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変わる世界 

大好きな館野さんの最新刊は、若くて青くて爽やかな高校生達の青春オムニバスストーリー。
ケータイやDVDといった最新流行のガジェットを極力扱わない配慮が、いかにもこの著者らしい。
だから、醒めたイマドキの高校生のようでもあるし、遥か昔の私と同世代の男の子達にも見える。
彼らが眺める青空、地上、道の先、未来、不安…これらはかつての私も辿ったルートで懐かしい。
架空の物語の他人ごとじゃなくて、ちゃんと“私”にも繋がっている空気が兎に角に愛しいのだ。
青春の普遍性をポジティブに健康的に、即ち健全にギュッと形良く詰めたお弁当箱のような一冊。
長年愛し続けている漫画家さんが、今も素晴らしい作品を生み出してくれるのがとても嬉しかった。
大満足である。

とはいえ、残念ながら私は無駄に歳を重ねてしまったので、彼らのその後はある程度想像できる。
いずれの道に踏み出すにしても、この時代が人生最良の時であったといつかきっと確信する筈だ。
彼らが体験した「変わる世界」の瞬間が、些か退屈だったかもしれない日常の延長であったように、
その後も、変わり映えの無い営みの中で“苦難”や“挫折”や“幸福”を味わい続けていくのであろう。
だが、最後に人生を制するのはそんな紆余曲折を経て尚、一生モンの相手に賭け続けた者である。
彼らに訪れた“変革”がいつかの苦境の人生の糧となる筈だから、私は彼らの幸福を確信してる。

誰かが誰かに恋してる物語は、本当に眩しくて心地良いよね。

□百瀬君の場合……百瀬→皆川
思わせぶりなオレサマ女王様な皆川先輩の、微妙な機微を知り、意外な一面を知る百瀬。
そりゃ、鬼の霍乱的なソレは反則技だろう!!

□3年1組藤吉君の場合……藤吉→山下
好奇心が猫を殺すっちゅーか、猛獣を馴らす話だったかな?
美貌のオレサマジャイアンの、世界が変わる瞬間の“可愛らしさ”が見どころです!

□3年2組泉先生の場合……泉→斉藤
この二人、エロが無いのに一番エロかった!!
このオムニバス中唯一“攻め”らしいキャラの斉藤が、先生を立てつつ逃がさないの態度が堪らん。
いつも逃げ道探してる兎ちゃんような先生が、誘い受ける瞬間にピリっと痺れが走った。

□皆川先輩の場合[1]……皆川←百瀬
皆川先輩は、受けであり攻めであり男前であり女王様でもあり、そして何より台風の目なのである。
このシリーズの中で、唯一にして最強の無敵のヒロインと言っても過言では無いかと(笑)。
本人は無自覚なんだろうけど、百瀬を一瞬で“男”に成長(変え)させてしまう手管が見事だ。
それすらも確信犯だったのであろう館野さんのキャラ配置が絶妙である。

□皆川先輩の場合[2]……池田←皆川←百瀬
今までクールツンサマの意地悪キャラを貫いてきた池田に、綻びが見え始める。
当て馬ではなくて、二人の後押しキャラとして百瀬を生かす物語の転がし方が上手いなあ。

□皆川先輩の場合[3]……皆川←池田
皆川に追いかけられなければ不安で不安で仕方が無い、そんな池田の変革の話。
実は彼、精神的にはシリーズ中一番意気地なしで女々しい“執着受け”キャラだった気がする。
皆川先輩の体育会系ノリの“愛”がでっかいなあ(笑)。

□再び百瀬君の場合
戦い済んで日がくれて、月日が巡って後日譚~♪
百瀬が順調に男前に成長していて、頼もしい。
良い“先輩”から愛情もらって、すくすく育ったのだね。
変わらない相変わらずの空気が、愛しいんだな。

<作品データ>
・館野とお子『変わる世界』(フロンティアワークスダリアコミックス)2010.4
変わる世界 (Dariaコミックス)変わる世界 (Dariaコミックス)
(2010/04/22)
館野 とお子

