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Stand Alone 

人気作家・駒崎優の新境地!熱く切ないBL


とのこと。
が、この作品は割と低温でクールな作品に思えますし、何よりBLだったかと問われると激しく微妙。
帯に釣られると、何とはなし騙されたような印象を受けるホワイトハートの駒崎さんの最新刊です。
元より、駒崎さんはかなりベテランのライトノベル作家さんですし、今回も大変面白い作品でした。
が、今回の私の感想は何故か少し微妙なモノになりそうです…予め警告しておきますネ。

さて、まずはタイトルについて。
実は、読み終えてもこのタイトルの意味が分からなかったので、結局辞書を引いてみました。

stand alone
(1)孤立している.
(2)並ぶものがない

どうも、2通りの意味が存在するみたいですネ…読後の印象としては(2)のような気がします。
が、(1)でもそれほど違和を感じないので、ダブルミーニングとして使っているのかもしれません。

いずれにせよ、この作品をBLジャンルとして読み込むと、私はタイトルに激しく違和感を覚えます。
単語のイメージも実際の意味も、互いが互いに個別に完結しちゃっている印象を強く感じるのです。
少なくとも、この主人公二人が特に恋愛的に結びつく関係の物語とは到底思えないのですよねー。
強いて恋愛用語に曲解しても片恋で完結している2人で、実際には恋というよりも崇拝に近い。
(余談ですが、私は恋しい相手を天使に喩えられると、どうにも背中がムズムズしてきます…)
駒崎さんの商業作品にしては珍しく、ナニな描写もあるのですが、全くこの二人は穢れません!
要するに、彼らの健全な魂は腐れきって久しい私の脳髄には眩し過ぎるみたいです(笑)。

実際に、この作品のテーマはラブでは無くて、何らかのプラトニックな心の救済にありそうです。
あるいは、不慮の事故により失われてしまった魂を10年後に復元する話と言ってもいいのかも…。
彼ら(クリスとラフィ)は、かつて兄弟同然に仲良く育った幼馴染で無二の親友だったのですが、
ラフィの叔父によるとある事故が原因で、二人のそんな関係は粉々に砕け散ってしまいます。
その痛ましい事件事故として片付けてしまって良いのか、私的には少し戸迷う状況なのですが、
肝心の彼らが完全に事故として処理している事項なので、今回はその判断に従うことにします。

月日は流れ、その事故から10年後、諸悪の根源であり障害であったラフィの叔父が急死します。
ラフィはこの叔父を殺害した青年を救うため、酷と知りつつも念願のクリスとの再会を果たします。
クリスはラフィ(天使)に懐かしさと愛しさを覚えつつも、同時に過去のトラウマも思い出してしまう。
かつて、自分に手酷い仕打ちを行った男とすっかり成長したラフィはよく似ており、彼は混乱します。
一方でクリスに対する恋心を自覚していたラフィも、そんな彼の不安定な態度にまた心傷つきます。
そんなフラジリティー溢れる感覚を互いに共有しながら、淡々と二人の物語は進む訳ですが…。

読後は大変心地よい仕上がりになっておりますし、紆余曲折を経て二人の関係は修復されます。
いえ、むしろ進展したと言っても良いのかもしれません…理想的な関係が再構築されております。
が、二人は現在30歳と24歳で十分に大人なんですが、そんなにピュアな関係でいいのかな、と。
良くも悪くも行動の抑制が効きすぎた二人なモノですから、ドラマティックな感じがしないのです!
もっとリビドー的な方向で、二人の心の葛藤があれば萌えたのになあ、と思う次第でありまして…。

サービスが足りないと言ってしまえばソレまでの話ですが、BLジャンルの素ってソレだけじゃない。
私は、未だにBLの本質を掴めずに四苦八苦している人間ですが、この作品に足りていないのは、
トリップ感というかダイブ感というか…、裏側に突き落とされてしまいそうな作為的な揺らぎかな?
それは、理性だけでは到底抑え切れないある種の欲望原理なんですが、実はその隙(穴)にこそ、
私達が日々感じる萌えの原動力や、BLというジャンルの抗い難い魅力が潜んでいると思うのです。

つまり、一言不満を言えば、この作品は手堅すぎて逆に私の萌え心が刺激されないのです。
そして、大々的にBLと謳われると逆に何かが欠けていて、少し騙された気分になってしまうのです。
とはいえ、駒崎さんが意図されたように、やや懐かしい雰囲気のBL小説もたまには良いですよね。
そういう意味では、この作品も大変オススメなんですよ♪外出先でお手軽に読める作品です!

