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英仏百年戦争 

集英社新書強化月間につき、再読しました。
内容は非常~に面白いのですが、虚飾の多いもったいぶった語り口調は私の好みじゃないデス。
だから、ずっと敬遠したまま内容も忘却の彼方に飛んでしまいました。

学生時代に、私は百年戦争を一升五合(1455)薔薇戦争の大体百年前と覚えていました。
当たらずとも遠からずなんですが、友人には歴史得意な割に年号大雑把だねと指摘された。
所詮、私の歴史知識なんてこの程度…年号暗記よりも時系列の流れに容量割いていたからさ。

さて、英仏百年戦争。
その実態は、“英-仏”間でも“百年”でも一貫した目的を有する“戦争”でも無かったという。
この名称が定着したのは19世紀とのことで、要はナショナリズム旋風が深く絡んでいた模様。
この戦争の結果論的な意義を言えば、近代“国民国家”の雛形が出来上がっていく過程にあり、
シャルル五世の上からのナショナリズムが、ジャンヌ・ダルクに見られる下からのそれに繋がり、
一足早く“国家”の枠組みを整えた、あるいは内政を安定化させた仏に軍配が上がったのかと。
戦争は個人の争いではなく、領民を統率あるいは上手く人材活用しなければ勝ち得ないモノ。
中世騎士道物語にみられるヒロイック・ファンタジーから、国家戦略としての戦争が生じる訳で。
ただし、この時点で誕生したのは強靭な中央集権国家であって、厳密には国民国家では無い。
百年戦争から生まれたのはあくまで、ネイション・ステイツのステイツ即ち箱/枠の方である。
ネイション即ちコンテンツが歴史の表舞台に立つのは、火縄燻る(1789)仏革命以後のこと。

それにしても、シャルル五世によるプラグマティックな内政改革は非常に面白い。
戦には負け続けたものの、政治/外交力で英勢力をやり込めていく過程がすこぶる楽しい♪
国家政策の要は、財源確保と適材適所の人材登用/人口対策にあると言っても過言ではない。
マイナス×マイナスでプラスに転じるシャルルマジックは私もお見事!と拍手喝采を送りたいな。
急進的な改革は彼の治世下では必ずしも成功したとは言い切れないが、彼の計画は何よりも、
未来のフランス国家像を射程に据えた上での現実路線だったから、歴史的に頼もしいんだよね。
翻って昨今の我が国の政治改革、長期的展望はおろか明日すらも国民には見えてこない…。
独りよがりの“改革”は、“国民”も“国家”も救えないことは歴史が証明してるんだけどなあ。

百年戦争
シャルル五世

<作品データ>
・佐藤賢一『英仏百年戦争』(集英社新書216)2003.11
英仏百年戦争 (集英社新書)英仏百年戦争 (集英社新書)
(2003/11)
佐藤 賢一

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ウィキで大体網羅されているので、メモは割愛。
その代わり、伸ばし伸ばしだった拍手お礼をまとめてどどーんと一カ月分…。

<拍手お礼10/16~11/14>
・entry32、33、35、37(2件)、471、724、728(2件)、781、1000、1007、1128、1145(2件)、1157(2件)、1228、1244、1253(4件)、1256(4件)、1263、1264(2件)、1265(3件)に拍手ありがとうございます~♪

>781に拍手&コメント下さったlさん
こちらがPCぶっ壊れてあたふたしていた時期だったので、すっかりレスが遅れてしまいました。
これからも、Twitterの方でよろしくお願い致します…すみません。

次回更新は、えすとさんの二本立ての予定。
萌え過ぎちゃったので、テンション下がるの待ってからの更新になります。
[ 2009/11/15 21:05 ] non-fiction | TB(0) | CM(0)
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