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ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 

女性向け美少年同性愛小説のレーベル(ボーイズラブ)P28


さて、何処から突っ込んだら良いのでしょうか?
この評論は、第三世代のオタク向けジャンルを総括している筈にも関わらず、↑の体たらく…。
『動物化するポストモダン』の時よりも、腐女子向けコンテンツに対する認識が退化しています。
ちなみに、ウィキペディアはこちら
この解釈も私としては満足できるモノとは言い難いのですが、とはいえ↑よりはかなりマシ。
著者の東さんが、恐らくこのジャンルに全く興味が無いというのは大変よく分かるのですが、
全くのジャンル素人でも、もう少しまともな認識を有しているように思うのですが…。
私の直感では、BL作品の登場人物の平均年齢は読者の年齢に比例して上昇してる筈です。
あまりに納得がいかないので、こつこつと物理的なデータを収集してみますわ(笑)。

とはいえ、東さん的に肝心の主題&関心はライトノベル美少女ゲームなんです。
↑の2つに関する私の経験値はほぼゼロに等しいので、実態は予想するしかないのですが、
東さんの力説する解釈は、本当に同ジャンルの基底でありメインストリームなんでしょうか?
同質の側面を持つBLジャンルと照合して判断した結果、どうも騙されている気がするのです。
ココで具体例として挙げられている作品は、確かに構造的主題を内包しているのでしょうが、
それがこのジャンル共通の命題かと言えるかどうかは、どうにも微妙な予感がするのです…。
同ジャンルの一部にその種の特殊な仕掛けがあり、ソコに一定の支持を得ているという話なら、
大変よく分かる解説なのですが…。

東さんは、ラノベや美少女ゲームを一般的に開かれたモノにしたいと志向しているのでしょうが、
その行為自体が、同ジャンル内の上下構造を生む危険性を侵しているようにも見えるのです。
(ちなみに同様の危惧を昨今、私はBLジャンル周辺においてもよく感じます)
無意識的になのか意図的になのかは分かりませんが、ポップでポルノグラフィックな作品群を、
取るに足らないモノとして、ラノベや美少女ゲームというジャンルから切り落としていませんか?
そもそも、ラノベも美少女ゲームもBLジャンルも清濁混交の多様性こそが魅力の源泉なのでは?
(私は少なくとも自身が愛好しているBLジャンルについては、↑を確信しております)

いえ、私も一部のゲームや小説や漫画作品で、東さん流の作品の見出し方をするタイプなので、
本質的には同じ感覚を共有しているようにも思うのですが、ソレゆえにですね…逆にかえって、
自省も込めて斜に構えた態度になってしまうんです、そういう意味では本当に申し訳ないです。

一方で、自然主義的読解環境主義的読解の2つの批評パターンの提示は、目から鱗でした。
以前から、私のBL作品に対する感想は2つのパターンがあるっぽいと自覚してはいたのですが、
ソレをきちんと言語化することが出来なくて、今まで何度ももどかしい思いをしてきましたし…。
が、コレにて気持ちはスッキリです。

要するに、私の感想は主題によって自然主義的だったり環境主義的だったりと一貫性に欠けます。
即ち、自分の感覚的には萌え軸(感性)脱萌え軸(理性)の感想がないまぜなんですね(笑)。
自分の感想の土台が分かっていなかったものですから、そもそも批評が無理な訳でして…。
まあ、でも今年は一本くらいまともなレビューを企ててみたいと目論んではいるのです。
よろしければ付き合ってやって下さいませ。

あ、最後にBLの原理について一言!BLは最初がなので元から次元が一個多いです。
A→Bという無限大の経路と同じ確率で、A←Bの経路も背後に無限に控える複雑な構造です。
必ずしも↑が理由という訳では無いのですが、物語レベルの脱構築を試みた作品はかなり稀。
円陣闇丸さんの作風は、そういう意味でもやっぱり大変異色だと思われます。

<作品データ>
・東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』(講談社現代新書1883)2007.3
ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2
東 浩紀 (2007/03/16)
講談社
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■ライトノベル=キャラクター小説(by大塚)⇒ゲームのような小説
・主要な読者は中高生(…そ、そうかなあ?違う気がする…)
・熾烈な競争原理
キャラクター@共有財>物語
 ⇒さまざまな物語や状況のなかで、外面化する行動様式の束(P46)
 ⇒メタ物語的想像力の結節点
・確率分布の重ね合わせ(by新城) cf.BL
「ゼロジャンル」⇔「ジャンル小説」
∴循環的な物語生成≒類型化された物語…画一的、均質的
メタ物語の可能性…例)「二次創作」、セカイ系
 ⇒想像力の拡散(作品横断的)≒ゲーム的≒現実の乱反射by東

■批評のパターン
Ⅰ.自然主義的読解物語的主題、「文学性」
Ⅱ.環境分析的読解構造的主題、無意識の力学の「分析」
哲学

■美少女ゲーム⇒小説のようなゲーム cf.女性向けコンテンツ
・メタ物語志向のシステムvs.物語志向のシナリオ
・トゥルーエンド≒読者の想像力≒「欲望」の構造
(注、私は「天国へ行けばいい」の感想で、全く同様の結論を出してます…びっくり…)
・キャラクターvs.プレイヤー
・オブジェクトレベルvs.メタレベル
・虚構vs.現実
・責任vs.無責任
・反家父長的感性(脱社会的)vs.超家父長的感性(保守的)
⇒相反するモノの共存⇒楽園vs.自己欺瞞←critical point

■ループ世界
・死の相対化⇒死の重要性
・プレイヤーの孤独
ex.『All You Need Is Kill』、『ガンパレード・マーチ』など…
[ 2007/03/24 00:42 ] non-fiction | TB(4) | CM(0)
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今年は輪をかけて読書量が少ないのでブックオブザイヤーができない。いよいよ、趣味というには実態とかけ離れてきた。では、恥部をさらしてみよう。読了したもののみ。雑誌は省く(ただし、文芸誌は適用除外)。 □小説はわすれました。数冊しか読んでないと思う。 □人文・
[2007/11/17 23:35] rh2.0
前々から気になってた新書でした…本日無事購入&読了。↓は感想というよりは個人的メモ、レジュメに近いです。――僕らは、現在の読者に最大の快楽を与えるものを提供する。※ライトノベル=“手段”(ジャンル
[2007/03/24 01:01] la aqua vita
立て続けにノンフィクションで失礼します。実は、先日の『タテ社会の人間関係』より前に読み終えていたのですが、メモに手間取って後出しになってしまいました。ちなみにこちらも再読本、今年は再読に力入れようかなと
[2007/03/24 01:00] la aqua vita
今回は、感想は諦めました…大変難解な作品です、覚悟してください。どうも円陣さんは、自身の漫画作品でBLジャンル自体を脱構築しているように見えます。(二次パロディとしての)「やおい」がオリジナル作品をBL方向へ脱構築
[2007/03/24 00:55] la aqua vita
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