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刺青の男(シセイノオトコ) 

珍しく、周辺(お友達)ブロガーさんの評判に触発されて、私も阿仁谷さんの新刊を買ってみました。
私は独特な絵柄の所為か、今まで阿仁谷さんの作品にはあまり食指が動かなかったのですよね。
但し、今回は表紙&タイトルに(水原とほるさん系)の危険な香りを感じ、気にはなっていたのです。
想像していた物語(ヤクザモノBL)とは全然違う内容だったのですが、評判どおり面白かったデス。
が、私には“衝撃”の結末というより、最初から(死兆星的な意味で)予定調和な物語に見えました。
というか、この手のエピソードを男性向けのバイオレンス/エロで見たことがあるような…デジャブ?

つい先ほど、この作品のタイトルで検索してみたら、とても“衝撃”的な事実が判明致しました。
この表題作のシリーズにディストピア…というか、何となくレトロなSFの匂いを感じていましたが、
(象徴的で意味深なサブタイトルと、久保田という“特異”な男の不気味な存在感がそう感じさせる)
レイ・ブラッドベリのSF小説に同タイトル作品があったことを、無知な私は今初めて知りました(笑)。
ブラッドベリの方を私は勿論読んでいないので明言はできませんが、このタイトルの“カブリ”は、
たまたまじゃなくて、確信犯的に何かが繋がっていますよね?両作品を既読の方はいませんか?
いらっしゃったら、是非とも両作品の“比較”をお願いしたい…。

『刺青の男』の読み方はシセイノオトコで、市井の男や死生の男と同音異義語で繋がっています。
刺青の男達は、刹那に市井の男達のような“恋”をして、ソレが致命“傷”となって死生を分かつ。
ある面では、残酷な愛のテーゼであり逼迫した物語なんですが、底なし沼の暗さは感じません。
エピソードは完全な一方通行で抜け道はないのですが、ソレは登場人物たちが選んだ道なので、
朗らか…というのも変な喩えですが、悲壮感一歩手前のユーモアとか余裕を感じる構成なのだ。
だから、読後はその筋の通った潔さが、逆に私には“快感”や“救済”や“幸福”に感じられました。
(というか、職場環境の急速な悪化が私の心を蝕み、標準的な感覚を見失っていたからか…?)

それはさておき、皆さんが異口同音に魅力/萌えを熱く語る久保田くん。
ご多分に漏れず、私も彼のビッチで清純で、どエスでどエムで、攻めにも受けにも華麗に転身する、
そんな異彩を放ったBL界のダークヒーローぶりに魅せられました…が、彼は実は主人公じゃない。
シリーズを繋ぐ最重要キャラクタの一人ですが、彼は越境的に物語を俯瞰する狂言回しなんだな。
だから、このBL的にイレギュラーで鮮烈な個性が、土俵内の治外法権で許されていた気がします。
こういう清濁混沌とした両義的なタイプは、漫画の神様であられる手塚作品にはよくいましたよね?

てことで、この阿仁谷さんの『刺青の男』は手塚っぽいSF漫画だなあ、と思って夢中で読みました。
読後は、ちょっとだけ作品から電流が流れて、心がピリピリ痺れてきます。

<作品データ>
・阿仁谷ユイジ『刺青の男(シセイノオトコ)』(茜新社EDGEコミックス)2008.10
刺青の男 (EDGE COMIX) (EDGE COMIX)刺青の男 (EDGE COMIX) (EDGE COMIX)
(2008/09/26)
阿仁谷 ユイジ

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私はアンソロで連載を追いかけてはいなかったので、“衝撃”的ではなかったのかも…。
私にとっては、またまたBL枠とは別の基準の“好き”でした、萌え♪とはちょっと違う感じだなあ。
己の萌えに率直なハナシをすると、阿仁谷さんの作品も私と逆のCPパターンが多いんだな(笑)。

<拍手お礼>
・entry315、459、421、479、511、836、876、882に拍手ありがとうございます~♪
当ブログ比、割とマニアック(薀蓄)指数高めの記事に拍手を頂けたのかもしれない(笑)。
予告していたノンフィクションも8割型完成してますが、今日は気力が無いので次回持ち越し。
我がコトながら、告知情報が当てになら無さ過ぎて泣けてくる…。

そういえば、小椋ムクさんも感想書きたい!けど、今の私の現実はあの優しさを愛でる余裕がない。
[ 2008/10/01 21:15 ] comic BL | TB(2) | CM(3)
こんばんは!ハスイさん。
コメント&TBありがとうございます♪
メールで映画の件を伺ったときに、ブラッドベリが原作の映画かも?と思わなくも無かったのですが、実はウィキは斜めに読み飛ばしちゃったのです…。
ハスイさんにご紹介して頂いた映画のアラスジも読みましたが、正直私の脳キャパシティは容量不足で内容把握が厳しかった…。
難解なバック・トゥ・ザ・フューチャーみたいだな、と思ったのですが、この程度の理解力だとファンに怒られそうです(笑)。

私も、久保田は面白いポジションにいるキャラクタだったと思います。
作品を一本に繋ぐキーパーソンなんだけど、主役ではなくて私は狂言回しだと判断しましたが…脇役でも無いんですよね。
物語に関わっていて超越していて、すべてを覚悟し見据えている唯一の“視点”なんだと思うのですが。
こういうのは、秋月さんの方が詳しそうです(笑)。
というか、BLだから珍しいと感じるかもしれません。

それにしても、水面下でも『Qping』をしつこく布教しちゃって申し訳なかったです。
私はギャル文字とか顔文字とか全然分からないのですけど、日本語の怪しさは相変わらずなので、段々自分の文言に不安を覚えてきました。
ハスイさんの気分を損ねてないと良いのですが…。

ではではっ!
[ 2008/10/05 22:10 ] tatsuki [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2008/10/03 21:36 ] [ 編集 ]
tatsukiさん、今晩は!

こちらの感想を拝見して、ブラッドベリの名前を知らないままに、映画版をチェックしていた事実に思い当たりました。

映画版は「いれずみの男」と言うタイトルだった上、曖昧な記憶しか残っていませんが(お察しのようにメールで触れた程度の記憶です)、tatsukiさんも取り上げていらっしゃるように、「久保田はあくまでも主役ではない」と言う所がとても気に入っています。

主役を食うタイプの脇役が登場する事はありますが、久保田の場合は、主役を喰い過ぎている訳では無いのですよね。物凄く解り難い言い回しですが、二番手を守りながら、一番手に匹敵する存在感を持っていると言うか。

上手い言葉が見つからなくて、感想は相変わらずゴチャゴチャしていますが、折角の機会なのでTBさせて下さいね!
[ 2008/10/03 21:29 ] ハスイ [ 編集 ]
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