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巧みな狙撃手 

先日秋月さんにお会いしたときに、私の萌えツボが時々よく分からないとの指摘を受けました。
私はこのジャンルに足を踏み込んで以来、自分の萌えツボはずっと変わっていない筈です…。
基本的には誘い受けが大好物なんですが、特に商業作品に限って言えばはまず出会えない。
てことで、このブログでは次点萌えのへたれツンデレ乙男猛禽萌えが目立ってますね。
ちなみに、設定に限らず確信的な毒のある作品を求めがちなので、感覚的な作品群が割と苦手。
(というか、感覚的な作品は波長の合う⇔合わないがはっきりしているので、積極的に求めない…)
エロor萌えの有無は作品によって重視しますが、ラブの有無は実はどちらでもアリなタイプ(笑)。
まあ、基本的にBLファンの中でも特に雑食派なんじゃないのかな、と思う今日この頃ですが…。

さて、本日は松田美優さんの新刊です…コメント欄で先行的にこの作品にチラっと言及しましたが、
世間の酷評とは裏腹に、私にとってはとっても楽しい萌えBL作品と相成りました、ご馳走様です♪
てか、松田さんの作品の中で一番面白かった!…あぁ、秋月さんの冷たい視線を背中に感じる…。
だって、今回の短編集は総じて誘い受けも暴力もエロも満載で、小説の毒が効いていたんだもん!
私が本質的に求めているBL小説の志向性を、十二分に堪能できる短編集だったと思えたのです。

それにしても、松田さんは一人称視点の作品は兎も角、三人称の小説はやはり確信的にです。
長編だと狙っているのか天然なのかイマイチ判断つかなかったのですが、短編だと方向が明確に。
思うにこの方、余計な雑音を削ぎ落とした短編の方が向いている作家さんなんじゃないでしょうか?
松田さんの小説には、攻めと受け以外の第三の視線(勿論、作者ではない)が作中に出てきます。
ソコが私には堪らない快感なんですヨ!てことで、↓では絶賛気味の個別感想(誤読)をば。

・松田美優『巧みな狙撃手』(奈良千春・画、大洋図書シャイノベルス)2007.9
巧みな狙撃手 (SHYノベルズ)巧みな狙撃手 (SHYノベルズ)
(2007/08/30)
松田 美優

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□巧みな狙撃手
攻め視点/青姦/(読者による)視姦/システムエンジニア×高校生
愛犬の散歩途中で偶然(…を装う受けの策略の可能性大)出くわした顔見知りの高校生と致す話。
コレは郊外で自慰を始める視姦嗜好の強い受けを楽しむ、紛れも無い視姦小説だと思いました。
四谷さん(by『めぞん一刻』)的な快感を共有できる物語…つまり、巧みなスナイパーとは読者だ。

□甘美な試乗
受け視点/攻めの不思議な敬語/東堂×本田、妹/誘い受け

アイツはひどいです。過去何人も振り回される男を見てきましたから、絶対お勧めできません


↑は、主人公が自分の妹を評した台詞ですが、ある意味その後の二人の関係のフラグでもある筈。
その不安定な敬語から攻めの精神的危うさを感じてしまう作品なので、その後の展開も予測通り。
攻めの東堂は、私が本田なら極力近づかないように気をつけたくなるタイプの危険な男ですね…。
尤も本田の場合、自業自得というより無意識のとある願望が現実化しただけのお話とも言える。
とはいえ、この作品は年下攻めネタだった方が、物語展開に説得力があったかもしれないです。

□制裁
歪な3人称/体育教師×高校生/『不道徳な闇』のプロトタイプ/野田×市川
この作品は間違いなく『不道徳な闇』のプロトタイプだと思われるのですが、明らかに出来が良い!
コレは自信を持って、市川による野田×市川の801もといドリーム小説であると私は判断したい。
ちなみに、『不道徳な闇』の誰かよりも明らかに市川の方が筆力があるので、余計に面白かった!
暴力教師・野田のキャラ描写も巧みだし、彼の市川への執着を時折エスパーする様子が楽しい♪

□トモダチカンケイ
悪童日記/タカシ×コウ/IWGPぽい/3人称受けより視点

百戦錬磨ともいえるタカシをここまで夢中にさせるのはコウだけだった。


受けのコウよりの三人称小説の筈なのに、↑のような自己肯定描写が挿入されていて笑えます。
つまり、コレはコウによる小説風味の悪童日記、読者を意識した日記と言っても差し支え無いかと。
余談ですが、カタカナのタカシは某IWGPシリーズを彷彿させるので、私には2倍美味しい作品♪

□犬と餌
仁志×町田/ヤクザ×ピンサロ店長/『自己破壊願望』のプロトタイプ
この作品で失墜の恐怖という表現が出てきますが、コレは松田さんの作品のコンセプトでは?
というか、この失墜の恐怖を垣間見るコトが快感か否かで、この著者の読者の評価は分かれます。
私にとっては、最も萌えという名の快感に近い作品テーマ♪…なんですけどねぇ…。

あるはずのない大量の視線が自分に向けられるような、ある種享楽的で異様なビジョン。


↑は主人公が餌として手に入れた白いモノから得られたビジョンで、コレも松田さんの基本かと。

□死ぬほどキスしてくれ、ベイビー
日高×ユウキ/秋津のキャラの薄さ/3日後と翌日二律相反の時間泥棒?/萌えキャラユウキ
日高とユウキと秋津の三角関係、ユウキが過剰に萌えキャラなのが何かを孕んでいそうで怖い。
この短編集内で唯一突き落としが無いままに終わっている作品なので、逆に身構えてしまいます。
小悪魔ユウキには、このあと時間泥棒以上の何かがきっとある…あぁ、怖い!

