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最果ての空 

とりとめの無い話であった。
エスシリーズの、ウラの立役者であり続けた篠塚英之を主人公に据えたスピンオフ番外編。
否、今回は最後までBL的な展開にはならないので、スピンオフと言う単語すらしっくりこない。
篠塚“救済”編ではあったのかもしれない…いや、この最果ての地はそういう雰囲気とも違うか。
結局、私ごときが彼の人となりを知ろうと素性を暴きたてる事自体が、僭越行為で領域侵犯だと、
最後の最後まで彼の手の内で踊らされたような、そんな作品だった。

読後に辿り着いた“場所”は、大変心地良い空気or風を感じる。
過去を踏まえ、現在を怜悧に眼差し、篠塚らしいサステナブル(持続可能)な未来を描く結末。
江波郁彦という視点キャラは、“攻め”であり“受け”であり何より読者/ファン代表なのである。
振られるのも仕方ない…彼の篠塚への“想い”には同情心という不純物が混じっていたのが敗因。
篠塚に近づくには、彼の過去を知りつつも彼の現在の在り方に照準を絞るべきだった、ように思う。
彼の過去が現在に何らかの陰を落としているにしても、その全てが“負”の因子という訳では無い。
彼の孤独を思うにしても、彼の幸⇔不幸を他者が審判/批准するのは行き過ぎ行為にも見える。

篠塚は、終始一貫己の人生を生きている…私が彼に見出す価値は此処に尽きる。
それは、亡き妻への情愛であったり、義弟分(椎葉、秦原、江波を含む)に対する憧憬であったり、
組織の中枢的細胞として狡猾に生きることだったり、己の信条/正義を別の形にすることだったり。
それらは篠塚という人間の一部であり全部であって、有機的に繋がっているから篠塚であり続ける。
殊に義弟分に対する彼の“執着”は、彼のありえたかもしれない理想型だったのかもしれないな…。
篠塚は血の繋がった家族の中では末っ子だったのに、そこで家族として生きれなかった悔しさが、
否、傲慢な近親者の同類として生きることを己に許さなかった過去の痕を帯びているように見える。
…こういう身勝手な解釈をするから、篠塚というキャラがますます私から遠のいていくのだが(笑)。

静かな凪いだ海のような小説である。
ロングショットを多用する映画のような物語である。
エンタメ的な面白さを見出すのは難しいが、最後まで読み続けることで得られる感慨がある。
メインディッシュ堪能後の最後のお茶漬けのような、そんな美味しさを体感できる一冊である。

<作品データ>
・英田サキ『最果ての空』(奈良千春・画、大洋図書シャイノベルス)2009.12
最果ての空 (shyノベルズ)最果ての空 (shyノベルズ)
(2009/12/09)
英田 サキ

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ぶはっ!昨日の今日で“公約”破っているよ、私…。
本当はこんな直ぐに読むつもりが無かったのだけど、昨日は出先で読む本が無かったからさー。
読んでしまうと、やっぱり何らかの記録をとどめたい気分になってしまってさー。

ちなみに、腐った萌えの話をすると私は篠塚×神津派です(笑)。
江波の夢オチとかで構わないので、↑二人のエロいの読みたい!
…結局、篠塚まで汚してすみませんっ!!

あと、このシリーズとリンクさせなくても良いのですが、井澤メインの話が読みたいな。
って、実はこの作品をリバソムリエの黒ニコさんにネタを廻すべきか迷っているのだ。
追々読まれるでしょうから、私が無理に垂れ込まなくても良いよね…?
[ 2009/12/10 04:48 ] novel BL | TB(1) | CM(0)
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la aqua vita 最果ての空
[2013/04/22 13:13] sac louis vuitton
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