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つみびとの花 

きっかけは、挿絵を手掛けられた上田規代さんのブログの作品紹介記事だった。
愛娘の喪失への遣る瀬無さを受けにぶつける攻めの話とアラスジにあり、私は俄然興味が沸いた。

物語のトーンは終始暗く、テーマがテーマなだけに読んでて楽しい気分になることは断じて無い。
が、不思議とスラスラ読み進められる小説で、期待…もとい覚悟していた“痛み”も感じなかった。
物語の底を貫くのは幼い死者への“悼み”であり、頑なに埋葬を拒む男の魂の救済がテーマである。
空気はBLというよりはJUNEであり、彼の喪失感に近づけない私@読者は何処までも他者である。
結果的には良い読書体験だったと思うが、私は恐らく二度とこの小説を読み返さないと思う。

あえて言うなら、ヨネダコウさんの『どうしても触れたくない』のテイストに近かったと思う。
受け攻め双方が心に傷を負い、その苦しい痛みに耐えて生きることが彼らの人生の試練なのだと。
生々しく“自虐の詩”そのものの日常生活を送る彼らの姿は、リアルなようでリアリティが希薄だ。
某宗教色が濃いのも私的には齟齬を感じるのだが、そもそも小説として何かが致命的だったと思う。
コレは私の内なる理念とかルールの問題かもしれない…が、フィクションに必要な柱が足りない。
救済であれ絶望であれ他の何かであれ、もう一つ物語には“芯”とか“核”が必要だと思うのだ。
(ヨネダ作品も連載中は面白かったのだが、単行本化すると途端に何かが足りないと感じたのだ)

この作品も、元々は著者のブログ“連載”だったらしい。
多分、細切れに読む連載時の方がドキドキワクワクしながら“続き”を楽しめたんじゃないかと思う。
物語としての“惹き”は強く、いやむしろ中毒性を感じるくらいに潜在的な魅力を有する作品である。
昨年の今城さんの作品の時も感じたが、むしろ今後の小説はこういう傾向に移行していくのかもね。
だが、となると私は早々に脱落して、ただの(元)老腐兵としてこの世から消え去っていくしかない。
むしろ、今でも自分が萌える話に出会えることこそが奇跡みたいなモノなのかもしれない(笑)。

あー、物語が破綻しているとか文章が読み辛いという話ではないヨ。
むしろ、この著者は上手い方に入ると思うし、なまじ上手くて読み心地が良いから厄介だと思う。
しかも、私が欠陥と感じているだけで実は現在の小説はコッチが主流になっているのかもしれない。
私は融通の利かないオールド・タイプだから、柱が無い建造物はどうも心が落ち着かないんだけど。
この件については、また追々考えてみたい。

<作品データ>
・佐田三季『つみびとの花』(上田規代・画、心交社ショコラノベルス)2010.6
つみびとの花 (ショコラノベルス)つみびとの花 (ショコラノベルス)
(2010/06/11)
佐田 三季

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書くと辛口になるのは分かっていたんだけど、主に自分用の備忘録としてブログに残してみる。
再三の話になりますが、むしろ設定もキャラも展開も“好きな”物語なんだよね。
ただ、進化/流行に何処までも対応できない己の脳みそが残念だという話でした。

[ 2010/06/17 02:24 ] novel BL | TB(2) | CM(0)
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