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スレイヴァーズ キス 

今月末に最終巻が発売される予定のスレイヴァーズシリーズを、今更ながら読み始めました。
あれ?あれれれ?概ね面白かったのですけど、これが大人気シリーズである理由が分からない。
私が高く評価している華藤さんの幻視的な文章は見受けられないし、設定が特殊過ぎるような?
そもそも、私はこのショッキングな“slaver”という単語に抵抗があって今まで読まなかったのです。
まあ、大好きな華藤さんだから、結果的にはとても面白い展開になるんだろうと思っていますけど。
でも、この作品単品だけじゃ先が読めない…人気があったからシリーズ化されているんですよね?
私はリンクス(旧エクリプス含む)レーベルを殆ど読んでいないから、どうにも距離が掴みづらい…。
この作品は、ネタとして受容されているのか、ロマンスとして読者を虜にしているのか判断つかず。

えーと、そこはかとなくディケンズテイストを感じるBL作品でした。
(尤も、ディケンズ作品はBLっぽい要素ってか、やおい萌えが内包されているコトが多いけれど…)
身分を越えた…のではなくて、あくまで主⇔従が逆転(反転)しただけの下克上ボーイズラブです。
しかも、現状二人の関係は恋情ではなくて、一種の対立関係で成り立っているから興味深いです。
但し、正直言ってディケンズの祖国のような階級社会や身分制度社会を舞台にするなら兎も角も、
現代日本ではやや無茶な設定な気がするんですよね…このシニカルな要素が生きてこないので。
(日本が平等社会だからという訳では勿論なく、“世間”がソレを隠蔽するから表に出て来にくい)

換言すると、英国とか大戦前の日本とか、もっとラディカルに植民地時代の諸地域が舞台だったら、
私はこの作品の歪な関係に入り込めた気がするんです…だから、今回は珍しく冷静な感想デス。
いえ、面白いとは思うんです!冴木の立場が逆転しても奴隷気質が拭い去れないへたれぶりとか、
(柊一含めた)倉橋一族の、尊大と言う名の無神経ぶりがグロテスクに表現されているところとか。
特に、弟の桔梗と柊一の母親が、ゾワっとくる感じのキャラクタとして描かれているのが良いです。
上流階級の醜悪さを、カリカチュア的に扱うBL作品ってそう多くはない筈…真瀬もとさんくらいでは?
タフでオレサマな筈の冴木という攻めが、身分差の糸をどうしても断ち切れないのが物語の肝です。
だって、冴木ってば愛する柊一という名の美貌の天使に、実は虐げられたい隠れMなんですもん!
仕方ないと言えば、仕方のない話。

きっと、私はこのシリーズを片手に尾張入りすることでしょう…。

<作品データ>
・華藤えれな『スレイヴァーズ キス』(雪舟薫・画、幻冬舎リンクスノベルス)2004.10
スレイヴァーズ キス[新装版] (リンクスロマンス)スレイヴァーズ キス[新装版] (リンクスロマンス)
(2004/10/31)
華藤 えれな

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本命の攻めが、下卑た声で囁くってのがスゴイ!言葉じゃなくて、声がらしいですよ(笑)。
ドラマCDの森川さんは、一体どんな声で囁いたんだろう?
[ 2008/02/06 23:54 ] novel BL | TB(0) | CM(0)
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