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不道徳な闇 

まず始めに断っておきますが、私は基本的にこの作品が嫌いではありません。
強引で俺様な教師×プライドの高い美人高校生受けというCPパターンは、
私が最も萌えるシチュエーションの一つだと言っても過言ではありませんし、
無理やりで強引な展開で始まるその種のサービスシーンも、実は結構好きです。
(あくまでフィクションの範疇においてのお話ではありますが…)
そういう意味では、この作品はかなり萌えを感じる作品でございました。

…が、肝心のストーリー展開がですね…何というか解釈に困る作品なんです。
結論から言えば、私にはこの作品に意図(意義?テーマ?)を見出すことができませんでした。
てことで、今回の感想は、以下全文一読者にして敗者の記録となります。
ご了承下さい。

さてこの小説、私がかつて読んだどのBL作品よりも、不安定な印象を感じる作品でした。
この主人公は心に深い闇を抱えている所為か、とかく心理状況がアンビバレントで不可解で、
彼が思春期真っ只中のティーンエイジャーであるという背景を割り引いたとしても、
私は一読者として全く納得できませんでした。
いえ、もっと正確に言えば視点キャラとしての彼を信頼出来ませんでした…。

彼は作中、何度も攻めの笹川に対して彼を信頼できない旨を必死で主張するのですが、
私から見れば、主人公である椎名の方が全然全く信用出来ない存在だったので、
話の肝である筈の笹川の不道徳性は、私的には割と些細な問題だったように思われます。
この主人公のかなり歪んだ家庭環境にしろ、恋人(?)笹川の不道徳な性質にしろ、
それが主人公をとりまく現実だったのか、彼の妄想だったのか私には判断出来ません。
というか、私にはこっちの問題の方が大問題でした(笑)。

今回珍しく再読までしてみたのは、この作品には叙述トリックが設定されていたのでは、
と一応仮説を立ててみたからなのですよね。
(リンク先の解説はミステリーファンにはかなり明快な解説だと思いますが、
ミステリーに興味のない方にはちょっと厳しいかもしれません)
そして、作品の方向性として夢オチとか精神の破綻とか様々な解法を巡ってみたのですが…。
再読しても、結局コレだと自信を持って言える帰結が見つかりませんでした。
はい、ヒントが足りなくて(更に私のIQが足りなくて)完敗です、お手上げです。
いえ、そもそも作品内に叙述トリックがあったかどうかも疑わしいのですが…。

この主人公を信頼するなら、作品のテーマは「俺達に明日はない」だと思われるのですが、
私はこの主人公を信用していないので、つまりは誤読することしか出来ないのですが…。
最後に半分ネタとして、以下一文だけ主張させて下さい。

笹川先生は、主人公の心の闇が生み出した空想上のヒーローだったような気がします。

<作品データ>
松田美優不道徳な闇』(実相寺紫子・画、大洋図書シャイノベルス)2006.12
 ISBN4-8130-1140-3
不道徳な闇 不道徳な闇
松田美優 (2006/12/18)
大洋図書
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『自己破壊願望』の時も感じたのですが、今回もタイトルに激しい違和感を感じます。
不道徳って人間(性)に関わる言葉なんじゃないでしょうか?
例えて言うなら、不道徳な関係とか、不道徳な男とか…。
『人間の証明』と同じくらい、言葉の組み合わせが不自然だと思うのは私だけでしょうかね。
[ 2006/12/20 01:35 ] novel BL | TB(5) | CM(8)
こんにちは!霜月うまれさん。
またまた、コメントありがとうございます!
先ほど、例の短編の感想をアップしたのでよろしければソチラもどうぞ♪
↑の小説よりは、遥かに分かり易い単純な作品群だったので、とっても楽しかったです。

短編と長編の差って何だろう?と考えてみたのですが、短編はセンスが問われて長編は気力が問われるような気がしてきました。
私には、松田さんはアイデア勝負の短編が向いているように強く感じましたね。

そして、私の妄想オチに付き合って下さってありがとうございます♪
内心、自分が電波キャラ認定されちゃうんじゃないかとビクビクしてました(笑)。
こういう妄想ばかりしてるから、国語でロクな成績が残せなかった自覚があるので…。

ではでは!
[ 2007/09/21 14:50 ] tatsuki [ 編集 ]
こんばんは、tatsukiさん♪
またカキコしてしまいました。

暑苦しい感想は大歓迎です!
私もたいがい暑苦しいんで(笑)

松田さんの新刊の絶賛感想を待ってます。
買うつもりではありつつ、先日ついつい見送ってしまった品なので。
BLの短編って、けっこういいかもしれませんね。

>笹川×主人公の801ネタ小説

かなりそのオチは面白いです!!
なにげに全くの第三者(クラスメイト)が妄想してたりして(笑)

