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太陽と月のカタチ 

とりあえず、関係者各位の皆々様に土下座して謝ります!(笑)
初めて読んだ作品があまりにアレだった為、五百香さんは二度と読むまいと心に誓っていました。
私、人生どんだけ損してきたんだろう?五百香さんの作品には、私がBLに求めていた何かがある。
萌え♪とは少し違うのですが、この著者のキャラクタに対するその冷徹な眼差しが堪らないです。
殆ど全てのモノが手に入る環境にある俗物達が、見事に徹底的に殆どを失って崩壊していく物語。
毒を喰らわば皿まで的な、あるいは死なば諸共的な、そのAll or Nothingの姿勢が潔いです。
生半可な救済を与えないトコロが実に私好みで、最初から最後まで夢中になって読み込みました。

てことで、叫びますヨ!双子萌えも兄弟萌えも薄い人間なのに、この作品は大好きだー!!
ゴチになりました♪

最近、立て続けに(母)親の愛情を与えられなかった子供の後日譚めいたBL作品を読んでいます。
決して狙っている訳では無いのですが、こういうのって続くときは続くモンなんですね、不思議です。
ちなみに、一人(受)はパートナーや友人達の愛情を一身に受けてすくすくと心身共に成長していき、
最終的に母親は彼の人生にとって百害あって一利無しの真理に辿り着き、彼女の存在を受け流す。
(注>この物語では、彼の成長に反比例して攻めが心身ズタボロに傷ついていくのが痛いデス…)
もう一人(攻)は、自身の心を凍結させて、受けのフォローで辛うじて社会を生き延びているタイプ。
(注>この攻めは最後まで受けの存在や愛情じゃ心が溶けないので、読後感がイマイチでした…)
いずれにせよ、その痛みを引き受けて一生を生きていく、切ない物語に仕上がっておりました。

が、この作品はモンスター・ペアレンツが生み出したモンスター・ツインズによる復讐劇です。
モンスター・ペアレンツと表現すると、今流行のソッチのニュアンスが強くなってよろしくないかな?
この双子ちゃんの両親も、まあソッチ系の意味でもあながち間違ってはいる訳ではないのですが、
この親にしてこの子有り(蛙の子は蛙)の視点で、責任の所在を無効化している作品なので、
マスコミが喧伝している意図とは、少し距離を置いたもっと原義的ニュアンスで捉えて下さいませ。
この家族は、(美しい)人間の面を被せた文字通りのモンスター・ファミリーなんだと思うのです。
歪みの元を正そうにも、家族全員、一族全員、否、登場人物の関係者が皆平等に歪んでいるから、
どうしようもない…生まれながらに歪な環境で育った双子は、当然のように歪みを抱えて成長する。

双子の兄は母親の過剰な(自己中心的な)愛情を受けて、獰猛で狡猾な最上級の猛禽類に育ち、
弟は母親のネグレクトには早々に見切りをつけ、猛禽の兄に囚われたフリして彼を母から略奪する。
双子はお互い利害一致して近親相姦の禁を犯し、むしろそのタブー行為を顕示したがります(笑)。
愛情の確認以上に両親と一族に対する“復讐”の意図が強いから、“隠蔽”では意味が無いのだ。
という訳で、徹底的に確信犯的にイモラルな関係を貫きます。

一方でまた、両親の夫々の特徴を引き受けてしまった双子は、その執着関係にある刻印を帯びる。
二人の関係が、神聖なモノからは程遠い汚辱にまみれた何かであることを双子は自覚してますが、
それは近親相姦がタブーだからではなく、両親の関係が腐敗したモノという認識があるからです。
が、両親の性質を引き継いだ双子の愛情関係は、どうしても両親の関係の相似になってしまうのだ。
ダブルに“皮肉”が効いています。

それにしても、この結末は何といえば良いんでしょうか?
ハッピーエンドじゃないし、デッドエンドでもない、開放型でも閉鎖型でもない…ように見えます。
扉は開けっ放しで、互いの浮気も常で、でも双子の執着愛と性的関係は多分一生そのままかと。
読後感は、暗くも明るくも無く、この突き放された感が妙に快感なのは私がMだからなのかも…。

<作品データ>
・五百香ノエル『太陽と月のカタチ』(雪舟薫・画、心交社ショコラノベルス)2002.4
太陽と月のカタチ (ショコラノベルス・ハイパー)太陽と月のカタチ (ショコラノベルス・ハイパー)
(2002/04)
五百香 ノエル

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私、実は雪舟さんの挿絵は繊細で美麗だとは思ってましたが、萌えでは無かったんですよね。
でも、この挿絵は何だかとってもエロい!特に、少年時代の二人が堪らなくエロい…気がする。
最凶猛禽誘い受けのお兄ちゃんの、狂気的な何かがピリッと伝わってくるのが良いですね。
眼福です~♪

<拍手お礼>
entry800に拍手ありがとうございます~♪
この作品は、夜光さんらしいというよりはキャラレーベルらしいほのぼのBLだった気がします。
[ 2008/04/30 21:46 ] novel BL | TB(1) | CM(0)
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la aqua vita 太陽と月のカタチ
[2013/04/22 13:30] scarpe hogan
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