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読みなおし日本文学史 

最近、三冊立て続けに日本の古典文学研究入門書を読んだ。
この作品は一番骨がある分、古典の引用が長い所為で読んでる途中から眠くなる内容だった。
しかし、文学史のダイナミズムに対する独自の視点が一貫していて、段々面白くなってきた。
読みづらさに反してノート/メモが異様に取りやすいのも、骨子に一貫性があったからかも…。
男主人公の“色気”に関しては、この著者が一番丹念に詳しく扱ってくれていたように思う。
著者が研究者の前に詩/歌人(アーティスト)であるのも原因かもしれない。

<作品データ>
・高橋睦郎『読みなおし日本文学史』(岩波新書、旧赤550)1998.3
読みなおし日本文学史―歌の漂泊 (岩波新書)読みなおし日本文学史―歌の漂泊 (岩波新書)
(1998/03/20)
高橋 睦郎

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ノートは、ラストに力尽きた。
人形浄瑠璃、歌舞伎、芭蕉はまた別の機会があるでしょうから今回は割愛。




・登場人物が無名→記号的存在→自己投影
 例)『源氏物語』
・作者が無名→∴作品>作者漂泊
 例)『古今和歌集』~代作読み人しらずby選者集ぜんたいの階調を整えるために
口寄せ(by巫者の代行者)=託宣神聖) ∵主語(=)不要→∴歌>歌びと
 ↑神語歌(by神)(by巫女)←倒錯的 ∵神を語る≒自分を語る

□『古事記』by天武天皇~※変則的な勅撰集…歌>>>詩
 A.史書
 B.神語的王権由来書
 ・作者第一主義
 ・伝承者:稗田阿礼
 ・編集記録者:太安万侶
 1)序文@漢文
 2)本文@口語化した漢文~渡来人@韓国系 cf.吏読
  ⇒漢文訓読体、送り仮名、漢字仮名混じり文
 3)歌@万葉仮名の原型
 ・なる名…【意味と音が不可分】…

□『万葉集』~挫折した万葉集
 1)「持統万葉」~持統天皇+柿本人麻呂…第一(1~53)
 2)「元明万葉」~元明天皇+太安万侶…第一~二
 3)「元正万葉」~元正天皇+市原王@主任、大伴家持、大伴坂上郎女…~十六
 4)「他戸・早良万葉」~光仁皇太子他戸親王→桓武皇太弟早良親王+大伴家持…~二十
  ⇒「平城万葉」~平城天皇  ※藤原種継暗殺事件
 ・舒明系~雄略天皇…官僚制度→天皇の権威→神の歌
 ※神の詩歌→文字の発明→人間の詩歌

新しき 年の始の 初春の 今日降る雪の いや重け吉事

 *吉事余其事~cf.咒詞by「出雲国造神賀詞」
 by大伴家持 

□『古今和歌集』by醍醐天皇
 ・大内記紀友則、御書所領紀貫之、前甲斐少目大河内躬恒、右衛門府生壬生忠岑…卑官
  *紀貫之~下手な歌よみby正岡子規『歌よみに与ふる書』
   ⇔編集力~全体>部分
 ・四季の歌、賀の歌、恋の歌、離別・羇旅の歌、哀傷、雑、物名、その他の歌
 ・千首余、二十巻
 ・平仮名…消息文@通い婚
 ・by仮名序by真名序
 ・歌態~「そへうた」「かぞへうた」「なずらへうた」「たとへうた」「たヾごとうた」「いはひうた」
  cf.六義by『詩経』~風、賦、比、興、賀、頌
 ※歌の人間化→洗練/軟弱化…→均質化→漂泊…→勅撰集時代

