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wish 

私、月村さんの作品は大概読んでいると自負しておりましたが、これは初めて読みました。
文字通りのデビュー作品だそうで…こういうBL世界は、本当にこの著者にしか許されない独壇場。
いや、大好きです!本当に大好き♪号泣しすぎて、ただ今とても目が痛い感じです(笑)。

本作品には3人のツンデレが登場致します(実際には、主人公の尚也は微妙なラインなんですが)
内訳は、主人公で受けの志田尚也、主人公の義理の叔母、そして攻めの高野の妹の捺美の3人。
攻略難易度は、捺美>主人公>叔母の順番で高そうです(後年、捺美を落とした裕一郎はスゴイ)
ツンデレソムリエ(オイオイ)的には、主人公の叔母さんの台詞が一番萌えるのですけどね(笑)。

「ああ、一応、あなたの分もあるのよ。色違い。どうせ気に入らないでしょうけど」


「どうせ私が何言ったって、素直に受け取ってくれないんでしょうけど、身体は大事にしなさいよ。」



等など、言葉の随処から感じられるツンの部分デレの部分のバランスが絶妙で理想的です。
主人公の尚也は、彼女になんかに比べるともう一段階性格的な屈折度が高くて萌えづらいです。
が、逆にその分読者には自己投影し易い部分を孕んでいる(計算されている)ようにも見えます。
そして、最後に妹キャラ捺美、彼女のほの暗い欲望は行動の端端から窺い知れるのですが、
性格的な頑なさが他の追従を許しません!が、ゲーマーとしては彼女落としてナンボかも(笑)。

そして、このネクラな3人は当然の如く大変相性が悪い、それが本作品のメインテーマなんです。
BL局面的には攻めの安定度が高い作品ですので、受けのグルグル以外に障害は無いのですが、
この前述の義叔母と義妹が、主人公と高野の恋路と人生をことごとく邪魔してくるのです(笑)。
が、↑はあくまで尚也視点の話で、実際には主人公の性格的弱さ(諦めの悪さ?)が最大の障害。
帯の文面にもあるように、幸せになる義務を一番怠っていたのは主人公本人なんですね。

大体福祉国家日本にて、主人公のような境遇はもう少し色々保障される筈ではないでしょうか?
(そもそも、弟にしろ主人公にしろ授業料その他項目に保護者の身分証明欄は必須では?)
というか不運にも生活環境が変わってしまったのに、従来の生活水準を維持したいなんて願望は、
はっきり言って傲慢ですヨ、不幸な巡り合わせには同情しますが深窓のお姫様じゃあるまいし…。
この種の不満と言うか疑問は、月村さんの作品に限らずBL作品の一部でよく思うことなんですが、
BL界の(一部)受け君は、不当に不毛な借金をし過ぎですよ!(本作の場合はローンかな…)。

されど、これはデビュー作、こんなつまらない細かいトコロ突っ込む読者もみっともないですよネ。
私は基本的に月村作品は大好きですし、今回も恥ずかしながら大変よく泣かされました(笑)。
特にリアル人生がシンドイ時のカンフル剤的効用を、この作者の作品にはいつも感じます。
今回もご多分に漏れず…、デビュー当時からこの種のカンフル効果を楽しめる作風であることは、
月村さん作品の大ファンである私が保証しましょう、大変オススメです!ご馳走さまでした♪

そうか。黙っていたら本気にしてくれるのか。
僕は貝のように口を閉じて、高野さんを見つめた。



ちなみに私、↑の2文だけでこの作品はもう大満足♪
補足すると、主人公が一世一代の覚悟で誘い受けようとする重大なシーンです。
月村作品の魅力は、この2文に凝縮されていると言っても過言じゃないと思います。

