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君を殺した夜 

先程読了…。
本日の感想は、恐らく微妙なモノになりそうなので注意してください。

夜光花さんの最新作です。
実は私、夜光花さんの作品を結構買って読んでいたりするのですが、
実際好きかと言われたら…ちょっといつも考え込んでしまいます。
でもいざ作品を見かけると心惹かれて、結構買ってしまうコトが多いのです。
そして読む度に、心が何ともグルグルするのです…乗り物酔いに近いかも…。
読んでる最中は、木原音瀬さんのようにシンドイ感は感じないですし、
水原とほるさんのような刺し貫かれるような痛みを描く作風では無いのですが、
読後はいつも何ともいえないドンヨリした気分になるのです…。

さて本作品も例外に洩れず、いつもどおりそんな気分になっております。
いわゆる、幼馴染の再会譚なのですが。
幼馴染だったからと言って、いつでもどこでもお互いの仲が良かった訳では勿論無く、
この単語から醸し出されるノスタルジックなイメージを、ことごとく突き壊すお話です。
幼馴染という言葉は、実際に過去を美化する偽善性で彩られた単語なんですよね。

アンダーティーンからローティーンにかけて、つまりいわゆる思春期時代の内面は、
本当は正視するのが耐えないくらい醜いモノを、誰しもが抱えていたのではないでしょうか?
箸が転がっても可笑しいお年頃と言われ、いつも能天気にキャラキャラ笑っていたとしても、
個々人の心の底辺には、大概ドロっとした暗い澱のようなモノがあるわけで…。

そんなあんまり見たくない内面心理描写が、本作では淡々と書き綴られております。
主人公の後ろ向き具合ももさることながら、脇の女性陣(少女~母親まで)がもっと凄まじい印象。
何でこんな居心地の悪い作品を、わざわざBL作品で読む羽目になったんだろうと思いつつも、
何故か読むのを途中で諦めきれない自分がまたいる訳でして…。
何なんでしょうね、こういう気持ち…多分本質的には嫌いでは無いんですよ。

中学校教師が主人公だったせいか、大昔の少女漫画『海の天辺』を少し思い出しました。
(くらもちふさこさんがその昔、別冊マーガレットで連載しておりました)
こちらの作品は、それこそ私自身がれっきとした中学生の頃に読んだ作品なのですが、
やっぱり実際好きだったのかどうか、自分では何故かよく分からない作品でした。
でも、今でも忘れられない独特な印象を残す作品であります。

ふと思ったのですが、夜光花さんの作風はBLというより少女漫画に近いのかもしれません。
恋愛主軸の現代的なソレではなくて、一昔前の思春期の少女の内面を抉るアレです。
無論BLジャンルですから、物理的なナニやソレのシーンもあるとはいえ、
(しかも夜光花さんは割とそこにページを割く方ではあるのですがね)
受けと攻めの関係が、いつも何処か恋愛未満の感情描写に終始するのですよ。
恋愛感情というよりは、子供っぽい執着心とか意地の張り合いといった印象なんです。
この方の描かれるサービスシーンは私は実は結構好きだったりするのですが、
いつも感情表現には煮えきれないものを感じてしまいます。

さて、結果的にはやっぱり今回もBLとしては何処かイマイチ不満が残ってしまいました。
でも、次作もやっぱり買ってしまいそうな自分がココにいます。
本当に不思議です。

<作品データ>
夜光花君を殺した夜』(小山田あみ・画、徳間書店キャラ文庫)2006.11
 ISBN4-19-900418-1
君を殺した夜 君を殺した夜
夜光 花 (2006/11/25)
徳間書店
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小山田さんのイラストは大好きなんですよ!
201ページのいささか毒気をはらんだ主人公が特に素敵でした♪
ご馳走様です。
[ 2006/11/27 20:56 ] novel BL | TB(1) | CM(2)
ゆちゅ♪さんこんばんは!
TBもコメントもありがとうございます。
しかもこんな我ながら歪な感想にまで…。

夜光さんは苦手というのとも何か違う、
歪んだ愛着を感じてしまうトコロのある作家さんでして。
このブログでは、今回のようなアヤシイ感想になるのが目に見えているので、
あんまり感想自体は仕上げてないのですが、実は結構読んではいるのです。
文章に癖が無くて読みやすいというのが一つの購入動機ではあるのですが、
やっぱり作風はちょっとBLぽくないと思います。
(BLというジャンルがわざと目をそむけている、陰性気質を描いているあたりが特に!)

でも、決して嫌いじゃないんです。
好きと呼ぶには何処か抵抗感があるという作風なだけでして…。
でも、夜光華さんの明るいお話って逆にちょっと興味ありますね。
どんな感じに仕上がるのかしら?
[ 2006/11/28 20:22 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん こんにちは!

夜光さん、微妙作家さんなんですね(笑)私はかなり好きな方なんですが、それはtatsukiさんがおっしゃるような読後のスッキリしなさに一種独特の暗い快感を覚えてしまうというか・・・多分私はけっこう根が暗い人間だと思うので共鳴しちゃうというか・・・。
とかいう割りにとんでもなく頭の悪そうな感想を書いておりますが!

>いわゆる思春期時代の内面は 、本当は正視するのが耐えないくらい醜いモノを、誰しもが抱えていたのではないでしょうか?

逆に一点の曇りもない人間です、という人のほうが歪みを感じさせます。大人になったらその醜さが浄化されるというわけでもなく、醜さを抱える自分を許せるようになるだけですよね。それに耐えられない純粋さが子供を殺すのかな、と思いました。
もうン十年も生きてしまって私は自分を許しすぎなんですけどね(笑)

TBいただいてまいりますね♪
[ 2006/11/28 14:12 ] ゆちゅらぶ♪ [ 編集 ]
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la aqua vita 君を殺した夜
[2013/04/22 13:56] sac louis vuitton
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