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唇にキス 舌の上に愛 

珍しくクラシックに小綺麗な格好をして、都内某所の口コミ人気の高いフレンチを食べてきました。
と言ってもランチですし、土砂降りの雨の中ですし、本来の目的は別にあった筈なんですけれど…。
当初の目的は不首尾に終わったので、ターゲット切り替えてモチベーションを上げてみました(笑)。
実は私、フレンチってランチバイキングの経験しか無かったのですが、流石に美味しかったデス♪
トマト系が大嫌いな私が、明らかにトマトベースと分かるソースを“旨い”と感じる日が来るとはね!
我ながらビックリ!他にもバケット用のバターとか、デザートとか、やっぱり一味違うなと感じました。
舌の上に味が長く残るし、量が少なそうで平らげると意外と満腹になるトコロとか、やっぱり凄いな。
フレンチに限らず、料理って本当に偉大だ。

という訳で、高遠さんのレストラン本最終巻です。
23日に入手して以来、既刊併せて3度読み返してます!(←嵌るとシツコイのは生まれつき…)
私、このシリーズさえあれば…否、高遠さんの小説があればオタクを止められるかもしれない(笑)。
と、そんな世迷いごとまで考えてしまいました…ってか、この粘着気質がオタクそのものなのにな!

高遠さんの小説を読むと、いつも自分が映画狂だった頃の懐かしい記憶/感覚が蘇ります。
しかも、このシリーズは情熱的な“キス”シーンが多いので、『ニューシネマパラダイス』を思い出す。
って、この映画は以前も確かブログでネタにしたなあ…と思ってみたら、やっぱり高遠さんだった…。
おっかしいなあ?私は映画狂当時もソレほどこの映画に思い入れは無かった筈なんだけどなあ?
いや、あのラストのキスシーンの“嵐”は凄く好きで、少年時代の“映画館”も印象的だったけれど、
映画全体としてはフツーというか、“失恋譚”はいかにもな感じでやや眠たいエピソードなんだけど。
とはいえ、心から映画(館)が好きな人の為の映画という意味では、いつまでも心に残る名作です。

幸福の風景”という物語の締めくくりのキーワードが出てきたときに、実はアレ?と思いました。
高遠さんの小説の文章は、単語をゲンミツな意味で扱っているのでイメージには引きずられません。
権利、義務、権限、(権)力、権威、虚像、独裁、補償といった単語の意味を取り違えたりはしない。
文章のプロ@作家だから当たり前の話と言えばそうなんですけど、実はコレがそうでもないんだな。
私は、“正しい”日本語とか言葉遣いとか歴史とかマナーとか言い出す輩は総じて好きじゃない…。
というか、むしろ苦手っつーか有体に言えば嫌いなんだけど、言葉の“意味”に責任を持つことは、
小説でもノンフィクションでも、日記でもブログでも説明書でも各種文書でも肝要/基本だと思う。
明らかな誤字脱字(当ブログでは恐ろしく多いw)を正すことよりも、遥かに重要だと思っています。
で、“幸福の風景”…引っかかったのは、私なら“風景”じゃなくて“光景”を選ぶなと思ったのです。
しかし、よくよく考えてみたら光景風景も多分諸外国語に“翻訳”されたら同じ単語になりそう…。
…あれ?違いは何処にあるんだ?と思い立ちまして、いつも頼りにしているウィキペディアを参照。
いやはや、参った!持続可能な移ろい行く時間の流れを射程に入れた上で“風景”だったんだな。
“光景”だと瞬間的な一枚絵になっちゃうから、モーションピクチャー的な高遠さんの小説では、
風景”がゲンミツに正しいとも言えるし、“夢の庭”に未来志向的な希望を込めた奥行きがある。
こういう言葉の選び方が、また堪らないんですよね。

タロットカードに喩えると、理人@、久我@皇帝、叶@魔術師っぽかったなあ、と。
他のキャラも当てはめようと思えばいくつか思いつかなくも無いのですが、その辺はまた追々…。
(例えばサラ@女帝、オーナー@教皇、理人パパ@愚者とか…イチと先生も当てはめたいなあ)
理人の心の枷であったゴルド@観念の“塔”は、いつか何(誰)かに壊されなくてはならなかった。
ソレを手に入れようと耳打ちして本気で画策しちゃうような叶は、だから理人の“愛”を得られない。
出会った当初から理人の心に潜む暗い城=塔の影を見抜き、破壊衝動を覚える久我に適わない。
言葉と意味が、行動と反省と結果が、小説のアチコチに散らばっていたキーワード(アイテム)が、
最初から最後まで注意深く拾われて、掬われて、過去と現在が未来に向かって収束していくのだ。
料理を愛する人々と関わって、四季が巡って、理人も“夢の庭”の風景に相応しい人間に成長し、
恋人との甘い一時を過ごすための食卓を手に入れるのである。

