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SIMPLEX 

ロブってつくづく家康派だよなあ、って思います。
なかなか啼かない(or笑わない)美貌のホトトギスが、自ら啼くまで待てるスマートなプロフェソル。
彼の犯罪心理学者特有の隙のない人当たりの良さに、ずっと私は不信の目を向け続けてましたが、
彼も人の子(笑)…故、自身の“恋愛”の駆け引きには不器用で、そんなヘタレた側面も魅力の一つ。
結局、どの角度から眺めてもよく出来た“男”で、この手のタイプはやっぱり私はちょっと苦手だ…。
とはいえ、今回のロブ×ヨシュアのゆっくり進行するラブストーリーは心地の良い作品だったと思う。
ご馳走様でした!

昨今の英田さんの作品は、ジェットコースターばりの勢いのあるエンタメ的要素がとても楽しい反面、
文章が奔り過ぎで、“ロマンス”局面が駆け足かつ優先度が下がり気味なのが気になっていました。
が、今回は事件>恋愛ではなく恋愛>事件で進行するので、久々にゆっくり楽しめる物語でした。
まあ、物語はシリアルキラーが登場したりとエンタメ要素も勿論ありますが、あくまで事件は脇役。
本編シリーズでは“犯人”を魅力的に書き過ぎていて、ディックがクライマックスであまり活躍せず、
主役が脇役に喰われてる感が強かったのですが、今回はちゃんとロブが最後までヒーローでした。
まあ、逆に言うとミステリ的には犯人がまる分かりで、そちら方面では物足りない感もありますが…。
(でも、DEADLOCK自体も犯人は予想し易いので、謎解き要素がメインの小説では無いですけど)

ちなみに、私は“ツインピークス”とか、“羊たちの沈黙”とか、“コピーキャット”とか映画で見てます。
(注、“ツインピークス”の方はTVドラマです…作中の“ボディガード”も見てるけど正直つまらない…)
昔、翻訳ミステリーを読みあさってた頃は、この手の異常殺人モノにハマっていた時期もありました。
今ではすっかり“ヘタレ”なので、この手のサイコ系(怖い系)はさっぱり読める気がしませんが…。
英田さんのトーマス・ケラーは、程々に抑制の効いた異常殺人者だったので辛くはなかったです。

まま、それは兎も角今回のヒロインのヨシュアっ!!
天然とツンデレと過去のトラウマのバランスが絶妙で、ロブの理想の“花嫁”さんという感じでした♪
奥ゆかしいんだけど、断じて猛禽系ではなく、ビジュアルも内面も可愛らしい“受け”キャラクタです。
餌付けしてしまったユウティに懐かれ、ドギマギしている二人…じゃなくて一人と一匹の緊張関係が、
ここだけのハナシ、一番萌えました!!

<作品データ>
・英田サキ『SIMPLEX』(高階佑・画、徳間書店キャラ文庫)2008.11
SIMPLEX DEADLOCK外伝 (キャラ文庫 あ 4-4)SIMPLEX DEADLOCK外伝 (キャラ文庫 あ 4-4)
(2008/11/22)
英田サキ

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[ 2008/11/29 23:48 ] novel BL | TB(2) | CM(3)

恋のまんなか 

よもや自分が、こんなに松本ミーコハウスさんの作品にハマる日が来るとは思わなかった…。

私は連載の第2回からこのシリーズを読み始めましたが、当時はただひたすら“衝撃的”でした。
ベテラン作家陣を数多く抱えている“HERTZ”で、この画風で、巻頭カラーだったのがまずビックリ!
しかも、ストーリーが“カワイイ”系じゃなくて、どちらかというと明治カナ子さんタイプの“イタイ”系…。
それは青春の“傷み”を含んでもいますが、もっと直截的に言うと“家族”の問題が深く絡んでいる。

私が大好きな高遠琉加さんの、『ホテルラヴィアンローズ』の“青”にやや近いパターンなのですが、
松本ミーコハウスさんの紡ぐエピソードは、結末もキャラクタ設定も更に“泥臭く”て空気が少し違う。
下町情緒溢れるというか、ケータイもちゃんと登場しているのにどこか“古臭い”雰囲気が付き纏う。
イマドキの漫画家さんがこの主題なの!?…と、連載中は別の意味でドキドキハラハラしてました。
雑誌はうっかり最終回だけ読み逃してしまいましたが、今回の単行本でちゃんと“読了”できました♪
大満足デス!ご馳走様でした~♪

という訳で、公立高校に通うオドオド系の秀才少年と女王様系の不真面目少年の青春逃避行モノ。
彼らはドロドロの劣悪な社会条件の中、“未成年”であるが故の自分達の“力”の限界を知りつつも、
二人はセックスして、旅に出て、セックスして、海辺で女の子を引っ掛けて、セックスを繰り返す…。
でも、二人ともこの“ゲーム”には終点(時限)があることに気付いており、それを“自覚”した時に、
ようやく二人は微かですが確かでかけがえの無い“恋”の真理をちゃんと手に入れるBLストーリー。
こういう青春ラブは、“若さ”の特権であり、二人のグラついていた心に芯が通る過程が眩しいです。
特に虚勢を張っていたけれど、自分こそが一之瀬以上の囚われの姫君だと自覚した攻めの松原!
彼の“弱さ”と、逃避行を通じて一之瀬に“観念”した受身ぶりが激萌え♪でした。

実は、この作品は他レーベルのミーコハウスさんの作品を考えると、とある予測がちらつくのですよ。
即ち、最終的に二人はリバるオチなんじゃないのかという可能性を、ずーっと期待してました(笑)。
…残念ながら、物理的な話をすると私の予想は外れでしたが、これは相手が一之瀬だったからで、
一之瀬というのが、物凄く“受け”願望の強い情の怖いエキセントリックな男の子だったんですよね。
彼の“弱い”母親が、彼の性格を多少ネジ曲げてしまったトコロもありますが、一之瀬は案外タフ。
だから、極限の状況を何とか切り抜けるリアリスティックな“勇気”を示す顛末が用意されてました。
この局面は本当にハラハラさせられますが、成長した松原と一之瀬のクールな“対応”が見どころ。
最終回を読み逃した私も、ホッと胸を撫で下ろすことができました。

彼らの、若いけど一生モンで腹括る“関係”が兎に角スバラシイ!

