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Voice or Noise 

とうとう買い直してしまいました…円陣闇丸さんの稀少なコミックス作品の一つです。
大好きだったのに、ちゃんと持っていたハズなのに、1巻が全く見つからないのです…。
2巻は持っているのですが、かなりボロボロだったので併せてお買い上げしてしまいました。

2巻は兎も角として、数年ぶりに読み返した1巻の巻末あとがきを読んでまずは一安心。
ナルナルこと成澤さんはへたれ攻めで正解らしいです、良かった…(笑)。
と言いますのも、2巻の展開や最近連載を再開したこのシリーズを読んでいますとね、
最初出会った時は中学生だった主人公の振一郎君が、高校生になり、大学生になり、
どんどんどんどん心身ともに大きく成長していくモノですから、もしかしたら、
これはナルナル受けの下克上モノだったのでは…と、つい疑ってしまいまして…。
それはそれで、大変面白いシチュエーションなんだとは思うですが(笑)、
個人的な嗜好性を言えば、やっぱりナルナル×振ちゃん派なんですよね、私の場合。

さて本作品、BLジャンル的にはかなり異色なSFコメディです。
様々な動物とコミュニケーションがとれる成澤と、その秘訣を乞いに彼の元を訪ねる振一郎。
振一郎は、実は成澤の朋友猫(?)のアフトとだけは何故かコミュニケーションが取れます。
つまり、成澤のような異能の素質を断片的にはもっているらしいのですネ。
そのため彼は、他の動物ともコミュニケーションを取りたくて仕方が無いのです。
でも、成澤の方はさっぱり相手をしてくれません…。
振一郎は、成澤の能力にオプティミスティックな憧れを抱いておりますが、
そのデメリットの方には全く気づいておりません(アフトを通して後に自覚しますが)。
より多くの存在と関わるいうことは、裏を返せばそれだけ多くの責任が伴う訳でして…。
その覚悟が全く欠けている為に振一郎は、当初はけんもほろろに成澤に断られるのです。

が、一方で成澤は、自分と同じ能力の断片を持つ振一郎に実は興味津々なのでした。
初めて、自分と分かり合えそうな存在に出会えた喜びのようなモノがあった模様。
彼は一見冷たそうな人間ですが、より多くの存在の声(言葉)を聞き取れるために、
彼自身が、そこに自分なりの境界線を引いて気構えていただけなのですよね。
他のものの言葉を聞き取り出したらキリが無いので、彼なりの予防線だったわけです。
が、振一郎と出会いその境界線はどんどん曖昧化、混沌化して広がっていきます。
動物の社会からも人間の社会からも、一定の距離を置いて外側の世界にいた彼ですが、
振一郎との関係から彼の意識も変化していき、最終的には自覚的に内側の世界に入り込みます。

つまり、振一郎のいる世界にというコトなんですが…。
実はここで初めてこの二人は、その両者の間にある恋愛意識に目覚めるのですが、
物語は差し当たってこの時点(2巻)では、ここでお終いなんです。
普通の一般的なBL期待している私達には、かなり消化不良気味なラストです。

一見、諸動物と人間がいかにして良好なコミュニケーションを取るべきか、と言ったような、
SF的でファンタジー的でヒューマニスティックな主題が描かれているように見えます。
でも、その見地からの積極的な回答というか結末はこの作品では全く語られておりません。
あの意味深な、平行宇宙やらシュレディンガーの箱やら思考実験といった単語は、
一体何処へ消えてしまったのでしょうか?