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[ 2010/04/25 01:00 ] comic BL | TB(0) | CM(0)

新・現代歴史学の名著 

ギンズブルグの『チーズとうじ虫』読みたい!!みすずさん、お願いします!
速水の文春新書は、比較的入手が簡単なのでいずれ読むでしょう。
(数字ばかりな予感がするので、手こずりそうだけど…)
梅棹、クールズ、コッカの歴史観は合わなかったので、メモも殆どパスしてます。
アンダーソンは別件の下書き中途放置メモがここにあるので、今回はあっさり気味です。
以上。

もう少しまともなコメント書いていたんですけど、エラーで飛んだのでこのまま失礼します。
↓はいつもの、備忘メモ。

・樺山紘一・編『新・現代歴史学の名著』(中公新書2050)2010.3
新・現代歴史学の名著―普遍から多様へ (中公新書)新・現代歴史学の名著―普遍から多様へ (中公新書)
(2010/03)
樺山 紘一

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[ 2010/04/18 13:28 ] non-fiction | TB(64) | CM(0)

恋するピアニスト 

クラシックピアニストが主人公の、非常にクラシカルで手堅いBL小説だったと思う。
典型的な世間知らずでピアノ一筋だったツンデレお姫様が、“身分違い”の恋に懊悩する話。
場末の(?)ピアノバーで、かつて一度だけ姫の心を震撼させたピアニストとの運命の再会。
彼は彼の理想の音楽を極めている筈だと信じていたのに、彼は通俗的な世界で生きていた。
そんな現実に打ちのめされ、己と彼との“環境”の違いを忘れて男を激情に任せて罵倒する。
が、まさに口は災いの元であり、姫は自身の暴言で自己嫌悪に陥っていくのである。

二人の恋のエピソードは、彼らの選曲のセンスも相俟って些か私には甘ったるい気もする。
とはいえ、絢谷さんの丁寧かつ鮮やかな情景描写だとツルっと作品に入り込めるから不思議だ。
意外にも官能的局面の描写は色っぽく、特に受け側が下半身の反応に割と正直なのも好感♪
本作品の王子こと曽我誠のように、クラシックもポップスもこなす器用な作風と言えるのかも。
が、この王子様はただフツーにカッコいい男だから攻めとしてツッコミ甲斐が無いのが残念。
典型的なラプンツェル型お姫様こと塩谷一史も、過去のトラウマ含め定番過ぎるんだよね…。
その後の内心グルグルなメロドラマ的展開も、波長が合わない時は苦行になったかもしれない。
私は、BLにあんまり“切なさ”を求めない性質だから余計にね。

その代わり、これは長所と呼ぶのも微妙なんだけれど、当て馬が主役二人を完全に食ってるのだ。
勿論セクシャル的な意味ではなく、キャラクタの魅せ方がね…彼が立ち過ぎて他が霞んじゃうの。
人間不信の権化かつ幼かったヒロインに性的嫌がらせを実行する、有体に言ってサイテーな男が、
音楽(ミューズ)の女神には忠実かつ公正なのが、ちょっと出来すぎだなと思いつつ魅了される。
私も彼の非道の数々を正当化する気は毛頭無いけれど、場面を掻っ攫う最後のシーンは堪らない。
一史は彼を虫唾が走るほど嫌い続けて良いし、生涯憎み続ける権利を行使続けるべきだ、と思う。
だが、私は作品におけるバイプレイヤーとして彼の“個性”に惹かれて仕方ないのである。

それにしても、攻め視点の完全スピンオフを読んでみたい。
理想の貴方を追いかけるために練習を続け、志半ばで断念し、生きる糧の為のピアノを弾く男。
こちらはこちらでロマンチックなんだけど、彼の内心を知ってしまうとヘタレが露見するかな?
それはそれで、ヘタレ攻め萌えの私にはバチコイかもしれない(笑)。