<作品データ>
・松本ミーコハウス『恋のまんなか』(大洋図書ミリオンコミックス)2008.12
恋のまんなか (ミリオンコミックス 17 Hertz Series 52) (ミリオンコミックス 17 Hertz Series 52)恋のまんなか (ミリオンコミックス 17 Hertz Series 52) (ミリオンコミックス 17 Hertz Series 52)
(2008/11/29)
松本 ミーコハウス

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[ 2008/11/28 23:27 ] comic BL | TB(1) | CM(4)

(腐)乙女向け(?)歴史ギャグ漫画 

人生で初めて、“楽天”の画像リンクを使いました…。
なぜって、あくつめい太さんの新刊がアマゾンさんでは存在しないことになっているんですもんっ!
今までも画像が表示されないのはいつものことでしたが、商品自体が存在しないのは初めてデス。
“楽天”も念の為に登録していたのですが、自分で買い物する気が全く無かったので使わなかった。
だけど、今回はどうしてもあくつめい太さんの“現物”をご紹介したかったので、リンクを張りました。
アマゾンでこんな不手際生じているっちゅーことは、最寄の本屋さんでは更に入手困難なのかも…。
シャレードだけど“BL”的な恥ずかしさは皆無な漫画なので、お気軽に問い合わせてみて下さい~。
尚、帯の紹介文は以下の通り。

干物ジャンルの最終兵器、
まさかの単行本化



えーと、別の意味で買いにくいとかはある…かも…しれません…。

という訳で、高遠さんのレストラン本とは全く別の意味でとても待ち遠しかった“奇跡”の新刊です。
隔月刊雑誌シャレードで7年間連載されていた、通常2P(たまに4P)の掲載枠だった戦国ギャグ。
私は、この作品と館野とお子さんのショートと神楽坂はん子さんのエッセイ漫画が大好きでした♪
が、大昔にコミックス化されていた館野さんは兎も角、他の方の単行本化は半ば諦めてました…。
(神楽坂はん子さんの“妄語博覧会”は、同人誌で出されておりましたが、現在は入手困難かと)
人気云々よりも、きっと来年の“NHK大河ドラマ”を見越した為なんでしょうが、結果オーライです!
嬉しいな、と。

ちなみに、私は“世界史”選択だったこともあって、“日本史”の方の知識はほぼからっきしです。
取り立てて“戦国時代”に興味がある訳でもないし、人物相関関係にも激しく疎いので恥ずかしい。
ぶっちゃけ、この時代に関する予備知識は他にはコーエーの『戦国無双』くらいなダメな人間(笑)。
でも、そんな私でも抱腹絶倒で面白おかしく楽しめる干物系ギャグです。

特に、我が道を行く電波受信型の謙信がサイコーです。
掲載誌の割に当時は一般的だったと言われる“衆道”的なネタはほぼ皆無…なのも潔い感じです。
あくの強い登場人物(戦国の雄)達が別の意味で凌ぎを削り、アレな意味で天下を取りそうな感じ。
冷静に判断すると、こんな漫画に920円も賭けちゃう自分にアレなものを感じなくも無いのですが、
いやいや、こういう漫画を嗜む自分が分相応なんだと読後に“悟り”のようなモノが得られました。
大満足ですっ!!

<作品データ>
・あくつめい太『週刊ダイヤ主水』(二見書房シャレードコミックス)2008.12


↓で、もう一個ご紹介します。
[ 2008/11/25 22:54 ] comic 非BL | TB(1) | CM(0)

美女と野獣と紳士 

某タイヤメーカーによる超高級グルメガイド本の発売日と、見事にガチでかぶってました(笑)。
シャレードさんはこの日に狙いを定めてきたんでしょうか?単に連休絡みの偶然なんでしょうか?
私が一日千秋の思いで待ち焦がれていた大好きな高遠さんの、大好きなシリーズの続編がキタ!
無我夢中であっという間に読んじゃいました~♪大、大、大満足の一品です!ご馳走様でした♪
昨年も一昨年もラインナップから落としちゃいましたが、今年の高遠さんはマイベスト最有力候補。

えーと、前作のレビュー形式と打って変わって、今回は単なる萌え叫びの暑苦しい感想です(笑)。
(前回は雑誌含めて通産4~5回は読み直していたから、レビューっぽいのが出来たんですよね…)

野獣…もとい“強さ”が全てと豪語する、ニーチェのような人生@料理人哲学を貫く天才シェフ久我。
野生の野うさぎや森ばとを躊躇いも無くバッサリ捌いて、“美味しい”ジビエ料理を得意とする彼が、
茶色い瞳の怯え顔の可愛い最愛のツンデレ“ウサギ”を、“美味しく”頂くコトに失敗するの巻デス。
身体を開かせる前に大事な一言を伝えるのをうっかり忘れてしまった為、見事に心を違えてしまう。
結果、恋愛巧者の筈の久我が、紺色のセダンに愛しの泣きウサギを奪われてしまいました(笑)。
てことで、次回は略奪された花嫁…否、ディレクトールを奪還するために彼が東奔西走するのかと。
要するに、今回もシャレードお得意の次号待ての状態なんですが、何とか“恋愛”カードも出現し、
心が伴ったとは呼べないにしても、二人が一線を超えたので私の萌えのテンションはMAXですっ!

