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シンプル・イメージ 

完敗です!
仕事のお昼休みに喫茶店で読み始めたのですが、初っ端から涙を堪えるのが大変でした…。
きっと美味であっただろう新作のレアチーズケーキの味が分からなくなるほど、心痺れる物語。
(ちなみに、前日は同喫茶店でスレイヴァーズ最終巻読んで、噴き出しそうになるのを堪えてたw)
典型的な年下攻めだったのに…作風が軽めな印象の砂原さんだったのに…正直侮ってました。
高校生×三十路という年齢差13歳ののっぴきならない二人の関係が、とても切なくて愛しかった。

年下攻めに萌えないと、今までこのブログで再三に渡ってしつこく文句言い続けてきた私でしたが、
そんなこと無かった!世界中に土下座して謝りたくなるくらいこの作品に共感し、のめり込んでます。
攻めの永倉は、若くて、美しくて、優しくて、たまに到らなくて、そんなところも魅力的で眩しい青年。
失恋の苦しさから逃れるように海辺の町に越してきた浅名が、心ときめいたのも仕方のないハナシ。
二人の関係は引いては返す小波のような自然な親交から始まり、徐々にその波は高まっていく。

そんな永倉に身も心も囚われて引き返せなくなるほど溺れたなと、気づいた時は既に遅し。
実は、永倉は花火を見てキャラキャラと屈託無く笑う女の子と同じ高校生で、浅名には遠い存在。
浅名は三十路を過ぎた自分の重さと彼への恋心に苦しみます…この年の差は流石に残酷だ、と。
ラブ・アフェアとかアバンチュールといった、軽い関係でやり過ごせない自分の不器用さが疎ましい。
永倉にはもっと相応しい日の当たる場所がある筈なのに、自分の側にいて欲しいと思ってしまう。

次に大きな波が来たら、彼は自分の元を去って、普通の高校生に戻ってしまうのかもしれない…。
そんな不安に苛まれる一方で、今日も自分の隣に在ってくれた永倉をつい愛しく思ってしまう朝倉。
また、己の存在が彼の前途(可能性)を収奪しているのではないかと、年上の悩みは底尽きません。
朝名にとっては2番目の恋で最後のこの恋は、手放したくないけど手放すべき恋なのかも知れない。
ストーリーは一貫して年上(三十路)受けの朝名視点で突き進むので、余計に共感しちゃうのです。

私も頭では分かっているんですよ!永倉にとっても、浅名が人生の転機で救いだったってコトは。
でもね、永倉は高校生で17歳の好青年で、彼の未来はもっと輝かしい道があるように見えるのだ。
いや、年齢も性別も“真実の愛”の前では乗り越えて然るべき他愛ない条件の筈なんだけどね…。
私が今浅名と同じ年齢にいるためか、彼の悩みが一笑にできなくて妙にシンクロ率高いのかな?
多分、浅名は永倉と付き合い続けることで、幸福と後ろめたさを常に感じて生きていくんだろうなあ。
物理的には埋められない年齢差を克服はできないから、一生悩んで付き合っていくしかないのだ。
年若い恋人に“最後の恋”を誓われるのはそりゃ嬉しいけれど、やはり何処か後ろめたい訳で…。

それにしても、砂原さんのデビュー作は意外にも瑞々しくて、青くて、切ないラブロマンスでした。
情景描写に力を入れた流れるような文章も、やや私小説風味で今の作風とは少し違う印象です。
こういう若書きならではの気合の入り方も、私は好きですし、ものの見事にドツボにハマリました。
タイトルどおりのシンプルなプロットで、捻りの効いたオチこそ無いけれど、それがまた良いですね。
一心不乱に書いて、直して、書いて、書いて、直して、書き上げた無二の作品という感じがします。

大好きデス!ご馳走様でした~♪

<作品データ>
・砂原糖子『シンプル・イメージ』(円陣闇丸・画、幻冬舎ルチル文庫)2008.3
シンプル・イメージ (幻冬舎ルチル文庫 す 1-6)シンプル・イメージ (幻冬舎ルチル文庫 す 1-6)
(2008/03/17)
砂原 糖子

商品詳細を見る




円陣さんが描く永倉のブレザー姿が、カッコよくて嬉しい反面、ちょっとジンと心に来ます。
本当に浅名から見たら13歳年下の高校生だったんだな、と改めて心が打ちのめされるんですよね。

永倉はワンコ型でも甘えた型でもなく、勿論ゴーマン型でも無い年下攻めでした。
ナチュラルに、自分の出来うる範囲で浅名の支えになったり、恋人の浅名を立てるのが巧いです。
悔しいくらいによく出来た惚れ惚れするような年下攻めキャラでしたわ、本当に堪らん!

