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いつわりの薔薇に抱かれ 

英田サキさんプレゼンツの古典的な恋愛ミュージカル風味のBLストーリーでございました(笑)。
登場人物の洒落た会話と巧みな文章捌きに、上質の恋愛映画を観たような気持ちになりました。
が、萌えベクトルでは私的にはイマイチ…マフィア×刑事の独特の危うさが全く無いんですよ…。
一つの恋愛小説として、それなりに楽しめる作品なんですが、やや騙された感がありました(笑)。

さて、今回の受けの高峰はまたも極度の乙男でした…27歳にしてその純愛妄想ぶりが笑えます。
座右の書に「赤毛のアン」とか「足長おじさん」掲げていても不思議でないレベルの乙男ですヨ。
同世代の一人として、そこまで恋愛に夢見れる感受性の強さが正直本当に羨ましい限りですね。
で、物語は当然の如く、そんな恋愛夢想に毒された男が、孤独なマフィアに真実の愛を説く話。
そのまま、「くら~いむえ~ぶり~まうんて~ん♪」とか歌っちゃいそうなミュージカルのヒロインに、
私と致しましては、ただただ彼に平伏すばかり…愛こそ全てなタイプには全く適いませんな(笑)。

一方で攻めのアレックス、金持ちの香港マフィアの大ボスらしいのですが、今回の小説内では、
ラブ・アフェアーに躊躇無く1千万円提供できる金持ちってことしか、読者には伝わってきません。
(そういえば、先日の夜光さんの小説もこの価格…平均的な受けの相場価格なんでしょうか?)
私は、このような受けに(尋常ならざる)価格を付けるBLテンプレがあまり好きではないのですが、
今回実は新たに発見した法則があったので、↓にやや長めに引用させて下さい。

「お前に一千万、支払おう」
耳を疑った。本気で言っているのだろうか?
「私をからかっておいでですか」
「どうして?」
「私に一千万もの価値があると思っていらっしゃるのですか?頭がどうかしています」



アレックスの名誉の為に補足しておきますと、具体的な価格を提示したのは高峰の方です。
私にはどうも、この2人の会話が実は根本的にかみ合っていないような印象を受けるのです。
(誤解から始まるラブストーリーというテーマで読み込むと、大変興味深い1シーンですが)
彼が提供した1千万って、高峰の価値ではなくて彼と共有する時間への対価だと思うのですよ。
もっと具体的に言えば、高峰に対する愛の対価ではなくて、自身の安眠(快眠)目的としての対価。
勿論、安眠枕への期待度が高い高峰に対する価格意識もそこには含まれているのでしょうが、
そこに(セクシャリティーを含んだ)自身への価値しか見出せない高峰は何かを見落としている…。

加えて、アレックスに限らずBL業界の金持ち攻めって基本的にポトラッチ気質なんですよね。
自身の価値を引き上げるための権威の証として、尋常ならざる金権力を誇示するタイプ…。
否、それ自体が自身のある種の快感を得る行為と、半ば目的化している気がするのですよ(笑)。
というか逆に、稼いで、溜めて、増やして、使わない人間は、基本的に金持ち認定されないような…。
(↑のようなタイプは、真の金持ちと思われるのですが、基本はケチという属性に分類されてしまう)
まあ兎も角も、私が一体何を言いたいのかといえば、そんな属性の攻めに対する受けの反応が、
いつも何だか妙に納得いかないというか、自己顕示欲が強すぎるんじゃないのかな、というか…。
私とは根本的に相容れない感じなんですな…が、このテーマ設定はそういう意味で興味深いです。

スイマセン…今回の感想も果てしなく論旨がずれてしまいました…。
スウィートでメロウなBL物語を期待している方にはオススメですが、私的には「エロとじ」の方が…。
腐り過ぎて久しい私のような人間には、上質だけどやや物足りない印象の小説でした(笑)。

<作品データ>
・英田サキ『いつわりの薔薇に抱かれ』(石原理・画、リブレ出版ビーボーイノベルス)2007.6
いつわりの薔薇に抱かれ (ビーボーイノベルズ)いつわりの薔薇に抱かれ (ビーボーイノベルズ)
(2007/06)
英田 サキ

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今回の作品とは全く関係ないのですが、金持ち攻めではなくてケチ攻めを扱った作品と言えば、
たけうちりうとさんなんです…が、具体的な小説のタイトルの方を忘れてしまいました…。
そういえば、このブログでたけうちりうとさんを1度も紹介していませんねー、まあそのうちにでも。
[ 2007/06/21 14:43 ] novel BL | TB(11) | CM(8)
こんばんは&はじめまして、Juraさん。
コメント&TBありがとうございました♪

この作品の感想は、(私的には珍しいことじゃないのですが…)本当にズレてますね(笑)。
読んでいた時に、リアルタイムで体調が悪かったのでイマイチ集中できなかったのも原因かな…。
うぅ、大好きな英田さんの小説だったのですが、少しばかり展開が物足りなかったです。

