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シュミじゃないんだ 

待望の1冊でした、感無量。
このエッセイには、多分私の半身、半分が詰っていると言って過言じゃありません。
1ページ1ページ、ゆっくりじっくり読ませて頂きました。
涙を必死でこらえながら読みました…多分一生モンだと思います。
あ!三浦さんのエッセイは、いつも通りの面白おかしいエッセイですよ。
涙が止まらないのは(←結局泣いてしまった)、もっと全然別の事情です。
このエッセイのあとがきを読めば、きっと私の涙の理由も分かると思います。
いつもより、感情のブレが激しい感想になるかもしれません。

さて、本編。
まず始めに、三浦しをんさんに心からお詫びを。
恥ずかしながらこのエッセイのタイトルを、私は全く誤解しておりました。
好みじゃないとかタイプじゃないという意味でこのタイトルを使っているんだと思っていました。
(小説掲載時から、ぶっちゃけ意味不明なタイトルだなあとか思ってました…)
このタイトルって、強調表現(?)のシュミじゃないんだの方だったのですね。
俺の熱い魂をシュミごときで一蹴するな的な気持ちを込めて付けているのですね…。
言われてみれば納得なのですが、本作のまえがき読むまで全く気づきませんでした。
国語力&読解力の足りない自分が本当に恥ずかしいです。

さて中身のエッセイですが、三浦しをんさんとほぼ同世代の私と致しましては、
挙げられているお勧め作品は割と普通で、彼女らしいラインナップというよりは、
これだけは知識として押さえておけよ的な基本的BL作品ばかりでした。
大概何らかの形で一部もしくは全部を読んでいる作品ばかりでしたので、
BL漫画の新規開拓には殆ど役には立ちません(笑)。
つまり、私もBL漫画を読みすぎているんだなと改めて自覚させられました。

三浦さんは表の世界で、誠実な愛でもってBL作品を語る初めての、そして未だ数少ない一人です。
今まで彼女の発言やエッセイを、全く歯牙にもかけなかった人々や日本社会が、
最近になってようやく、その言葉に注目しはじめるようになってきている模様。
何はともあれ、直木賞の看板は我々の想像以上に大きいらしいです。
ただ、残念なことに彼女のBLに対する誠実な態度は、殆ど彼らの側に伝わっておりません。
現状世論は、彼女の発言を曲解し、フィルターを掛け、結局以前となんら変わることなく、
いえ、下手したらもっと悪化した認識が広まりつつあるように思えます。
文化人や教養人を自称してやまない彼らが語るBLとかやをいの世界の概念は、
一元的で偏見に満ち溢れ、私の知っているソレとは似ても似つかぬ代物と化しています。

それを私たちの側から、彼女が不用意な発言をするからだと批判する意見もまたあります。
私たちの私たちによる私たちのための内なる幸せな世界は、そっとしておいて欲しいのだ、と。
私は↑のような意見には、全く反対の立場です。

>「ボーイズラブは基本的に、それを好きなひとが楽しんで読めばいいと思う。(中略)
しかし同時に、同好の士のあいだで活発に論じあう余地が、まだまだ残されているのではないかとも感じる。
同好の士の裾野を広げる余地も。」


私は、このあとがきの彼女の意見に全く同意します。
確かにこの世界は語りにくい側面が多く、また、一口には言えないくらいに幅広いジャンルです。
とはいえ、この守備範囲(萌えの範囲)の広さこそ、BLの醍醐味ではないかと思うのです。
故に昨今の、一部のBL作品をBL以上の何かとして扱う風潮にも私は懐疑的です。
BLには上も下も無いと思います、あるのは圧倒的に非常に多彩な作品群のみです。
差し当たって私の場合、レーベルの壁を超えて男同士の関係性に萌えアンテナを感じたら、
それは全て広義のBLであると乱暴に判断しております。
(他のBLブログ様より雑多な話題のこのブログの存在こそがその証ですね)

そして最後に。
本作品は、BL漫画がメインで小説については殆ど取り上げられておりません。
決して三浦しをんさんがBL小説を読まない人間だからという訳ではありません。
エッセイの趣旨がBL漫画だからと言うことも勿論理由の一つでしょうが、
それ以上に、同業他者に対する彼女なりの遠慮と自粛の結果なんだと思われます。
小説家としてはともかくとして、エッセイストとしてはちょっとずるいなと思いました。
語りにくい大人の事情というのも分かっているのですけどね。

<作品データ>
三浦しをんシュミじゃないんだ』(あとり硅子・画、新書館)2006.11
 ISBN4-403-22048-7
シュミじゃないんだ シュミじゃないんだ
三浦 しをん (2006/10)
新書館
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本編とは殆ど関係ないので、こちらに私の涙の理由を書きます。

