スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

嘘つきは紳士のはじまり 

ゲイにせよヘテロにせよバイにせよ、かけがえのないパートナーと付き合う矛盾は常に存在する。
既婚者であれ独身者であれ、自他双方に忠実/誠実に生きるというのは何処か無理があると思う。
加えて、社会的通念や制度や世間の眼もあるから、我々が自由な恋愛を謳歌するのは案外厳しい。
最近立て続けに読んだBL作品は、いずれもこの“矛盾”と自由恋愛のリスクを突き詰める話だった。
他作品が相手に誠実と覚悟を求めるのに対し、この作品は一貫して自分も相手も“欺く”話である。
“嘘”をつき続けることで自己の欲望に忠実に、複数の相手に誠意を貫く異色の顛末が面白かった。

子持ち既婚者の癖にゲイで、己の生徒に手を出すいけ好かないWASPを憎めないのは訳がある。
彼の不実は一貫して不実故、そういう意味では逆説的に公明正大でフェアな男でもあるんだな。
彼の嘘には緩衝材のような効果があって、彼の相手が抱えている“矛盾”を吸収してしまうのだ。
最後は彼の浮気が免罪符となり、相手の側にとって都合の良い逃げ道を用意している側面がある。
別に浮気や不倫を正当化するつもりはないけれど、この話では彼の浮気行為がBL的肝なんだな。
彼の浮気には通俗的イメージとは異なる“意味”があるから、凄く面白い作品に仕上がっている。
ラブコメディというよりは、ヒューマンコメディといった按配。

表紙の二人の関係は最後まで平行線のままで、だから割と“長く”続いているんだと思う。
どっちも負けていないし、どっちも落ちていないし、最後の最後までクールで喰えない二人だ。
今後も二人の間に波乱は起きないだろうし、だからこそパートナーシップを維持できるのだろう。
ハスキンス教授も、ジョナサンも、教授の奥さんもリスク込みの自由を選んだ人物なんだと思う。
自由とは選べる人間だけが得られるのではなく、何をおいてもソレを求め続けるから得られるモノ。
立場や境遇や性癖を逃げ道にせずに、嘘をつき続ける教授はだから非常に紳士的なのであろう。

<作品データ>
・松尾マアタ『嘘つきは紳士のはじまり』(茜新社EDGEコミックス)2010.8
嘘つきは紳士のはじまり (EDGE COMIX)嘘つきは紳士のはじまり (EDGE COMIX)
(2010/07/23)
松尾 マアタ

商品詳細を見る

スポンサーサイト
[ 2010/08/11 22:28 ] comic BL | TB(0) | CM(0)

捨てていってくれ 

大好き作家さんの新刊もとい新装版なのに、今回はちょっと積読。
本音を言うと、私が苦手とする典型的な年下ワンコ攻めなのであんまり好みじゃないのだ。
故、萌え的には全く期待していない設定&展開だったので、珍しく読了まで時間を要した。
いえ、ソコを度外視すればやっぱり面白いし、展開の“妙”があって楽しかったのだけれど。
とはいえ、今回はあんまり本編とは関係ないことに纏わるエントリーを書くつもり。

昔読んだ時も感じたのだが、沖屋のエピソードはとある事件の顛末を彷彿させるんだよね。
否、似ているんじゃなくて…その話を知って、私が勝手に似たような感想を抱いてしまうのだ。
俗に言う<西 山 事 件>政治色濃いのでリンクは貼らないけれど、ググれば直ぐ出てくる。
流石の私もリアルタイムじゃないんだけれど、当にリアルタイムな我が母がこの話が好きでねー。
何度も何度も繰り返し、このエピソードについて聞かされたんだよね(笑)。

相手の持っている箱/秘密/真実の中身が知りたい時、私はどうするかなとつい考えてしまうのだ。
しかも、相手と色っぽい関係にあったら尚更…それでも無理に暴こうとするか、そっとしておくか。
二人の関係が無理やり第三者に暴かれた時、沖屋は常にその時を覚悟していたと思うんだよね。
悪く言えばマスゴミの暴力だけれども、一方で時に行使せねばならないマスコミの権力でもある。
沖屋はマスコミの側に身を置いていた訳だから、被害者であると同時に西山氏側の人間でもある。
“彼”がいかに公明正大な大人物だったとしても、沖屋との関係を秘匿すべきと判断している限り、
彼らの末路というか苦難は、いずれ遅かれ早かれ訪れていたと思うのだ。

