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ドアをノックするのは誰? 

周囲の高い評判に後押しされるままに購入したものの、どうにも食指が動かず積読してました。
大体、雑誌掲載分を読んでるはずなのに、全く覚えていない時点でもう勝敗は決していたんだな。
一言で率直に感想を申し上げますと、私にとってはとても眠たい作品でした…ゴ、ゴメンナサイっ!

本作はコメディです…しかも、極めて上質な“エスプリ”の効いたコメディだったと思います。
それ故、ウィットに富んだコメディやスラップスティック系のドタバタ喜劇を好む私とは合わない。
鳩村さんは映画が大層お好きらしいですが、映画のシュミもきっと私とは全く掠らないんだと思う。
現に、私は鳩村さんのBL小説に“萌え”がない…受けも攻めも私の守備範囲からかけ離れてます。
小説としては“巧い”と思うし、“皮肉”のスパイスが効いた一流のコメディ作品だとは思うのですが、
そんな“旨み”が効いてくるのは物語も後半からだし、中盤までのエピソードを追うのが辛かった…。

美しい薔薇には、必ず“棘”がある。
従順で貞淑で万事が出来すぎな素敵な奥様を演じる最首頼久は、不気味なまでに棘を見せない。
頼久の“仮面(ペルソナ)”を取り外すには、どうしたら良いのか?彼の心のドアは何処にある?
気ままな独身貴族を謳歌していた筈の四十路男・甲田が、頼久に対する本気の恋を自覚した時、
読者が薄々感じていた“違和感”の正体(@頼久の真意が見えないが故の不安)が、明らかに…。
頼久のドア≒心は、“過去”を封じ込めるコーティング材によって巧みに隠されているので見え辛く、
この一風変わった“ロマンス”の肝は、ココに尽きるのだ。

とはいえ、頼久の痛烈な逆-じゃじゃ馬馴らしor逆-関白宣言的なリアクション&行動の数々は、
彼を“受け”にしてしまうBLでは、逆効果とまでは言わないけれど、“毒”が半減していて勿体無い。
むしろ、彼を女の性(サガ)を生きる存在(=女性)にして、男女の話にしてくれた方が好みだなあ。
そもそも、男にとって都合のいい女の背景は、フィクションでも現実でも殆ど省みられていない筈。
ソレが“当たり前”だと彼らは思っているし、そんな彼らを上手くあしらえるのが“女”の醍醐味だと、
そういう“女道”的な、昨今の流行語を借りれば“小悪魔”とか“婚活”が世間の美徳とされている。

そんな男女の根源的なディスコミュニケーションは、男が真実の愛に目覚めて立場が逆転する。
“本命”の心が欲しいと思ったときに、初めて彼(or彼女)の心が見えなくて不安に苛まれるのです。
要するに、痛恨の一撃を喰らうのだ♪フハハハハ、ザマアミロ!!

その割に、私がこの作品にのめり込めなかった理由は以下の通り。
1)コレはウィスキーのCMか!的なウィスキーを人生に喩えるクサイ台詞の応酬が、ちょっと…。
2)本作のメイン舞台である頼久の“家”が、文字通り映画か舞台のセットにしか感じられなかった。
3)そもそも攻めの甲田が気障ったらしくて、頼久が思うほどにカッコいいキャラには思えなかった。
4)女…じゃなくて、受けの性(サガ)or本性が全開モードの頼久に感情移入の余地がなかった。
5)二人のラブシーンまで計算され尽くしたすました(お洒落な)“台詞”が、ちょっと鼻に付いた。
6)要するに、お上品で洗練されたコメディだから、展開の早いエンタメが大好物の私には合わない。

それにしても…。
頼久の淀みないその完璧な敬語は、全米最大のスラッシュジャンルと言われている某SF作品の、
某S大佐的な、即ち地球人である我々からみて異星人(エイリアン)にあたる彼を彷彿させる(笑)。
ってか、ジム(←愛称)艦長とS大佐の関係とこの二人の関係って、実によく似てると思いません?
(注>ちなみに、私が同SFシリーズで一番お気に入りなのは、ツンデレへたれのドクター・Mですw)

<作品データ>
・鳩村衣杏『ドアをノックするのは誰?』(佐々木久美子・画、二見書房シャレード文庫)2007.4
ドアをノックするのは誰? (二見シャレード文庫 は 3-6)ドアをノックするのは誰? (二見シャレード文庫 は 3-6)
(2007/03/29)
鳩村 衣杏

商品詳細を見る

↓は拍手お礼と、分身談義。



この作品に限ってなのか、鳩村さんの特徴なのか、ナニを分身に喩える箇所が多くて面白かった。
いや、本人が本人の(甲田が甲田の、頼久が頼久の)ソレを分身とか息子に喩えるのなら分かる。
でも、甲田が頼久のをとか、頼久が甲田のソレを分身で表現しちゃうと、妙なイメージが沸くんです。
即ち、某抱腹絶倒ギャグBLのようにソレ自体がキャラ化しちゃって、喋り出しそうな変な妄想がね…。
本体の二人が薄ら寒い“敬語”で会話し続けるもんだから、余計に“分身”に期待しちゃうのかもね。
奴らなら、もっと正直にフランクに心情も劣情も吐露してくれるハズだとね(笑)。
以上、シモネッタな余談で失礼しました~。

<拍手お礼>
・entry766、1040、1048に拍手ありがとうございます~♪
『白川静』に拍手いただけるとは思わなかった、嬉しいな。

>1048のnさん
お早い、リアクションありがとうございます~♪
これからも、たまに毒吐いてると思いますが、よろしければ遊びに来てください。
[ 2009/02/09 21:30 ] novel BL | TB(0) | CM(0)
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