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言ノ葉パラドックス 

昨日の続きです(笑)。
先に立たないから後ニ悔ムものと知りつつも、前編より先に続編を読んじまった自分に大後悔
覆水(時間)盆(元)に還らずですが、前作を先に読んでいたらどういう感想を抱いていたのかなあ?
“言ノ葉”パラドックスの解法が書かれていない現実に、腹を立てていたような気がするんですよね。
という訳で、頭ン中がこのパラドックスの疑問でいっぱいで苦しいので、己の脳内を垂れ流します!
本当はいつものお友達にメールしようかと思ったけれど、どうみても私の思考回路がウザいので、
今回は腹を括ってオンライン上で公開しちゃいます(笑)。

てことで、信頼できない語り手である余村の“語り”から、私@読者は何を引き出したら良いのか?
余村が“人の声”だと判じる彼の頭の中に響く“音”の正体って、結局のトコロは何だったのかな?。
私にはソレが特殊なテレパシー的な能力で余村が“受信”している“声”かどうか、判断出来ない。
余村の“幻聴”かもしれないし、もっと言えば余村が関わることで逆に相手の“心”を操作している、
という可能性も捨てきれない…このシリーズは、その特殊(?)能力に“意味”を与えていないから。
余村の語る解釈が“正”だとしたら、物語は寓話@“教訓”が無ければバランスが悪いと思う訳で。
だから、私はあまり作中の余村の判断を信じていない(むしろ、“弱音”に見えて仕方が無い…)。

万が一、ソレが超-人間的な能力だとしても、彼の逸脱は人の心を受信することにあるのではなく、
人の心に介入→支配することができちゃう可能性をまずは疑うべきだし、悩むべきだと思うのだ。
えーと、私が大好きな某SWの台詞&設定を借りるなら、“Force”の暗黒面っちゅーヤツですな。
続編は実はそこがポイントになっているのですが、余村は己の能力にそういう意味では無自覚で、
己のコトしか考えられないという意味で視野狭窄的で自己中なので、危なっかしくて仕方が無い。
余村の“疑心暗鬼”がきっかけで、無意識のうちに現実に“鬼”が召還されているかもしれない訳で、
悩むにしても、怯えるにしても、私ならむしろそっちの“可能性”の方がよっぽど怖いです。

能力の有無に関係なく、人間は相手の口先の情報だけを鵜呑みにしない動物だと思うんだよね。
表情とか、相手の“癖”とか、そういう微細な情報を無意識に読み取って相手の心を察するのが、
人間@社会的動物で、ソレが面倒だったり不得手な人は自ずと対人関係のストレスも生じやすい。
逆に、陰口だとか噂話だとか、望んでいないのに聴こえてしまう雑音的な“声”も日常茶飯事だし、
そんな人の心を傷つける声だってありふれたもので、我々は局面局面でその“刃物”と戦っている。
我々はそんな世間と言う名の戦場を渡り歩いて、克服しているから“人間”だと思うのですよね。

余村は人の“刃物”には敏感なのに、自分の手持ちの飛び道具的な“刃物”に鈍感なんだよなあ。
自分の言ノ葉だって、もしかしたら相手を傷つけているという可能性には思い至らないモノなのか?
『言ノ葉ノ花』だけだとそこが曖昧なまま、教訓も痛い目も無いままに幕を閉じるから違和感が残る。
この作品を先に読んでいたら、やっぱり私はこの物語の顛末に納得出来なかっただろうなあ(笑)。
そして、余村の悩みが若宮@『WEED』とは症状が違う現代人の贅沢病に見えて仕方無いんだな。

シックス・センスでもムシの知らせでも、作中に出てくるコールドリーディングでも結局は同じコトで、
見え難いだけで、バタフライ効果とか風が吹けば桶屋が儲かる式の“理論”が構築可能なハズだ。
余村や仮原は、その微細な変化を読む(聴く)力が平均的な人間より高いだけなのかもしれない。
だから、その“能力”は使い方次第じゃ大儲けできるし、他者を幸せにすることも可能なんだと思う。
その“能力”を何処で何に利用するかは彼ら次第であり、仮原の方が己の“能力”に自覚的な分、
読み手(私)は安心して作品に没頭出来る。

と、とりあえず中断…答えが見つかりそうだったのに、また見失った。
風呂入って、考え直してきます。




何か、お風呂入ったらどうでもよくなっちゃったな(笑)。

『パタリロ!』の“カレイドスコープ”ネタが、似たようなテーマのお話だった気がするんだよね。
他にも、あとり硅子さんの短編作品とか、紫堂恭子さんの『グラン・ローヴァ物語』を思い出した。
更に、マキャヴェリの予言@権謀術数とか、『星の王子様』の“本質”にまつわる哲学の逸話とか。
『魔女の宅急便』のキキが空を飛べなくなった理由とか。

『言ノ葉~』の同人誌バージョンは、もしかして本編よりダークだったりするのかな?