□堕ちていく
□掴み取れない

義理の父子姦/母親
父子姦モノは私個人は好物なんですが、この作品は他作品に比べると押しが弱くてイマイチかな?
でも、短編ながらも母親の突き刺さるような視線を強く感じるから、やはり松田さんらしい物語です。

□あとがき
えーと、私は世間で言われているほどの不快感を全く感じませんでした…。
確かに、読むと後悔する後書きを認めがちな作家さんというのは私の中にも何人かいるのですが、
今回は私は普通に流せるなあ…後書き=著者近辺のノンフィクションであるとは限りませんしね。
[ 2007/09/20 20:37 ] novel BL | TB(3) | CM(4)
こんばんは!のだださん。
またまたコメントありがとうございます♪
私の方こそ、ポルノという単語を狭義で捉えていたようで申し訳無いです。
のだださんは、私よりも広義のイメージでこの単語を使われていらっしゃったみたいで…。
負のイメージから受ける快感(⇔不快感)という意味では、ポルノもピカレスクもそう差は無いですね(笑)。

いやしかし、マイナスの感想を認めるのに腹を括るのは兎も角、プラスの感想を認めるのに腹を括るってのも変な話ですよね(笑)。
何はともあれ、松田さんの方向性はBLジャンルにおいてもレビューする価値のある作風な気がします。
寡作なので、追っ掛け易いですし(笑)。
是非是非、他の作品にも挑戦してみてください!
ではでは。
[ 2007/10/23 20:57 ] tatsuki [ 編集 ]
どうも、こんにちは!tatsukiさん。
>えーと、コレは私のこの記事に対するお話でしょうか?それとも、この作品(作者、版元)に対するご意見でしょうか?
 これは、後者の方です。正確には、この短篇集の『作風』がなんとなく「ポルノ的」だと感じた、と云うことです。つまり、作品の健全性や規制の是非についての話ではなく、松田さんの描く物語性(欲望)への私的な印象論でした。ですので、tatsukiさんの記事の書き方に対して違和感があったわけではありません。曖昧な書き方をしてしまい申し訳ありませんでした(>_<;
そして、「ピカレスク的」ということですが、なるほど、そう言われると作品の見方も少し変わってきますね!確かにアレはポルノグラフィと云うよりは悪徳と云うか悪漢小説というほうが的をいてるのかも・・・。私にはあまり語彙がないので、こういう風に色んな言い表し方を読ませていただくのは嬉しいです♪

tatsukiさんのコメント後半の部分についてですが・・・、実は私のブログの後編エントリで少しだけ触れさせていただいたつもりです。
ところで、私は変態性というものの価値を再考したい人なので、今後も腹を括って(w)自分の変態性を積極的に語っていこうと思っています。(できれば引かないでほしいなぁ、なんて;)

とにもかくにも、後編の方上げさせていただきましたので、ご報告までにコメントさせていただきました。それでは、どうぞよろしければこちらのブログに方にも、お気軽に遊びにいらしてくださいねv
ではでは・・・失礼します
[ 2007/10/22 17:16 ] のだだ [ 編集 ]
こんばんは!のだださん。
こんな捻くれた感想記事にコメント&TBありがとうございました。

>それを「ポルノ的要素が強い作品だから」と説明してもよさそうに思えますが。

えーと、コレは私のこの記事に対するお話でしょうか?それとも、この作品(作者、版元)に対するご意見でしょうか?
私個人は、この短編集は実はそれほどポルノ的だとは思って無いのですよね(ピカレスク的だとは思いますが…)。
ですから、その点に対する注意書きが必要か否かについては、ちょっと私には判断がつきません…。
ただ、現行では小説だと官能小説もBL小説も美少女系も、いわゆる18禁系のガイドラインを設置してはいないと思うので、出版社側はその慣例に従っているだけなのだと思います。
(ちなみに、私は18禁表記もコピーライト表記も魔除け程度の効果しかないのではないかと、過小評価してますが…)
そういう配慮が、社会(人)としての責任と問われれば、私は鈍感な人間なので主観的にはノーですね。
その規制の基準がまず曖昧(or不明瞭)だし、行き過ぎればそれは表現(創作)に対する検閲になってしまうと思うので…。

とまれ、流石に松田さん贔屓の私も、この短編集がBLとして妥当で健全と言えるかどうかは全く判断できません。
ただ、一読者として松田作品には直感的にある種の快感(興奮かもしれない…)を感じるので、心惹かれます。
それが不適切で不健全だと言われてしまうなら、私が変態(異常)な読者(人間)というコトになるのでしょう…。
実は、この感想はそういう意味で今までで一番腹を括って書いたものなんですよね(笑)。
あまりに方向を違えた感想なので、いつものお友達ブロガーさんにもTB送ってませんし。

のだださんのブログは後編が上がり次第、お邪魔させてくださいな。
この著者の作品に関しては、私もまだまだ語りたい事がありますので。
ではでは。
[ 2007/10/17 21:15 ] tatsuki [ 編集 ]
どうもこんばんは、tatsukiさん!
先にUPしちゃいましてご連絡遅くなりましたが・・・、TBさせていただきました。どうぞよろしくです。
しかしこの作品は・・・ちょっと他のBL作家さんの追随を許さないほど刺激的なエロス(?)が表されているように感じられます。それを「ポルノ的要素が強い作品だから」と説明してもよさそうに思えますが。しかし、この作品って単純に「ポルノ」なのか?と考えると、そうでもないような気もします。それがtatsukiさんの言われる「毒」なのでしょうか・・・。


とにもかくにも、今回もtatsukiさんのレビューにインスピレーションを受けて書かせていただきました。どうもありがとうございましたー。それでは失礼します!

[ 2007/10/15 23:28 ] のだだ [ 編集 ]
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