□『新古今和歌集』by後鳥羽上皇~隠岐
 ・藤原系~俊成、定家…御子左家
 ・西行…佐藤義清←俵藤太秀郷@むかで退治
 ・本歌取り

□『竹取物語』
 1.讃岐の斎部氏と何らかの関わりのある竹取説話
 2.中国渡来の通俗神仙譚、滑稽譚

歌物語
 ※速須佐之男型
  A.みやびお型
  B.ますらお型
  C.「さすらいびと」型

□『伊勢物語』~在原業平…(A)+B+C
 A.平城天皇~『万葉集』
 B.嵯峨天皇~中国風文化
 ・狩の使@69段
 ・東下り@7~15段

□『源氏物語』~光源氏…B+C
 1.「桐壺」「若紫」「紅葉賀」「花宴」「」「賢木」「花散里」「須磨」「明石」「澪標」「絵合」「松風」「薄雲」「朝顔」「少女」「梅枝」「藤裏葉
 2.「桐壺」「帚木」「空蝉」「夕顔」「若紫」「末摘花」「紅葉賀」「花宴」「葵」「賢木」「花散里」「須磨」「明石」「澪標」「蓬生」「関屋」「絵合」「松風」「薄雲」「朝顔」「少女」「玉鬘」「初音」「胡蝶」「」「常夏」「篝火」「野分」「行幸」「藤袴」「真木柱」「梅枝」「藤裏葉」
 3.「若菜上」「若菜下」「柏木」「横笛」「鈴虫」(「夕霧」)「御法」「
 4.「匂宮」「紅梅」「竹河」+宇治十帖@「橋姫」「椎本」「総角」「早蕨」「宿木」「東屋」「浮舟」「蜻蛉」「手習」「夢浮橋
 ・須磨流謫…cf.「東下り」by『伊勢物語』
  A.藤壺@父帝の女御
   ↑無関心
  B.六条御息所@前坊(前皇太弟)未亡人→姫宮@斎宮
  ∴天照大神的性格
   cf.『蜻蛉日記』
 ※作者は物語の影に完全に身を隠している
  →歌@登場人物の代作by紫式部

倭建命女装(天照大神の御杖代である叔母・倭比売命の霊力のある衣装)…A+C
 ・大帯日子淤斯呂和気天皇=景行天皇
  【皇子】大碓命  : 【寵姫】兄比売
      *小碓命  :    弟比売
 ・膂力+美貌

□『平家物語』~平家@一人格…A
 cf.表白→鎮魂
 ・「龍女が正覚」…建礼門院徳子@灌頂巻

西行~『西行物語』…A+C
 ・鳥羽上皇の北面→出家→流浪漂泊
 ・朋友の頓死
 ・隠者文学

朝有紅顔誇世路 暮成白骨朽郊原
こえぬれば 又この世にも かへりこむ しでの山こそ かなしかりけれ
世の中は 夢と見る見る はかなくも 猶おどろかぬ 我こゝろかな
とし月を いかに我身に つもりけむ 昨日見し人 けふはなき世に



□『延喜式』~神の歌がさすらい旅に出た後の神と人のあいだを繋ぐ祭儀詩文定式の記録
  cf.『古今和歌集』~人間の詩に追われてさすらいつづける神の歌の当時の現状を収めたもの
 1.祝詞~神から人に宣る詞⇒儀式の次第を一般に宣るかたち
 2.神楽歌~人から神に降臨を願い饗応する歌が秘儀化していったもの
 *咒詞言霊~天上⇔地上の二重構造→舞台
  cf.能@鬼、浄瑠璃@時代物、歌舞伎@荒事
 ※須賀(by速須佐之男命)=@罪汚れを祓い清める力、聖なる場所
  ⇒河原⇒祭儀
  cf.河原石@神社、河原者=演劇者、白州@裁きの庭

世阿弥鬼夜叉藤若
 ※能の幽玄化
 A.ますらおの系譜~修羅物
 B.みやびおの流れ~鬘物
 ※夢幻能~日本的カタルシス
 ・佐渡配流/漂泊~「小謡曲舞集」@「若州」「海路」「配所」「時鳥」「泉」「十社」「北山」失題

これを見ん 残す金の 島鳥 跡も朽ちせぬ 世々のしるしに

 金の鳥=佐渡、鳥跡=文字
 ・『金島書』⇒能の神⇒自由
[ 2011/05/24 23:27 ] non-fiction | TB(0) | CM(0)
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