さてさて、このような展開なので、“紳士”の方は私の想像以上に二人の間に食い込んできました。
(余談ですが、先日のシャレードのメルマガでも不敵に三つ巴戦の意思を匂わせていましたよねw)
逆に“美女”の方はディレクトールの対極の存在として描かれてますが、それ程絡んでこなかった。
次回完結とのコトで、とうとう“ラスボス”のゴルドのオーナーも登場してきそうな雰囲気が濃厚です。
ちなみにこの方、例のミ○ュランのマスコットキャラクターのイメージが強いのは私だけでしょうか?

前回同様、料理の“美味しさ”を様々な視点(角度)を混じえて鮮やかに語ってくれる作品です。
第三者的な理人視点、力強くて己の腕に自信満々な久我の視点、柔軟で誠意に溢れる桃瀬視点。
この三者の相乗効果で、“美味しい”をフレンチを提供する理想の“レストラン”像をイメージできる。
私も久我特製の“金色のスープ”や一君の作るデザートの数々を賞味したい!!

以上。

<作品データ>
・高遠琉加『美女と野獣と紳士』(麻生海・画、二見書房シャレード文庫)2008.12
美女と野獣と紳士~愛と混乱のレストラン2~ (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫 た 2-12)美女と野獣と紳士~愛と混乱のレストラン2~ (二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫 た 2-12)
(2008/11/21)
高遠 琉加

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[ 2008/11/21 22:45 ] novel BL | TB(6) | CM(10)

花嫁はロマンスに溺れる 

感想を書きたいようなそうでもないような…って感じの作品でした。
読んだのは先月なので所謂サルベージ記事なんですが、予定が狂ったので取り上げて見ます。
感想は、短い(笑)。

トンチキ偽装花嫁受け&足フェチ(?)攻めによるドタバタ喜劇な序~中盤はすこぶる楽しかった。
が、起承転結の“転”で二人のロマンスが本格化してきたあたりから、心底どうでも良い展開に…。
著者の渡辺ゆいさんがどうのというより、ルビーレーベル特有の“縛り”が私には苦痛なんだよなー。
トンチキコメディならトンチキコメディを最後まで貫けば良いのに、半端なロマンスが消化不良デス。
設定上の整合の取れていない細かな部分も気になってしまい、読後が微妙なモノになってしまった。
断言しますが、攻めの両親&弟が“帰国”してくるまでは問答無用で面白かったのです。

さて、以下は本作品における私の最大の不満を書きます。

ウェディング・ドレスデザイナーの神永が、最愛の潤君の為の衣装をあつらえるシーンが無いっ!!
いや、作中で語られていないだけで、きっとオーダーメイドな世界で唯一のドレスだと思うのですが、
この職業設定は物語の根幹な筈だから、衣装の製作シーンが皆無なのは私的に許せないのです。
しかも脚線美が魅力の受けなんですから、足のラインを強調した(or露出した)ドレスじゃなければ、
キャラクタ設定的にも納得がいかなくて…佳門さんの挿絵が激しく私のイメージと違うんだよね…。
とはいえ、ウェディングドレスにしろ、O.ヘップバーンよろしく衣装チェンジを繰り返す描写にしても、
渡辺さんの文章では、神永の類稀なファッション・センスを殆ど実感できない残念な仕様なんです。
(はっきり言って、神永はデザインじゃなくて服装の“コーディネイト”しかしてなかったと思うんだ…)

この作品は、物語の整合性を問うと他の局面でも納得のいかない箇所がちらほら出てきます。
特に“女装”モノの筈なのに、周囲も主人公の潤君も“違和感”を感じていないのが不思議でした。
てか、周囲の人間が潤君を“女性”と誤解しているのか、女装の“少年”と認識しているのかが不明。
潤君自身が女性に見える努力をしていたとも思えないし、神永もそれを求めていたように見えない。
いや、この部分はトンチキコメディなのでまだ割り切れるけれど、“足フェチ”を騙る攻めの神永が、
ロマンスが暴走していく当たりから、微塵も潤君の足に興味を示そうとしないのがまた納得行かず。
結局、一目ぼれした潤君をくどく為に重度の“フェチ”を装ったのだと判断しましたが、はてさて…。

とまあ、グダグダ不平を申しちゃいましたが…。
何がショックって、この作品を読んだ夜に自分がウェディング・ドレス着ている夢見ちゃったんだよ…。
結婚に憧れは無いけれど、“ドレス”にはそれなりにまだ執着している自分が痛くて遣る瀬無いデス。
しかも、基本的に私は逆夢なんだよね…はぁ…。

<作品データ>
・渡辺ゆい『花嫁はロマンスに溺れる』(佳門サエコ・画、角川書店ルビー文庫)2008.10
花嫁はロマンスに溺れる (角川ルビー文庫 116-3)花嫁はロマンスに溺れる (角川ルビー文庫 116-3)
(2008/10/01)
渡辺 ゆい

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[ 2008/11/19 23:45 ] novel BL | TB(1) | CM(4)

青春ソバット 

ようやっと、読みました……実は発売日直後に買っていたりします(超小声)。
春先に秋月さんにとっとと読めと言われ、夏に棗さんお会いした時にも兎に角読めと言われたのに、
この体たらく…特に棗さんには、「漫画の積読はありえないっ!」とお叱りを受けた記憶があります。
実は、羽海野チカさんの『三月のライオン』も、惣領冬実さんの『チェーザレ』の5巻も読めていない。
多分今月続巻が発売予定なんだけど…そういえば、オノナツメさんの『さらい屋~』も3巻以降未読。
確かに漫画はいつでも読めるんだけど、だからこそ逆に油断していつの間にか積読が増えてしまう。