<作品データ>
・月村奎『wish』(橋本あおい・画、新書館ディアプラス文庫)2007.3
WISH WISH
月村 奎 (2007/03)
新書館
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今回は、かなり改稿しているみたいです。
私前作未読ですが、旧作版では多分DSやら携帯電話やらは登場してはいないですよね?
何より、『ワンピース』44巻は、昨年末に出たばかり…。
本作の舞台は半そでの初夏であるという事実と照らし合わせますと、
最低限に見積もっても、極間近な近未来小説だったという結論になりそうですヨ(苦笑)。
この部分の改稿は、蛇足と言うよりも些か勇み足だったような気がしなくもなく…。
最新刊とかという表記で誤魔化すコトは出来なかったんでしょうかね。
以上は蛇足の突っ込みでした。

<備忘メモ>
李下に冠を正さず…(恥)
[ 2007/03/09 14:43 ] novel BL | TB(1) | CM(4)
こんばんは!霖雨さん。
またまたコメント&TBありがとうございます♪
後ほど、そちらに伺わせて頂きますね。

月村さんは、私が大好きなBL作家さんの一人で、どの作品もオススメです。
大きくハズす作品は無いと思いますので、是非是非追っ掛けてみて下さい~。
が、実際どれも似たようなテーマの小説ばかりなので、
立て続けに読むと少し飽きがくるかもしれませんね…。
てことで、程ほどのタイミングで読むことをオススメします(笑)。

借金の件は大好きな月村さんの作品でこそ突っ込んでおこう!と、
半ば心を鬼にして書き連ねてしまいました…。
私は田舎の公立校育ちなので、そこまでして私立に行くことが大切なのかって、
どうしても思ってしまうのですよ…公立校生を下に見ているような視線が気になって。
まあ、重箱の隅をつつくようなヤラシイ突っ込みだという自覚はあります(笑)。
この辺は、軽く読み流してくださると助かります。
ではでは。


[ 2007/03/13 21:17 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん、こんばんは!

月村さんのお話を読むのは初めてだったので、どんなお話を書かれる方かと思い、ドキドキしながら読み進めました。
期待以上だったので、またこの方のお話を読んでみようと思います。

主人公の無理な願望(生活水準を落としたくないけど、親戚の経済的援助も受けたくない)は、後で主人公も反省するせいか、読み流せました。作中で突っ込まれていないと、気になりますが。

ワンピースのくだりは、私も気になりました。元々は何だったんでしょうね?
[ 2007/03/12 22:14 ] 霖雨 [ 編集 ]
ゆちゅ♪さん、こんにちは!
花丸ノベルス版お持ちとは、うらやましいですねー。
今回は、かなり改稿されていらっしゃるような気がするので、
比較検証のためにも、是非文庫版もどうぞ!(笑)

月村さんワールドは、他の作家さんがやると許せないことが多いのですが、
この方だと、萌え死にそうなくらい幸せな気持ちになるから不思議です。
似たようなモチーフ扱っていても、何処かで根っこが違っているのでしょう…。

それにしても、私は滅多に感想にあらすじを書かないから、
読んでいらっしゃらない人にはさっぱりな内容なんですよね…。
そろそろ、他の方の感想も上がってくる頃だと思いますので、
そちらで内容確認して頂くのが一番かも(笑)。

ではでは!コメントありがとうございました♪
[ 2007/03/10 13:05 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん こんばんは♪

月村さんは私も大好きな作家さんで、花丸ノベルズからのファンなのでこの話も持ってるし絶対読んでるハズなんです!
今日も本屋で手にしてみて後書きの定食屋の話をああ、これ読んだわ~♪と台に戻してきたというのに、このトリ頭はどーしても内容が思い出せません…(T∇T)
再読の必要を感じるな~。家に新書があるハズですがきっと当分巡り逢えません。
…文庫買おうかな…(┰_┰)
[ 2007/03/09 23:39 ] ゆちゅらぶ♪ [ 編集 ]
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尚也は母と義父を事故で亡くし、半分だけ血のつながった弟の裕一郎と二人暮しをしている。小学生の弟との生活を守るため、大学の授業の合間を縫って、バイトに明け暮れる日々だ。そんな尚也がバイト先で出会い、今は裕一郎の担任になった高野は、二人をいつも温かく見守って
[2007/03/12 22:03] 霖雨の彼方
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