美容室で「CUT」を読んでいるうちに、うっかり観たくなってしまった作品。
アカデミー賞がどうのというよりも、
兄弟の確執モノに対するある種の嗅覚を感じて本日鑑賞。
昨今の映像技術や演出を駆使せずに、芝居とシナリオだけで勝負している隙の無い作品だった。
トラディショナルな映画のファンならば、久々に懐かしいテイストを味わえること請け合いである。
マイ・フェア・レディ(ジェントルマン)系の二人の応酬と、重過ぎないヒューマン・ドラマが良い。
傑作とは呼べないものの、静かにジワジワ浸透してくる秀作だったと思う。
王として振る舞うことを強要された男と、役者として王を演じたかったのに適わなかった男。
二人の関係と役割は王と偽王に対比される一方、彼らの本質は家族を愛するフツーの人間である。
ジョージの困難、あるいはコンプレックスは最後まで容易に解消されないからこそ心にグッとくる。
ホンモノの国王なのに名優のように魅力的な王の役を演じなければならない、という時代の皮肉。
チャーチルやヒトラーのようなアクの強い人物の自己プロデュース能力の高さに一目を置く発言は、
更に痛烈に皮肉的であり、王室ネタ以上にある意味でギリギリのネタだったんじゃないだろうか?
作中に散りばめられたシェークスピア劇の名台詞も、作品全体の良いスパイスになっている。
ローグを演じるジェフリー・ラッシュの演技と存在感は、お見事という言葉以外見つからない。
とはいえ、他のキャストが極端に霞むということもなく、皆それぞれ役柄が立っていて素晴らしい。
物語はローグ家の愛らしい末っ子が幕を開き、幼いエリザベスの毅然としたコメントで幕を閉じる。
激動の時代の苦難に立ち向かうスピーチを、危うげながらも最後まできちんと通すジョージ六世。
次世代含めて、ちゃんと“未来”を感じる開放的なエンディングなのが何より心地よかった。
英国王のスピーチ - goo 映画
今回、私的には懐かしいタイプの映画館で鑑賞しました。
誘った妹には大変不評で、あまつさえ彼女は途中で舟こいでいたよね(笑)。
確かにプスプス音と(映画館の)画質に難ありですが、私はシネコンより居心地が良い。
唯一の不満はパンフレットが700円って高すぎるっ!!
今回、私的には懐かしいタイプの映画館で鑑賞しました。
誘った妹には大変不評で、あまつさえ彼女は途中で舟こいでいたよね(笑)。
確かにプスプス音と(映画館の)画質に難ありですが、私はシネコンより居心地が良い。
唯一の不満はパンフレットが700円って高すぎるっ!!