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熱情の契約 

やっぱり、復習譚って萌えツボ設定ですね!(笑)。
てことで、本日は20世紀初頭の階級社会イギリスを舞台に繰り広げられるBL愛憎劇場デス。
実はこの作品は、雑誌掲載時に既に読んでまして感想記録もブログ内の何処かにある筈…。
興味を持った方は←の検索エンジンで探してみてください(大した内容じゃないのでリンクは割愛)。

先月のディアプラス文庫では、玉木ゆらさんがユルイ3人のお笑い3P劇場を披露してくれました。
対して今回の真瀬さんの新刊は、あらゆる意味で↑の作品とは逆ベクトルな印象の作品かと(笑)。
ディアプラスと言えば、ご存知の通り数多のBLレーベルの中でも特にピュアな路線を誇るトコロ。
が、こうやってみると作品の幅は案外広いかも…本日のカップルは生真面目かつネガティブです。

二人の出会いは10年前、19歳×13歳という実に微妙な年齢の時から物語(関係)は始まります。
さて、当時声変わりもしていなかった主人公のクリス少年を、皆さんは受けとして許容できますか?
私もですね、実は雑誌掲載時で読んだ時から、唯一ココが引っかかった箇所だったんですよね。
腐れきった私の脳内ですら、ギリギリというか殆どアウトというか…かなり微妙なラインでした…。

が、ソコを否定しちゃうと、彼らがその後培ってきたモノまで否定するコトになってしまいます。
特に、クリスの方は色々と失ったモノも多く精神的に不安定な彼に対し、安易な否定は禁物です。
我々が案ずるまでもなく、彼らは大真面目に真剣で、その重い(愛)情が物語の肝でもあります。
無論、ソコから自ずと復習譚の下地も生まれてくる訳で…本当に想像以上に根が深い二人です。

そもそも、この復讐劇には裏がありまして、このちょっとしたサスペンス風味の仕掛けが巧いです。
特に、クリスの不安定な情動を友人の立場で利用して、復讐心を煽る小悪党のティムが秀逸!
彼は所謂ロクデナシなんですが、何処か憎めない愛嬌があり、かなり魅力的に描かれています。
終始シリアスな展開のメインストーリーの狂言回しとして、とても良いスパイスになっておりますし、
基本的には皮肉屋でエピキュリアンで打算的な彼ですが、実は一番のキューピッドでもあります。
最後にはイヤガラセも兼ねて、二人の新居に20ダースの紅薔薇と詩文を贈りつけるという芸当も!
彼は、物語の殆ど全てを攫って行ったと言っても過言では無いくらい、私のお気に入りキャラです。

さて、肝心のラブストーリーでは階級社会キリスト教社会という二大双璧が二人を阻みます。
社会通念を破壊してでも、二人の関係を貫こうとする(信長気質の)俺様攻めのロドニーは兎も角、
受けのクリスは育ちが良いのでロドニー程突っ走れない上に、彼の愛情を信じきれていないので、
復讐が未遂に終わって落着しても、彼の心は惑い続けます…典型的なハムレット気質ですね。
物事を常に悪いほうに悪いほうに考えてしまって、行き詰っては悲劇を生み出すタイプ(笑)。

あわわ、うっかり茶化してしまいましたが、彼は本気なんですよ…実は私密かに憧れていたり…。
私はと言えば、典型的な快楽主義者でティム気質な反面、人間関係の情が極端に薄い性格で、
クリスのように「絶対に許さない」と言い切れるようなネガティブな感情が持続させられません。
それゆえ、彼のようなタイプに憧れます…より正確に言えば「許さない」とか言われてみたい(笑)。
(ついに自分のM属性を暴露してしまった…要するに↑が私が美人ツンデレ系に萌える理由です)

とまあ、以上色々恥ずかしい萌えトーク繰り広げてきましたが、要するに私好みのお話でした。
が、最初の年齢の問題や、装飾過多でやや暑苦しい文章なので万人向けとは言い難いです。
てことで、情緒面でややこってり系のBL(…が、サービスシーンは皆無)読みたい時にはオススメ。
ご馳走様でした♪

