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夜明けには優しいキスを 

“健康”って財産だなあ、ってつくづく思います。
先日の弱音雑記に暖かい拍手、メール、コメントの数々を頂きまして、ありがとうございました♪
案の定、翌日にはケロッと体調が元に戻りました、ハイ…過信は禁物ですが、もう大丈夫かと~。
私の体調のバロメーターって“活字”が読めるか否かが一番分かりやすいモノサシなんですが、
昨日から今日にかけてモリモリと、鬱々展開の重苦しい凪良さんの新刊を読めましたから(笑)。

てか、こんなに身につまされるような居心地の悪いBLだとは思っていなかったんですけどネ。
今回はアラスジを読んでカツーンと読みたい衝動が起きたのですが、思ってたのとは全く違った。
はっきり言ってBL的には全くオススメ出来ないし、特に若い方に読んで欲しくない小説なんですが、
前回読んだ『恋愛犯』同様、どうにも拒絶できない負のオーラor魅力(?)がある作風なんだな。
作中の登場人物達の心情も、行動も、ソレに伴った結論も私にはあまり正しいとは思えないので、
昨今賑やかしい猥褻云々とは全く別の観点から、社会人未満の方に読んで欲しくないのだけれど、
こんな私の言論行為そのものが余計なお世話様っちゅーか、行き過ぎっちゃ行き過ぎ行為だなー。
でも、フィクション⇔ノンフィクションを問わず、語り手の言動を疑えない人には読んで欲しくないや。
あ!コレは一般論とか社会倫理の話じゃなくて、私の独断と偏見に満ちた“心情”の問題です。

まま、ソレはさて置き私は加瀬がお気に入りです。
私的“BL”AWARD2009に毎年勝手に設けている、“助演賞”の最有力候補のキャラだな(笑)。
むしろ、彼の物語が読みたいデス。

<作品データ>
・凪良ゆう『夜明けには優しいキスを』(高階佑・画、白泉社花丸文庫BLACK)2009.7
夜明けには優しいキスを (花丸文庫BLACK ナ 1-3)夜明けには優しいキスを (花丸文庫BLACK ナ 1-3)
(2009/07/17)
凪良 ゆう

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著者ご自身が述懐されているように、よくこんなプロットが通ったもんだと関心します。
それくらい、センセーショナルでもエキセントリックでもなく、“デリケート”な社会問題を扱っている。
ちなみに、私が期待していた“路線”というのは谷崎泉さんの所謂“シリアス系”ストーリーでした。
そういう意味では当てが外れたというべきか、谷崎さんはやはりベテラン作家の“手腕”があって、
たとえ作中に社会思想家を登場させるにしても、エンタメに徹したキャラ&物語の枠を守っている。
つまり、谷崎さんは読者を楽しませた上で、ありえそうな“嘘”をつく小説テクニックがあるのです。
対する凪良さんは、前回の作品でも感じたのだけど読者を騙しきる“嘘”をつくのが下手な作風だ。
その代わり、もの凄く丁寧に登場人物の“心情”を追うので、私は彼らの“本気”に屈してしまう…。
気を抜くと、登場人物に入れ込むというか、のめり込むというか、憑依してしまいそうになるんだな。
一見サラッとした文章なのに、何か変なモノが混じってる気がします。

攻めの公平が関わる“運動”の側面を、もう少し本格的に掘り出していくものと思っていたのですが、
視点が自暴自棄な受けの要だったこともあって、彼はある意味加瀬より脇役に甘んじていたと思う。
彼がその信念に基づく行動を取るのは、外面からは見えない事情が絡んでいる気がするのですが、
そういう手の内をさらけ出さないままに要を口説く姿勢が、どうも私的“恋愛”の仁義に反するなあ。
彼が外面の良い年下攻めだから余計になんでしょうが、私が要なら公平には決して惚れない!!