但し、この黒娜さんはIKKIコミックは重版が遅いから、在庫があるうちに~と思って買ったのだけど、
前作のBLコミックが私的には非常につまらない作品だったので、ソレほど食指は動かなかったの。
が、兎に角IKKIコミックの市場在庫が常に不安定で(オノナツメさんや浅野いにおさんの例がある)、
だから念の為の買い押さえに過ぎず、他のレーベルからの刊行だったら間違いなく見送ってました。
まあ、そんな訳で積読期間が軽く半年超えてました(笑)。

で、肝心の感想ですが、激しく今更なんですが噂に違わず面白かったです♪
但し、世間や初版帯(私の手元には既に無い…)で煽るほどのBLぽさはないなあ、というのが実感。
これは私の見当違いなのかもですが、吉田秋生さんの『櫻の園』へのオマージュを強く感じました。
男の子同士の友情⇔青春⇔ラブストーリーの背後には、元女子高という舞台が設置されており、
むしろ、このノスタルジックな女子高という舞台装置に、テーマの核心が隠されているように感じる。
(のだださんに怒られそうだけど)あえて言うなら、BLというよりは百合っぽい匂いが濃厚なんだな。
いや、メインは男の子同士なんだけど、二人の関係性は女子高生の揺らぎぽく見えたんだよね…。

のだだがBL読んだ。

今回は、のだださんが良いこと書いてるので私の出番は無しかな。
私はのだださんと視線が違うので結論が違うのですけど、引っかかった部分は見事に同じでした。
この作品は、ドスペラー度チェックに引っかかりそうな童貞☆有田とゲイの白洲の青春モノです。
ロマン派の有田に比べ、経験豊富でセクシャリティにも自覚的な白洲が進んでいるように見えるが、
実はそうでもなくて、有田同様に白洲も未熟な高校生な側面もあって、精神的にはどっちもどっち。
ゲイは男同士の友情は育めないという観念に引きずられていて、友人を作るのが下手な白洲君…。
そんな“若い”男の子同士が、不器用に失敗を重ねながらしなやかな成長を遂げていくんだと思う。
“若い”ってコトは“柔らかい”ってコトなので、まだまだ色々なことに戸惑いながら吸収していく筈だ。
だから、のだださんが痛烈に批判しているような至らない部分は、今後解消していくんだと思いたい。

この物語は、まだ続いているみたいです。
結論を予測すると、多分二人は“恋愛関係”では結ばれないと思うので、非BLカテゴリーにします。
ま、外野がどうこう言うことじゃないので最終的に恋愛関係でも問題無いし、その方が萌えますが。
ただこの二人の場合、“友情”の揺らぎで格闘していく物語なんだと私が勝手に思ってるだけです。
こういう悩みが大手を振るうのはこの時だけなんだから、二人とも大いに悩んで迷えば良いと思う。
結果がどうあれ、その考える過程が後の二人の“糧”になる筈です。

何となく、加藤さんが今後も物語の核心に関わってくるような予感がします。

<作品データ>
・黒娜さかき『青春ソバット』1巻(小学館IKKIコミックス)2008.3
青春ソバット 1 (1) (IKKI COMICS)青春ソバット 1 (1) (IKKI COMICS)
(2008/02)
黒娜 さかき

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[ 2008/11/16 20:45 ] comic 非BL | TB(5) | CM(2)

手を伸ばして目を閉じないで 

本当は先週末に読み終えていたんですけど、上手く感想をまとめるコトができずにずるずると…。
樋崎の“苦しさ”がまるで自分のコトのように同調しすぎて、冷静に作品を読むことが出来なかった。
結論を先に言うと、樋崎は私が大好きな理想的な“ツンデレ受け”で、芯の強いキャラクタでしたが、
お相手の明石が、私が苦手なタイプの典型的で傍若無人な“年下攻め”で、コレが実に辛かった!
もし、私が樋崎のような境遇に見舞われたなら、どんなに愛情深く真摯に私を求めてきたとしても、
明石タイプからは一目散に逃げ出すコトでしょう…ヘタレたチキンハートの持ち主だからネ(笑)。
崖っぷちに追い詰められても、混乱の状態異常のままに、足を踏み外して転落するのが関の山。
それくらい、明石と寄り添って生きることはシンドイことのように思えました…。

要するに、私にとっては苦しくてもどかしかったとはいえ、それ程にのめり込んでしまうお話でした。
交通事故の後遺症で野球人生の道を絶たれてしまった主人公が、“情熱”を取り戻すまでの物語。
かつての自身を“理想”と仰ぐ年下の明石に半ば強引に迫られ、人生の荒療治を施される樋崎。
現役ピッチャーの明石との再会は、2年間避け続けてきた“野球”を目の当たりにすることでもある。
傍から見ても、樋崎にとって酷なように見えるのですが、明石はそれでも彼と関わり続けようとする。
“年下”で、野球人生が順風満帆な明石には、樋崎のそんな心の苦しさを汲むことが出来ないのだ。
投げやりで無気力な生活を送っていた樋崎は、無関心で明石をあしらい自身から遠ざけようとする。
が、その消極的な作戦はなかなか成功せず、明石はどんどん樋崎のテリトリーに踏み込んでくる。

…って、樋崎視点でアラスジを追ってしまうと、彼には勝ち目が無さそうなBLに見えてきますよね。
が、幕間で挿入される明石の視点で、彼の苛立ちや焦燥感が垣間見れるので溜飲が下がります。
明石は明石で樋崎の心の在り処(本音)が見えない不安を抱えており、劣情的な下心もあるため、
頑なな“先輩”の矜持に負けており、強引で間違った手順を辿る自身の不甲斐なさを悔いてもいる。
彼の“理想”の“先輩”はやはり一筋縄ではいかず、だからこそ“理想”の相手であり続ける訳です。

