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甘い棘の在処 

本日は、とっても楽しみにしていた萩野さんの新刊です~♪
相変わらず文章にやや癖があってとっつき難く、内容が少し分かりづらい部分もあったのですが、
私的にはマイブーム中の作家さんということもあって、概ね満足しております、ご馳走様でした!

が、今回の作品は感想が大変書きづらい…えーと、いわゆる記憶喪失モノです。
私が大好きな高遠琉加さんの例のデビュー作が、記憶喪失ネタを逆手に取った作品とするならば、
今回の萩野さんは、BLというジャンルを逆手に取った記憶喪失ネタだったと言えるかもしれません。
このネタをBL以外で効果的に扱うことは難しいのですが、実はBLも大概はこの展開を望みません。
そういう意味では、大変珍しい純愛ルートを辿ったBL作品に仕上がっていたと思います。

この作品の主人公の柿沼達也は、結局最後まで自分の記憶の全てを取り戻すことはありません。
彼は周囲の自身に対する諸リアクションととある物的or状況証拠から、過去の自分を推理します。
即ち一種のミステリ作品だったとも言えるのですが、過去の事実は結局読者に明かされません。
達也は過去の自分(=達也’)の姿を読者と共に類推し、記憶を失う契機となった事件を予測する。
とまあ、今の達也にとって達也’は殆ど3人称扱いなんですが、一つだけ変わらないモノがある訳で。
それが、即ち従兄弟の敦に対する執着心でした。

結局は、「愛してる」のたった一言が言えずにいた二人が執着心の袋小路から出られなくなり、
その出口を新しく作る(作り直す)為に、大変都合のいい記憶喪失という事象が生じる話でして…。
両思いなのに遠回りなのは、前作の『くちびるを濡らす恋の雫』の時と同様にも見えるのですが、
萩野さんは恐らく、近くても(近いからこそ)単純に繋がらない関係がお好きなんでしょうな(笑)。
いえ、勿論私も大好きです♪険悪なのに執着せずにはいられない二人の関係は、激萌えです!

まあ、今回の二人は前作とは対照的に身体的には繋がっているシーンが多かったですけどね!
でも、コレは木を隠す為の森的な、二人の関係の根幹を隠す為の森の効果を狙っているハズで、
円陣さんの端正な挿絵と併せて、読者を騙くらかす(=ミスリード)のを主眼にしているのでしょう。
だから、やっぱりBL(特にサービスシーン)を逆手に取ったBL小説なんだと思うのです。

この発想の転換が、とても楽しかったです♪

<作品データ>
・萩野シロ『甘い棘の在処』(円陣闇丸・画、リブレ出版ビーボーイノベルス)2008.1
甘い棘の在処 (ビーボーイスラッシュノベルズ)甘い棘の在処 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
(2008/01)
萩野 シロ

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えーと、↑では褒めまくったのでコチラでは牽制球を一個だけ。
携帯サイトで敦視点の完全スピンオフが読めるのですが、あちらも読まないとすっきりしないです。
つまり、このノベルスだけだと私も不親切というか、未完成な作品という印象を受けてしまいます…。
(かといって、携帯小説がオススメかと言えば…視点が切り替わっただけで全く同じ話なんですよネ)
萩野さんの精度の良い視点描写は、心情描写がややおいてけぼりになっちゃうのかもしれない。
私の場合、この低温ラブ(但し、エロは熱い!)が好きなんですが。

超余談。
萩野さん家の攻めキャラは、いつも赤黒い気がする…いや何がって、ナニがなんですが(笑)。
[ 2008/01/19 22:31 ] novel BL | TB(2) | CM(3)
こんばんは!はーこさん、ゆちゅ♪さん。
コメントありがとうございます♪

はーこさん>
私が文章についてブツクサ言うのは最早半日常と化してますが、萩野さんの場合は他の方からも読みづらいという指摘を受けることが多いので、一般的に読みにくい文体なんだと思います。
尤も、私はもう大分慣れましたが(この著者の作品は殆ど読んじゃったし…)。
携帯サイトの方は、確かに裏側の視点が読み込めるという意味ではオススメなんですが、兎に角同じ話なので殆ど同じ小説を2回読まされる気分になります…しかも、長いです(10章×3~5P)。
萩野さんは描写がぶれないので、反対視点の描写でも意外性が無いんですよね(筆力という意味ではコレは長所だと思いますが)。
だから、ファンである私が読んでも正直言ってやや辛かったです。
思うに、視点切り替え型にして物語を進めれば、もっとわかりやすい作品になったような気がします。
なので、携帯サイト版を読む場合はあらかじめこの旨は覚悟して下さいませ。

TBの方は、ご要望どおり1件削除しておきました。

ゆちゅ♪さん>
携帯サイトの感想は、このようにあまりオススメではありません!
どちらかと言えば、二人のいちゃラブ番外編SSの方が楽しいです♪
ゆちゅ♪さんは敦の本音も核心を得ていらっしゃいますので、余計に読む必然性は薄いんじゃないかな、というのが私の実感であります。
私は、堀江蟹子さんの四コマが読みたいが為に、ずっとリブレと契約してるので直ぐに読めた訳ですが(笑)。
そうそう、萩野さんに限って言えば今携帯サイトで腰乃さんとコラボをされてまして、むしろコチラのお遊び小説が楽しいかもしれません。
コチラは乙男の年下攻めモノなので、ゆちゅ♪さんの萌えアンテナもちゃんと3本立つんじゃないかしら?

ではでは!

[ 2008/01/20 22:20 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん こんばんは!

読みにくいとか文句たれつつ結局読んでしまってます、萩野さん。
いや、でもだんだん気にならなくなってきたんですよ!(笑)

今回はtatsukiさんがおっしゃるようにBL的には普通望まれない展開でしたね~。
私はその意外性にテンションあがりましたが。

敦視点の話はやっぱり読んでおくべきですか?
今かなり迷ってますがtatsukiさんのおススメであれば会員登録しちゃおうかしら?

またまたこちらも後日TBさせてくださいね!
それでは~♪
[ 2008/01/20 21:55 ] ゆちゅらぶ♪ [ 編集 ]
tatsukiさん、こんばんは♪

萩野さんの作品は初めてでしたが、私もちょっと文章が好みでないのか読むのに時間がかかりました~。
作品の方も2人の関係性は好きな感じなのですが、どうも記憶喪失という事象の取り扱いが微妙で、モヤモヤ感が残る作品でした。
とりあえず、今度携帯サイトの敦視点の作品を読もうと思います。

TBですが、間違って別な作品のも送ってしまったので(よりによって崎谷さん…)、お手数かけますが、そちらの方は削除をお願いします。
ではでは~。
[ 2008/01/20 01:50 ] はーこ [ 編集 ]
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[2008/01/21 17:16] 水中雑草園
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