じゃあ、DVで“恋人”を繋ぎ止めようとする加瀬に絆されるかというと、これまた微妙…。
とはいえ、このメイン3人の中では加瀬のぶっ壊れ方が、ある意味一番判りやすくて興味が沸く。
加瀬のライフヒストリーを追うだけで、一個の小説として途方も無い物語が生まれそうな予感も。
この物語の背景には、社会的悲運から生じた様々な巡りの悪い人生の顛末が提示されていて、
その負の遺産から導き出した彼らの結論は、どれも真っ当でも正しくも無い気がしてならないが、
だからと言って私が正しい“選択”を出来るか自信は無く、頭ごなしに彼らを否定は出来ません。
“社会”が悪いと言ってしまうのは容易いが、私も社会的構成員だから矛盾を抱えて生きている。
法制度の改正云々という他力本願ではなく、人が人と友好的に有機的に関わって共存する為の、
そんなヒューマニズムがもう少し機能すれば、彼らの“危機”は回避出来たのかもしれません。

だからと言って、ヒューマニズムやコミュニティ(仲間意識)を過信するのも危ういと思うのだ。
要は“恋愛”と“友情(?)”を履き違え、公平は“仲間”と“恋人”のどちらを選ぶのか判然とせず、
加瀬は“関係”を維持する為に“暴力”を選んでしまうという三者三様のミステイクを犯している。
公平の場合は、そんな究極の選択をしなければならない日が来ないに越したことは無いけれど、
そんな究極の場面が来ない限り、公平の真価は問えないように見えるし、彼を信用できません。
正しく生きることと、恋人と共に生きることは、いつか両立しない日がやってくると思うんだよね。
ふはははは、私は良い所取りで弱音を見せない末っ子の年下攻めにとてもイジワルだな(笑)。
だって、本気で階級闘争を夢想しているのなら、恋愛なんかしてる場合じゃないと思うしね。

加瀬は暴力以外で人と寄り添えることを知ったので、今度こそ誰かに愛されて欲しいなあ。
要はそういう境界の線引きが甘いタイプだから、お互いの為に一緒にいない方が良いんだよね。
本気で、加瀬のスピンオフが読みたいわ。
[ 2009/07/18 19:48 ] novel BL | TB(0) | CM(5)
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2009/07/19 20:10 ] [ 編集 ]
こんばんは!yさん。
コメントありがとうございます~♪
いやあ、うん、胡散臭いというか…公平に限らず(ワンコより)年下攻めに対する私の基本スタンスですな(笑)。
私はこの作品は加瀬を度外視すれば、砂原さんの『言ノ葉ノ音』の感想に近い感じでした、実は。
砂原さん家の余村も、凪良さんの要も視点キャラなのに根本的に私とモノの見方が違っているので、その歪みを修正しつつ読み進めなければならなかったという意味で私の中では同系統でした。
モノの見方が全然相容れないから、惚れる男の土台からまるっきり正反対ですしネ(笑)。
凪良さんの良い所は、この私が大の苦手とする慈善型年下ワンコの、はっきり言ってちょっと鬱陶しくてウザい部分を作中でちゃんと明示している点と言えるかもしれません。
公平のお節介な性格そのままで、コレが団塊世代の闘士のオヤッさんキャラだったら、つまり年の差カップルだったら、私は逆に激萌えたと思うんです!
だけど、(団塊ジュニアの末っ子に当たるのかなあ?)挫折知らずの若い子が攻めっちゅーのが、ちょっと私は彼に心明け渡せない感じです。
思春期に毛の生えた程度のアイデンティティ・クライシス程度の挫折じゃ、ダメ(笑)。
バトルするならするで、もっとどん底の人間不信に陥る経緯が無ければお母さんは君たちの恋路を認めません!っていう気持ちになります。

だからという訳でもないけど、要との出会いを通じて自分を変えられうることを知った加瀬に加担したくなるんですよねー。
要を手放すシーンが圧巻でした。
読了後もまるで明るい気持ちにはなれませんけど、でもこの作品自体は嫌いになれないですねー。
本気で、加瀬のスピンオフ読みたいです。

ではでは!
[ 2009/07/19 18:58 ] tatsuki [ 編集 ]
こんばんは!aさん。
コメントありがとうございます~♪
コチラからもリンク貼らせて頂きましたので、今後ともどうぞよしなに。
最近はブログピープルの被リンクがエステのブログやら婚活のブログやら債務のブログで埋められていて、そんな中から書評系ブログを見つけ出すのが大変だったり。
(というか、実は数ヶ月ほったらかしでした…)
aさんのように、リンク申請のコメント頂けるととてもありがたいです。
あ!今回の凪良さんは、正直…その…あまりオススメではないです。
結論から言えば、私はこういうのも“好き”なんですがダメな人はとことんアウトだと思いますよ。
『恋愛犯』の方が、まだオススメしやすいです。
ではでは!
[ 2009/07/19 18:32 ] tatsuki [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2009/07/19 13:56 ] [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2009/07/19 09:41 ] [ 編集 ]
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