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戦場のピアニスト  

これは傑作だと思う。
極限を生き抜いたピアニストの、殆ど目を背けたくなるような“現実”が連続する5年間の日常。
この映画は、老若男女を問わない無慈悲で残酷な“死”を徹底的に冷徹に突きつけてくる。
これが渦中を生き延びた者の“業”なのか?作品を通じて彼の体験を追体験させられるのだ。
全てのシーンを記憶/目に焼き付けなければならない使命感を感じ、私は画面に釘付けだった。
何より怖ろしいのは、ポランスキーがこの過酷な状況を“芸術”作品に仕上げたことに尽きる。
人の死も落下も暴力も銃撃戦も、かつての町並みが徹底破壊された廃墟のゲットーも皆“美しい”。
殊に廃墟を彷徨うシュピルマンのロングショットのシーンの美しさには、圧倒されてしまう。
(↓のDVD画像参照)

シュピルマンは、名ピアニストである。
必ずしもソレが原因の全てでは無かろうが、奇跡的に生き延びた稀少なユダヤ人の一人。
ナチスドイツのポーランド侵攻という非常事態に、全ての人間が究極の選択を迫られたこの時代。
彼の生に手を差し伸べたのは同胞の裏切り者であり、虎視眈々と機会を伺うレジスタンスであり、
愛国的なポーランド市民であり、しかも最後は本来憎悪/嫌悪すべきドイツ軍の将校だったのだ。
必ずしも誠実な人が正しい道を、真っ当な人が平穏な道を歩めるとは限らないのが時代の宿命。
矛盾を矛盾と受け止め、彼はいずれの抵抗/暴力も一般市民が巻き添えになる現実を達観する。
そんなシュピルマンのいつまでもどっちつかず的な曖昧な態度は、微妙にイラっとするのだけれど、
彼の現実の過酷さの前にはお釣りが来る…むしろ、その傍観者ぶりが改めて“凄い”とも思う。

にしても、あのドイツ人将校とのショパンを通じた時間はやっぱりエロかった。
菅野彰の『青春残酷物語』における、二人で薄氷を踏みしめるあの瞬間に匹敵する緊張感がある。
私が信じる理想的な“やおい”的関係そのもので、不謹慎にも“腐”的スイッチが入ってしまった。
色々と辛いシーンが多すぎる為オススメとは言いづらいけれど、せめてラスト30分は観て欲しいな。
二人の一時が、堪らんのだ。

やっぱり、ポランスキーはエロい(笑)。

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実はこれの前に『海の上のピアニスト』も観ました。
コッチは微妙だったので『戦場~』を観始めたら、『海の上~』の記憶は殆ど吹き飛んじゃった。
あはは。

でも、『戦場~』はやっぱり色々心がしんどくて、今はBLもコメディしか受け付けられない。
月村さんの新刊がコメディで、本当に良かった!!

そういえば、主役のエイドリアン・ブロディは『わが街 セントルイス』に出演していたらしい。
大好きな作品なのに覚えていない…年齢から察するに子供/ティーンエイジャーの役だよね?
[ 2010/07/10 21:55 ] movie | TB(0) | CM(0)
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