私も再読してようやく見えてきたのですが、この二人はずっと五分五分の苦しい駆け引きを続けて、
そんな求道的な辛い関係を二人で乗り超えて、かけがえない一生を貫いてゆくのではないのかな?
私の理想のやおい的な関係は、“仲良く追いかけっこ”式の知略ゲームを貫く二人の関係にある為、
余計にそんな二人の“未来予想図”を思い描きたくなるんだな(笑)。

樋崎が一方的に悩んでいるように見えがちだけど、明石も樋崎の手の内で悩み続けると良いな♪
年下攻めは、“先輩”の魂にはそうそう簡単に近づけるモノではないっ…フハハハ、ザマァ見ろ!!
悩んで、考えて、克服して、ちょっぴり甘くなって、また悩む…そんな循環エネルギーが二人の力。
個人的には、樋崎は明石にはもったいないツンデレ受けだと思うけど、樋崎が幸せならまあいいや。
明石は終始気に食わない傲慢な年下攻めだったけどネ…ご馳走様でした~♪

<作品データ>
・渡海奈穂『手を伸ばして目を閉じないで』(松本ミーコハウス・画、新書館ディアプラス文庫)2008.11
手を伸ばして目を閉じないで (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫 199)手を伸ばして目を閉じないで (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫 199)
(2008/11/10)
渡海 奈穂

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[ 2008/11/14 21:11 ] novel BL | TB(2) | CM(4)

小説ビーボーイ 2008年12月号 

あとで、追記修正すると思います…。

□華藤えれな『執愛の契り』(北畠あけ乃・画)
華藤えれなさんの商業BL作品は、よくよく考えて見たら半年以上(8ヶ月?)振りだった…。
しかも、久々の京都モノ!華藤さんの作品の中でも私が特にお気に入りなお能ネタ!ヤッター!!
攻めが相変わらず贖罪がどーのって訴えてるし、受けを殿上人の如く崇めているのも懐かしい。
華藤さんの幽玄な文章がお好きで、復讐譚が萌える方ならドつぼにはまること間違いなしデス。
これはノベルス化(or文庫化)されたら、呪詛まで唱えていた雅弓君のスピンオフになるのかな?
あまりに満足し過ぎて浮かれ過ぎて萌え過ぎたので、本日は他の作品を読む気になりません!
ご馳走様でした~♪

余談ですが、来月号に予告されている夜光花さんの『エロとじ』がとっても気になる。
挿絵は本仁戻さんだそうで、このタッグは絶対にアレな方向の夜光花さんだと期待しています(笑)。
こりゃあ、来月号も買っちまうでしょう。

<作品データ>
・「小説ビーボーイ」2008年12月号(リブレ出版)
小説 b-Boy (ビーボーイ) 2008年 12月号 [雑誌]小説 b-Boy (ビーボーイ) 2008年 12月号 [雑誌]
(2008/11/14)
不明

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[ 2008/11/13 21:59 ] magazine&anthorogy 感想 | TB(0) | CM(0)

逆の手バトン 

誰も回してくれないので、一人寂しくバトン回答を…。
そんなブーたれたをお友達に送ったら、示し合わせたように同じリアクションが返ってきた(笑)。
tatsuki縦書きにするのが、大変だったとの由…確かにアルファベットの縦書きは難しいよね。

※このバトンは自分の利き手の逆の手で、実際に書いて写メって答えるバトンです。
※質問は消す。

配布元: エムブロ!バトン倉庫 http://mblg.tv/btn/view?id=9480

てことで、まずは小手調べ。

私の特技(?)の左右同時書きです。
但し、視線を左に集中させていたら途中で、右の方がヤバイ感じになってちょっと軌道修正を。
はーこさんの“”を“”と書きそうになって、誤魔化しているのがバレバレだ…ゴメンナサイ…。
tatsuki@やる気の無いフォントはいつもこんな感じなので、左右関係なくそもそもが拙い字体。
右手は右肩上がりな字になりがちなんですが、左手だとならないね。

以下は、皆さんの挑戦している逆の手バトン&逆立ちバトン。

満天星 

先々月の9月発売のシャレード文庫は3冊も買ったのに、実は全部積読してました(笑)。
今回ご紹介する神江さんの『満天星』は、『密林の覇者』よりも前に読み始めて昨日ようやく読了。
この間に優先図書が立て続けに発売されてしまった為、やむなく細切れ読書になってしまいました。
神江さんは何だかんだで買い続けてますし、私的にものすごく合わない!と感じた作品は未だ無し。
“手堅い”シャレードレーベルで程々に良い作品だと思うのですが、兎に角“押し”が弱いんだなあ。
続きが気になって気になって気になって、ページを捲るコトを止められないという境地にはならない。
前作の感想にも書いていますが、やっぱり何処か物足りない…です…。

が、それは逆に言えば、(至らないとしても)何かがある小説なのかもしれないと思う今日この頃。
元々私は著者のこの生真面目さや、丁寧な情景描写が嫌いじゃない…というか共感を覚えますし、
読者に対して誠実で丁寧な作品を書き続けてくださるのが、単純に嬉しい/喜ばしいと感じます。
ただ、イマイチ盛り上がりに欠ける展開なのと、今回は物語のトーンが一段と暗いのがやや残念。
(というか“物語”以上に、立石さんの陰影の濃いイラストが余計に“暗く”感じてしまうのだが…)
いや、雰囲気は決して悪くないし、むしろ穏やかでハートフルな“らしい”結末が用意されています。

読書好きの割に通俗的なモノの見方をする主人公の喬君には、やや感情移入しづらいのですが、
彼の生涯のパートナーとなるであろう君塚映司というキャラクタが、非常に興味深い“攻め”なので、
彼の心情を追う為だけに一読する価値はある(というか、一部の方に読んで欲しいw)作品だったり。
君塚の浮世離れしているのか、地に足着いているのか良く分からない“人間性”が面白かったです。
萌えといえば、コレも一つの萌えなのかな?なので、以下は彼に焦点を絞った感想になります。

