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貴公子の求婚 

今度の職場の同僚(年下の女性)は、かなりの映画狂みたいで面白い子でした。
まさか、「オビ=ワン・ケノービは、アレック・ギネスじゃなきゃしっくりこないよね」という濃い話で、
意気投合する若い女性に出会えるとは思いませんでした(笑)…また、映画館通い始めようかな?
で、彼女に「どんなジャンルが好きですか?」と問われて、答えに窮してしまった元映画オタの私。
帰りの電車に揺られながらつらつら考えてみましたが、BLも映画も基本はコメディが好きなハズ。
てか、割と雑食なのでホラー以外はジャンル云々について考えることも無く、黙々と食べてしまう。
大事なのは作品が面白いかどうかで、その作品のジャンル区分は後からくっついてくるような…?
でも、好んで観てた/読むのはコメディが多い気がするから、何処かで信頼しているのだろうなあ。

という訳で、本日は再読した良質のBLコメディをご紹介します。
実は、昨年末に読了した2008年の読み納め本だったのですが、年末年始がバタバタしてたので、
案の定、とてもお気に入り作品だったのに感想を仕上げる間もなく、今日まで経過してしまいました。
感想の出遅れぶりも半端無い感じですが、お蔵入りにするのはあまりに勿体無い珍品だったので、
いつものごとく空気を読まずに感想仕上げてみます(笑)。

和泉さんは作家買いする程のファンではないのですが、私的にはとても心地よい文章の作家さん。
句点のタイミング、慣用表現、会話のテンポ、時折出てくる薀蓄話など、全てがしっくりくる方です。
密度の濃い小説を読んだ気持ちになれるのが醍醐味ですし、几帳面で隙の無い感じがまた魅力。
が、設定やストーリーはたまにもの凄くあわなくて、その為に途中放棄や積読も多少あったり…。
まま、このシリーズに関しては、前作も今作もアベコベの平安時代の婚姻譚が楽しいです。

今回は攻め嫁モノです。
逼迫した事情の為に、不承不承嵯峨野の姫君の元へ出向くことになってしまった書痴の朝家。
案の定、彼は訪問先を間違えてしまい、孔雀攻め型色男で無職の蘇芳(仮名)に求婚してしまう。
コレがBL小説に生まれついたキャラクタの宿命なのか、ロマンチックなムードもへったくれもなく、
BL式に美味しく“珍味”として頂かれてしまう朝家…凡庸な天然ニブチン君の恋物語の幕開け。
悠々自適で唯我独尊の風雅人(蘇芳)と朝家では、真っ当なコミュニケーションが取れる筈もなく、
二人の噛み合わないままに続く会話と、文字通りの体を張った濃いディスコミュニケーションが、
周囲の人々を巻き込みつつ、意外な(=アサッテな)方向に突き進んでいく楽しいラブコメです。
シェークスピア“喜劇”の如く、さかしまの恋がいつしか真実の恋に転換していく展開が上手い!

昨年のマイベストに取り上げた『美男の達人』、『初恋の70%は、』、『恋は思案のほか』と同様に、
“恋(or恋愛)”を舐めてかかっていたキャラ達が、“恋”に溺れて四苦八苦していく姿が楽しいな♪
身分も美貌も知性も収入も安定しているパーフェクトな男が、己の勇み足で恋に溺れていくのだ。
天然ドジっ子朝家に対するちょっとした悪戯心から手を出した蘇芳でしたが、いつしかその興味が、
妬心を交えた余裕の無い“恋”心に転じ、何気に朝家の方が二人の“恋愛”の主導権を握っていく。
マイフェアレディ(ジェントルマン?)的な、朝家を立派な“貴公子”に仕立て上げる展開もアリ。
が、朝家の次の行動はいつも予想の軌道を超えていて、肝心な心が手に入らなくて苛立つ蘇芳。
なのに、自ら“直接”動こうとはしない(出来ない)へたれ蘇芳。

この二人の恋路が遠回りだったのは、搦め手で朝家を落とそうとした蘇芳の“打算”にあったのだ。
天然ニブチン朝家は実直な男ですから、腹を割って本心をさらせば“無下”にはされなかった筈。
が、この“空回り”こそが二人の関係をかけがえの無いものにしていく楽しい時間でもあった訳で。
まさに、終わりよければ全てよし的な読後のよろしい作品でした。

ご馳走様です!

<作品データ>
・和泉桂『貴公子の求婚』(佐々成美・画、大洋図書シャイノベルス)2008.12
貴公子の求婚 (SHYノベルス)貴公子の求婚 (SHYノベルス)
(2008/12/22)
和泉 桂

商品詳細を見る



実は、朝家の方も片恋に苦しんで、“出家”を臨むとかのオモシロ展開も待ってはいるのですが。
やっぱり、攻めの蘇芳贔屓(?)の感想になっちゃった…五十歩百歩でどっちもどっちな二人です。
こういう、フィフティフィフティのライバル関係は最終的に攻めが一歩引くという顛末が、大好き♪
私的には、ある意味で一番理想的なやおい関係ですね。

<拍手お礼>
・entry1041(2件)に拍手ありがとうございます~♪
実は、冒頭の直木賞のグダグダ話には、(しをんさんとは関係の無い)オチがあるのです。
何だかんだで直木賞に乗せられてしまうのは、私です(笑)。
今度のは、面白いといいなあ…。
[ 2009/02/02 21:55 ] novel BL | TB(3) | CM(2)
こんばんは!棗さん。
だいじょーぶですw私も昨日、椹野さんのリンクスで号泣しましたから。
この作品のアラスジを読むと、こんなんで泣いたの?って絶対に思われると思うけど…。
何たって、攻めの初登場シーンは一糸まとわぬ全裸だし(笑)。

そして、攻めは最終的に一歩引いて欲しいんですよね。
てか、コレが出来ないから私は基本的に年下攻めが苦手なんだと思う。
引く場面も押す場面も上手くできなくて、ぎこちない感じがダメなんだ…。
でもって、私的やおいの理想形態は「トム&ジェリー」で、コレがきっと原点なんですよね。
“喧嘩しつつ仲良く追いかけっこ”が、一番の萌えシチュです。

ではでは!
[ 2009/02/27 22:41 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん、こんばんは。

コメディ、そうなんですよね~、「珍味」の言葉をみた時から、これはコメディだと認識してたくせに、しっかり泣かされてしまって、不覚です。

私は、なぜかこの十人並み(笑)な朝家がかわいくてかわいくて。
自分的には思いっきり好みから外れてて、むしろ蘇芳(仮名)みたいなタイプが好みなんですけどね・・・。
自分でもいろいろとびっくりしましたよ。

>フィフティフィフティのライバル関係は最終的に攻めが一歩引く

私も!その方が好きです。
こんなところで、意見の一致をみましたね(笑)

[ 2009/02/26 18:38 ] 棗 [ 編集 ]
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la aqua vita 貴公子の求婚
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