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ご主人様と庭師 

タイトルやアラスジやレーベルから認められるイメージとは、随分異なる読後感である。
李丘さんらしいスカッと系の不思議と健全なBL作品…ルチルよりもBBNの作風に近いかな?
否、作風というか文章、李丘さんはルチルだけいつも“やや”文体が甘い気がするんだ。
“甘い”というか“ユルい”というか、地の文のフランクさが微妙に私には合わないの…。
で、今回はどうかなと少し不安だったのだけど、全くの杞憂で頭に馴染み易い文章だった。
(注、私は多分、他の読書家より文章の許容幅が著しく狭い人間なんだと思われる)

会社の資金繰りに苦しむ一介の庭師に、金銭的な“有償”支援を申し出る花島家当主・楓様。
二人の関係はまさにソレ故に心引き裂かれ、互いが互いに追い詰められていく展開が痛快!
借金肩代わりしてハッピーエンド的な、ご都合主義的ボーイズラブを見事逆手に取っている。
統吾から手渡された20回分の“回数券”を使用する度に、逆に二人の情緒的距離は遠くなり、
早々に健全な恋愛的関係に移行したかった楓様の意向は、どんどんどんどん厳しくなっていく。
“行為”と“心理”と“権利”の枝の根っこに横たわるのが、即物的な金銭的関係だからこそ、
歪な関係の軌道修正がなかなか適わず、すれ違いのBL展開が楽しくて楽しくて仕方ないのだ。
浮世離れした正体不明の金持ちの引き篭もり攻め×色黒ガテン系の受けのギャップも良しっ!

ところで、このタイトルは何気に長年花島家に仕えているらしい明月視点じゃないとおかしい。
統吾にとっての楓様はあくまで大口常連顧客の一人であって、それ以上でも以下でもない…。
童話シンデレラの魔法使いのような縁の下の力持ち的役割を担う、彼の後半の行動を考えると、
改めてタイトルの“皮肉”というか“仕掛け”が際立つ印象で、実に上手いタイトルだと思う。
脇役と言えばもう一人、“冷やかし”役もとい物語のトリック・スターである吉沢が小気味良い。
虎視眈々と統吾を狙うロクデナシの癖に、実は詰めが甘いドジッ子気質の(多分)ビッチ受け~♪
正直、彼のスピンオフは本当に読みたい…徹底的に踏んだり蹴ったりなエピソードを期待してる。

兎も角も、私にとって番外編の為に雑誌のショコラまで買っちゃうくらいのお気に入り作品。
ご馳走様でした~♪

<作品データ>
・李丘那岐『ご主人様と庭師』(麻生ミツ晃・画、心交社ショコラノベルス)2010.3
ご主人様と庭師 (ショコラノベルス)ご主人様と庭師 (ショコラノベルス)
(2010/03/10)
李丘 那岐

商品詳細を見る



李丘さんにしては、色っぽいシーンが多いデス。
最初の一回は、スマタだし。
いつか、二人は仲睦まじくリバると良いよ。
本気で、続編が読みたいなー。
[ 2010/04/04 08:25 ] novel BL | TB(1) | CM(0)
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la aqua vita ご主人様と庭師
[2013/04/22 13:41] scarpe hogan
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Author:tatsuki
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