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ことばとは何か 

先日ご紹介した「このBLがやばい!」のBLコミックランキングにて、私が少し奇妙に思ったコト。
それは、中村明日美子さんの『ばら色の頬のころ』が第19位にランクインされていた結果にある。
無論、私こと観測者or腐女子Tも同作品が今年度のマイベストコミックに含まれるのは間違いなく、
一般的に優秀作品として評価されたことに異論は無い…が、この作品は果たしてBLなんだろうか?
版元は太田出版のエフコミックスなのでレーベル的にはBLを謳ってはおらず、作品構成にしても、
BLと呼ぶには未遂未満の展開だし、そもそも扱われているテーマ自体が違うような気がする。
私も主観的にはこの作品を広義のBLと判断したい方だが、それを一般適用する自信が無いのだ。
しかも、読者Tは同作品がBLを超越しているから面白いのか、BLに酷似していたから萌えなのか、
あるいは、全く腐系志向とは別の観点から衝撃を受けたのか、実はその理由を説明できないのだ。
というか、面白い(or萌えor衝撃)の“理由”を、私は他者に“弁明”しなければならないんだろうか。

今年は今まで以上に801だの、BLだの、腐女子だのがメディアで取り沙汰された年だったらしい。
私は殊にテレビメディアに関しては疎いので、どのようにソレを取り扱ったのかは殆ど分からない。
伝聞で多少のことを伺って無くは無いのだが、いずれの立場もヒステリックな反応が強すぎて、
私は彼ら(or彼女ら)の言葉を単純に鵜呑みには出来ないし、要するに冷静に判断する術が無い。
一方でテキスト化されたモノに関しては、全てとは言わないが職業特権と個人的な趣味の範疇で、
ある程度は追いかけてきたつもりだし、その結果をこのブログ内で多少なりは言及している筈だ。
思うに、隠れた(隠された)社会の諸現象の一つに過ぎなかった筈の腐系志向の局地的セカイが、
デュルケームが言うトコロの社会的事実として可視化された状態になったのでは無いのかな、と。
が、社会は一般的(と信じる)規範に沿った現象しか記述できないので、残りの逸脱に関しては、
ソレを端から存在しないものとして切り落とすか、全てを腐or汚or負or悪として存在を否定するか、
あるいはより明晰な立場の人なら、ソレを上下構造に分解してセカイの再構築を試みるモノらしい。
いずれにせよ、それら人間に付随する“社会”現象の全てを完璧に語ることなどできないのだ。

私は、だからと言ってソレを語らなくてはならないとも、決して語るべきものでは無いとも思わない。
語り始めることで、語るに落ちる部分が常にあることを聞き手も語り手も十分に了解しあえるなら、
語り続けることに意味はあるだろうし、逆に貝のように口を閉ざして語らない意図も読み込める筈。
まあ、私はこのブログを利用して積極的に語り続けている方だと思うが、ソレは全く完全では無い。
むしろ、ソシュールが言う書のプレステージで、読み手を誤魔化したり惑わしたりしているのかも。
てことで、私のブログで書いている文章はいつも、一言一句を徹底的に疑ってかかって下さい!

<作品データ>
・田中克彦『ことばとは何か』(ちくま新書463)2004.4
ことばとは何か (ちくま新書)ことばとは何か (ちくま新書)
(2004/04/06)
田中 克彦

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田中克彦さんのラディカルな言語学は、学生時代に大変衝撃を受け、その後著作を追いかけた。
この著作もそんな過程の一冊でまたも再読本であるが、今読み返してもその魅力は色褪せない。
今回の↑の感想は、殆ど同著に言及していないように見えるが、問題の観点は同根だと思うので、
今回はいつもと文体を変えてエッセー(小論)風に仕上げて、読書感想とすり変えることにした。
まあ、文体の切り替えは気分の問題なのだが…。

↓はいつもの備忘メモ(控えめ)。



□Usus tyrannus〔慣習ハ暴君ナリ〕byフリッツ・マウトナー『言語批判への寄与』

□Co-Sprache<双子ことば>byジュラ・ディーチ
・一種の従属関係…言語@理解の手段/排除の手段
・副言語(Beisprache)
・衛星言語(Satelliten-Sprache)
・一次言語(Sekundarsprache)
・Nebensprache byハインツ・クロス
・Abstandsprache「隔絶言語」⇔アウスバウ・シュプラーヘ「造成言語」…divide et impera

例)
・ルーマニア語-モルダヴィア語(脱ルーマニア化byソビエト)
・ブルガリア語-マケドニア語
・ポーランド語-カシュープ語
・オランダ語-フリースランド語
・ドイツ語-フリースランド語
・トルコ語-ガガウズ語
・タタール語-バシキール語…汎テュルク、汎イスラムの結束の弱体化を望むボリシェヴィキ
・ドイツ語-イディッシュ語(アシュケナージの言語…cf.セファルディ、ヘブライ語@シオニスト)
 ex.ショーレム・アレイヘム「屋根の上のバイオリン弾き」
・スペイン語-ラディーノ
・ドイツ語-ルクセンブルグ語
・エストニア語-リヴォニア語
・デンマーク語-ノルウェー語
・ロシア語-ウクライナ語
・ロシア語-白ロシア(ベラルーシ)語
・ポーランド語-ウクライナ語
・ポーランド語-白ロシア(ベラルーシ)語
・デンマーク語-フェロー語
・チェコ語-スロヴァキア語

・『現代ヨーロッパの言語』(岩波新書)1985
※モンゴル@ブリヤート=モンゴル+内モンゴル+外モンゴル…強権的アウスバウ

今回は、メモの方は控えめに。
以前、柊平さんの作品で思わず突っ込んでしまった用件に関してのみ抜き書き。
“モルダヴィア語”が気になったのは、この強権的アウスバウの問題が頭の片隅にあったから。
無論、それが正当であるか否かを判断することは私には出来ないが、注意すべき事柄に見える。
[ 2007/12/09 22:32 ] non-fiction | TB(2) | CM(0)
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私のように腐れ果てて久しい人間がこの感想を書くのは、大変おこがましい行為のような気が…。 そんな風に思って、当初はこの作品の感想アップを無期限で放棄するつもりだったので...
[2007/12/10 20:13] la aqua vita
初読みの柊平さん、私も円陣さんの麗しい表紙絵に惹かれて気づいたらレジに出してました(笑)。 コレが、ニコラエの特殊能力なんでしょうか…今月は、本当に余裕の無い月間だと言...
[2007/12/10 20:10] la aqua vita
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