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物語 チェコの歴史 

PC絶不調につき、モブログです。
文章酷すぎたので、PCで大修正しました。

私が中学生の頃に使っていた地図帳は「チェコスロヴァキア」表記だったと思う、確か。
でも、ドイツは辛うじて東西統一していたんだよね。
今になって思うと、この組み合わせは結構レアだ。

さて、チェコ史。
現在ドイツ、オーストリア、ハンガリー、スロヴァキア、ポーランドと国境を接する小国の歴史である。
時代により隣接地域と融合、対立、吸収、独立、連合、分離を繰り返してきた面白い地域である。
本作はそのドナウ川中流域の地域研究かつ、特定の人物から時代の空気を眺めた政治社会史。
それは無論、必ずしもチェコ人の歴史という訳ではない…非チェコ人も含んだ当該周辺地域の歴史。
あたかも、そこがチェコ人(スラブ人)だけの土地であるなどという発想を無理矢理実行したのは、
WWⅠ以後のことである(理念自体は郷土愛→歴史主義的ムーブメントとして熟成されいてたが)。
即ち、ウィルソン民族自決理論の後押しもあって誕生したチェコスロヴァキア共和国以後。
彼の「一民族一国家」の国家モデルは、案外かつて泥沼化した宗教戦争の収拾法として成立した、
アウグスブルクの和議による「一領邦一宗教」の理念が念頭の一つにあったのかもしれない。
後に民族/宗教対立は激化、複雑化していく展開なども併せて見事に同じだ。

とはいえ、アウグスブルクの和議は当時としては非常に画期的である。
それは“信仰の自由”からではなく、住み分けによる“共存”の道を探っていたという意味において。
ところで、プラハはいち早くカトリックとの闘争を繰り返してきたフス派が大活躍してた時代もある。
(※ウィクリフの主張も一部引用しつつ、独自の刷新運動を行ったヤン・フスとは別個に考えるべき)
が、それでも尚一定のレベルの市民の“共存”が機能していたプラハのプラグマティックな側面は、
共存モデルの一つとして、独国王フェルディナントにとっても興味深かった事例だったかもしれない。
その可能性は、大いにありうる。

また、更に遡ってモラヴィア王国
この古代王国は初めにローマ教皇に断られて渋々(?)、遠いビザンツ帝国に使節を派遣した。
領域内でキリスト教布教を行うために、地元の言葉で説く許可をもらいたかったのが当初の目的。
このスラブ語典礼の許可をもらう過程で、スラヴ語用のグラゴール文字/キリル文字が生まれ、
それが巡り巡って紆余曲折を経て、東方正教会のスラブ民族の“文字”として定着していく過程は、
歴史の運命の皮肉である。

チェコ自体は、結果的にカトリック教国でラテン文字を採用しているのだが。
画期的で先駆的な機会に恵まれながら、最後には穏健保守化するのは一つの特徴かもしれない。
そんな奇妙な符合についても、意味をつらつらと考えてしまうのがチェコ史の魅力とも言えるかと。
立地的には強国に挟まれ汲々としながらも、したたかで柔軟な独自の“処世術”を身につけつつ、
されど誇り高く生きて抜いてきた地域のその生き様は、歴史好きには何とも堪らないものがある。

この書物を通じて、個人的追求テーマも更に増えた。
追い追い、ソチラ関連の専門書も読んで行きたい。

そういえば、ヘタリアにおけるチェコorスロヴァキア擬人化キャラが何故か思い出せない…。

<作品データ>
・薩摩秀登『物語 チェコの歴史』(中公新書1838)2006.3
物語チェコの歴史―森と高原と古城の国 (中公新書)物語チェコの歴史―森と高原と古城の国 (中公新書)
(2006/03)
薩摩 秀登

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[ 2009/08/06 23:15 ] non-fiction | TB(1) | CM(0)
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la aqua vita 物語 チェコの歴史
[2013/04/22 16:41] sac louis vuitton
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