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あとり硅子短編集Ⅰ ぶどうの瞳 

大好きなあとり硅子さんの作品がコミック文庫になりました。
もう2度と話題にすることは無いかもしれないと思ったので、
いつもより気合を入れて感想を書きました。
ちなみに、全作品コミックスバージョンも所有しております。

まずは、第1弾です。
長すぎるので↓からどうぞ。

<作品データ>
あとり硅子あとり硅子短編集Ⅰ ぶどうの瞳』(新書館ウィングスコミック文庫)2006.11
 ISBN4-403-50086-2
ぶどうの瞳―あとり硅子短篇集 1 ぶどうの瞳―あとり硅子短篇集 1
あとり 硅子 (2006/11)
新書館
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◆藍色の空

「人より 長生きするって ことは
自分の足で 人より 遠くへ行って
自分の目で 人より多く見ろって
いわれてるんだと 思うから」


あとりさんの作品のモチーフに多い、井の中の蛙が大海を知って、
自己を見つめ直すストーリーです。
ミクロ視点でグルグルした時は、マクロに物事を捉え直すことで、
真実が見えてくることが往々にしてある訳でして…。
飛竜のフォルムの美しさにも圧倒されました。

◆seagreen
あとり硅子版マーメイドストーリー。
要するに、お伽噺のヒロインが本当に幸せな一生だったのかどうかは、
数十年後のタイムスパンを経てみなければ結果は分からない、というお話。
健やかに育った(やや奔放でもありますが)彼女の孫の存在を確認して、
彼女の姉妹は彼女の選択に満足するのです。
充実した人生というのは、時の長さだけでは計れないものです。

◆天色神殿
無邪気な一言が、他人を傷つける刃にもなりうる訳でして…。
神の言葉を鬻ぐ神官のナナジャはそれだけ責任重大なのですが、
子供ゆえにその重要性に対する自覚が足りなかったのですが、
心優しい世話人との交流を経て、徐々に自責の重さと孤独を自覚します。
世話人を愛するようになる余りに、彼を放逐しようと頑張りますが、
結果的には世話人の天然性(純真性=ピュアネス)が打ち勝ちます。
要するに、喧嘩をしなければいいのだ、と。
そんな楽観的な彼の発想が、ナナジャを幸せに導くのです。
この話はややBLぽいのですが、肝心のナナジャの性別がどっちつかずに終わってます。
男の子でも女の子でもアリだなと思わせてしまうのが、あとりさんの魅力かもしれません。

◆ラルゴ
私が知りうる限り、あとりさんの作品の中で最もBLぽいお話です。
書き下ろしの後日譚に、大変笑わせてもらいました。
BL上のあの重大な役割分担って、大概特に打ち合わせも無く決まっていますよね。
決定打って、実際のトコロ一体何処にあるのかな?(笑)
リバ好きな私は、両思いならどっちでもいいんじゃないのって思うのですけどね。

◆こころの実
隣の芝生は青く見える、というお話です。
完璧な魔女にも、手に入れることが出来ないモノはあるのですよ。
身分分相応の匙加減って、なかなか難しいコトだなと思います。
買いすぎたBL本を前に呆然とした時なんかは特に(笑)。
実際、今月は特に買いすぎたという自覚があるんです…。

◆ぶどうの瞳
イにソマぬムタイなことを、何の抵抗も無く受け入れてしまうのが、
BLジャンルの醍醐味の一つであると思います。
が、ソレを我慢する話はもっと萌えると個人的には思うのですよね。
ということで、硬い葡萄が美味しく色づくまでの長期戦BLでした。
何となく年下ヘタレ攻めに見えてしまうのは、気のせいでしょうか?

◆ともだちにあいに

「ともだちに 会えなくて
寂しい だろうって 思うのは
自分が 寂しいから
そのひとが 寂しいからじゃ なくて
ともだちに 会いに行くのは
自分が 会いたいからです」


あとりさんは、この作品のように普通の子供の心象風景も巧みです。
こういう懐かしい感覚を、忘れずに正直に作品に残せるのって素敵ですよね。
私もその昔、(多分)寂しくて友達の家に会いに行ったりしましたよ。
そして、友人宅で漫画ばかり読んでいて彼女の話を無視したりしたものですから、
本気で喧嘩にもなったんだけどね…。

◆やまつみのころびね
これはあとりさんの短編集の中でも、特に印象深い作品の一つです。
90年台の作品ですが、ちょっとBLっぽい作風にも見えます(恋愛感情未満ですけど)。
本作のように気の小さな真面目な男の子と傍若無人な男の子という組み合わせが、
あとりさんの作品には多いのですが、私は多分この組み合わせが大好きなんですよね。
前述の役割分担的には、どっちに転んでも美味しいと思うのです(笑)。

◆夏待ち
これは旧コミックスの表題作だったので、やっぱり印象深い作品でした。
この田園風景が何とも味わい深い…田んぼのあぜ道なんかは私の田舎と同じですしね。
私は北国育ちなので、家屋の描写はかなり違ってしまうのですけれど…。
(ウチの実家付近じゃ、縁側や庇や瓦屋根はまず見ることができません)
ノスタルジックなあとりさんらしい作品、私的には特にオススメのベスト5に入ります。
[ 2006/11/13 20:42 ] comic 非BL | TB(0) | CM(0)
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