ラストの叶の突き放した冷淡さが、いかにも高遠さんらしくて萌えました!
イチ君に心中&行動を見抜かれ、動揺しまくる久我にも萌えました!
尊敬するシェフの味を守れると胸を張る北白川さんが格好良かった!
理人は私の理想のツンデレなのは勿論のこと、何より二人称が「君」なのが堪りません!
この外、心臓にダイレクトに響くシーンや台詞まで挙げ出したらもう本当にキリが無い…。

1巻は書評よりで、2巻は萌え叫び系のエントリーだったので、今回はどうしようか迷ったのですが、
結局散文よりの、取り留めなくつらつらと長々しいまとまりの無い感想になってしまいました(笑)。
イチ君のサイドストーリーも勿論楽しみですが、本編がドラマCD化されたりしないでしょうかね?
“ドラマ”@群像劇としての魅力も尽きないので、是非“音”媒体でも聴いてみたい一品なのです。
兎にも角にも、ご馳走様でした~♪

<作品データ>
・高遠琉加『唇にキス 舌の上に愛』(麻生海・画、二見書房シャレード文庫)2009.5
唇にキス 舌の上に愛 ~愛と混乱のレストラン3~ (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫 た 2-13)唇にキス 舌の上に愛 ~愛と混乱のレストラン3~ (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫 た 2-13)
(2009/04/23)
高遠 琉加

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本当に、好き過ぎてキリが無くて、感想をどうしようか迷い迷ったエントリーでした。
たまにオフで会ってくださる方も、最近「はじめまして~」とコメントや拍手残して下さる方々も、
私が相当に高遠さんを暑苦しく崇拝していることに、まずツッコミを入れてくれるのが嬉しいなー♪
それにしても、今年はコレが最初で最後だったら流石に辛いな…もう一本くらい、新刊あると良いな。
出来れば、イチ君の前に別のシリーズか単行本未収録の雑誌掲載作か、新刊が読みたいかな。

<拍手お礼>
・entry137、742、1105、1106(5件)に拍手ありがとうございます~。
今週は前半は仕事疲れで更新モードそのものが下降し、後半は萌えの“嵐”が来ちゃったので。
とても、お礼をするのが遅れてしまいました…。

>1105のMさん
こちらこそ、不甲斐ないメールお返事で申し訳ありません!
秋は必ずどうにか…したい…デス。
そのときは、どうぞよしなに。

>1106のEさん
はじめまして!&コメントのお返事が遅すぎでスミマセン…。
奈良さんの情報は、あんなフザケタ感じで良かったのでしょうか?(笑)
バカ(過ぎる)犬が“受け”なのが、奈良さんの個性ですね!

>1106のNさん
リアクションありがとうございます!ネタにしちゃってスミマセン。
あと、タイトルは単行本だと変わる可能性が高いので宮城とおこさんで覚えとくのが吉デス。
宮城さんの漫画は、絵が精緻で物語は割と王道な少女漫画テイストですよ、定番の味がする。
宮城さんって逆に挿絵は、少女向けファンタジーでしか見たこと無いような?
BLの挿絵って、何かしてたっけ?

>137のMさん
初めまして!&そんなマニアックなエントリーに拍手ありがとうございます。
このブログはBLネタが多いですが、BLブログを意図したブログでは無かったんですけどね(笑)。
開始当初は、どちらかというとポケモンの育成備忘日記だったのですが、今となっては…。
幻水はもう、シリーズ累計通産108回以上はプレイしてますよ!アホみたいに廃ゲーマーです。
次の新作は一体何年後なんでしょうかね。

[ 2009/04/25 16:54 ] novel BL | TB(5) | CM(6)
こんにちは!ハスイさん。
コメントだけじゃなくて、TBまでありがとうございます~♪
今回は自分のエントリーも大概横滑り過ぎているのでTBは遠慮してたのですが(元よりハスイさん家にはTB飛びにくいですが…)、あとでTB頂きにあがりますね。
この作品は割とどの角度から眺めても欠点の少ない逸品なので、様々な視点のレビューがあって良いよね!と開き直った感想になってます。
私は元々高遠さんの大ファンですが、割と今までこの著者の作品を読んでいなかった方にもご好評いただけているみたいなのが、ファンの一人としてとても嬉しいです。
あとは、ドラマCDを作っていただけないかなあ、なんて淡い夢を見てますが。

ではでは!
[ 2009/05/23 13:34 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん、こんばんは!

