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ヤクザとネバーランド 

今月は、幻冬舎ルチル文庫の新刊をうっかり2冊も買ってしまいました…いずれもヤクザ受け(笑)。
どちらもそれなりに楽しめる作品でしたが、よりオススメなのは本日ご紹介する砂原さんの方です。
小説のダシが効いていて美味しいデス、この2択で迷っていらっしゃる方は参考までにどうぞ。

てことで、ルチル新刊ヤクザ受け本第1弾。
こちらの主人公は、普通の広告代理店営業職から紆余曲折を経て結局ヤクザ稼業へ転職します。
完全な地元密着型ヤクザで、何処か憎めない(おバカな)舎弟たちとの心温まる人情コメディです。
この舎弟たちは、雰囲気的には森本梢子さんの漫画『ごくせん』に通じるものを感じます…。
しかも、いきなり舎弟に押しかけられて次代組長襲名を迫られるお話と言えば、私は何よりもまず、
赤川次郎の『セーラー服と機関銃』を思い出します(ちなみにイメージ的には薬師丸ひろ子の方)。

過去の苦い思い出に加えて、世間的な尺度から見てもヤクザな家業は真っ平だった筈なのに、
自分がヤクザの血縁者だという事実が周囲に露呈した途端、職場内で孤立し居場所を見失う蝶也。
彼は、改めて己と一般社会の間の高くて冷たい壁を実感し、夏休みを口実に休職届けを出します。
一方で、不器用ながらも暖かく蝶也を次期組長として花畑組に迎え入れようとする舎弟たち。
最初は迷惑と彼らの存在を疎ましく思っていた彼も、段々その独特の空気に馴染んできます。

そして、かつての年下の幼馴染・尭平との再会。
尭平は蝶也の父親に恩義を感じてヤクザとなり、現在は花畑組最大の収入源に席を置いてます。
ちなみに、この男だけは何故か主人公・蝶也の組長襲名に大反対しており、意地っ張りな蝶也は、
逆にこの男に対して挑発的な態度を取るようになる、コレが即ちBL的関係の始まりでもあります。
砂原さんが紡ぎ出す受けキャラは、基本的に下半身がややユルメなパターンが多いのですが、
本作品も然り…攻めの気持ちも、己の自覚も見えてこない時点で取りあえず快感だけを充足させ、
その翌日になって初めて(ちょっとだけ)後悔する主人公、私はこの手のコメディが大好きです♪

兎も角も、蝶也の方は二度目の交わりを経て、尭平の背中から彼の本心を確信するようになり、
寡黙な男前の尭平が、実は只の不器用なヘタレ攻めであるという事実が明るみになってきます。
一方で、時折挿入される主人公の幼年時代の回想シーンに、齟齬を感じるようにもなってくる…。
乱暴でキレたら最後、手の施しようが無い少年だった尭平…え?尭平が?
まあ、このネタはこれくらいにしておきますが、実は受けの蝶也はパワーをかなり抑えています。
最後は大どんでん返しの逆転劇が待ってますので、乞う御期待!

が、最後の大逆転劇がこの作品の最大の魅力であり醍醐味とはいえ、一つだけ不満が…。
前作の『センチメンタル・セクスアリス』と、全く同じトリックが使われているんですけど!
『センチメンタル…』読んでいなければ、間違いなく手放しで褒め称えているトコロなんですが…。
設定が全く違うとはいえ、同じ手法を2度も使われるのは正直減点対象だなあ、と思うのです。
但し、前作の主人公よりは今回の蝶也の方が感情移入がしやすくて、好感な印象なんですよね。
という事で、私の総合評価は右往左往しております、楽しいけれど許容できない部分もある訳で。
困ったなー(笑)。

ちなみに、今回の作品で一番魅力的だった登場人物は、主人公の亡き父親だったように思います。
昔堅気でカリスマ性のある組長と言うのも勿論魅力的なんですが、実は裏の側面もあったらしい。
口八丁で渡世社会を渡りぬいた漢だったらしいでのすが、少し誘い受けの匂いもする…クンクン。
…この父親の立派な背中に免じて、やっぱり今回の話は甘めに良しとしとこう、ご馳走様です♪
(でも、次回は違う手法で勝負して欲しいです、砂原さん)

