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名前のない関係 

今回は半ば挿絵買い♪あまり見たこと無い雰囲気の絵だなあと思っていたら初仕事だった模様。
ルチルの小冊子を読んだ直後だったこともあって、久々に椎崎さんを読みたい気分になった。
多分、2年前の激辛エントリー以来かと…嫌いじゃ無いんだけど、頻繁に読むと疲れる作風なんだ。
後ろ向きで常に最悪の事態のことしか考えなくて、誤解もそのままにしておく主人公の姿勢がね。
でも、この硬質の文章とか物語全体の安定感とか、展開とかキャラクタ設定とかは好きなんだ。
無性にBLが読みたくて読みたくて仕方ないモードの時に、つい手が伸びやすい作家さんの一人。

今回の作品テーマは、不倫小説もとい嫌-不倫小説かな?
物語の主人公ことツンデレ美人の宮下馨(カオル)には、過去の徹を踏まえた恋愛ポリシーがある。
即ち、既婚者/妻帯者とは遊びでも付き合わない…が、本人の意思も空しくその禁を犯してしまう。
過去の受難は必ずしも彼の責任とは言えず、むしろ世間的に公平な視線を持てば彼は被害者だ。
が、馨は相手を責めず沈黙を守り、家族を巻き込んだ他人の人生の破壊者と己を蔑み続けている。
馨は非常に頑なな性質だと思う一方で、それ以上に彼の“恋愛体質”が災いしているように見えた。
結局、馨は本気で一途な恋愛をしたかったのだ、と。

この物語が面白いのは、馨が破壊者であると自虐的に振る舞うことで逆に相手が成長していく局面。
馨の露悪的なパフォーマンスは、馨が忘れられないとある女性のソレと鏡合わせに同じなのである。
馨がもし誰かの人生の破壊者だとするなら、ソレは恋愛ではなく彼の自虐的行為に原因がある筈。
馨を通じて人生を破壊されることで、相手が吹っ切れて“救済”を感じているのが皮肉的で面白い。
一方で、もしかしたら過去の忘れられなかった彼も、実は馨の存在に救われていたのかもしれない。
まあ、こちらは全く語られていない物語なので、ご都合主義的な私の妄想に過ぎないのだけど(笑)。

ご都合主義的な妄想をもう一つ。
馨は恋愛では失敗続きだけれど、職場では擬似家族のような暖かい人間関係をちゃんと築けてる。
翻って考えるに、音信不通のままの家族関係も彼がちゃんと向き合えば修復できるフラグに感じる。
願わくば、新しい本当のパートナー・笠原を伴って彼が“帰省する”エピソードが読んでみたいなあ。
麻生海さんの名作、『ピーチスイートホーム』みたいな境地に達するんじゃないかなあと期待してる。
最近、抱腹絶倒なカミングアウトBLを読んだばかりなので、余計にカミングアウトモノが読みたい!

<作品データ>
・椎崎夕『名前のない関係』(青石ももこ・画、幻冬舎ルチル文庫)2010.5
名前のない関係 (幻冬舎ルチル文庫)名前のない関係 (幻冬舎ルチル文庫)
(2010/05/17)
椎崎 夕

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読書メーターにちらっと書きましたが、西谷×石井(逆も可)スピンオフがあっても面白そう。
本当に妄想だらけだけど、この二人は割と案外ウマが合いそうなコンビに見える(笑)。

[ 2010/05/27 23:05 ] novel BL | TB(1) | CM(0)
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la aqua vita 名前のない関係
[2013/04/22 13:36] scarpe hogan
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