キャラ文庫の新刊の方には、期待しているのですが…。
それでは!こちらからは、後日改めてお邪魔させて下さいね。
[ 2007/06/25 23:14 ] tatsuki [ 編集 ]
はじめまして、こんばんは
この話ってどういう視点で捉えるかによって感想が全く違って来そうですね。
マフィアX刑事の話としては確かに緊張感が足りないし、だからって金持ちXバトラーだと高峰がアレックスを拒絶する意味があまりなくなりますよね。

私は結構好きな話だったのですが、求めるものと受け取り方で感想が分かれるのは仕方ないんだろうな~と思ったしだいです。

萌えも色々ってことですね(笑)
TBさせていただきました。
では!!
[ 2007/06/24 22:31 ] [ 編集 ]
こんばんは、ハスイさん、ゆちゅ♪さん。
コメント毎度ありがとうございます♪

>ハスイさん
その昔、受けを買い取るために現金で一億をポケットから取り出した攻めが実存したそうです。
その攻めのスーツのポケットの構造については、某所で熱く議論がなされていたそうですよ(笑)。
この作品じゃありませんが、『凍る月』の1千万はちゃんと風呂敷に包んであったので、
私はかなりホッとしました。

スイマセン、ネタばかりのお返事に…。
倍返しドコロじゃないお返しを平然と行って、幸せな余韻に浸る金持ち攻めって多いですよね。
やっぱり、私はあの行為はポトラッチの同系に見えて仕方ありません(笑)。
そういえば、谷崎泉さんの『ドロシーの指輪』シリーズに登場するキャラクタ達は、
基本的に金持ちな筈なのに、喫茶店の伝票一つで戦々恐々とする輩ばかりでして、
こちらは逆の意味で私は個人的に大好きですv。

今回の英田さんは、途中から本当にむせ返るような薔薇の香り漂う昼メロテイストでしたよね。
私も、楽しかったのですけど、全く別のテイスト期待してたのでちょっと肩透かしだったのです。
(にしても、今回の私の感想も全く本編とズレまくりでスイマセン)
ではでは!

>ゆちゅ♪さん
引用歌詞は、一瞬「いつか王子様が」も頭過ぎったのですが、ディズニーだから怖くて(笑)。
今回の作品は、恋愛に夢見がちなお嬢さんが、大人の孤独な男に愛を説くロマンス映画ぽくて…。
会話がお芝居ぽいというか、映画ぽいと言うか…楽しいですけどイマイチ現実味が…。

そして、受けの1千万は相場の底値でしたか!!勉強不足で申し訳無いです…。
せめて「お金」シリーズ読んでから出直して来い!て感じですね、私(笑)。
そうそう、夜光さんの方はあくまで手付金が1千万円なだけで、その後の保障も十分だったかと。
まあ、懐が豊かな攻めだったのは間違いないですが…(笑)。

それでは!
[ 2007/06/22 18:55 ] tatsuki [ 編集 ]
こんばんは、はーこさん、kifuさん。
コメント&TBありがとうございました♪

>はーこさん
この作品は、マフィア×刑事を謳わずに、正体不明の金持ち×バトラーと表記されていたら、
ここまで不満感は無かったかも…。
むしろ、読者を騙して実は…的な展開にしてくれた方がドキドキしたかもしれませんねー。
2人の会話は現実味は感じられないものの、ウィット感に溢れてて私も楽しかったんですけどね。
何でしょ、ココまで来たら二人芝居の戯曲スタイルでも面白かったかもしれません…。
(私は常日頃、BLで戯曲が読める日来ないかなあ、と思っていたりするので)
まあ、要するにこの作品は謳い文句がちと失敗だったと思うのですよ(笑)。
マフィア×刑事で英田さんと揃っちゃうと、どうしても別の雰囲気期待しちゃいますよね。
それでは!

>kifuさん
どうも作品の軽やかさというのは、レーベルの問題らしいですよ。
私以外のお三方(はーこさん、ゆちゅ♪さん、ハスイさん)はその旨言及しております。
私は、コレがリブレのカラーと言い切れるほど多くのビーボーイノベルスに接していないせいか、
その点に関してはかなり鈍感です。
(むしろビーボーイの木原さんに、何度も心を抉られる思いをさせられた印象が強い…)
まま、気軽に読めると言う意味ではやっぱりクォリティーの高い1冊だったとは私も思いますよー。
ただ、今回は私の方がかなり「エロとじ」のインパクトに引きずられちゃっていて、
そういう意味で読後の判断の公平さを欠いています(笑)。

金持ち攻め=ポトラッチは前々から考えていたので今回ネタに出来てそれだけで満足です。
(基本的に、BLのオークションネタは殆ど読まない人間なので…ネタにすら出来なかったのです)

それでは!
[ 2007/06/22 18:28 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん こんにちは!