結論を言えば、それこそが成澤と振一郎のBL的(ファンタジー)世界に還元されております。
BLジャンルという装置こそが、平行宇宙であり、シュレ箱であり、思考実験なのであると。
円陣さんはこのテーマをかなり確信犯的に、この作品で明示しているですが、
著者自信が力不足とコメントしているように、ちょっと不親切設計なんですよね。
分かりづらいといえば分かりづらいし、あまり多くの読者には伝わっていないのかも…。

とはいえ、私のBLジャンルの考え方そのものとはかなり合致しておりますので、
そういう意味では、とっても楽しい作品でございました、ご馳走様です♪

<作品データ>
円陣闇丸Voice or Noise』①~②巻(徳間書店キャラコミックス)2003.8、2005.1
Voice or Noise 1 (1) Voice or Noise 1 (1)
円陣 闇丸 (2003/06)
徳間書店
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Voice or Noise 2 (2) Voice or Noise 2 (2)
円陣 闇丸 (2004/11/25)
徳間書店
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[ 2007/01/09 18:03 ] comic BL | TB(2) | CM(6)
こんばんは!ハスイさん。
コメント&TBありがとうございました。
こちらからも予告どおり(笑)送らせて頂いたのでよろしくです。

『王子の箱舟』も読んでいるのですが、実は記憶が結構アヤシイです(笑)。
こちらは手放している気がするので、今度古本屋さんで探してみますネ。

『Voice or Noise』は改めて考えてみると円陣さん作品の中では、
一番入りやすくて比較的親切な作品でしたね~。
本日は『天国へ行けばいい』の感想で見事に玉砕・自爆してしまいましたが、
ハスイさんのコメントが最終的には大変参考になりましたよー。
改めて、円陣さんの作品における多次元宇宙とは、
私達読者が想像力で生み出す世界そのもののコトだったんだなあと。
まさにシュレ箱(笑)、ハスイさんのおっしゃる「DEAD&ALIVE」ですね。
それは、我々の想像力でのみ無限に成立しうる世界なんですよねー。
深いなあ~。
私も基本的に大好きな作風ですけど、感想を記述するのが難しい作品群だと思います。
いや、本当に勉強させていただきました~本当にありがとうございました。
それでは、また。



[ 2007/02/04 22:47 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさんこんにちは。

謹賀新年所か、寒中お見舞いも過ぎた時期にお邪魔をさせて頂く事となりましたが、お久し振りです。

さてさて、この作品(と言うよりかは、円陣先生の作品全般ですね)。

tatsukiさんがご指摘されておりますように、「漫画としては、非常に不親切設計な作品」ですね。(笑)

円陣先生の作品には、「Voice or Noise」以前に出版されている「王子の方舟」と言う作品もありますが、こちらはもっと「不親切設計」です。(笑)

しかし、徹底した不親切設計振りに魅力を感じてしまった私は、妙に楽しんでしまいました。

言葉には置き換え難い作品なので、一言では説明がつかないなあと考えておりましたが、

>結論を言えば、それこそが成澤と振一郎のBL的(ファンタジー)世界に還元されております。
BLジャンルという装置こそが、平行宇宙であり、シュレ箱であり、思考実験なのであると。

tatsukiさんのこの一文を拝見して、流石だなあと関心致しました。

説明のつけにくい作品を、的確に纏めていらっしゃる!

「言葉に置き換え難い」ものとしては、これ以上のものは無いような気がする円陣先生の作風なのですが、そこがまた妙な魅力に繋がっていて、ハマってしまうと読む事を止められませんね。

「解り難い作品でありながら、妙に惹かれるものがある」円陣先生の作品ですが、きっと3巻でも、「円陣先生の思考実験」が行われるのでしょうね。

しかし、それもまた楽しみの一つと思い、続編の発売が待ち遠しいこの頃です。

作品以上に、私の感想やコメントの方が不親切設計で申し訳ありませんが、漸く1~2巻の感想(内容は破綻していて判り難いのですが(汗))が出揃ったのでTBをさせてくださいね。

ではではまた!
[ 2007/02/04 12:36 ] ハスイ [ 編集 ]
1巻の初版が見つかりました…。
新刊帯付きで、怖いくらい新品同様で発掘(笑)。
まあいいや、保存用にします。
[ 2007/01/20 23:54 ] tatsuki [ 編集 ]
こんばんは&コメントありがとうございます、カズさん、はーこさん。