<作品データ>
・絢谷りつこ『恋するピアニスト』(あさとえいり・画、新書館ディアプラス文庫)2009.10
恋するピアニスト (新書館ディアプラス文庫 228)恋するピアニスト (新書館ディアプラス文庫 228)
(2009/10/10)
絢谷 りつこ

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[ 2010/04/13 23:38 ] novel BL | TB(0) | CM(0)

ご主人様と庭師 

タイトルやアラスジやレーベルから認められるイメージとは、随分異なる読後感である。
李丘さんらしいスカッと系の不思議と健全なBL作品…ルチルよりもBBNの作風に近いかな?
否、作風というか文章、李丘さんはルチルだけいつも“やや”文体が甘い気がするんだ。
“甘い”というか“ユルい”というか、地の文のフランクさが微妙に私には合わないの…。
で、今回はどうかなと少し不安だったのだけど、全くの杞憂で頭に馴染み易い文章だった。
(注、私は多分、他の読書家より文章の許容幅が著しく狭い人間なんだと思われる)

会社の資金繰りに苦しむ一介の庭師に、金銭的な“有償”支援を申し出る花島家当主・楓様。
二人の関係はまさにソレ故に心引き裂かれ、互いが互いに追い詰められていく展開が痛快!
借金肩代わりしてハッピーエンド的な、ご都合主義的ボーイズラブを見事逆手に取っている。
統吾から手渡された20回分の“回数券”を使用する度に、逆に二人の情緒的距離は遠くなり、
早々に健全な恋愛的関係に移行したかった楓様の意向は、どんどんどんどん厳しくなっていく。
“行為”と“心理”と“権利”の枝の根っこに横たわるのが、即物的な金銭的関係だからこそ、
歪な関係の軌道修正がなかなか適わず、すれ違いのBL展開が楽しくて楽しくて仕方ないのだ。
浮世離れした正体不明の金持ちの引き篭もり攻め×色黒ガテン系の受けのギャップも良しっ!

ところで、このタイトルは何気に長年花島家に仕えているらしい明月視点じゃないとおかしい。
統吾にとっての楓様はあくまで大口常連顧客の一人であって、それ以上でも以下でもない…。
童話シンデレラの魔法使いのような縁の下の力持ち的役割を担う、彼の後半の行動を考えると、
改めてタイトルの“皮肉”というか“仕掛け”が際立つ印象で、実に上手いタイトルだと思う。
脇役と言えばもう一人、“冷やかし”役もとい物語のトリック・スターである吉沢が小気味良い。
虎視眈々と統吾を狙うロクデナシの癖に、実は詰めが甘いドジッ子気質の(多分)ビッチ受け~♪
正直、彼のスピンオフは本当に読みたい…徹底的に踏んだり蹴ったりなエピソードを期待してる。

兎も角も、私にとって番外編の為に雑誌のショコラまで買っちゃうくらいのお気に入り作品。
ご馳走様でした~♪

<作品データ>
・李丘那岐『ご主人様と庭師』(麻生ミツ晃・画、心交社ショコラノベルス)2010.3
ご主人様と庭師 (ショコラノベルス)ご主人様と庭師 (ショコラノベルス)
(2010/03/10)
李丘 那岐

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[ 2010/04/04 08:25 ] novel BL | TB(1) | CM(0)

漫画 

余りにラインナップが微妙なコミックインデックスです。
実際に読んだ作品の30%程度しか感想アップしてない模様。
続きものの途中巻の感想はインデックスから外しました。
まとめて全巻か1巻の感想のみ↓に表記しております。


[ 2010/04/03 10:02 ] index | トラックバック(-) | CM(0)

著者別INDEX~小説編② 

□な~わ
[ 2010/04/03 09:35 ] index | トラックバック(-) | CM(0)

著者別INDEX~小説編① 

□あ~た
[ 2010/04/03 09:35 ] index | トラックバック(-) | CM(0)
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Author:tatsuki
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