拙宅では非常に暑苦しくレスポンスをしたので細かい事は割愛しますが(毎度の事ながらすみません!)、本当に面白い作品でした!

話を話のままに楽しむ事に夢中になるあまり、tatsukiさんのように鋭い分析(元より能力もありませんが)も出来ませんでしたが、1~2巻の起承転を活かしつつ、最終巻で新たな起承転を発生させて「結」に繋いでいますしね。トリアタマな上の語彙表現にも長けていない為アレですが、「大満足!」の作品になりました♪斬新なまとめを見せて頂けた気がします。

音の世界で表現されても楽しめそうですね!実現すれば嬉しいです。

大分横滑りのコメントになりましたが、久々に前のめりで人様にお勧め出来る作品となりましたよ♪

ではでは、折角なのでTBさせて下さいませ!
[ 2009/05/22 23:54 ] ハスイ [ 編集 ]
ゆちゅ♪さんこんばんは!コメントレスおそくなってしまってゴメンナサイ。
昨日はちょっと、近藤さんの声のことばかり考えていたら時間が過ぎちゃって(笑)。
多分、リアルに私好みの“声”なんですよね。
しかも、演技が良かった。
という訳で、デコイもオススメです。

タロットカードに見立てたかったのは、キャラクタというよりもゴルドだったんですよね。
何かどこかであの暗い城のイメージを見た気がして、理人の中でソレが崩壊した時に「あ!TOWERだ」と思いつきまして。
そして、調べてみたらカードのメッセージも結構意味深にキャラクタの根幹に関わってくる感じで楽しかったです。
番外編が無事刊行されたら、イチ君ファミリーにも当てはめてみたいなあと思ってます。

ではでは!
[ 2009/05/01 20:26 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん こんにちは!

出遅れながら今回も面白かった~!!
萌えでいうと私は2巻が頂点だったのですが、最後まで上質のヒューマンドラマをみるように鮮やかに心に残る作品でした。
そしてキャラクターをタロットカードに見立てるtatsukiさんの視点が相変わらず面白いww
私なんか競馬だよ…。

私もうちがごはんやさんだし、職業としても外食産業はなじみの深い業界ですので、そんなとこもいろいろ楽しかったな。
和食や喫茶やイタリアンには縁があるけどフレンチはここまであまり体験せずに来てしまったので、まあ世界が終わる前には一度くらい高級フレンチをごちそうしてもらいたいものですw

TBいただきましたのでよろしくお願いします!
[ 2009/04/30 10:57 ] ゆちゅらぶ♪ [ 編集 ]
こんばんは!はーこさん。
この作品は、(父親)―叶―理人―久我と人物を軸に取ると、横型のラプンツェルだったのかもしれないなあ、とちょっとだけ思いました。
叶は策を弄し過ぎたし、理人の父親(&ゴルド)への執着を結果的に利用する形になってしまったから、勝負に勝ちようが無かったんですよね。
高遠さんの小説は、私の経験だと(ゆちゅ♪さんにも以前語りましたが)幸福指数が定数で、何処か(大概は主役CP)の幸福度数が増えたらその分他が減るという形になっているので、今回はそういう意味で叶が全てを被った形になったんだろうなあと思ってます。
そして、ソレはむしろ理人に愛情と後ろめたさを感じていた叶の本望だったような気がしなくもなく…。
シリーズを雑誌で読み始めた時は、『楽園~』のようにレストランを炎上させるかもなあと思っていたのですが(私の場合、『楽園~』最終話とレストランの第一話を2ヶ月越しの比較的短期間で読んでいた所為もある)、今回は建物は逆に残り(残し)ましたよね(笑)。
私の予想は外れてばかりだ…。
でも、総合的には少なくともシャイの『世界の果て~』なんかよりは遥かに安定した幸福指数の高い作品だったと思います。

そして、次の番外編はどうなんでしょうね?
イチ君の物語がまるまる1冊に満たないなら、“父親”のエピソードが引き出される可能性の方が高いような?
また、私の予想は外すかな?

それにしても、この物語は一応ちゃんとケリが付いたので、今度はシャイの方を…先に何とかして欲しい…なあ。
ではでは!
[ 2009/04/27 22:21 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん、こんにちは♪

無事に3巻が出て良かったです。
なんか、今回はレストランが舞台というよりも企業ものって感じでしたね。
しかし、叶本部長が気の毒でした。
策に溺れ過ぎたすぎたか?
塔を手に入れるよりも壊すことで理人を呪縛から解放した久我の勝ちってことですかね。
次はイチの話ですね。
その後の久我と理人の様子がそちらでも読めるといいなあ。どうだろう?

TBいただきました。よろしくお願いします。
[ 2009/04/26 17:17 ] はーこ [ 編集 ]
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