カズさん>
1巻が、ずーっと家中探しているのに見つからないんですよネ…。
どうも、誤ってうっかり古本屋さんに流しちゃったのかもしれません…。
そして、私もキャラは基本的にサラッと立ち読みしかしないんですよ。
確実に毎回読んでいるのは、『C!』だけかもしれません(笑)。
だから『Voice or Noise』の方はどのような展開なのか実は詳しく無いんですよね。
番外編のようなお話ばかり見かけるのですが、本編って始まっているのかな?
振ちゃんのライバルになりそうな新キャラ登場!という煽りは見かけたような気がするのですが…。
この辺どうなってるんでしょ?はーこさんならご存知かしら?(笑)

この作品を読むと、挿絵仕事と漫画作品のギャップにちょっとびっくりしますよね。
挿絵だと何となく美人受け・大人受け専門のイメージがあるのですが、
実は振ちゃんのようなヤンチャ受け(?)系を好んで描くんだ、みたいな(笑)。
意外といえば意外でしたが、私は振ちゃんタイプの方が好みかもしれません。
いずれにせよ、今年中に3巻が発売されるとファンとしては嬉しいですよね。
またよろしければ、遊びに来てくださいませ。

はーこさん>
成田でキャラ探索とは、熱い情熱ですね!
版元さんが涙流して喜んでいらっしゃるんじゃないかしら(笑)。
私も実家からの帰りの飛行機で、何故かジャンプを買ってしまうクセがあります。
土産物や荷物で手持ちいっぱいなのに、こういう時に限って雑誌が欲しくなるんです。
いつも買って後悔するんですけど、又買っちゃいます、不思議です…。

そういえば、この作品は福岡が舞台だったらしいですね。
実は私、この事実を他の方のレビューを読んで知りました。
今回、久しぶりにかなりじっくりこの作品にあたったのですが、
全く気づきませんでした。
(東京から遠い何処かという認識しかありませんでしたよ…)

今月発売予定の円陣さんの作品ってムービックのですよね?
ダリア辺りで連載されていた作品なんでしょうかね?
私はそちらの方は全く読んだことが無いので、今からとても待ち遠しいです。
『Voice or Noise』も今年中に3巻発売して欲しいですね~。
でも、キャラ隔月刊だから微妙かしら?
今更のように円陣さん熱が再燃している今日この頃です。
それでは!
[ 2007/01/10 21:13 ] tatsuki [ 編集 ]
挿絵では円陣さんの絵をよく見ますが、本当にコミックスは稀少ですよね。
この作品も、はっきりいって続編はあきらめていたのですが、連載が再開してくれて本当に嬉しかったですよ。
どれくらい嬉しかったというと、確か連載が再開したCharaが出た時に海外旅行をしていたのですが、帰国した時、成田でCharaを探しまくっていたくらい~(笑)
次の日どころか、福岡に着くまで待てなかったようです。
この作品ではないけれど、今月やっと円陣さんの新刊が出ますね♪
本当に嬉しいです。
[ 2007/01/09 22:22 ] はーこ [ 編集 ]
tatsukiさん、こんばんは♪ご無沙汰しております…。

懐かしい!大好きな円陣闇丸さんのコミックス、発売された時は嬉しくて速攻買いましたよ~。tatsukiさんが買い直しをされたのは、行方不明になって…?前過ぎて、行方不明はありますね~♪

小説の挿絵イラストですっかり円陣闇丸さんに参りましたよ~。好き過ぎて死ぬかと思いました(笑)。でもね、イラストと漫画ではなんとなくテイストが違うな…と思いました。

先月末に雑誌キャラを初めて購入しました。吉原理恵子さん『二重螺旋』の全サCDのためなのですが、正直、読むとこが無くて困りました(笑)。連載が殆どで。『Voice~』が掲載されてて良かった!3巻、遠からず出ますよね?
[ 2007/01/09 19:52 ] カズ [ 編集 ]
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