なんだかんだいいつつ、けっこう語りがいのある小説ですね、これ(笑)
[ 2007/09/20 22:52 ] 霜月うまれ [ 編集 ]
こんばんは!霜月うまれさん。
先日は、そちらで暑苦しいコメント残してしまってスイマセン…。
実は本日、タイムリーにも松田さんの新刊(短編集)を読みました!
世間の酷評とは裏腹に、私は次回この作品の絶賛感想を認めそうですよ(笑)。

ちなみに、この『不道徳な闇』は私は作中人物の誰かによる、笹川×主人公の801ネタ小説だと思って読み込んでました。
で、その妄想主体が誰かと言う点で浮かび上がったのが、主人公、主人公の母、主人公の弟、笹川のガールフレンドでして、夫々の可能性を探ってみたのですが、決定打はどれも認められず…。
↑の登場人物は、霜月さんの仰るところのキャラの薄さが災いしてか、私はどうにもその(性格的)歪みの根っこに同じものを感じてしまったのですよね…。
その為、何度も読み返して作者の意図を暴こうと足掻きましたが、徒労に終わりました。
やはり、読者に提示する情報と言う部分はかなり足りていない小説だったんだろうなと思う次第。

とまれ、私も霜月さん同様この著者の文体が、それ自体私の萌えであると最近気づきました。
まだまだ、私的には要チェックな作家さんです!
ではでは!コメントありがとうございました♪
[ 2007/09/20 20:58 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん、こんばんは。

叙述トリックのところを読んで、もしかして松田氏に「してやられた」のかしら、と思ってしまいました。
夢オチ、逆に面白いかもしれませんね。
実際の笹川は純朴な先生だった、とか(笑)
私は、妄想続編にて復讐劇を思い描いてみたのですが、この作品は読者がその後をそれぞれ捏造できる作品なのかもしれません。

松田氏の文体やスッキリした文章の感じがけっこう好きなので、気長に読んで行きたいと思います。
[ 2007/09/18 21:50 ] 霜月うまれ [ 編集 ]
ゆちゅ♪さん、こんばんは。
とても丁寧なコメントをありがとうございました。

この記事は、私の駄感想の中でもワースト3に入りそうなダメ指数高い記事でして…。
(作品ではなくてあくまで私の感想が、なんですが…)
TBは見合わせようと思っていたのですが、ゆちゅ♪さんの要請もありましたし、
これも書いてしまった人間の責任かなと思ってTBも送りました。
よろしくお願いします♪

読書スタイルの違いについての解説が、とても分かりやすかったです!
確かに私、いつも他の方と感想の視点が全くズレている自覚はあったのですが、
根本的に読み方からして違っていたのですね…ハズカシイ。
本当に、ゆちゅ♪さんのご指摘どおりだと思いましたよー。
元々私、小説よりは研究書とか学術文献とか百科事典読んで幸せになれる人間でして、
ノンフィクションよりの小説作品には愛着があるのですが、
逆に感性だけで書かれた詩ぽい作品が、大の苦手でして…。
(例>BL界の重鎮ごとうしのぶ大先生とか)
要するに、行間が読めない人間だからなんですね。
どおりで、学生時代は現国の成績がボロボロで足を引っ張る訳です(笑)。
私こそ、こんなに読解力が足りていないのに、感想ブログ書いていてお恥ずかしい限りです。

この作品は、結論を先送りにしてしまいましたが、実は嫌いではないです。
(お気に入り兼尊敬しているブロガーのはーこさん、にゃんこさん、秋月さんはかなりの酷評でしたがw)
シチュエーションに萌えを感じたというのが私的に大きい原因なのですが、
そもそも嫌いと感じたら読み返しませんよ(笑)。
まあ、手放しで面白かったとは呼べない微妙な点も多いのですが…。
松田さんはまだまだデータ(知識)不足で、私には作品の意図が分かりづらい作家さんなのですが、
とりあえず次回作も出たらちゃんと買うつもりです。
好き⇔嫌いベクトルよりは、ちょっと気になるBL作品を書いてくださる方だと思うのです。

最後に、光⇔闇のゆちゅ♪さんの解釈にも納得です、なるほどそういうコトなのね。
でも、この作品は闇が深すぎて対照となる光が弱弱しすぎたような…。

いつもコメント頂けると本当に嬉しい気持ちでいっぱいなのですが、
今回のコメントは特に励みになりました!
それでは。
[ 2007/01/17 21:42 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん こんにちは♪

感想を拝読いたしまして私なりに考察したのですが、まず作品自体はお嫌いではないということでちょっぴり安心(笑)
これは萌え部分に関しては一致するということですよね。

