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恋愛・教師~Color of Snow~ 

何となく、吉野朔実さんの『少年は荒野をめざす』を思い出した。
アラサー男子の不器用なラブストーリーなので、キャラやエピソードが被っているという訳ではない。
が、吉野さんの作品では荒野をめざしているのは“少年”に仮託した“少女”の物語だった筈なので、
あのヒロインには今の腐女子に近い側面があったように思う…強引なこじつけと言われちゃうかな?
当時の私は映画狂で殆ど少女漫画を読んでいなかったが、例外的に吉野作品は追いかけていた。
そういえば、私は別マよりもぶ~けが好きだった気がする、今日まですっかり忘れていたけれど…。

今回の西江さんの作品の場合は、荒野をめざすというより砂漠でもがくという感じかなあ?
恋愛と共依存の関係の区別がつかなくて、もがいて沈んで落ちる直前に切り離そうとして失敗する。
西江さんのザラっとした(ように感じる)荒めの文章がまた、荒野とか砂漠のイメージを想起させる。
相変わらず人間的に不器用で未熟で、恋愛関係を謳歌するには向かない二人のライフストーリー。
夫々が過去の暗い穴から逃れられない業を背負っていて、だから両思いでも遠回りな軌道を描く。
じれったいし、物語に山といえる程の山は無く、主軸は二人のありふれた日常生活そのものである。
そんな悲喜こもごもの中で生じる小さなorマイナス感情が、小波のように波乱を引き寄せていく。
攻めの元カレ兼義兄を含めて、三者三様にネガティブで繊細で妥協知らずの重たいキャラなのだ。
が、そんな彼らの姿を私はどうしても無視できない…彼らの生き辛さには身に覚えがあり過ぎてね。

感情移入とは違うんだけどネ。
凪良ゆうさんの作品にも通じるのだけど、彼らが自分のネガのような気がして私は無視できない。
彼らの人生の選択を最後まで見定めなければいけにような、そんな義務感(?)に駆られるのだ。
本来私が好むエンタメ性を度外視しても。

そして、凪良さん家の加瀬同様に今回の作品である意味で主役を喰っていたのが義兄の英介。
彼の人生の引き受け方がね、とことんまで一貫して暗い道を進むことに揺るぎが無くてビビッたわ。
高遠琉加さん家のネガティブキャラにも通じる底なし沼を彷徨っていく感じが、私的“萌え”な訳で。
世間(社会)的な家族の理想像の渦中の人間の内面が、致命的な歪みを抱えているという皮肉!
個人の“幸福”なんていうのは、見かけや(結婚)制度で保障されるものでは決して無いというオチ。
やっぱり、西江さんはアンチスイーツ系のBL作家だという確信がますます強まってきた。

オススメと言っていいのか正直わからないんだけど、私はこのテイストが好きだ。
己の身の丈にあったBLという気がしてならないデス。

<作品データ>
・西江彩夏『恋愛・教師~Color of Snow~』(麻生海・画、リブレ出版ビーボーイノベルス)2009.10

恋愛・教師~Color of Snow (B-BOY NOVELS)
(2009/10)
西江 彩夏

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参考までに、吉野朔実さんも。
学生時代は、何とかして彼らの選択を否定しなくては~という使命感に駆られてた気がする。
今読み返したら、どう感じるんだろう?
再読したい。

少年は荒野をめざす (1) (集英社文庫―コミック版)少年は荒野をめざす (1) (集英社文庫―コミック版)
(2003/01)
吉野 朔実

商品詳細を見る

少年は荒野をめざす (2) (集英社文庫―コミック版)
少年は荒野をめざす (3) (集英社文庫―コミック版)
少年は荒野をめざす (4) (集英社文庫―コミック版)
[ 2009/10/15 23:07 ] novel BL | TB(1) | CM(2)
こんにちは!yさん。
明日、お会いできるかな?出来たら嬉しいです。
そして、私もBLは兎も角アニメは一般人よりも多分、見てないです。
いや、アニメというかテレビ自体を見ない人間になってしまったので。
(ウチのテレビは99%ゲーム用のブラウザです)

>誰も彼もが恋愛を楽しんでいると思うなよ!

わー、すごく同意します!
恋愛って何となくプラスイメージで語られる節がありますが、反面その人の人生にとってリスキーな選択でもあるはずなんですよね、本来は。
政府も含めて、そういう二面性にはあまり言及されない、あるいは隠蔽されていますが。
その“リスク”に直面する過程を描くのが、西江さんの個性であり長所かもしれません。
ただ、こういうノリって今のBL読みに受け入れられるんだろうか?という心配を勝手にしていたのですが、西江さんの本は動きが良い(榎田さんと一緒に売れる確率が高い)ので、文字通り杞憂でした。
ゆっくりでいいから、今後もちょっとずつ西江さんの著作に触れる機会がありますように!

ではでは。
レス遅くなってしまって、すみません。
[ 2009/10/24 10:18 ] tatsuki [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2009/10/20 19:40 ] [ 編集 ]
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la aqua vita 恋愛・教師~Color of Snow~
[2013/04/22 13:40] sac louis vuitton
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