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パパは楽しい躁うつ病 

実はごくごく最近まで、斎藤由香さんが北杜夫さんの娘さんだとは知らなかったです…。
確かに文壇or文士のお嬢さんは、気鋭のエッセイストになられるパターンが大変多いのですが、
何故かどくとるマンボウ家では、そのパターンが継承されるとは思っていなかったのですよね。
しかも、“斎藤”さんにしろ“由香”さんにしろ、日本全国でもっともよくあるごく普通のお名前ですし。
そもそも、北さん自身が“茂吉”の二世“作家”だし、お兄さんの茂太さんも晩年は著述活動が活発。
この手の才能(文才)がどの程度遺伝するかは分かりませんが、まあでもサラブレッドですよね。

中学時代に読んだ『どくとるマンボウ航海記』で北杜夫さんにはまり、実は同シリーズはほぼ制覇。
しかも、『どくとるマンボウ医局記』をリアルタイムに読書感想文として提出した記憶すらアル(笑)。
この頃、我が故郷の北国にある漁港某O市の某お寿司屋さんを“ぼったくりだ”と実名批判した為に、
当時の中央公論社と北さんの間で、すったもんだの訣別騒動もあったように確か記憶しております。
(ちなみに、庶民育ちの私もO市の寿司屋は軒並み価格設定が高めだと思う…観光都市価格か?)
あ、だから『~医局記』は絶版で、既刊は軒並み新潮から出し直されているのか!今、気付いた。
元々、新潮版と中公版があったっぽい…し、失礼しました。

ところで、北さんのエッセイには“どくとる”がつく時と単純に“マンボウ~”の2パターンがあります。
“どくとる”が頭につくときは少しだけ北さんの専門分野が垣間みれて、比較的真面目なのですが、
“マンボウ~”は本当に抱腹絶倒のお笑いエッセイで、自身の躁うつ病の実況中継のようなノリ。
日常生活を赤裸々にユーモア溢れる筆致で書かれています…が、あれは流石に誇張だろうと、
愛読しつつもずっとそんな風に思っていたのですよ…今回のこの初・親子対談集を読むまでは。

どうも、由香さんのツッコミから察すると、想像以上に斎藤家の現実は凄まじかったみたいで(笑)。
由香さんは躁状態の悪ノリパパが楽しかったと仰る反面、“株”だけは断じて許せないの一点張り。
本当に“大変”だったんだろうなあと思いましたが、それもまた懐かしい斎藤家の一面だった訳で。
故・遠藤周作さんや故・星新一さん、阿川弘之さん、佐藤愛子さん、辻邦夫さん、なだいなださん他、
マンボウシリーズではお馴染みの文士仲間達に対する、娘・由香さんの冷静な視線が感慨深い。
当たり前なんですが、マンボウ氏の傍には由香さんもいらっしゃって、彼らを観察してたみたいで。
北さんのエッセイに登場する由香さんと、現実の由香さんはやはり何処か“違う”から面白いです。

珍しく(久しぶりに)、ハードカバーで一般書を買いました。
北さんの著作が読めるのも、もう今後はそうそう無いだろうという感傷的な気分も手伝っての購入。
どんなに破天荒でも、元の育ちの良さが随所に伺える対談集で、相変わらずユーモアもたっぷり。
どこか懐かしくて、暖かい気分にさせてくれる一冊でした。

<作品データ>
・北杜夫<どくとるマンボウ>×斎藤由香<仔マンボウ>『パパは楽しい躁うつ病』(朝日新聞社)2009.1
パパは楽しい躁うつ病パパは楽しい躁うつ病
(2009/01/09)
北 杜夫斎藤 由香

商品詳細を見る

どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)
どくとるマンボウ医局記 (中公文庫)




それにしても、自分のことなのに予告がさっぱり当たらない…(笑)。

<拍手お礼>
・entry1018に拍手ありがとうございます♪
厳密なブログ開始日を覚えていない、いい加減な人間です…。
実は、2005年の秋頃に非公開で記事を書いたこともあったのですが、そちらは完全削除してます。
てか、2件だけだったけど…つまり、結局2日しか続けられなかったんだけどね(笑)。
一本がひちわさんの『13階~』だったのは間違いないのですが、もう一本は全く思い出せないなあ。
[ 2009/01/09 22:26 ] non-fiction | TB(1) | CM(2)
こんばんは!はーこさん。
今月のダヴィンチは迷ったのですが、はーこさんの感想読んでたら、読まなくても良さそうな特集だなと思ってスルーするつもりでした(笑)。
斎藤家の特集もあるなら、一応チェックだけはしておこうかな。
『楡家~』は確か元々、“斎藤家”をモチーフに書かれた大長編じゃなかったでしたっけ?
ファンと言いつつも、私も小説の方は『夜と霧~』と他は短編を数本しか読んで無いんですよね(笑)。
ダヴィンチの特集は、この本が発売されたからなんでしょうねー。
ちなみに、職場じゃ入荷が1冊しかなくて、私が欲しい!欲しい!と、スタッフ(同僚)に大騒ぎして探してもらったのです。
自力じゃ、見つけられなかった…ってか、タイトルで勘違いして誰かが医学書コーナーに置いたんじゃないかなー。
文芸書棚は、くまなく探したのに無かったし。

では!
[ 2009/01/10 21:09 ] tatsuki [ 編集 ]
tatsukiさん、こんばんは♪

BLという見出しにつられて今月の「ダ・ヴィンチ」を買ったのですが、斎藤家特集していました。「斎藤家の人びと」の秘密とか~。これって「楡家の人びと」を意識したタイトルなのかしら?
「楡家~」は高校生の頃、途中で挫折した思い出が…。
なんで、こういう特集しているんだ?と思ったのですが、この本が出たからなんですかね?
[ 2009/01/10 01:13 ] はーこ [ 編集 ]
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本屋で偶然見かけて、即購入した本。 というのも、僕が双極性障害、つまり躁うつ病と診断されてから、『あの北杜夫もそうだ』という話を何人かから聞かされたからである。 僕の知識で北杜夫と言えば、精神科医にして作家。『どくとるマンボウ航海記』くらいしか読んだこ..
[2009/01/13 07:18] 空蝉の証しに
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