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地球は君で回ってる 

私は、以前から高遠(春加)琉加さんと月村奎さんの作家性には似たモノを感じております。
コレは作風が似ていると言うお話ではなくて、あくまで夫々の小説の創作スタンスのお話です。

調べてみるとこの両作家さん、BL作家デビューに至る経緯が実によく似ているのです。
即ち、(ワープロorPCで)タイピング練習のために書いた作品を投稿したら、デビューできたとか。
無論、この逸話にはファンの私ですら虚言とは言わないまでも、何らかの飛躍があると思います。
が、同人やオンラインでの活動実績とは無縁で、かつ初めての投稿作品がデビュー作というのは、
紛れも無い事実なんでしょう…そして、近年に至るまでBL作家としては寡作なトコロも見事に被る。

まあ、この両作家の作品を数点読めば、量産できない理由は何となく想像つくのですが…(笑)。
お二人とも、美文と言うよりは割と平易な文章で物語を紡ぎます(昨今の高遠さんはやや変化)。
が、読者に感覚的なメッセージを伝える秘訣を先天的に有している稀有な作家だと思うのです。
BL作家に限らず、この種の秘訣を体得している小説家は案外少ないような気がするのですヨ。

以上、本編とは全く関係の無いファンの戯言でした!

ちなみに、↓の感想でチラリと取り上げた『ニューシネマパラダイス』に関する情報は、コチラ
名作と言えば名作な映画なんでしょうが、青年期時代は中弛みが激しく実は退屈です(苦笑)。
件の大量のキスシーンは、戦時下で猥褻な表現として切り取られた映画のテープを集めたモノ。
少年のパラダイスであった映画館の炎上シーンと、あのラストのキスシーンは本当に圧巻です!

<作品データ>
・高遠琉加『地球は君で回ってる』(加地佳鹿・画、二見書房シャレード文庫)2000.1
地球は君で回ってる―神経衰弱ぎりぎりの男たち〈2〉 (二見シャレード文庫)地球は君で回ってる―神経衰弱ぎりぎりの男たち〈2〉 (二見シャレード文庫)
(2000/01)
高遠 春加

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□セックスと嘘とホルマリン
あはは、またまたタイトルだけで七瀬と匡一の物語展開が予測できる良いタイトルですねー(笑)。
ホルマリンとは要するにつり橋効果で、コトに及ぶ(一線を越える)ための匡一(攻)の戦略です。
この二人の関係は始めから同居状態でしたので、恋人同士になってもなかなか先に進めません!
業を煮やした匡一は、だまし討ちのをつき、七瀬とのセックスを遂行するというコメディですネ。

が、先日私は高遠さんの作品でコメディと呼べるのは、最初の1作のみであると主張しております。
無論、この前半の物語もジャンルとしてはれっきとしたコメディですし、安心して楽しめるBLです。
だけど、前話の後編を知ってしまうとですね、もう能天気なコメディだけでは読み込めないんです。
ボーイズラブという単語から想起されうる非日常の安定感は、高遠さんの作品では通用しません。
このシリーズも含めて以後の作品は、表層上はライトコメディだとしても、そのすぐ近くにがある。

私達読者を捉えて離さない、この不気味なの正体とは?もう、お分かりですよね?

□地球は君で回ってる
俊哉さんの過去の藪をつついてみたら、案の定が出てきました…高遠さんがお好きなメガネ君。
BL的に美味しい展開とは手放しで喜べない、シビアで報われない俊哉の人間関係が暴かれます
結局のところ、瞬間芸術にしか身を置けない人間(芸術家)は、長生き出来ないのかもしれません。
コチラ側に身を置き、再現芸術にも魅力を感じてしまう私達には、想像もつかない生き方ですが…。

再現芸術により過去に飛ぶという手法は、山田ユギさんの『俺は悪くない』でも扱われてましたが、
やはり独特の感覚を呼び覚ますテクニックですよね、(元)映画好きには堪らないものがあります。
映画『ニューシネマパラダイス』に似た空気…←作品は再現芸術の魅力を見事に演出してました。
亡くなって久しい俊哉の人生の断片、否、煌く瞬間を映写機から間接的に垣間見た七瀬と匡一、
そして、読者…その言葉(声)無き無音のメッセージを過剰に読み込んでは心奪われてしまいます。
(『ニューシネマパラダイス』のラストの過剰なキスシーンの氾濫も、無音だからこそ雄弁です)

高槻匡一の出生の秘密は根が深い…知らずに済んだ方が幸せだったのかと言えば、難しいところ。
結局、「パンドラの箱」は開いてしまったのですからネ、お墓を暴いて出てきたのは一匹の美しい蛇。
カードは全て出揃い、高槻も七瀬もそして読者も知り過ぎる程に知ってしまった驚愕のの真実。
俊哉の関係者が(映写機・伝聞・想像で)語り始めた俊哉の本当の姿は、只管やるせないのです。

が、この回は明朗快活で健全な七瀬視点のクッション効果があるので、まだ耐えられるんですヨ!
更ににキビシくセツナイ物語は続巻にて。
[ 2007/07/20 05:56 ] novel BL | TB(2) | CM(0)
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la aqua vita 地球は君で回ってる
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