<作品データ>
・駒崎優『Stand Alone』(槙えびし・画、講談社WH文庫)2007.5
Stand Alone Stand Alone
駒崎 優 (2007/04/27)
講談社
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どうでもいい追記…。
実はこの作品、私が密かに追いかけていた長身受け作品です!
(といっても、最終的には殆ど同じ身長の二人でしたが)
ココが個人的には一番の萌えポイントでした♪

てことで、引き続き長身受け作品探索中…。
[ 2007/05/01 21:30 ] novel BL | TB(2) | CM(5)
こんにちは、真琴さん。
コメントありがとうございます♪

>ダルリアッドシリーズ
駒崎さんの作品はほぼコンプリートしていた(←過去形…)筈なので、
このシリーズも読んでいるのですが、内容が全く思い出せません!
確か、割とシリアスなハナシだったとは思うのですが…。

それにしても、この作品は「BL」という単語で括られると首を傾げたくなりますよね。
単体作品としては面白かったのですが、同じくWHの「___ow」シリーズ?(柏枝真郷さんのアレ)と、
同じような消化不良感もありました…。

私は、どちらかと言えば駒崎さんの歴史系ファンタジーの方が好きですね。
ではでは!
[ 2007/05/05 13:23 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん、こんばんは。
私もこちらの作品、駒崎さんのBL作品ということで購入してみたのですが、
「BL…?」
と思いました。
なんかダルリアッドシリーズを読んだときと同じような読後感というか…うまく表現できないのですけれど。
今回tatsukiさんの感想を読んで
「ああ、私の萌えが刺激されなかったのはこのせいかもしれない」
と納得してしまいました。

お陰ですっきりしました(笑)
ありがとうございました。
[ 2007/05/04 19:57 ] 真琴 [ 編集 ]
こんばんは!秋月さん、ゆちゅ♪さん。
コメント本当にありがとうございました♪

>秋月さん
実は秋月さんの感想を読んで、今回の私の感想は軌道を少し変えました。
当初のほうが、厳しい視点でメモを残していたのですが、我ながらそれも大人気ないなあ、と。

>このお話はBLというくくりに入れると何か勿体無い気がしました。

同感です!読後は良い余韻に浸れる素敵な小説でしたもんね。
私も、駒崎さんの小説は大好きですし、今回も楽しかったのも本当のハナシ。
でも、今回改めてBLの面白さって一体何だろうって悩んでしまって…。
この作品を通して、そんなことをグルグル考えてしまいました。
私の微妙な感想は、そんな自分の足元の覚束なさが露呈してますね。
相変わらずの文章能力なので、イロイロ至らなくて反省しきりデス。

長身受けは、長年探索の旅に出ているものの、なかなか出会えない条件設定です…。
今回のクリスは、比較的スラッと長身で且つ華奢な感じの受けでは無かったのが大変好感(笑)。
手足が長くて持て余してそうな男が、濡れ場で思いっきり足を開く姿は、
大変萌えるシチュエーションだと思うのですよ、でも身近な人間からは賛同を得れません…。
引き続き、探索の旅は続けていきますよ(笑)。
ではでは!TBもありがとうございました♪

>ゆちゅ♪さん
今回の作品は、秋月さんもおっしゃっているようにBLとして括ると少し微妙で、
ゆちゅ♪さんの萌えセンサーは、大変正確な反応を示していると思います(笑)。
私は元々非BLで好きな作家さんの新刊だったから買いました。
故に、BLは二の次だったのですが、やっぱり何処かで少し期待していたみたい。
積読作品急増中の中、うっかり最優先で読んでしまいました!

駒崎さんでBLぽいものをオススメするなら、この作品よりも角川ビーンズ文庫の、
『歓楽の都』シリーズの方が、BL的な萌え指数は高いと思います。
(私個人は、非BLのファンタジーである傭兵モノや中世騎士ネタの方が好きですが…)
今回は美しくまとまってはおりますが、やや大人しめの作品なのです。
他の駒崎さんの作品を読んでお気に召したら、こちらを読むのがオススメです。

そして、私が捜し求めている長身受け!
ゆちゅ♪さんも食いついて下さって、とても嬉しいです♪
件の久我さんのそのお話は、勿論読んでおりますよ。
が、この作品は攻めもそれなりに長身なので私の理想とは少しズレます。
こう何て言ったらいいんでしょう…受けが攻めを見下ろすシチュが一番の理想(笑)。
物理的(肉体的)に逆らえないから逆らわない受けではなくて、
逆らおうと思えばいつでも逆らえるのに、逆らわない受けというのを探してます。
コレがなかなか見つけられないんですよねー。

それでは、また!
[ 2007/05/02 23:00 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん こんばんは♪

駒崎さんは未読作家さんです…今回初のBL作品ということで手には取ったのですがどうも私のほもセンサーは反応せず、やっぱり戻しちゃいました…。
長身受というと麻生海さんのコミックス「カッコ悪くてカッコイイ君」がすぐに思いうかびます~♪長身受全然OKですよ!(≧∀≦)
[ 2007/05/02 00:38 ] ゆちゅらぶ♪ [ 編集 ]
tatsukiさん、こんばんは~。
コメントありがとうございました。TBお返しさせてくださいね。

このお話はBLというくくりに入れると何か勿体無い気がしました。
BLというと、何かもっとこうギラギラとして肉欲が(薄いものもありますけど)主張される作品群だと思うので、この二人だとあまりに薄味なんですよね~。
tatsukiさんが言われるように、ラブではなく魂の救済がメインなので、そのシーンでさえ神々しいようなうつくしさがありました。
いいお話を読んだな~と、読後はちょっと余韻に浸りました。

あと、私も感想の初稿に書いて、結局アップ時に削除してしまったんですが、クリスのほうが長身だということに激しく萌えました。私にとっても一番の萌えポイントでした♪
また何か素敵長身受け作品をみつけたらご報告しますね!
[ 2007/05/01 22:58 ] 秋月 [ 編集 ]
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[2013/04/22 13:22] sac louis vuitton
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