余談ですが、私はBL小説だと特に自分とタメ(±1~2歳)の受けと出くわすことが多いです。
狙っているつもりは無いのですが、無意識のうちに同年齢の作品を選んでいるんでしょうかね?
[ 2008/03/17 19:05 ] novel BL | TB(3) | CM(4)
こんばんは、ハスイさん。
ハスイさんのブログでも、鬱陶しいコメント残してしまってスイマセン!
この二人の関係って、一生モンなんだろうと思うんですよね、きっと老後まで寄り添うように一緒に在るであろう二人の姿が想起できて切なかったです~。
私が語り始めると途端に安っぽく見えちゃいますが、やっぱり砂原さんの力作だと思います。
まあ、こういう作風で固定させちゃうと量産は厳しいでしょうから、今のライトコメディ路線も良いんですけどね。
年下攻めのシンプルな恋愛物語に過ぎないのに、否、過ぎないからこそ心が満たされるんでしょうねー。
しつこいけれど、大好きデス!

ではっ。
[ 2008/03/24 19:01 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん、再度お邪魔させて頂きます。

先に自分のブログで暑苦しく語ってしまいましたが、本当にこの作品は大好きです。

細かい所を突き詰めるとキリが無くなってしまうのですが、「13の年齢差」がカップル形成に「しっかりと」生かされているのが嬉しいですね。

「作者が大切に書いた」と思える事も嬉しかった!

>物理的には埋められない年齢差を克服はできないから、一生悩んで付き合っていくしかないのだ。
年若い恋人に“最後の恋”を誓われるのはそりゃ嬉しいけれど、やはり何処か後ろめたい訳で…。

二人はハッピーエンドを迎えましたが、「航と寄り添う事が、航の人生にとってマイナスになってしまう事態」が発生するとしたら、何度でも浅名は航の手を離しそうな気がします。航は浅名の手を離さないのでしょうけれども、浅名の中には、「いざと言う際には航を送り出す」覚悟を持ち続ける気もします。幸せな日々を送りつつも、自分の人生以上の航の人生を優先する心を忘れないだろう浅名が、その気概と心構は、儚くて切なくて愛しいですね。本当に素敵な作品だと思います。

ではでは、TBさせて下さいね!
[ 2008/03/21 22:22 ] ハスイ [ 編集 ]
こんばんは!游さん。
コメント&TBありがとうございます♪
後ほど、そちらにもお邪魔させてくださいね!

私は、最初に読んだ砂原さん(雑誌掲載分の『純情アイランド』)がどうにも肌に合わなくて、今までもあまり積極的に追いかけてはいなかったのですが、今回のデビュー作は傍目にキモイくらいにハマってしまいました…(笑)。
普段なら、年下攻めモノにはブーブー文句ばかり言っていたのに、この変わり身の早さ…。
私が今まで読んできた年下攻めBLとは何処かが根本的に違っていると思うんですけど、ソレが何なのかイマイチうまく言えません。
游さんの仰るとおり、大人の狡猾さを身に着けている主人公だったのも理由の一つでしょうし、無理に距離を詰めようとしないよく出来た高校生の攻めだったのも理想的だったんでしょうねー。
何より、テクニックじゃなくて小説に対する一途な情熱だけで書き上げた作品であったように思われるトコロが、作品に入り込みやすかったような気がします。
確かに、一昔前の八ミリ映像の荒さと瑞々しさがない交ぜになったような小説だったかもしれません。
私もこの小説を読んでる途中に、確かに潮騒の響きみたいなモノを感じましたしね。
自分の中の殿堂入りBLが、また一本増えて嬉しい限りです。

では!
[ 2008/03/21 19:05 ] tatsuki [ 編集 ]
こんばんは、tatsukiさん。
シンプル・イメージ、良かったです。
最初は、さすがに13才の年の差──それも年下攻めってのはどうなの?と思ったんですが……。
永倉は高校生としてはちょっとできすぎなくらいいい男(まだ少年よりだけど部分的にかなり青年)だし。
浅名はさすがに30男なので、狡い部分や世間を渡っていける手段は持っているけど、年齢以上に可愛い部分もあるし。
詩的に流れる文章と相俟って、8ミリ映画とか見た気分も味わえました♪
私的には、ここのところ砂原さんはちょっと……だったので、今回は素直に嬉しいです。

最後になりましたが、TB頂きました。よろしくお願いします。
[ 2008/03/20 23:03 ] 游 [ 編集 ]
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