結局、箱を開けて全てを知ったところで彼らの内面も心の疵の在り処も第三者には見えてこない。
沖屋が(転職を決断する程)傷付いたんだろうなとは予想できるけれど、その深さは測り知れない。
彼には、上記事件の機密漏洩者とソレを暴露した者の双方が体現されてるように見えて仕方ない。
“権力者”同士は“男”同士の関係である以前に、情だけでは繋がってはいけないと私は思うんだ。
情で繋がっても良いけれど、相応の並々ならぬ“逆風”に耐えて逆らって生きていかねばなるまい。
だから、二人の間には狡猾な“打算”があった方がまだマシに見えるんだ…。

模範的にスキャンダルを嫌悪してそうな水梨が、沖屋の過去を第三者から暴くのが実に皮肉的だ。
“自由”恋愛のリスクを知る沖屋は、そんなリスクを物ともしない強靭な男を求めていたのだろう。
正直私には水梨がそれほどの男とは思えないけれど、沖屋が妥協してしまったのだから仕方無い。
年下ワンコの粘り勝ちである。

<作品データ>
・高遠琉加『捨てていってくれ』(金ひかる・画、海王社ガッシュ文庫)2010.8
捨てていってくれ (ガッシュ文庫)捨てていってくれ (ガッシュ文庫)
(2010/07/28)
高遠 琉加

商品詳細を見る

[ 2010/08/10 23:52 ] novel BL | TB(0) | CM(0)

CRAFT vol.45 

今月発売予定の奥山ぷくさんのコミックスが待ち遠しくて仕方無い今日この頃。
が、しかし私の見立てではあのシリーズは完結しているとは言い難いのであります。
だから、この号に完結編が掲載されるのかと思えば、今回はぷくさんはお休みだったという。
か、書き下ろしがいっぱいなのかしら?
大好きなシリーズだった分、一抹の不安を感じなくもなく…。

今回のベスト3は湖水さん(松田さん)、真生さん、羽生山さんで。
ぶっちぎりで、松田さん原作の新シリーズが楽しかったです。

<作品データ>
・「CRAFT」vol.45(大洋図書)2010.8
CRAFT vol.45 (ミリオンコミックス)CRAFT vol.45 (ミリオンコミックス)
(2010/07/20)
不明

商品詳細を見る

[ 2010/08/06 07:28 ] magazine&anthorogy 感想 | TB(1) | CM(0)

2010年7月の読書メーター 

あ!ダブル・バインドのコメントが無いや。
そういえば、またも無邪気なネタバレやらかしそうだったから自粛したんだったっけか?
他は兎も角、ダブル・バインドと交渉人~は感想アップする心積もりです。
あと、ドラマCD版「恋は思案のほか」…目下24時間無限ループしたいCDデス(笑)。

さてさて、それでは一ヶ月ぶりの拍手御礼であります。

<拍手御礼>
・entry342(2件)、343(2件)、344(2件)、346、426(2件)、475、476、536(3件)、835(2件)、836(2件)、838(2件)、840(3件)、884(2件)、890(2件)、1027(3件)、1070(2件)、1095(3件)、1335、1337(3件)、1341(4件)他に拍手ありがとうございました~♪

>7月8日、楽園建造計画に拍手コメント下さったIさん
早速のコメントだったのに、リアクション遅くなってしまって申し訳ありません。
峰岸、志田、響川の3人は私もレストランシリーズのプロトタイプだったように思います。
まあ、志田と久我はかなりタイプの違う人間ですけれど(笑)。
どうもこのシリーズは、高遠さんの苦心の痕みたいなものも感じてしまってだから余計に辛いです。
どんなに焼かれても“神の手”は残るというのは、美しく尊いけれど残酷だなあ、と。
コメントありがとうございました。
嬉しかったです。

>7月29日、黒衣の税理士に拍手コメント下さった名無しさん。
この話読んで、下のプラチナ思い出していらしたとは奇遇ですねっ!!
そんなに似ているお話じゃないですし…似てるのは作品の内容じゃなくて境遇ですよね。
つ、続きが本当に読みたいお話です。
ちなみに、私は『傍にあるなら~』が大好きだったから、一時期プラチナ読んでたのです。
てか、創刊当時から半年くらい?
人が言うほど濃エロレーベルだとは思っていなかったという。
とまれ、懐かしいネタに食いついて下さって嬉しかったです。
コメントありがとうございました。

[ 2010/08/01 10:27 ] 読書メーター | TB(0) | CM(0)
*profile

tatsuki

Author:tatsuki
気になる方は、こちらをどうぞ。
アサッテなBLが好きです♪
アンケート回答募集中!!

*calendar
07 | 2010/08 | 09
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
*category
*counter
現在の閲覧者数:
*blog-people

読書メーター
*page ranking*


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。