わはははは!ミュージカルってアレですか!
日本人なら内容知らなくてもこれの楽曲を必ず耳にしているか歌っているか、超有名古典ですね♪
私は片手では足りない程は演奏してますが大好きですよー♪
確かに彼らは愛のためにいずれ全ての山に突撃しそうな…(笑)

しかしそうか、確かに高峰って言動がヒロインちっくですよね。なんだかtatsukiさんのレビューでちょっと目ウロコ、面白かったです!
受の相場一千万はしかしむしろ底値では?
世の中億単位の物件(笑)がたくさんいますものね。そう考えるとアレックスの9日間一千万はまあ妥当かもしれませんが、夜光さんの一千万は人一人求めるにはどうなんでしょう?(あくまでBL内相場の話で市場価格の美青年相場は定かでありませんが~)

私の感想はまんまと思惑通りのめろめろ加減ですが、後日またTBお願いしますね♪
[ 2007/06/22 13:06 ] ゆちゅらぶ♪ [ 編集 ]
tatsukiさん、こんにちは!

>やや騙された感がありました(笑)。

「やや」と言うよりかは、「かなり」騙された感はありましたね。(笑)

マフィア×刑事と言うよりも、「香港の金持ち×バトラー」で8割型は話が展開していますしね。

しかし私、「昼メロ」と脳内で変換をした途端に、「このまま楽しんじゃえ!」と言う姿勢に変わってしまいました。(笑)

>アレックスに限らずBL業界の金持ち攻めって基本的にポトラッチ気質なんですよね。

「ポトラッチ気質」と言う部分に、物凄く納得をさせられてしまいました。(笑)

「自身の価値を引き上げるための権威の証として」を前提に、「自分が受け取った以上のもので返す」金持ちは多いですものね。

一瞬、ポトラッチ気質同士のカップリングでBLが登場したら、どれだけスケールのデカイ贈り物合戦が見られるのかと、妙な事まで考えてしまいました。(笑)

またもやゴチャゴチャとコメントしてしまいましたが、TBさせて下さいね!
[ 2007/06/22 11:28 ] ハスイ [ 編集 ]
こんにちわ、tatsukiさん。

確かに今回のテイストは軽い感じなので、物足りないかも知れませんね。英田さんって、エスやデッドシリーズみたいなハードな路線と、それ以外の柔らかい路線のあいだに、ものすごいギャップがあるひとですが、今回は柔らかいながらも、ちょっとハード路線のテイストがあるので、気軽に読める感じですね。

>BL業界の金持ち攻めって基本的にポトラッチ気質なんですよね
ポトラッチ、いい得て妙・・・・。笑いました。

TBよろしくお願いします。
[ 2007/06/22 09:56 ] kifu [ 編集 ]
tatsukiさん、こんばんは♪

>恋愛ミュージカル風味

確かに(笑)
なんていうか、芝居がかっているといいますか~。
こちらは、マフィア×刑事と思って読んでいたものだから、面白かったのは認めるのですが、なんか足りない気がしてなりませんでした~。
BBNってどうも軽いイメージがありますしね~。
でも、主人×バトラーものとしては大変面白かったです。
『エス』と比べるのがダメなんだと自分でもわかっているのですけどね~。

TBいただきました♪
ではでは~
[ 2007/06/22 02:17 ] はーこ [ 編集 ]
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いつわりの薔薇に抱かれ英田 サキ私は雑誌は読まない派なので余計にそう思うのかもしれませんが、やっぱりノベルズは書き下ろしがいいよ…リブレさんには切実にお願いしたい!実力派の作家さんには書き下ろしでノベルズ出して貰ってください…(T∇T)←わがままだな~!(笑
[2007/06/27 13:33] 水中雑草園
英田サキさんの作品はリブレ出版から「いつわりの薔薇に抱かれ」です。香港マフィアX刑事英田さんってなんていうかロミジュリ設定お好きですね。***********決して自分から愛してはいけないはずの相手だったのに―...
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【内容紹介】気品溢れる風貌と鋭い眼差しを併せ持つ、香港マフィア・アレックス。来日した彼を監視するため、滞在ホテルのバトラーとして潜入した高峰だったが、アレックスは初対面から無理難題を押しつけてくる。
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香港マフィア×刑事、もしくは、ハンサムな金持ち×バトラー。ひとことであらすじ紹介が終わってしまうのもどうかと思いますが、いや本当。英田さんが後書きに、「一応、香港マフィア×刑事のお話ですが、一見すると金持ち×バトラーな感じに」と書かれていますが、....
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このまえのバトンでも回答したが、英田さんの作品は英田さんの作品というだけで購入対象になります。今月はもう1冊でますね。楽しみです。いつわりの薔薇に抱かれ英田 サキ【あらすじ】気品溢れる風貌と鋭い眼差しを併せ持つ、香港マフィア・アレックス。来日した彼を監視す
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