<作品データ>
・砂原糖子『ヤクザとネバーランド』(高城たくみ・画、幻冬舎ルチル文庫)2007.5
ヤクザとネバーランド (幻冬舎ルチル文庫)ヤクザとネバーランド (幻冬舎ルチル文庫)
(2007/05)
砂原 糖子

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ちなみに今回、実は攻めの名前が読めなくて(厳密に言えば読み方を途中で忘れた…)、
仕方なく心の中で、ずっと「セメ」って読んでました…いい歳扱いて漢字が読めない人間デス。
以上は、余談の恥の記録。
[ 2007/05/15 21:49 ] novel BL | TB(3) | CM(4)
こんばんは!ゆちゅ♪さん。
コメントのレス、少々遅くなってしまってゴメンナサイ。

『セーラー服と機関銃』は、私実は原作も映画も大昔に見てます(笑)。
腹心の舎弟・佐久間がニヒルでヘタレで今思えば萌えキャラだったような気がします。
今回の作品は、日本刀と機関銃という得物の違いはありましたけれど、
零細ヤクザと微妙に憎めない舎弟たちというポイントは随分似ていたように思います。

私は1つのエンタメ作品として結構楽しめたのですが、やはりBL的には少し不満が残るかも…。
私は、感想を挙げてない作品も含めて今回ヤクザBLを連荘で読んでいたのですが、
実はコレが一番楽しかったです。

ではでは!
[ 2007/05/20 23:21 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん こんばんは♪

私も蝶也父は好きです~!蝶也とは全く似ていないそうですが粋でいなせな男前だったのかな、と勝手に想像。いや、胡散臭い色男か?(笑)

『セーラー服と機関銃』は私も思い出しましたよ♪もうその時点でヤクザものの概念を捨てて、アットホームコメディだと思うべきだったんですね(笑)
完全に読み方を間違えたようです。
とはいえ面白いには面白かったんですけども。(まあ二番煎じはアレでしたけど。少なくとも同じレーベルではやめた方が…)

また後日TBに参りますね!
[ 2007/05/19 21:46 ] ゆちゅらぶ♪ [ 編集 ]
こんばんは!はーこさん、コメント&TBありがとうございます♪
確かに今回の作品は、所謂ヤクザBLとは少し方向性が違いましたよねー。
私は今回、実は李丘さんの作品と立て続けに読んでしまったので、どうしても比較してしまいます。
ストーリーはいずれもそれなりに面白かったとは思うのですが、文章捌きの点で砂原さんに軍配が…。
今回、馴染みのブロガーさんの感想を見ると、皆さん微妙に歯切れ悪い感じですね(笑)。
思うに、私ははーこさんとは逆に砂原さんの作品に対しては、要求項目が少ないのではないかと。

最後にサラッと書いておりますが、BLがどうのヤクザがどうのと言う前に、主人公の父親が、とてもカッコよかったのでソレだけで私は満足していたり。
ではでは!
[ 2007/05/19 19:45 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん、こんばんは♪

確かに『セーラ服と機関銃』ですね。
機関銃を撃ちまくるのではなく、日本刀を振り回しておりましたが~(笑)
個人的には『センチメンタル~』があまりにも良かったので、砂原さんに気対し過ぎたかなあ~というのが感想です。
あんまりヤクザものという感じがしなかったからかもしれません。
一定水準は超えているのですが、ついつい期待が大きくなったようです。
面白かったのですけどね~。
tatsukiさんの指摘され通り、パターンが『センチメンタル~』と同じだったからかもしれませんね。

TBもいただきました。
よろしくお願いしますね。
[ 2007/05/18 23:28 ] はーこ [ 編集 ]
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la aqua vita ヤクザとネバーランド
[2013/04/22 14:28] scarpe hogan
ヤクザとネバーランド砂原 糖子楽しみに楽しみに待っていた砂原さんのルチル新刊ですが、うう~ん、微妙。面白くないわけではないのですが期待ほどでもないって感じですかね。ルチル文庫 砂原糖子 「ヤクザとネバーランド」広告代理店に勤める奈木蝶也のもとにヤクザが来た
[2007/05/22 11:51] 水中雑草園
昨日、この作品の感想を書こうと思っていたのに、気が付いたら寝てました。いつの間に、布団に入っていたのか?と目覚めた時思ったよ。夢遊病!?夢遊病というとハイジを思い出すんだよね~。って、関係ありませんね…。ヤクザとネバーランド砂原 糖子【あらすじ】広告代理
[2007/05/18 22:21] こんな本よみました…
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