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BL文学の構造を考えてみる 

BLジャンルに関する批評を書いてみたいという欲(望)のようなモノがあります。
が、私には絶対的にBLジャンルに対する知識が不足していると思うのです。

故に、今までもこれからもBLに関する話題はimpression<感想>の粋を出ません。
たまに、拙作の雑文をreview(批評)と言ってくださる方がいらっしゃいますが、
私の感想には「良いBLとは何か」と言った視座が絶対的に不足しておりますので、
今まで書いてきたブログの記事が、雑文以上のモノではありえないのです。

本当は本格的にBL研究をしていらっしゃる方々のテキストを当たりたかったのですが、
BL読者に対する社会学的視座は鋭くても(その理論の正当性をここでは問いませんが)、
「BLジャンルは何ぞや」という根本的な疑問に答えていないモノにしか出会ったコトが無いのです。

仕方が無いので、自分が今まで考えてきたことを出来るだけ理論的に書いてみることにしました。
まず手始めに、BL小説の文学的構造について。
私は文学そのものに対する知識自体が乏しいので、至らないところだらけだと思いますが、
皆様の反応や批判を鑑みて、少しずつ修正していけたらなあと思っています。

とりあえず、第1回のベータ版投下。
↓からどうぞ。



blstructure


↑の図は、BL小説の構造を暫定的に図表化したもののつもり…です。
(私の手書きなので、汚くて申し訳ありません)

■X軸(横軸)…これはジャンルではなく、BL小説の世界観軸。
 砕けた表現で言えば、左に行くほど「ありえねえ」話で、右に行く程「ありえそう」な話。
 SFやファンタジー小説でも「ありえそう」な作品なら右軸で、学生ネタやリーマンネタでも「ありえないだろ」的作品は左軸。
■Y軸(縦軸)…文体及びストーリーの雰囲気の硬軟を表しております。
 上(Light)方向に行くほど、所謂ライトノベル少女向け小説の技法に近くなり、
逆に下(Heavy)に行くほど、重量感のある小説(大人向け)と評されやすいです。
 私の大好きな映画を引用しますと、「存在の耐えられない軽さ」自体を楽しむ(↑)か、
「存在の耐えられない軽さ」の前に重くて沈んでいくような描写を楽しむか(↓)の差でもあります。
■Z軸(奥行軸)…ずばりサービスシーン(エロ)軸(笑)。
 エロの濃淡をLilical(朝チュン系)⇔Maniac(激しいor痛い系)で表記してみましたが、
もっと適切な表現があるかも知れません。

今までずっと縦横の2次元で図表化できないか試みてきましたが、
どうにも立ち行かず、3次元に頭を切り替えたら巧く図式化できたように思います。
↑の図からは個々のレーベルや作品が面白いかどうかは判断できませんが、
ある程度自分の嗜好ゾーン、回避ゾーンは見えてくるのでは?

では具体的に分類していきましょうか。
・ゾーンA(Realistic、Light、Lilical)
 ちょっと前までのディアプラス(新書館)、かなり前の花丸(白泉社)の朝チュンゾーンと言ってもいいかも知れません。
 エロ軸をやや中心に寄せれば、キャラ(徳間)やルチル(幻冬舎)も含まれてくるゾーンです。
・ゾーンB(Realistic、Light、Maniac)
 このゾーンはとんでも系ではない一般的なBLゾーンの定番かもしれません(雰囲気的にマニアック方向に特化したものは多分無い)。
 実はあんまり具体例思いつかないのですが、松岡なつきさんのディアプラス掲載作品、水壬楓子さんの作品群が加わりそうな違うような…。
 (松岡なつきさんの場合、キャラの人気シリーズF&Bの方はAゾーンです)
・ゾーンC(Realistic、Heavy、Lilical)
 旧ジュネ系と言われる作風に多いかもしれません。
 BL界でも異彩を放つ、榎田尤利さんの魚住君シリーズがここでしょうか。
 (榎田さんの作風は近年、BL系作品だとLight<ゾーンA>に移行している気もします)
 あとは近年の高遠琉加さん、この方は以前は作風はHeavyで文体はLightよりでしたが、最近は文体もHeavy型に変化していますね。
 レーベルの枷を外せば、あさのあつこさんの作風も多分この辺かと。
・ゾーンD(Realistic、Heavy、Maniac)
 社会派BLゾーンと言い換えてもいいかもしれません(多分、ヤクザや<元>刑事率高し)。
 私大贔屓の英田サキさんの作風はこの辺のゾーン率が高いです。
 Mania軸が極に振り切ってしまえば水原とほるさん、Realisticの極を振り切ってしまうと木原音瀬さんになりそう…です…。
 レーベルの枷を外せば、高村薫や藤原伊織、北方謙三を嗜好する読者が多そう。
 (恩田陸は未読なので保留)
・ゾーンE(Fantastic、Light、Lilical)
 一般的なコバルトBL(集英社)、パレット(小学館)、ビーンズ(角川書店)辺り。
 ラインナップからも分かるとおり、文字通り少女小説派生型作品群。
 BLジャンルの売り上げ最高峰のタクミ君シリーズも多分ココです。
・ゾーンF(Fantastic、Light、Maniac)
 王道BLゾーンで、狭義のBL作品と言えばこのゾーンかと(別名「あほも」ゾーンはダメですか)。
 コバルトの例外、あさぎり夕さんや炎のミラージュ、南原兼作品が代表例でしょうか?
 あと、レーベル的にはルビー(角川書店)や花丸(白泉社)、リーフ(星雲社)など。
 私は一番読んでいないゾーンなので、噂と評判で判断しております。
 (ゆえに、間違っているようでしたらご報告下さい)
 リーマン、生徒会、アラブモノ率が高い気がします。
・ゾーンG(Fantastic、Heavy、Lilical)
 バランスの悪いゾーンですね…これはBLだと外す気がします。
 一般文芸の京極夏彦を思い出すのは何故でしょう…か…。
・ゾーンH(Fantastic、Heavy、Maniac)
 ピアス(マガマガ)ゾーンと言い切っても良いかも(ピアスはゾーンF作品も多そうですが)。
 Maniac軸振り切れた遥か彼方に山藍紫姫子が悠然と佇んでいらっしゃいます。
[ 2006/10/03 22:13 ] novel BL | TB(0) | CM(1)
書き忘れ補足。
座標の中心はビーボーイ(リブレ)を想定しております。
ゾーンAとゾーンCの間(縦軸=0)にホワイトハート(講談社)、
座標中心よりやや右方向(Realistic)に位置するのがシャレードかなあ。
[ 2006/10/04 00:14 ] tatsuki [ 編集 ]
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