スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

陸王 リインカーネーション 

2009年の感想の第一弾は、何気に私は初読みの久能千明さんです。
帰省の際に持ち帰ったディアプラス文庫の新刊なんですが、結局読まず終いだったのも昨年同様。
実家では一日中テレビ漬けの寝正月で、恒例の箱根駅伝に釘付けだったので読書は全く出来ず。
故、冬コミ待機中に触りだけ読んでたこの作品を読了したのは、本日(年明け6日)つい先ほど(笑)。

6年前、(それまでほぼ漫画しか読んでいなかった私が)榎田さんの“魚住くん”でBL小説に開眼し、
谷崎さんの“君好き”で異常なテンションを上げていた私に、某BL系書評サイトの管理人さんから、
次に読むならこの作家だと強くオススメして下さったのが、実は剛しいらさんと久能千明さんでした。
が、当時は桜桃書房の倒産の煽りで久能さんの“青の奇跡”シリーズは入手困難…というべきか、
確かリンクスで新装版と新作が立て続けに発売されて、素人にはどれが何なのかが分からなくて。
結局、発売ラッシュが落ち着いて再度気が向いたら買おう(読もう)と思って、見送ったまま幾星霜。
月日の流れは、本当に早い(笑)。

とまれ、ようやく巡り巡って久能さんに再会…じゃなくて、初遭遇(?)です。
BL黎明期の作品ゆえかさっぱりBLっぽい感じはしなかったのですが、別の意味で面白かった!
2009年は久能千明さんを集める予感大(’07~’08で華藤えれなさんはコンプしちゃったしw)。

まず感じたのは、(あとがきと打って変わった)本文の硬さ(≠難解)というかぎこちなさに、びっくり!
お世辞にも“上手い”文章では無いし、台詞回しも少し癖があって不思議な読み応えの小説でした。
読み始めは方言かなあと思っていましたが、コレはアレだ!洋画の字幕っぽい台詞なんだよね。
“省略”が多く、(少なくとも現在の)口語じゃ使わないだろうなと思われる“くさい”台詞が目立つ。
が、コレは洋画(私の受けた印象では『カサブランカ』辺り)を意識した小説だと思えば合点が行く。
途中で挿入される“猫”を交えた情景描写も、意味深で文学的というよりは映像的なカットに見えた。

それにしても、“陸王”は兎も角“リインカーネーション”というテーマは見事に失敗している気が…。
個人的には↑のテーマ(&エピローグ)は蛇足にしか見えないのですが、そこが本編なんだとか。
となると、えらくアンバランスなプロットだなあ…読者の想像力で補完すべき箇所の多い結末だし。
はーこさんも仰ってますが、てっきり前世編も輪廻途中のメテオメトセラ的な展開なんだとばかり。

じゃあ、何がお前は面白かったんだって話ですが、それはもう一つのBL的な主題の方にあります。
この作品は、ヒロインが“恋”に落ちていく過程を丁寧に追っていて、そこに理由付けは一切なく、
敬語とタメ口が混ざったり、理由も無く憤ったり、寂しがったり、冷静だったり、情熱的だったりと、
彼らの不器用で滑稽な“混乱”が面白い一方、時代の波に翻弄される姿に王道+αの萌えがある。
(だから一時の逢瀬が盛り上がって実を結ぶ訳ですが、)その一瞬の“時”に腹を括る二人の姿が、
私の理想型(険悪な関係から始まる恋というお決まりのシチュエーションも含む)だった訳でして。
何たって、大好物の朴訥攻め×美人受けですからね(笑)。

あとは、歴史描写に“存在(or痛み)”の重さが加わっていたら大満足だったんですけどね。
といいつつ、リンチ描写が水原さんや綺月さん系の本格仕様だったら耐えられなかっただろうけど。
悪役の梶がコテコテで本当に良かったわ…同情の余地もヒール的な魅力とも無縁なキャラでした。

陸王
□リインカーネーション

<作品データ>
・久能千明『陸王 リインカーネーション』(木根ヲサム・画、新書館ディアプラス文庫)2009.1
陸王 リインカーネーション (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫 205)陸王 リインカーネーション (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫 205)
(2009/01/10)
久能 千明

商品詳細を見る



実は、今回は挿絵にもちょっと驚きました。
だって、ヤンサン(青年誌)で人気連載持っていた漫画家さんだったんですもん。
ディアプラスのパステルデザインが、木根さんのダークカラーに合うとは思えませんでしたし。
いや、本文にはあってましたよ!特に女の子達が可愛かったです(←って感想は問題か…)。

何か、↑で思ったより辛口になっちゃったけれど私は大好きな感じの小説です。
多分、今後も読み返すタイプのBL小説という気がします、激萌えの名作BL系では無いのですが。
BLというより、樹なつみさんとか吉田秋生さんの漫画の世界観に近い雰囲気でした。

たまりにたまった拍手お礼は、明日必ず!
[ 2009/01/07 00:08 ] novel BL | TB(2) | CM(2)
こんばんは!はーこさん。
久能さんも寡作な作家さんなんですねー。
青の軌跡は本当に読もう、読もうと思っていたのですけれど、ジャンルがSFだから腰が引けてしまっているというのもあって未読なのです。
そして、私が蓮川さんの挿絵と滅多に遭遇しないのは久能さんを読んでいないからかもしれない…。
グレイゾーンは版型ちっちゃくならないかな?
別にルビーじゃ無くても良いけど、ハンディサイズで読みたいです。

では!
[ 2009/01/09 23:06 ] tatsuki [ 編集 ]
こちらにもこんばんは♪

久能さんはキャリアは長いのに出した本はそれほどないから集めやすいかも~。
アマゾンとかで検索したら42冊とか出るけど、旧版も含まれているから実際のところ25冊くらい?
その半分近くが「青の軌跡」シリーズだったりするし~。
もうすぐ完結するらしいので、読みはじめるにはちょうどいいのかしら?
あとは「グレイゾーン」シリーズかな。BLのくせにハードカバーというものだったりしますが…。これもシリーズ続くはずなんですが、こちらも3年以上新作出ていませんよ。
待っているんですけどね…。
[ 2009/01/09 00:56 ] はーこ [ 編集 ]
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する
この記事のトラックバックURL
http://joekey.blog23.fc2.com/tb.php/1017-d10bb644

la aqua vita 陸王 リインカーネーション
[2013/04/22 14:07] scarpe hogan
昨日は今年最後の祭典に行っておりました。 12月とは思えない陽気のためコートが、邪魔なくらいでした。 tatsukiさんにもお会いできたし、お買い物のほうも藤生さんはスペース行った時は完売していたけど、あとのチェックしていたところは、ほぼ買えたかな。 さて、年?...
[2009/01/09 00:42] こんな本よみました…
*profile

tatsuki

Author:tatsuki
気になる方は、こちらをどうぞ。
アサッテなBLが好きです♪
アンケート回答募集中!!

*calendar
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
*category
*counter
現在の閲覧者数:
*blog-people

読書メーター
*page ranking*


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。