多分tatsukiさんと私では読書の方法が違うんだろうと思うのです。
そこらへんの詳しいことは私は説明できないのですが、自分なりの言葉でいうとtatsukiさんは文章から読みとれる情報を最大限分析して作者の意図を探ろうとされているのに対し、私の本の読み方はありもしない行間を無理矢理こじ開けるような、完全に妄想型読書です…自分さえ楽しければ作者の意図すら関係ありません(笑)

つまり私の感想文こそアテにならないわけで…読書感想を人様に公開する身としてそれはどうなのよ、ということに初めて思い到りました(T-T)

ごめんなさい、tatsukiさんの読書方法にまで勝手に言及するという失礼な真似をしてしまいましたが、私がいつもレビューを読ませていただいて受ける印象なのでお気を悪くしないでください(>_<)
叙述トリックのリンクも見てみました!あまりミステリーは多く読みませんが面白かったです。
多分松田さんの作品にはそこまでの仕掛けはないんじゃないかと思いますが…。「情報が足りない」がきっと正解(笑)私はその足りない分をありえねえ!と文句言いつつ萌えで補っちゃうんですけど(≧∀≦)

あとタイトルに関してはtatsukiさんのご指摘ではじめて「そういえば…」と思いましたが、一応自分なりの解釈として椎名にとっての仲原→光、笹川→闇と当て嵌めることで擬人化された闇に対する形容ではないかと勝手に思っております。

すみません、ほんとに自分に都合のいい妄想だけで完結してます…(T-T)
いつも冷静に書評をされているtatsukiさんは私の憧れです。長々と自己解釈ばかり述べて申し訳ありません…。
できればこれからもよろしくお付き合いください~(T∇T)
[ 2007/01/17 10:54 ] ゆちゅらぶ♪ [ 編集 ]
こんばんは、はーこさん。
コメント&TBありがとうございます。

この作品は、本当に作者が何を書きたかったのかが見えなくてですね…。
はーこさんを始め様々な方の感想を読ませて頂いております。
そして、自分の感想があまりに他の方と違いすぎてて、
穴があったら潜り込みたい気持ちでいっぱいです(笑)。
ちょっと悔しいので、時間が出来たらまた再挑戦してみたいです。
はっきり言ってさほど面白い作品で無いのは薄々気づいてはいるのですが、
内容が全く把握できないとい状況ももどかしくて…。
今はリアルなお仕事がバタついてロクに読書も更新もなかなか出来ない状況なのですが、
落ち着いてきたら、もっとちゃんとした記事に仕上げたいと思っています。

タイトルは、実は発売予定表を見たときから気になっていたのですよー。
私は正しい日本語表現と言うものにそれ程こだわりがない人間なのですが、
松田美優さんのタイトルセンスはちょっと頂けません…。
では。
[ 2006/12/21 20:29 ] tatsuki [ 編集 ]
本当にこの作品に対してはお手上げといいますか~。
全てが読解力の問題なら、精進が足りないとしか…。
いっそ、夢オチの方が個人的にはナットクできます。全ては主人公の心の闇ゆえということで…。
だけど、たしかにこのタイトルは違和感ありますね。
tatsukiさんが指摘されるまで気付きませんでしたが…。
[ 2006/12/20 22:52 ] はーこ [ 編集 ]
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la aqua vita 不道徳な闇
[2013/04/22 14:23] scarpe hogan
先日秋月さんにお会いしたときに、私の萌えツボが時々よく分からないとの指摘を受けました。 私はこのジャンルに足を踏み込んで以来、自分の萌えツボはずっと変わっていない筈です...
[2007/09/21 14:30] la aqua vita
今更読んだ松田美優さんのデビュー作、ネタが兄弟姦係というコトでずっとスルーしてました(笑)。が、世間は割と好評でゆちゅ♪さんもオススメとのこと、ようやく食わず嫌いを克服しました。毎度のコトではありますが、
[2007/02/25 22:13] la aqua vita
不道徳な闇松田美優普段からあまり作家さんのプロフィールをチェックしたりHPをのぞいたりしない私ですが、今とても気になっている人…松田美優さんてひょっとしてものすごく出身地が近い方のよーな気がしています。少なくとも同県だろうと思ってるんですけどね…著作を読む
[2007/01/19 12:39] 水中雑草園
『赤い呪縛』でデビューした松田美優さんの新刊です。『赤い呪縛』、『自己破壊願望』、そしてこの作品と全ての作品を読んでいるのですが、実は、全てイラスト買いによるものです。BL小説としては…。好みの問題が大きいとは思いますが、今回は辛口でいきます。不道徳な闇松
[2006/12/20 21:59] こんな本よみました…
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