君塚映司は、喬が敬愛する“塚原映一”という作家(&作品)を売って、彼を口説き落とそうと試みる。
が、喬は目の前にいる君塚と憧れの塚原を混同しないので、君塚の打算は挫かれる羽目になる。
それが逆に君塚を(恋心を)本気にさせるのが、このラブストーリーの逆説的な展開の一つですが、
それ以上に面白い(=興味深い)のは、君塚にとっての“塚原映一”という作家の存在にあると思う。

君塚は物語後半で“塚原”の存在意義を喬に問い質しますが、私は逆に君塚に問い質したかった。
私の読解力が足りない所為か、最後まで“塚原映一”の今後がどうなるのかが見えてこないのだ。
久しぶりに書き上げた渾身の“小説”は、個人宛の“ラブレター”に過ぎないと編集に一蹴されるし、
“新作”を書き上げることが出来たにしても、10代の“瑞々しい”作風は再現できない気がするのだ。
“創作”の土壌の片翼は失われて久しいし、新たに喬がそのポジションに着くという訳ではない模様。
なぜなら、喬が惚れたのは君塚であり、君塚が惚れたのは過去の亡霊とは似ていない喬だから。

この二人がチャーミー○リーンよろしく手を繋いで前に歩いていく上で、塚原の出番は無い(笑)。
いや、それはそれで構わないんだけど(編集者兼君塚の友人である神崎は困るかもしれないが…)、
何が気になるって、このまま一生君塚はプーを続けるのか?って考えると、とても居たたまれない。
塚原映一という作家に未練が無いなら、せめてフリーターくらいになろうよ、って言いたくなるのだ。
どんなミリオンセラー作家も1本の小説だけじゃ、一生は食っていけない…って思うのですよね…。
(現実的な話をすると、君塚は実家がそれなりに“裕福”だったのかなあ、って想像していますが)
えーと、何が言いたかったかと言うと、ここまで“無職”な攻めは私は初めて見た、って話です(笑)。
“受け”なら、結構ワンパターンであるのですけど…。

<作品データ>
・神江真凪『満天星』(立石涼・画、二見書房シャレード文庫)2008.10
満天星 (二見シャレード文庫) (CHARADE BUNKO (か6-3))満天星 (二見シャレード文庫) (CHARADE BUNKO (か6-3))
(2008/09/22)
神江 真凪

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[ 2008/11/11 22:26 ] novel BL | TB(1) | CM(0)

ご近所さんと僕  

今まで商業誌で発表された玉木ゆらさんの著作を、私は恐らく全部読んでいます。
そして読む度に思うのは、ディアプラスの玉木さんは一体何処に向かおうとしているのかな、と。
リブレ(or旧ビブロス)の場合は、少し癖があるとはいえ基本に忠実な真っ当なBLだと思います。
が、ディアプラスは……いつも、イロモノ勝負でレーベル的には勿論、BL業界的にも異端児だ。
私はこの強烈な“個性”を買っていますが、他の読者にはこの方の作風はどう映るんでしょうか?
特に、今回はいつも以上にBL的には“不安”を感じる特殊設定なのでした…。

実のところ、今回のスラップスティックコメディは“恋愛”小説としては完全に破綻していたと思う。
作品テーマというかカテゴリー区分は、アメリカン・ホームコメディを踏襲した小説になっており、
即ち、一家の大黒柱である父親(弥太郎)が、かなり鬱陶しいへたれオヤジぶりを露見させつつも、
最終的には、息子の恋路を邪魔し続けながら、彼の良き理解者として柔軟な対応を示す物語です。
はっきりいって、主人公の悠人よりも彼の年上の恋人の彰よりも目立つポジションにいた弥太郎。
だてに年齢はくってないっちゅーか、義理の“息子”を10数年も育ててきただけのことはある(笑)。
ウンザリする程濃い三枚目キャラを演じつつ、締めるところではちゃんと締めてくれて頼もしかった。

ところで、この物語はご近所ラブコメディである。

 【大津家】←―(お向かいさん)―→【山田家】
悠人(高校生)→<恋人同士・前編>←(女装青年・27歳)
   ↑       (相思相愛)     ↑
<(義理)親子>           <兄弟>
   ↓                   ↓
弥太郎(35)←――(片恋・後編)←――(高校生)


図式的には↑のような設定(注、多分携帯アクセスだと表示が崩れる)。
斜めに線を引っ張って補足すると、悠人と始は同じ学校に通う高校生(が、親しい関係では無い)。
加えて、前編では弥太郎はお向かいの綺麗なお姉さん(彰)にラブ・アタックを仕掛けるが玉砕する。

実はこの小説、お察しの通りメインの二人(彰×悠人)の関係にまるで説得力が感じられません。
この作品では、二人(彰×悠人)が人目を忍んで“付き合っている”のは物語の初期設定であり、
彼らがどういう経緯で“お付き合い”するに至ったかについては、作中で全く明示されていません。
が、悠人視点なので、彼のご近所の綺麗なお兄さんに対する麻疹のような淡い恋心はまだ分かる。
さっぱり分からないのは、年の離れた弟と同学年にあたる悠人にベタ惚れしているらしい彰の心中。
同性愛であるとか、女装趣味とかも特殊な条件設定ですけれど、この二人の場合の最大の障害は、
二人の年齢差にある筈で、そこを超えて尚“愛”を貫く理由というのが、まるで見えてこないのだ。