この作品は、享年34歳で2004年の夏に亡くなられたあとり硅子さんの最後の作品でもあるのです。
私は彼女の漫画が本当に大好きで、いつもいつも新書館の雑誌で楽しみにしておりました。
作品数をそれほどこなす漫画家さんではありませんでしたので、確かに雑誌休載が多かったです。
まさかご病気を患い闘病生活を強いられていた上での作家活動だったとは思いもせず…。
この訃報をウィングス誌上で知ったときは、本当に1日中家で泣いていた記憶があります。
(仕事がたまたま休みだったのです)
彼女の漫画とは、今思えば人生で一番苦しかったときに出会ってはまり勇気付けられました。
本当に彼女の作品の次が、こんなに早く読めなくなるとは思いもしませんでした。
以上、このエッセイを冷静に読むことが出来ない私の個人的事情です。

話題を変えます。
巻末に、三浦しをんさんによる著者初のBL小説が書き下ろしでついておりました。
正直とても微妙な出来ですが(笑)、楽しかったですよ。
中心に狙いを定めると、逆に難しいのかもしれませんね。
あ、私はどちらかと言うと逆CPの方が萌えます、三浦さんとはCP萌えが反対ぽいです。
つまり私は年下攻め萌えが無いので、高校生が誘い受ける感じで読んでしまいました。
最後までコトに及んでいなかったから、逆萌えでも許して頂けますよね?
以上、蛇足の感想です。



[ 2006/10/31 20:27 ] non-fiction | TB(3) | CM(4)
こんばんは!やまだとおこさん。
コチラからTB送ろうと思ったら上手く送信できなくて…探すの大変じゃありませんでした?
私はしをんさんとは好みのBLが少し違うのですけど、(小説は兎も角)漫画に関しては一時期は殆どおさえていたので、結構読むだけなら読んでます。
でも、新田さんはパラ読みしかしてないなあ…。

そうそう、私が幻水2をプレイしたのは大学生の時だったのでとおこさんの方が幾分お若いです(笑)。
幻水シリーズはヤオイ萌えはそれ程無いのですけど、大、大、大好きなシリーズですヨv。
あと、ゼノギアスはビリーもさることながら、それ以上にジェシーが激萌えでした~♪
…とまあ、私はゲーオタっぷりも半端無いです(笑)。

ではでは!
[ 2008/10/30 22:12 ] tatsuki [ 編集 ]
TB間違って送ってしまいましたー。
すみませんです……

オススメ漫画ほとんど知っていたということで、お見事です!
私は6、7割が良いところで、、、まだまだ修行が足りませんね(笑)

tatsukiさんのレビューを読むと改めて気づかされる点がたくさんありますね。
私は「面白かった~、楽しかった~」というような単純な感想しかでてこないのですが、ちゃんと考察されていてかつ、なるほどなぁと納得させられるレビューでとても為になりました!

[ 2008/10/29 01:02 ] やまだとおこ [ 編集 ]
はーこさん今晩は!コメントありがとうございます。
(TBは私の方に送られてきていないみたいです、よろしければ再送信お願いします)
私もTBさせて頂きますね。

「しをんのしおり」には個人的に非常に悲しい思い出が…。
文庫化の際に購入したのですが、なかのエッセイが読んだことあるものばかりで、
「あれ?これ、デジャヴ?」とか思っていたら、ハードカバー版もウチに生息してました。
普段ハードカバーの本を買うことは稀だったので、買ってないと思ってたのに。
買って読んだことをすっかり忘れてて、「新しい三浦しをんさんのエッセイだ~♪」とはしゃいでいた自分にびっくり。
記憶障害にも程があります(どうして忘れちゃうんだろ…)。

このエッセイは、三浦しをんさんだけなら文庫化まで待てたのですが、本文の通りあとりさんの作品がと思うと、いてもたってもいられずに購入してしまいました。
最初は感慨深すぎて、エッセイのほうに実は集中出来なかったんですよね…。
結局、人の多い電車内で読み始めたら逆に集中できました。
三浦しをんさんのエッセイ自体は、相変わらず楽しくて勿論大好きなんですけどね。

三浦しをんさんは、本格的にBL小説は書かない(書けない)人なんじゃないかなあと予想しています。
いえ、私もあったら読んでみたいとは思うのですがね。
あさのあつこさんを読んでも思うのですが、文体がどうのというより何処か視点がBLジャンルとはズレているんですよね。
似たところにあるとは思うのですが…私もこの辺はうまく説明できないんですけど。
三浦さんの場合、書いたとしても今回のような遊びのラインで止めるんじゃないかと思っています。

最後に改めて、ご訪問ありがとうございました!返信遅くなってしまって申し訳ないです。



[ 2006/11/02 22:26 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん、こんばんは♪
この本は、私にとっても待望の1冊でした。
読みながら共感したり、新たなる世界をおしえてもらったり~。
でも、語っているBLマンガは基本的なラインナップでしたね。
「しをんのしおり」のほうで、BLについて語っているときの方がハジけているような~。BL小説版も出してほしい気が…。
しかし、こういう本まで購入がかぶっているって、やはり、私たち読書傾向がにているのかも…!?
TBさせてくださいね♪
[ 2006/11/02 02:21 ] はーこ [ 編集 ]
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