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王室スキャンダル騒動 

体調不良中で無理に読んだせいか、私は榎田さんの貧乏貴族がイマイチ楽しめなかったです。
高貴な倹約家と言えば、私はパタリロ殿下とエヴァンジェリン姫をとても尊敬しているのですが、
榎田さんのアロウ・ラファイエット侯爵には、↑の二人に比べて何かが欠けている、と思うのです。
ソレが何なのか、いつも以上にボンクラな脳みそじゃ上手く解説できなくて、大変もどかしい…。
多分、経済観念の在り方に差があるのだと思うのですが、私のような経済音痴には手に余る。
とりあえず、巻数が多すぎるパタリロ殿下は断念して、エヴァンジェリン姫の方を再読致しました。

やっぱり、面白いです!遠藤淑子さん。
この絵で“漫画”が成立しているのは殆ど奇跡に近いのですが、兎に角ストーリー展開が手堅い!
川原泉さんと並んで、白泉社のインテリジェントな少女漫画の代表作家と言って過言じゃないかと。
ヨーロッパの小国の貧乏公国を背負うお姫様が、知恵を絞って国家収入の確保を目指すコメディ。
“がめつい”お転婆姫は、いつも騒動の渦中にいるので、家臣は大迷惑を被る毎日なんですが、
この牧歌的で幸福感溢れる小国の日常風景が、ほのぼのとしていて実に心地良いんですよね。

但し、エヴァンジェリン姫にはこの“日常”を守る為に、切り捨てなければならないモノも多くある。
彼女はその部分をきちんと責任持って対処し、本当に大事なモノを見失わないブレイブレディです。
“守る”責任は“手放す(切り捨てる)”勇気とセットになっていて、だからこの国は安定しています。
私も、ファンタジーやコメディの些細なナンセンスに突っ込む行為自体がヤボだと思うのですが、
全てが“妖精”さんやら“隠し財産”を当てにして、メデタシメデタシな結末はどうにも腑に落ちない。
このエヴァンジェリン姫は荒唐無稽なスラップスティックコメディだけど、この点が全く違います。

続き以下で、個別解説をば。

<作品データ>
・遠藤淑子『王室スキャンダル騒動』(白泉社文庫)2002.9
王室スキャンダル騒動 (白泉社文庫)



□大さわぎのウエディング・マーチ
財政確保の為に“政略結婚”を謀るエヴァンジェリン姫。
結果は、映画の『卒業』よろしく未来のダンナ様は奪われてしまいます、彼の近衛兵(男)にネ!
遠藤さんの作品には、たまにコチラ側のエピソードがあるので余計に目が放せません(笑)。
そうそう、姫も転んでは只で起きないタイプなのでご安心を♪

□波瀾ぶくみのイブ
ご先祖様の“隠し財産”発見で、エッシェンシュタイン公国がちょっとだけ潤うの巻。
本編は、よくある絵画ミステリーの王道パターンかと、犯人は一体何を盗んだのか?コレがヒント。

□王室スキャンダル騒動
姫の忠実な僕…もとい執務官のオーソン君とのスキャンダル騒動♪
平民と王族のロマンスは話題→金になるということで、当事者無視でハナシはサクサク進みます。
結果はいかに?

□お姫様のワルツ
イケメン(注、当社比)こそ泥集団に、一泡吹かせる姫の勧善懲悪譚。

□王女様とたわし
姫、免罪符発行の案断られる。
財政逼迫の公国の為に、行儀見習いを装って遠縁の家で“使用人”の臨時アルバイトを買って出る。
そこの家のツンデレ“お嬢様”とケンカして、仲直りして、意気投合するハナシ。

□もしかしたらSF
何故か、敵役としてIRAもどき登場。
オーソンの故郷アイルランド(独立云々を語っているので恐らく北アイルランド)の“問題”のハナシ。
ちょっぴりやんわり、政治テロが絡む。

□4月の魚
嫌煙家VS.愛煙家のハナシ…って言っちゃうと語弊が生じちゃうかな?
今の嫌煙ブームを考えると、シリーズ中最も時代差を感じるハナシです、KGBもだけど…。

□南から来たインディラ

犠牲が無けりゃ 守れない立場なんか やめてしまえ


“守る”モノが多い姫の言葉だから、崇高で美しいんだと思う。
インドの小国の王子様に、姫が発破をかけるハナシ。
シリーズ中で、私が一番好きな物語です。

□アルト
女の子の“友情”のハナシ。
友情のフリをし続けることと、友情であることに“差”は無いのだ、と看破して行動する姫。
古き(懐かしき)良き日々は、彼女達にとってそれだけでかけがえの無いモノなのである。
“友達”っていうのは、いつの時代もこんなモノなのだ。

□魔女の家
オーソンとシンシア刑事のハナシ。
この作品を単体で読み込むと、ちょっとだけ男女のロマンスの香りがしますね。

□星はなんでも知っている
流浪の民のサラが、街の家の灯りに焦がれるハナシ。
姫は勿論、「灯りをつけるのは家じゃなくて人だ」と本質を見失わない。
結局、サラは自分の“お城”を見つけ出す、ソコは大地の寝床と星の屋根付きの立派な“城”です。

□夢みる佳人
珍しく、前後編。
“幼馴染”と“公国の平和”で心揺れる姫。
結局はどちらかを選ばなければならないし、どちらかを選んで腹を括らなければならないのだ。
幸い、今回は相手がルートを選んでくれたので、姫は“楽”してますが…。

□故郷の人々
「気に入らない運命には立ち向かってゆくしかない」と、その為に強くあろうとする姫が美しいんだな。
結局、エヴァンジェリン姫は勇敢で美しい姫なんですよね、いつでもどこでも。
だから、姫の国(故郷)は“幸福”なんだと思う。

□巻末劇場
□エッシェンシュタイン便り
[ 2008/05/25 00:25 ] comic 非BL | TB(0) | CM(0)
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