なので、この作品は“ラブ”が主題から脱落した荒唐無稽な“コメディ”としか説明しようが無い。
の割に、物語の後編では弥太郎に対する始の切ない恋心が綴られているから、アンバランスです。
結果として、この作品における(BL的な)着地点を私は見出すことが出来ませんでした…困ったな。
物語後編でも、弥太郎が出張って大変ユニークなポジションに巡り着くのが面白いと言えば面白い。
あまりに弥太郎が他の登場人物を喰い過ぎているので、彼が真の主人公かと錯覚したくなる程だ。
でも、そうなるとやっぱりこの作品は“家族愛”とが“隣人愛(?)”がメインテーマになっちゃいそうだ。
即ち、残念ながらBL小説ではなかったと…そう結論しなければならない作品に見えるんだな(笑)。

BL的なモノを期待すると、思いっきり当てが外れると思うのでご注意を!
イロモノBLが好きで、オヤジ(攻め)萌えが無ければ読んで得るトコロがはっきり言って無いと思う。
時折出てくるジェネレーションギャップネタが心臓に悪い…このイタさが我が身に深く沁みた…。
異星人のような、テンションの高い(イタい)“年増”なキャラを許容できる方のみ推奨です(笑)。
そして、弥太郎にしか感情移入出来ない自分に私は心底絶望した…。

<作品データ>
・玉木ゆら『ご近所さんと僕 』(松本青・画、新書館ディアプラス文庫)2008.11
ご近所さんと僕 (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫)ご近所さんと僕 (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫)
(2008/11/10)
玉木 ゆら

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[ 2008/11/09 21:19 ] novel BL | TB(52) | CM(2)

犬も歩けば恋をする 

あっくんのスク水の為に、今回の夏水さんの新刊は都内某大型書店のJで購入しました。
実は前々回の『完璧な恋人』は、同僚に取り置きをお願いして大失敗した苦い思い出があります。
私は自身の腐性を隠さない恥知らずなんですが、流石に“ドMリーマンLOVE”の帯は辛かった!
そして、今回はコレが誤植じゃなければゴールド帯に“きゃわわ大学院生の受難”と表記アリ。
うわっ、ゴージャスな雰囲気なのに!…相変わらず、タイトルは上手いのに帯で不意打ちを喰らう。
もはやBL関連には大概のことで動じないと自負しておりましたが、私もまだまだ修行が足りないな。
し、精進します~(汗)。

というわけで、遅ればせながら雑誌掲載時から大好きだった夏水さんの女装ネタBLを紹介します。
私の女装(少年)好きは、過去を遡ると小5の春に読んだ江戸川乱歩の小林少年に辿り着きますが、
BLやジュネは勿論のこと、少女漫画すらロクに読んでいない時から大好物なネタなのでした(笑)。
但し、いやいや女装するパターンは好みではなくて、あくまで自発的に扮する状況が萌えるのです。
しかも、“趣味”とか“嗜好”とは違う理由で積極果敢に女装するオトコマエタイプが一番の理想です。
あと、重要なのはあくまで男(の子)の“女装”であって、女と見紛うキャラの女装はイマイチなんだ。
だから、BL界で女々しいビジュアルのキャラクタの女装or遊郭ネタにはあまり食指が動かない…。

ええ、本日も無駄な前置きが長いですゾ!

即ち、そんな私の女装萌えの拘りを120%汲んで具現化してくれたのが、今回の夏水さんなのだ。
エロシーンがいつも以上にエロくて、だから何だか感想が書きづらい…と数名の方に溢しましたが、
挿入がどうの、乳首がどうのじゃなくて、あっくんの太ももふくらはぎがもう何よりエロかった…。
彼は親友のSM官能小説家の“創作”を助ける為に、次々とマニアックな女装を披露してくれますが、
平均的な日本人男性よりは痩身でチビとはいえ、骨格&下半身の筋肉が紛れも無く男子のソレで、
だから余計に色っぽくて、より変態ちっくで、要するに私がエロいと感じるタイプのBLだったのです。
もう本当に、あっくんの太もも&ふくらはぎだけで軽くご飯3倍分の萌えがあります!眼福です~♪
(そして、夏水さんの描くスカート丈がチラリズムの極意に通じているのが、また堪らない感じだw)

とはいえ、↑の解説だけだと“ピアス”的な単なるシチュエーションBL(エロ)コメディです。
夏水さんの本領は、この女装コメディをロマンスに還元して、物語がストンとオチているトコロにある。
私の大雑把区分では(BL)漫画家さんには3パターンあり、端整で精緻な作画が魅力の作家さん、
絵柄は癖があるけれど明晰な物語を紡ぐ作家さん、萌えと勢いで読者を引き込む作家さんの3方。
夏水さんは3番目のパターンに見えがちですが、実は2番目の“上手い”漫画家さんに分類される。
著者のいずれの作品にも共通する特徴なんですが、兎に角“オチ”(起承転結の転結)が上手い!
どんなにアホっぽい状況でスタートしても、読者がキュンと来る顛末を用意しているのがスバラシイ。
(ちなみに、BL小説だと海野幸さんに同様の“旨み”を感じる…あくまで私のオレサマ基準ですがw)

なので、必然的に二人(今井×あっくん)は(焼けぼっくいに火がつく感じで)“再び”恋に落ちます。
高校時代にはお互いに垣根を越えられなくて自然消滅してしまった、穏やかな関係の仕切り直し。
美形で頭が良くて優しいけれど、ナチュラルに変態(天然系)な今井を受け止めるあっくんの恋は、
遠回りした分、心の深いトコロで繋がるコトが出来たんでしょうネ。

ご馳走様です!

