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檻 

正直言うと、今作品は鳥城さんの著作でなければ読まなかったであろう設定&ストーリーでした。
登場人物達の妄執で作られた観念の檻に閉じ込められ…いえ、閉じ籠って良しとする結末の話。
私は以前も何度か語りましたが、結末は基本的に開放型エンディングを志向したいタイプなので、
この手の閉鎖型循環構造の物語はあまり好きじゃない…故に今回の感想はかなり冷たいかと。
まずは、ご注意を!

てことで、今回の鳥城さんの作品は著者的にも異色でしたが、BL的にもかなり異端なお話デス。
カップリング的には見事に狂気×狂気で、非常に感情移入しづらい二人による倒錯(愛)劇場
私実は、狂気×正気ないし正気×狂気のどちらか片方が異端なBL設定は大好物なんですが、
双方が互いに歪んでいて、セカイ観が足元から崩れていくような作品は本当に苦手なんですヨ。
加えて倒錯プレイシーンは大好きなんですが、倒錯愛にはまるで興味が無い性質でして…。

今回の二人、いえ厳密には主人公の稔は倒錯度が情愛の深さと比例すると信じている人間らしく、
読者にこれ見よがしに自身の倒錯偏執狂的な性質をアピールしているように見えてしまうのです。
即ち、ホモフォビックな心理描写で自身の汚辱性を煽り、現実的には従兄弟である最愛の宗二を、
“兄”と称することで、より禁忌性の強い(気がする)近親相姦関係を半ば捏造したりと周到である。
彼のそんなパフォーマンスは、あまりに確信犯的なので自己陶酔の極限にいるようにすら見える。
だから、稔を狂気の住人と決定するのは、彼を喜ばせるだけなので私的には極力避けたいトコロ。

意味深な茶室、過去の亡霊達の妄執愛、そこに囚われて抜け出せない箱庭セカイの登場人物達。
はそんな彼らが作り出し具現化せしめた観念のソレ、責任の所在はもはや問い質しようも無い。
そのいつまでもループし続ける円環構造の輪の中にいる事が、無上の幸せと信じている彼らには、
もはや私が何を言っても意味は成さないでしょうし、そんな型で構築された物語なんだと思います。
鳥城さんは程よい筆力のある作家さんですから、この手の物語でもサクサクと読ませてはくれます。
が、いかんせん私の趣味じゃ無いんですよね…。

えーと、何というかBLでもJUNEでもなくどちらかと言えば「ネムキ」っぽいお話だったかな?
まあ、イラストが今市子さんだったから余計にそう思うのかも知れませんがね、以上。

<作品データ>
・鳥城あきら『檻-おり-』(今市子・画、徳間書店キャラ文庫)2007.11
檻-おり- (キャラ文庫)檻-おり- (キャラ文庫)
(2007/11/27)
烏城 あきら

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この手の狂愛劇は、著者が華藤えれなさんや高遠琉加さんだったら少し違った感想になったかも。
鳥城さんはこういう作品も好みらしいのですが、いかんせん著者のそのリアリストぶりが災いして、
作中で読者を完全に騙しきれていないトコロが散見してました…ま、らしいといえばらしいのですが。
[ 2007/12/26 20:21 ] novel BL | TB(0) | CM(0)
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