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恋のはなし 

この安直過ぎるタイトルにさっぱり食指が動かず、当初はスルー予定だったのですが…。
少なくとも、名古屋滞在時に欲しいとは思わなかったのですが、周囲の反応を見てしまうとね(笑)。
攻めが「サイテー!」とか「酷い!」って評判(?)を聞きつけると、逆に読みたくなってしまうのです。
えと、素敵な恋の話でした!オレサマ自己中の新山が、恋に囚われて「ざまぁ見ろ」って感じデス♪
…そして、今回も以下の感想はぶっちぎりで我流アサッテ読み…SFネタとして楽しんで下さい!

この恋のはなしは、チープでベタでお馴染みな展開のドラマ仕立てラブストーリーでした。
何故かと言えば、この物語自体が脚本家・新山が手がけた人気ドラマとリンクしている作品だから。
冒頭から、この物語は三十路(一歩手前)の健気で美しい童貞ゲイの多和田視点で始まりますが、
実はこの小説、サイテーな脚本家である新山が主人公の、不器用で不誠実な恋物語なのである。
なので、多和田の過剰なまでの清らかさは、彼の“脚色”で一部は成り立っているかもしれません。

本来、脚本家とその登場人物が同じ土俵で出くわすコトは無いのですが、些細な事故の所為で、
うっかりこの二人は出会ってしまう…彼らの出会いは、“小説”と“劇中劇”が交差する次元の狭間。
その後、二人の視点が交互に描かれ、徐々に恋が芽生える“物語”といった印象が強いのですが、
私的には、新山の“ドラマ脚本”と砂原さんの“BL小説”を行きつ戻りつしている作品に思える訳で。
つまりは、劇⇔劇中劇が区別しづらい(出来ない)、重層構造の小説に見えて仕方がないのです。

脚本家に過ぎない新山は、当初はこの“恋愛ドラマ”のあの見合いの席には登場しない筈でした。
だから、多和田という実直なゲイキャラにうっかり出会っても、あくまで物語の外側から表面的に、
彼と関わったと呼べる程は関わらない距離で終わる筈だったのですが、ソコで彼の打算が働く。
てか、親友の石野に対する積年の恋に苦しむ多和田も、元々はドラマの脇役に過ぎなかった筈。
が、彼の人となりとヒロインの資質はネタ(金)になる…てことで、恋愛アドバイサー役を装いつつ、
多和田の心を巧みに操り、彼の人生@ゲイの本音を引き出し、隠れインタビューに大成功する。
そして、多和田とのインタビューから新キャラ設定を起こし、彼の人生を作品にコンバートさせる。
結果、そのTVドラマは大ブレイク!

一方で、多和田の恋心は新山の方へシフトし、新山も実は興味半分も手伝ってまんざらでもない。
サイテーな新山は、己の作品に多和田を利用しつつ、彼の心を弄び、ご機嫌な日々を過ごします。
が、その誠意のない行いは直ぐに自身に跳ね返って、失って初めて本当に大切なコトを思い出す。
初々しい多和田の姿に惚れていたのは実は自分の方で、自身の立ち位置が土台から崩れ始める。
元々、こんな安直な恋愛劇を自ら小ばかにしてきた新山では、主客を転倒させるのは至難の技。
が、彼は強引かつがむしゃらに、涙も見せつつ、半ば禁じ手のメタフィクションルートを巡って、
多和田の心に滑り込む…みっともなくても、プライド捨てても、“恋人”のポジションを死守します。
それが、この恋のはなしの全て。

後日譚は、愛のはなし
大人気のTVドラマの切ないゲイキャラクタも、スピンオフ企画でちゃんと恋人が出来るのでしょう。
多分、そのお相手はオレサマで自己中なわが道を行くロクデナシ脚本家の筈だ。

<作品データ>
・砂原糖子『恋のはなし』(高久尚子・画、新書館ディアプラス文庫)2008.2
恋のはなし (新書館ディアプラス文庫 181)恋のはなし (新書館ディアプラス文庫 181)
(2008/02/09)
砂原 糖子

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相も変わらず、入射角からしてもうアサッテで天邪鬼です(笑)。
まあ、正直この作品はストレートに読み込んでも楽しかったのですが、↑解説が私らしさってコトで。
萌え軸のお話をしますと、敬語・敬称の会話が◎、この二人のような年下攻めモノは大好物♪
そして、「愛のはなし」の新山ピンイラストがカッコええ~♪高久さんの挿絵も、実は大好きデス!

[ 2008/02/21 23:16 ] novel BL | TB(2) | CM(2)
こんばんは!ゆちゅ♪さん。
コメントレスが遅くなってしまって、本当に申し訳ありませんでした。
久々の7日間連続出勤で、昨日一昨日はヘロヘロになってました…。

さてさて、砂原さん。
私は毎度の如くの我流読み感想です(笑)。
小説をこういう風に読み込む人間は、国語(現国)の成績がボロボロになるのでご注意ください!
本当はこの小説は購入を見送るつもりだったのですが、アチラコチラから攻めがサイテー、サイテーと言われていたので逆に読んでみたくなりました。
そういう意味では、木原さんも気にはなっているのですが上下巻刊行のノベルスで、恐らく私の萌えを外すであろうコトは予測できたので、コチラは文字通り見送ってしまいましたが。
砂原さんは、最近の作品に限られるのかもしれませんが、微妙に一般的なBL小説とは違う土俵で勝負し掛けているトコロがあって、ソコが大変興味深いです。
そういえば、砂原さんはディアプラスのエロ担当と自称してましたが、私の記憶では雑誌に掲載されていた某ひちわさんのエロの方が濃かったような?
砂原さんはエロ+ピュアラブが良いさじ加減なんですけど、ひちわさんは本当にエロしかない話だったしね…。

ではでは!
コメント&TBありがとうございました♪

[ 2008/02/29 20:17 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん こんにちは!

おお、面白い!斬新な解釈ですよね!
自分にそういった回路がなかったのでtatsukiさんの我流読み新鮮でした♪
それならそれでドラマのスピンオフが見てみたいなぁ・・・。
ドラマに出てる役者さんたちでまた違う恋のはなしがはじまっちゃったりして!
・・・恐るべきは腐女子のホモループ回路ですねw

TBいただきましたのでよろしくお願いします~!
[ 2008/02/27 13:30 ] ゆちゅらぶ♪ [ 編集 ]
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la aqua vita 恋のはなし
[2013/04/22 14:29] scarpe hogan
恋のはなし (新書館ディアプラス文庫 181) 砂原 糖子 コレ何がびっくりしたって高久さんのエロ画にびっくりでしたよ…。 ディアプラスだしタイトルもなんだか初々しく表紙も口絵も中扉も雰囲気のあるイラストでわあ、ステキー♪(*´▽`*)とか思わせておいてあの...
[2008/02/27 13:25] 水中雑草園
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