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アンダルスの獅子 

実は買う予定は無かったのですが、F&Bの発売延期に痺れを切らして購入に踏み切りました。
お友達ブロガーさんの評判も上々で、何より私が歴史モノBLに飢えていたのが購入の契機。
但し、ショコラは嗜好が合わず滅多に購入しないレーベルなので、不安要因が無きにしも非ず。
ただでさえ、ハーレークインロマンス要素の強いBLを書かれる松岡さんの著作でしたしね…。
松岡さんの歴史描写は大好きなんですが、人物描写はシリーズによって当たりハズレがあるので、
以前は兎も角、最近は大好きなF&Bシリーズ以外は積極的に追いかけてはいなかったのですヨ。

で、結果はやはりちと微妙な印象…決して面白くなかった訳ではないのですが、中盤が少し退屈。
物語のメインディッシュである筈の二人のナニでアレな描写が、精彩を欠いていたように思います。
歴史小説としては申し分なく素晴らしい構成の作品なんですが、ラブロマンスの局面にちと不満が。
何より理性の勝ち過ぎる聡明な受けのラファエルに、殆ど萌えられなかったのが残念でならない。
頭の良い受けは確かに私の好物ですが、最中にアレコレ思考を巡らせられるのが興を削ぎます。
普段は意地っ張りでも、アノ時くらいは現実を忘れて行為に没頭し感覚に敏感になって欲しいなあ。

さて、今回はレコンキスタも終盤、イベリア半島における最後のイスラム王国(ナスル朝)が舞台。
そんな黄昏の王国で、ご主人様と奴隷という最悪な形で出会ってしまったサイードとラファエル。
意地っ張りなラファエルは傲慢なムスリムのサイードに奴隷として買われ、屈辱的な処遇を受ける。
サイードはじゃじゃ馬ならしよろしくラファエルを奴隷として躾けますが、一筋縄ではいきません。
主従関係をはっきりさせるため、当然の如く身体にナニかを覚えさせようと彼を陵辱するのですが、
コレが逆に命取りっていうか、肉体の交感を重ねちゃったら逆に情愛が目覚めて困ったことになる。
サイードは苦悩しながらラファエルを犯し続けるし、ラファエルは煩悶しながらも彼に身を任せます。

松岡さんは、視点切り替え型の文体ですから、両者の心の惑いが十分に読者に伝わるのですが、
陵辱した(された)後に悩むなら兎も角、最中に別のコトを考えている二人に私はイラっとします…。
もっと互いに対等で正当な友愛関係に移行したい、という二人の気持ちは分からなくも無いですが、
プレイの時ぐらいは、時間や状況を忘れてもっと互いに集中(没頭)して欲しいんですよねえ(笑)。
でなければ、サービスの意味が無い…懊悩としているだけなら物理的描写は無い方がマシです。
てことで、さっぱり集中していない二人の濃密な時間はとても退屈なシーンと感じてしまうのです。

とはいえ、グラナダ陥落後のエンディングシーンが本当に哀しくて美しくて、心奪われたのも事実。
事実は小説より奇なりというか、史実がフィクションを凌駕している部分に惹かれるんですよ。
アルハンブラ宮殿から諸行無常の鐘の音が幽かに確かに聞こえてくるので、小説の底力はある。
要するに、歴史好きのノスタルジー感覚を刺激する作品なのは間違いなく、その点では面白い!
王朝滅亡後、サイードと共に生きるために棄教したラファエルと殆ど全ての資産を失ったサイード。
更なる困難が待っているであろう二人に思いを馳せると、何だかんだで良い作品だった気がします。
読了後の余韻が、とても心地良いんですよね♪

ナスル朝
アルハンブラ宮殿

<作品データ>
・松岡なつき『アンダルスの獅子』(亜樹良のりかず・画、心交社ショコラノベルス)2007.10
アンダルスの獅子 (ショコラノベルス)アンダルスの獅子 (ショコラノベルス)
(2007/10)
松岡 なつき

商品詳細を見る




F&Bの続きも読みたいよ~。
[ 2007/10/30 22:27 ] novel BL | TB(2) | CM(2)
こんばんは!ゆちゅ♪さん。
コチラの感想は、やや辛口気味でスイマセン…。
松岡さんも大好きなBL作家さんだし、実力があるのは十分に知っていると言える程度には読み込んでいるので、英田さん同様どうもハードル設定を高くしてしまうみたいです。
後から考えると、この小説は松岡さんが書きたかった歴史物語とショコラの要求項目であるラブロマンスのバランスが悪すぎたと言えるのかもしれません。
兎も角、プラスイメージであれマイナスイメージであれ、心がいずれのベクトルにも伸びきらないままのナニ突入シーンは私の腐心もイマイチ乗り切らないみたいで(笑)。
でも、最後の無血開城の一幕が、何とも美しくて哀しくて心に残るんですよね。
私はアラブモノと言えば真っ先に神坂智子さんの「T.E.ロレンス」思い浮かべちゃう人間なんですが、あの壮大なロマンスと似たテイストは私もこの作品から感じましたヨ。
いえ、厳密に比較すると勝負所で差が出ちゃうのは間違い無いのですが…。

そして、F&Bシリーズは本当に続きが待ち遠しいですよー!
てか、ゆちゅ♪さんもお好きなシリーズだったんですね!感想を見かけなかったから、てっきり読んでいらっしゃらないのかと(笑)。
秋月さんはこのシリーズが苦手と仰っていたし、はーこさんは実は読んでいないと伺っていたので、私がBLの定番作品と勝手に思っていただけで世間ではソレほど人気のあるシリーズではなかったのかもしれないと、近頃考えを改めていたのですが…。

尤も、私の方も崎谷はるひさんが未だ経験値0.0001くらいなんですけどね(笑)。(『ANSWER』を冒頭2P程読んでそのまま紛失して今日に至りますから…しかも、秋月さんからはtatsukiは読まない方が良いかもと言われたような気がする)
オフでお会いできたブロガーさんは、皆さんそれぞれブログで語られていない意外な真実をお持ちで、楽しかったです。
私は結構率直にブログでも語っちゃうからなあ(笑)。

ではでは!コメント&TBありがとうございます♪
[ 2007/10/31 22:44 ] tatsuki [ 編集 ]
こちらにもこんばんは~!

スミマセン、ジュネはダメだけどハーレクインは大好きです(笑)

しかし今回は私も歴史萌えと設定萌えですね~♪
やはりラストのアル・ハムラー無血開城あたりに異様に興奮してしまってエロは頭から飛んでました(-_-ι)

いや正直いえば私自分で引き合いに出した小笠原さんの方がうんと面白いのは面白いんですがね…(小声)

そして何はともあれF&Bの続きには早くお目に掛かりたいものです!
延期っていつまで延期するんだよー(T∇T)

TBは後日まとめてお願いしまーす♪
[ 2007/10/31 00:20 ] ゆちゅらぶ♪ [ 編集 ]
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la aqua vita アンダルスの獅子
[2013/04/22 13:36] sac louis vuitton
アンダルスの獅子 (ショコラノベルス) 松岡 なつき 今月のショコラのラインナップってすごいですよね(笑) ハイパー4冊で通常レーベルが一冊ってどーゆーことだ。 アラブとか貴族とかオークションとか毎月毎月よく同じネタだけで新刊が出せるものだと感心してる...
[2007/10/31 15:36] 水中雑草園
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