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夜夜の月 

またまた水原さんの作品です…。
実はこの作品、夏陰シリーズと同じくらい面白かったのですヨ。
表紙の装丁が内容の良さを十分に伝えきっていないのが、本当に勿体無いです。
タイトルも小説を一度読んでしまえばなるほどと納得できるのですが、
初見で選びにくい(内容が予想しにくい)ので、売る立場から見れば少しインパクトに欠ける印象です。
表紙をラノベ風のイラスト装丁ではなく、ハードカバーで無地とかの方が作風に合っているような…。
本当に本当にストーリーは素敵で、むさぼるように読んでしまいました。
久々に、BLの奥深さを改めて体感できたように思います。
この感動は、実に榎田尤利さんの魚住君シリーズ以来かも…。

 「おまえは、おまえの絵を描けばいい。
  俺は、おまえの絵が好きだ」


↑は作中の告白シーンの台詞ですが、一度でいいから言われてみたい素敵な台詞です。
今回のお話は、水原さん作品にしては攻めが優しい印象なので、余計に絆されます。
(あくまで水原さん作品ではという話です…無理矢理だったり叩かれてたりもしてますヨ)
しかも、攻め側の片思いぶりを暗喩しているので切ない印象の台詞だったりもします。
受けの方は何だかんだで、絵画の神様に持っていかれてしまいそうですからね…。

前々から沸々と感じていたのですが、この作品を読んではっきりしました。
私の中で、水原さんの作品は中勘助の面白さに非常に似ているのですね。
教科書等では銀の匙がよく取り上げられているようですが、
あの作品はその後の犬の話とセットで読まないと本当の面白さは伝わらないのではないでしょうか?
(犬の話はぶっちゃけ獣姦ネタなので、教科書に載りようが無いのですがね)
美しい心象風景とドス黒い内面描写が表裏一体だからこそ、作品が美しく心惹かれる訳で、
この両作家には、やっぱり何処か同じ属性のようなものがあるような気がしました。
そして、私はといえばこういう作品読むと心が心底癒されるのでございます。

本当に、出来れば万人にオススメしたいくらい素敵な小説でした。
ご馳走様♪

<作品データ>
水原とほる夜夜の月』(町田九里・画、竹書房ラバーズ文庫)2006.2
  ISBN4-8124-2510-7
夜夜(やや)の月 夜夜(やや)の月
水原 とほる (2006/01/25)
竹書房
この商品の詳細を見る

中勘助銀の匙』(岩波文庫)1999.5
  ISBN4-00-310511-7

銀の匙は角川文庫もあります。
私が読んだのは岩波版ですので、こちらのみ表記。





表紙をダメ出ししちゃって申し訳なかったのですが、別に町田さんの絵が苦手というわけではございません。
特に197ページの凛とした主人公の姿などは、本当に素敵で魅力的でした。
ただ、表紙は多分編集の依頼なんでしょうが、やっぱり原作のイメージとちょっと違う…。
カラーイラストが全体的にイマイチなのかもしれません…うーん。
なまじストーリーを愛しちゃった分、視点が厳しくて本当に申し訳ないです。
しかも、主人公が画家ってイラストレーターさんにはえらいプレッシャーなんじゃないでしょうかね。

[ 2006/09/01 21:57 ] novel BL | TB(7) | CM(2)
こんにちは!TB&コメントありがとうございます!
水原作品では『唐梅のつばら』と『初恋』と割と最近の兄弟モノ(タイトル失念)の3作が未読なんですよね。
ゆくゆくは読んでいくつもりなのですが、全て読んじゃうと新刊が待ち遠しくて身もだえしそうだったので、
今のところ自粛してます。
私はBL愛好者でありながら、書店業務も行っている身ゆえか、個人の嗜好はともかく、
表紙のカラーっていうのは割ときになっちゃうんですよね。
この小説は表紙を見せても、他のBLレーベルのキラキラ感の前に埋没しちゃうだろうなあと思ってしまったので、
作品の出来が良い分、ちょっと勿体無いなあなんて生意気なこと感じ取ってしまったのですね。
ま、BLは綺麗な表紙の小説買って外した経験も数多いので、アレはアレで良いのかも…。

BL構造については、穴だらけなのは自分が一番良く分かってます^^;。
もっと色々なサンプルに当たらないと見えて来ないと知りつつ、私のBL嗜好も偏っておりまして…。
精進致します。
レーベルも去ることながら、同一作家でも作品によってある程度の振り幅はあると思うので、
本来なら作品ごとに座標付けできるのがベストなのですが、これがなかなか大変でして…。

最近TBのやり方がようやく分かったので(爆)、過去の記事でも関係なく気に入った記事にどんどん張っています。
コメントはあんまりしない性質なんですが、TBは今後もどんどんして行きそうなんですが、
うっとうしかったら御一報下さい、自粛します。
[ 2006/10/08 20:23 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん、こんばんは。
先日はコメントありがとうございました。TBお返しさせてくださいね。

水原さんといえば「唐梅のつばら」(SHYノベルス)の挿画が、山本タカトさんで、BLらしからぬ重厚な雰囲気に驚きました。BLというジャンルに押しとどめておくに惜しい作風(の時もある)ですよね。
でも「唐梅」はオビのコピーが裏切ってたんですが。

この話は本当に、「絵」を介して呼び合った二人、で、そのあたりの匙加減が絶妙だなと思いました。人物の関わりが薄っぺらにならないのって、BLじゃけっこう貴重ですもんね。

BL文学の構造の記事も興味深く拝見しました。
レーベルの平均値で振り分けられてるのでしょうけど、一つのレーベル内でも振幅がけっこう大きかったりしますよね。昔はどうで、現在はこうで、というのも。ルビー文庫はかなり変化していますし。
ラヴァーズ文庫はゾーンFとHの二極化、時に「夜夜の月」のような変化球、となかなか興味深いレーベルです。

ではでは、長々失礼しました。また遊びにきますね。
[ 2006/10/08 00:30 ] 秋月 [ 編集 ]
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