<作品データ>
・真瀬もと『熱情の契約』(笹生コーイチ・画、新書館ディアプラス文庫)2007.4
熱情の契約 (新書館ディアプラス文庫)熱情の契約 (新書館ディアプラス文庫)
(2007/04)
真瀬 もと

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[ 2007/04/07 23:28 ] novel BL | TB(2) | CM(4)
こんばんは、mimuさん。
またまた、そちらへ押しかけてしまってスイマセン。
mimuさんが日記のほうで、面白かったと語っていたのを読んで以来、
mimuさんの記事が本当に待ち遠しくて~♪

真瀬さんは、私も好きな感じの文章なんですが、ちょっと古風かな、と。
最近の作家さんは、ああいう文章で小説を書かれないように思うので。
あと、サービスシーンがいつも無きに等しい薄い作風ですねー。
(やることやってる登場人物達なのですが…)
そういう意味では、菅野彰さんぽくもあるかもしれません。
要するに、基本的に新書館の作家さんなんだと思うのですよ。
私はBLの入り口がディアプラスなモノですから、このレーベル作品はかなり読んでます。

ではでは!コメント&TBありがとうございました。
[ 2007/04/29 21:08 ] tatsuki [ 編集 ]
こんにちは、tatsukiさん。

確かに“13歳”をぽんと出されたらキツいです(笑)
でもこれは過去の話として出てきていたので、あまり深く考えないようにしました。
期待以上に好きな感じで「読んどいて良かったな」と思いましたよ。
もともとこういう設定(前世紀、英国)に抵抗がないのでスッと手に取りましたが、もし時代物、外国モノが苦手だったら読まなかったと思うので、得したな、と(笑)
苦手な方って意外と多いですよね。
『装飾過多でやや暑苦しい文章』も、凄く読みやすいと思って読んでましたから、私と合ってるのかもしれません。

TBこちらからもよろしくお願いします。
[ 2007/04/29 06:17 ] mimu [ 編集 ]
こんばんは!はーこさん、コメント&TBありがとうございます♪
あわわ、はーこさんの感想がとても興味深いですヨ~楽しかったです。
詳しくは後ほどそちらでコメントさせて下さい!
私も、イギリスの階級社会はややこしくて混乱するので、英文学はそこで躓きました(笑)。

真瀬さんは、BLジャンルよりもライトミステリー作家のイメージが強いです。
私的には、椹野道流さんと似た作風のイメージがあるのですが、どうでしょう?
(でも、椹野さんの方がちゃんとサービスシーンを描く方ですが…)
いずれの作品も、サービスシーンが殆ど無いに等しいのが不満と言えば不満です(笑)。
そして、作品舞台はいつも19世紀末~20世紀初頭の英国が舞台だったかと。
「スウィート・リベンジ」辺りが入り易いかもしれません(挿絵は私が大好きな金さん!)。
シャーロック・ホームズぽいノリの薄味BL小説がお好みでしたら、オススメです。

ではでは!今からそちらへお邪魔します~。

[ 2007/04/12 23:40 ] tatsuki [ 編集 ]
こんばんは♪

tatsukiさんのレビューを読んで大変気になり、購入しました。
時代背景やキリスト教というのがドラマチックさをさらに演出していて、読みごたえのある作品でした♪
この方の他の作品も読んでみようかなあと思いましたよ。
ティムもいい味出してましたね♪

TBいただきましたので、よろしくお願いしますね♪
[ 2007/04/12 21:30 ] はーこ [ 編集 ]
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初めて読む作家さんです。すみません…。今回、感想よりも妙な蘊蓄というかこだわりに対する語りが長いです…。熱情の契約真瀬 もと【あらすじ】総てを彼の王に奪われた。純潔も、子供らしい夢も、家族と過ごす少年期も、密やかな恋心さえも――。そして月日は流れ、今や氷
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