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能楽への招待 

先日の『花の檻』の能楽薀蓄(?)は、実は付け焼刃的事前予習の成果でした(笑)。

元をただせば、年の初めになってようやく「小説リンクス」掲載分の同作品を読んだのですが、
この雑誌自体がかなりの昔のモノだったので、その時点では感想を見送ってしまいました。
つまり、ちゃんとノベルス版を読んでから、感想を仕上げてみようと思い立ったのですね。
が、私は能楽界のコトに関しては余りにも前提的予備知識が不足していることを痛感しまして、
一度学術入門書の方でも、調べられうるなら調べてみようと思って購入したのがこの作品。
(実は、全く茶道に関する予備知識の無いままに感想を書いてしまった『松風の虜』が、
個人的にあまりにもしんどい作業になってしまったというのが直接的な契機でした…)

『花の檻』との関連性を抜きにしても、大変興味深い面白いお話ばかりでした。
目下感化されまくりで、本物の能舞台も何とか鑑賞する機会が無いものかと思案中。
朱に交わって真っ赤と化している自分の姿が、かなり恥ずかしい感じです。
どうやら、成田美奈子さんが現在連載していらっしゃる『花よりも花の如く』という漫画作品も、
能楽世界が舞台で薀蓄が豊富との噂を聞き、こちらも現在購入検討中です。
いや、でも今回の著者である梅若さんご推薦のドナルド・キーンさんの文庫も気になります。
もっと言えば、世阿弥の風姿花伝とかその辺りの古典指南書すら読みたくなってきました。
うぅ、読んでみたい書籍が急速に増量中で、大変困っております(笑)。
今年は、お能の年と腹を決めて、じっくりじわじわこのジャンルを攻めて行こうかしら…。

唯一残念な事実は、こうやって予習をしていたにも関わらず肝心の『花の檻』の感想が、
相変わらずの、拙い文章に終始してしまったことでしょうかね…。
実際に私が感じたこの作品の面白さを、100分の1も伝えられなかったとが悔しくてなりません。
文章は毎度のコトながら万年精進中…です…。

<作品データ>
梅若猶彦能楽への招待』(岩波新書、赤・823)2003.1
能楽への招待 能楽への招待
梅若 猶彦 (2003/01)
岩波書店
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↓はいつもの備忘メモ




・型…「却来」、仮象、メタファー
 →「却来華」(世阿弥の思想)⇒「幽玄(≒深淵)の世界」⇒不条理⇒「内面の技法」⇒「秘伝」
型附~振付書、cf.ステージディレクション(ブロッキング)
 ↑手段○(⇔目的△)
・「秘伝」→「伝承」→「オリジナリティ」
・芸術@art、個性/芸能@広義の学問、民族

Ⅰ.能舞台…「冷たい印象」、檜、屋外、正方形(三間≒5.4m)、床下に瓶13個(音響効果を高める)
 ・鏡板(カガミイタ)…舞台中央後方、「老松(オイマツ)」←春日大社の「影向の松」
 ・(キザハシ)…舞台前方
 ・橋掛かり(ハシガカリ)…向かって左、床下に瓶2個~cf.花道@歌舞伎
 ・幕…橋掛かりの奥(揚幕)~シテ、ワキ、ツレ、ワキツレ、狂言、囃子方などの退場
  cf.切戸(キリド)…舞台右側、シテ、囃子方の後見、地謡、死にいたった役などの退場
 ・後座(アトザ)
 ・(不動の)柱…屋根を支える、役者の目印、観客がシテの動きの質を判断する

Ⅱ.役柄と囃子
 ・「シテ」(主役)~神、亡霊の武者・女性、狂女、現実の男性・女性、天狗、竜神など
  ※シテ方~ツレ、後見、地謡→○/ワキ、狂言、囃子→×
 ・「ツレ」(連)~シテ・ワキに連れられて出てくる役、「シテツレ」、「ワキツレ」
 ・「ワキ」~生きている人間→「死者は生きている人間の魂の救済を求める」(p10)
 ・「間狂言」~狂言師によって演じられる役、土地の住民、寺の番人、船頭など、cf.狂言
  ⇒「中入り(ナカイリ)」(シテがいったん退場しているあいだ)ストーリーを語る
 ・「囃子」~笛(能管)、小鼓(コツヅミ)、大鼓(オオツヅミ)→「大小物」、+太鼓(タイコ)→太鼓物
  ↑は各々専門職
 ・「地謡(ジウタイ)」~8人or6人編成のコーラス隊

Ⅲ.能面=「おもて」~檜or桐…cf.直面(ヒタメン)@面をつけない
 ・「初面(ハツオモテ)」~「子方」が初めて面をつけるコト
 )(ジョウ)~老人系、小尉、朝倉尉、三光尉、笑尉、悪尉
  →脇能、修羅能のシテが、能の前半の化身のときにつける場合が多い(p14)
 )女面~小面(コオモテ)・若女・増(ゾウ)・孫次郎→気品に満ちた若く美しい女性
  近江女(オウミオンナ)@庶民的、深井・曲見(シャクミ)@中年の女性
  泥眼(デイガン)@眼が金色、現実の女性では無い、老女・婆@老年の女性
 )男面~平太(ヘイタ)、中将、十六、二十余り(ハタチアマリ)、童子(ドウジ)、喝食(カツシキ)、やせ男
 )鬼人面~ベシ見系、飛出(トビデ)、獅子口(シシグチ)、小獅子、般若
 )専用面~翁(オキナ)、影清(カゲキヨ)、山姥(ヤマンバ)、弱法師(ヨロボシ)、猩々

Ⅳ.装束
 ・「紅入」~紅色、若い女性(⇔無紅、色なし~ある程度の年齢の女性)
 ・襟~白、浅葱、赤、紺、萌
  ⇒白2枚~シテの重要度を暗示、e.g.『翁』、『道成寺』、『松風』
  ※社会的地位とは相いれない、能の世界のみの位(p22)
 ・頭~透冠(スキカンムリ)、唐冠(トウカンムリ)、初冠(ウイカンムリ)、烏帽子、女笠、鳥兜(トリカブト)、天冠(テンガン)

Ⅴ.作物(ツクリモノ)~「安物」(⇔身体の優位性、独占性)
 ・『道成寺』(習物、奥伝、秘曲)のは例外
 ※安物をこわれ物のように大切に扱う⇒玩具

Ⅵ.演目
 1.脇能~神が登場する能、『高砂』
 2.修羅能≒『平家物語』(←の登場人物の死後)、三修羅@『頼政』『実盛』『朝長(トモナガ)』
 3.鬘物~亡霊の女性、女性…恋愛
 4.現在物、狂女物~狂った女性、現存する主人公、樹木の精霊
 5.切能、五番目物~天狗、竜神、『融(トオル)』(例外的)
  →『鵺(ヌエ)』『船弁慶』『大会(ダイエ)』『車僧(クルマソウ)』『菊慈童』

◎世阿弥
 ・風体~身体的な役のスタイル
 ・妙花~「形なき姿」
 ・是風~すぐれた技、すぐれたスタイル、味のある芸風
 ・非風~よくない部分、好ましからざる癖、未熟性
 ・二曲三体論~舞・謡+老体・女体・軍体
 ・「妙」「安心」~幽玄より高位、稀有、主体と客体を超越(p163)
 ・「無」=「禅」~精神+「技術」
  e.g.『山姥』『自然居士(ジネンコジ)』『東岸(トウガン)居士』『放下僧(ホウカゾウ)』
[ 2007/01/30 21:50 ] non-fiction | TB(0) | CM(0)
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