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小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所 

「この世には不思議なことなど何も無いのですよ」

この台詞にピンと来た方は、是非お買い上げを!あのシリーズのあの方が「こち亀」に!

・『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋元治・原作、集英社)2007.5
小説こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説こちら葛飾区亀有公園前派出所
大沢 在昌、秋本 治 他 (2007/05/24)
集英社
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・大沢在昌「幼な馴染み」
以前読んだときも感じたのですが、大沢さんのセンスにはなかなか厳しいモノがあるような…。
コレが10年前の「こち亀」20周年本だったら、恐らくソレほど気にならなかったと思うのですが、
30周年記念の2007年の現時点で、このノリ(「新宿鮫」)のシリーズを読むのは何だか耐え難い。
お話の肝である、スリ@ハコ師のネタ自体はいかにも下町という感じで面白かったのですが…。

・石田衣良「池袋⇔亀有エクスプレス」
私の目的は、主にコレでした…マコト×両津なのか両津×マコトなのか見極めたくて…(笑)。
あとは亀有が舞台なのか、池袋がメインなのか気になって…結果は、意外にもイケブクロが舞台。
リョウさんとマコトの関係は、吉岡とマコトのソレとあまり変わらず、要するにいつものIWGPでした。
実は作品のトーンという意味では、この両シリーズは一番相性が良さそうなので無難な短編です。

・今野敏「キング・タイガー」
今回の企画本で唯一、自作品のシリーズとのコラボが無かった今野さん(東野さん除く)。
てっきり、ベイエリアシリーズのキャラと絡めるものと予想していたので、少々肩透かし感が…。
この短編自体は穏やかな雰囲気の良いお話だとは思うのですが、コラボレーションという軸では、
目的未消化な印象も受けます…要するに、淡々としたお話で意外性が薄いのですよね。

・柴田よしき「一杯の賭け蕎麦」
柴田さんは完全に初読み作家さんなので、この母体キャラの属性がイマイチよく分かりません。
はっきり言えるのは、花咲慎一郎氏による一人称の文章が大変読み難くてしんどかったというコト。
句点が異常に多いように思うのですが、花咲探偵の癖(or特徴)という判断で良いのでしょうか?
うーん、今回の作品群の中でイマイチ感がダントツ…。

・京極夏彦「ぬらりひょんの褌」
一連の企画本の中で、私的一番のお気に入りです♪
京極キャラと「こち亀」キャラとの絶妙なコラボでありパロディ、著者のサービス精神も随一です!
しかも、唯一正統派(?)のミステリー短編仕立てな上に、実は両津×大原本だったし…(笑)。
ツンデレ大原本の需要が微妙なトコロとはいえ、腐乙女心を熟知する京極さんらしい一品。
大満足です!ご馳走様でした♪

・逢坂剛「決闘、二対三!の巻」
コレは逢坂さんの母体シリーズを知らない身としては、やはりやや微妙な印象の作品。
コメディ仕立てなせいか、悪乗り刑事の多いこと…元はユーモア・ミステリの区分なのかしら?
ああ、でも梢田と斉木コンビは801的に少し美味しいかも…(笑)。

・東野圭吾「目指せ乱歩賞!」
良くも悪くも、一番漫画作品の原作に忠実な雰囲気のお話。
会話文だけの文章が長々と続く小説でしたが、企画本だと思えばそれなりに楽しいです(笑)。
「こち亀」のパロディと言いつつ、「江戸川乱歩賞」の自虐ネタにテーマを転じているのが興味深い。

・西上心太「『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』解説」
実は、京極さんの作品の次に面白かったです(笑)。
私のように、昨今の日本のミステリー業界に疎い人間には大変有り難い作品(&作家)解説です。
やはり、注目すべきは↓でしょうか?

また緑子シリーズや近作の『聖なる黒夜』など、やおい系やボーイズラブ系と呼ばれる小説に通底する要素が、確信犯的に含まれている作品もある。これもまた柴田の作品が特に女性に受ける要員の一つなのではないだろうか。誤解を受けるといけないので断っておくが、あくまでそれはわかる人が読めばの話。微妙な(そうでもない作品もあるが)隠し味というところか。



言わずもがな、柴田さんの作品の解説からの引用なんですが、この見解はやはり大変興味深い。
この方がどの程度やおいやボーイズラブを把握しているのか、という点は見えてこないものの、
少なくとも、この解説を読む限りにおいては、(我々にとって)かなりフェアな視点という印象です。
一腐女子である私は、この方の解説から独特の不快な(不穏な)空気は一切感じません!
(恐らく)男性の文芸批評家から、この視点からの解説・批評が出てくるとは思わなかったので、
内心かなり驚きつつも、個人的には大変喜ばしく思っております。

まあ、残念ながら私個人は、今回の柴田さんの作品にあまり良い評価を下せないのですが…(笑)。
兎にも角にも、この企画本は京極さんに全てしてやられました~、もうソレだけで大満足デス♪
それにしても、集英社って自前の人気ミステリー・シリーズが全く無いんですね…。
[ 2007/05/28 21:42 ] novel 非BL | TB(0) | CM(0)
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