<拍手お礼>
・entry1086に拍手ありがとうございます~♪

>Nさん、お前もか!(笑)
すみません、調子こきました。
小文字フォントに対するリアクションありがとうございます。
灯台下暗しだなあ~、ダメ⇔キレイの評価が両極なのが一穂さんの面白いトコロだなあ。
私にとっては殆ど拷問に等しい文章なんだけど、意外にも苦手の声がちらほら届いてきたので、
あんなダメだしエントリーだけど、書いてみて良かったです(笑)。
何となく、国語の先生には気に入られそうな文章な気はするんですけどねー。

[ 2009/03/23 20:16 ] 未分類 | TB(1) | CM(6)
こんばんは!yさん。
アンケートともども、丁寧なコメントありがとうございます。
この言の葉~は、私が続編を先に読んでしまったので、余計に感想がアサッテなんですよねー。
だから、前号の小説ディアプラスの感想では意図せず盛大なネタバレまでしでかしちゃいました。
文庫の方を未読だったから、その人物がそんなに重要な意味を持っているとは思っていなかったの。

ただ、逆に『言ノ葉ノ花』を先に読んでいたら、私は多分そんなに好きな作品にならなかったと思うし、
ここまで深く“声”の正体について考えることもなかったと思うので、結果オーライだったのかなあ?
時間を戻せないので、そう考えるしか無いのですが。

それにしても、雑誌掲載の続編が文庫化されたら従来の読者はどんな反応を示すのでしょうか?
なまじ前作が評判良かっただけに、目下とても気になっていることの一つです。
では!
[ 2009/06/21 19:27 ] tatsuki [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2009/06/19 11:34 ] [ 編集 ]
こんばんは!水上さん。
情報を伺うと、同人誌も読みたくて仕方が無いです(笑)。
まだ、在庫あったっけなー?うぅ、読みたい。
『声』について考えると、私はちょっとやっぱり納得いかないんですよねー。
私の頭の悪さ(想像力の貧しさ)が禍いしているんでしょうけど、『声』が聴こえるようになった経緯と、『声』が聴こえなくなった結果が噛み合ってない気がするんですよ、余村の場合。
仮原はいまのところ一貫してるので、そういう疑問は生じないのですけど、余村がやっぱり何処かバランスが悪い気がして~。
砂原さんがブログでちょこっとネタばらししてくれたので、この件は大人しく文庫化まで待って、またその時に再考してみたいと思います。
そして、余村ってやっぱりちょっと鈍感ですよね?余裕が無いってことなんでしょうけど。

ではでは!
[ 2009/03/25 20:45 ] tatsuki [ 編集 ]
こんばんわ。
また言ノ葉トークだったので来てしまいました^^;
結構考えだすとキリがなくなるお話なんですよね…

『声』がなんだったのかなあと考え出すと、今度は「じゃあ声が聞こえなくなった理由は?」と気になったりして。
「人間不信」の潜在意識を、『声』としてファンタジー風味に書いているのでしょうかね?
でも仮原をみてると、超能力のようにあまりに何でもわかり過ぎな気もします…。

確かに余村は自分の言ノ葉については無頓着ななんですよね。結構長谷部を傷つけてるような気がするんですけど(苦笑)
砂原さんは、スピンオフでそれを書きたかったのかもしれませんね。

ちなみに同人誌の「言ノ葉日和」は超あまあまらしいので、あんまり年下ワンコ攻がお好きでなかったら微妙かな~と;
でも、「日和」の余村の描写が、なんとあの占い師の記述とそっくりなんだとか…!
あと、「世界」の方でも出てくる、「妹にカミングアウトする」というキーワードもあるそうです。

なんだかいろいろと混線してきました…;;
[ 2009/03/23 23:43 ] 水上 [ 編集 ]
こんばんは!
メールにてお返事希望とのことでしたので、早速メール送信させて頂きました。
よろしくお願いいたします。
[ 2009/03/23 23:37 ] tatsuki [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2009/03/23 21:18 ] [ 編集 ]
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[2013/04/22 16:33] scarpe hogan
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