹介する。
鷺沢には、理想の家族(像)に対する飽くなき憧憬があり、結婚願望への執着も激しいのですが、
なのに一番大事な(未来の)パートナーに対する配慮が致命的に欠けている為、いつもフラれる。
容姿も収入も恵まれているのに“恋愛”が長続きしないのは、全て彼の性格/配慮に難があるから。

というか、彼の“甘え”を許容する無二の“親友”が常に傍にいるから彼は自身の欠点に気付かない。
9年間の長きに渡り、地歩を踏み固めてきたこの気の長い男が今恋人候補に名乗りを挙げるのだ。
しかも、波多野は正統派の構えを見せ、受けに恋愛の主導権を明け渡す度量の広さを持つキャラ。
最後までがっつかず、結果はどうあれ鷺沢を愛しぬく“覚悟”を決めてる男ぶりが堪らないデス(笑)。

『ずっとこうしていたかったんだよ。一日中、飽きるほどそばにいて、誰にも遠慮せずに構いまくって、めちゃくちゃに甘やかしてやりたかった』(P155)



↑のような、さりげない一言が彼の9年間を思うととても胸に沁みるんですな。
まあ、何で惚れた相手が寄りによって鷺沢だったのかという素朴な疑問は、最後まで不明ですが。
よっぽど、波多野の人生/周囲にはロクな人間がいなかったんだろうな~。

てことで、私は全編波多野萌え♪が全てを凌駕しております。
鷺沢視点じゃ波多野の内面は全く見えてこない仕様なので、これ幸いと勝手に妄想補完してます。
彼は私の理想的な<攻め>の筈だから、鷺沢以外の相手には当然<受け>にまわるはずだとか、
そもそもこの二人はリバってこそ真の理想の“恋人”関係に達するんじゃないのかな、とかね(笑)。
波多野は、鷺沢がポジション交代を主張したらヤな顔せず、むしろ喜んで受けにまわるキャラの筈。
信じてまっせ~♪

と言うわけで、この小説は“騙されたつもりで読んでみろ”ってオススメしたくなる味のある作品です。
手放しでオススメするにはちょっと…文章が…というか、視点が辛い部分もあるコトはご了承下さい。

<作品データ>
・渡辺ゆい『愛してると言ってみろ』(日吉丸晃・画、角川書店ルビー文庫)2008.1
愛してると言ってみろ (角川ルビー文庫 116-2)愛してると言ってみろ (角川ルビー文庫 116-2)
(2008/01/01)
渡辺 ゆい

商品詳細を見る



それにしても、波多野…出身は何処なんだろ?

言葉が、「知らざあ言って聞かせやしょう」的な侠気溢れる古風な言い回しを好んでしてません?
「言っちまえ」とか「経っちまった」とか「どうしようもねぇ」とか…って、イマドキの言葉なのかな?
しかも、うっとりするようなバリトン声らしいので、私はうっかり笑っちまいそうになるんだな。

いずれにせよ、挿絵のイメージが激しく違う…気がするのが、勿体無いと思う。

<拍手お礼>
・entry361、897、899に拍手ありがとうございます~♪

>897に拍手くださったKさん
またまた拍手+コメントありがとうございます~♪
良いですよねへたれイケメン攻め!!ダメっぽくてしょっぱくて…でも、時々真っ当(笑)。
私も年甲斐もなくときめいてジタバタしてます(笑)。

>899に拍手くださったSさん
えーと、私のリア友のSさんで良いのかな…ち、違う方でしたらゴメンナサイっ。
渡海さんは“小説”が上手いですよね~、なのに、設定が電波よりなのでギャップがあるイメージ。
本作品は正統派に“美味しい”コメディだったと思います、オチもスパンと決まって良かったデス♪
お忙しい中、遊びに来てくださってありがとうございます!
[ 2008/10/12 23:00 ] novel BL | TB(2) | CM(2)
こんばんは!ゆちゅ♪さん。
毎度のコトながら、お返事遅くなっちゃってスミマセン。
昨日は、館野さんのエントリー仕上げるまでに20回は再起動したような気がする…。
大好きな館野さんじゃなきゃ、諦めてたなあ(笑)。

渡辺さんは不意打ちの面白さがある気がしますよー。
ルビーレーベルだから本領発揮できていないようにも思います。
花嫁の方も感想書こうかどうしようか惑いつつ、PCの不調も相まって何だかどうでもよくなってきちゃったんですよねー。
私も、この作品の方が好きです~♪

ではでは!
TBもありがとです。
[ 2008/10/23 18:19 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん こんばんは♪

PC触れる時に一気にコメントやらお返事やらと思っていたけどいつになるやら予想できなくて(T∇T)
お邪魔するのが遅くなってすみません!

tatsukiさんは渡辺さんの文章ダメなんですね~。
私は割とヘーキ(笑)
昔懐かしいBL黎明期の雰囲気を感じますw

まあ言い回しがくどかったり文章的にこなれてはいないと思いますが、あのくどさが反復表現で波多野の暑苦しいラブを強調してると思えば…(笑)

まあ私はルビーはなんだかんだ言いつつ読み慣れてるしね!

しかしtatsukiさんがこの手の作品をこんなに気に入られるとは思ってなくて、かなり意外でした(笑)
まだまだツボをわかってないなあ~(T∇T)

ではではまた後日TBに参りますのでよろしくお願いします!
[ 2008/10/20 22:48 ] ゆちゅらぶ♪ [ 編集 ]
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la aqua vita 愛してると言ってみろ
[2013/04/22 13:21] scarpe hogan
愛してると言ってみろ (角川ルビー文庫 116-2) 渡辺 ゆい JUGEMテーマ:読書 先日感想を書いた渡辺ゆいさんの花嫁本ですが、長らくお付き合いいただいているけども明らかに萌えポイントが異なることをお互いわかっているブロガーさんのお友達お二人から「買ってきた?...
[2008/10/21 11:28] 水中雑草園
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