<作品データ>
・夏水りつ『犬も歩けば恋をする』(芳文社花音コミックス)2008.11
犬も歩けば恋をする (花音コミックス)犬も歩けば恋をする (花音コミックス)
(2008/10/29)
夏水 りつ

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[ 2008/11/06 21:14 ] comic BL | TB(1) | CM(2)

交渉人は黙らない 

昨日はありえない人込みを掻き分けて、某大型チェーン店のAの本店に直行。
あの消防法違反スレスレとしか思えない小狭い階段を息せき切って、7Fまで一気に駆け上がる。
なのに、目的のCDが見つからないっ!絶望に打ちひしがれつつ、(男性)店員さんに在庫確認を。
ありました!良かった♪

てことで、予告どおりに『交渉人は黙らない』のドラマCDをサクッと購入。
実は平川大輔さん以外のキャスティングもレーベルも全然知らないまま、勢いだけで購入しました。
しかも、芽吹@平川さんも兵頭@子安さんも、鵜沢@安元さんも微妙に私のイメージでは無かった。
特に途中までは、安元さんと子安さんはキャスティング逆の方が合ってないか?とか思ってました。
が、最後まで聴くとこのキャスティングはこのキャスティングでアリだなって感じました、大満足~♪
“原作”とはシチュエーションごとに私の“解釈”とは別の演出で進むんだけど、そういう“裏切り”が、
逆に新たな“発見”に繋がっていき、小説では気付けなかった“魅力”が見えてくるのが良かったな。
また一歩、音(声)媒体の魅力に近づけた気がします。

主役陣もさることながら、脇役陣の演技も安定していて、より一層作品に入り込むことが出来ました。
原作だとただのこまっしゃくれたガキに過ぎなかった智紀が、梶さんの声だと妙に可愛いらしいし、
(この“可愛い”声の頭の切れる美少年が、芽吹にナチュラルにやり込められる掛け合いが楽しい♪)
台詞は殆ど無かったのですが、キヨ役の日野さんの声は不思議美青年系のイメージにぴったりだ。
更に、芽吹ネゴオフィスのミス・レモンことさゆりさんの江戸っ子ぶりが炸裂していて楽しかったです。

そして、主役の平川さん。
私はそれほど多くのドラマCDを聴いていない所為もあって、実は“受け”で聴くのは初めてでした。
芽吹はバシバシ早口でまくし立てるイメージだったのですが、平川さんの物腰柔らかい口当たりは、
逆に交渉相手に“安心感”を与えて油断させるんだろうなと思うと、この“温厚さ”が性質悪い感じで、
はーこさんが仰っていた芽吹の“猛禽”ぶりが加味されている感じがして、小気味良かったですね。
私は平川さんの声が“萌え”ではない筈なんですが、たまに発揮される不思議な色気に魅了された。
何だ、コレ?通常の抑制の効いた演技に、たまに微エロスイッチが発動している…気がする…。
所謂濡れ場じゃなくて、予想外の局面で艶っぽい“何か”が出てきて聴き手がドキドキしちゃうね。
私はもう少し、平川さんを研究するべきかもしれない…(笑)。

子安さんは子安さんで、いつ何時どんな役で聴いても子安さんでした(笑)。
彼の声を聴くたびに不当な“笑い”がこみ上げてくる私でしたが、クライマックスで陥落しました…。
元々“へたれ”ポジションを引き受ける攻めに弱いってのもあるのですが、改めて兵頭という男は、
過去がどうあれ、理想的なカッコいい3枚目だったんだなあ…と思うと微妙に心がグラっときます。
お説教モードの芽吹の話をちゃんと真面目に聞いてる“元不良”の“ヤクザ”が妙に可愛いし(笑)。

今年はドラマCDはさっぱり購入していなかったのに、ココにいたって聴きたい作品がちらほら…。
とりあえず、原作でも大好きだったSASRAの第2弾だけは購入予定に入っています。

<作品データ>
・『交渉人は黙らない』(榎田尤利・原作、奈良千春・画、CPCD-1096、サイバーフェイズ)
 キャスト:平川大輔、子安武人、他


[ 2008/11/04 01:20 ] CD | TB(0) | CM(0)

生きているのか、死んでいるのか、それが問題だ 

公言どおり、交渉人~のCDにまで手を出してしまいました…が、コチラの感想はまた後日。
やっぱりシリーズの1作目と2作目で、物語の方向性が随分変わっている作品だと思いました。
最初の“重い”設定を背負いつつ、全力でオヤジギャグ&コントを飛ばす登場人物達が愛しい。
ある意味で、私の“理想”だ。

とまれ、本日はアルの方。
はーこさんのブログで変なコメント残しちゃいましたが、やっぱりアルの“存在”が何処かオカシイ。
シリーズの1作目と2作目じゃ全然気にならなかったのに、3作目になって“違和感”を感じてきた。
お馴染みのAさんが1説として“幻覚”説を挙げて下さいましたが、この方向は私も実は考えてた。
まあ、私の場合は“集団暗示”説だったんだけど、基本は同じですよね?…違ったら、ゴメン…。

アルの感じる“痛覚”は、人間の“悪意”に対する鏡合わせ的なリアクションだと思っていたのです。
最近めっきり発売予定にすら載らなくなった、なるしまゆりさんの『少年魔法士』のナギっぽい感じ?
(注、ナギは人間以上の要素で組成された高次元生物で、天使であり悪魔であると自称している)
例えば、派手に転倒したチビッコがその時点ではケロっとしてたのに、母親が不安な表情を示すと、
途端に大泣きする状況を思い浮かべて下さい、この“痛覚”は母親に対する“反応”がメインである。
なので、負傷を負った時のアルの木原さん独特の凄惨な描写こそが読者に対するマヤカシであり、
アルの“痛覚”はもっと人間の(病んだ)心に対するリアクションである、と言った方がしっくりくる。

が、今回は特に↓の2つのエピソードが、どうにもこうにも私を“現実”に引き戻しちゃうんだよね。
1)アルを冷凍庫で凍らせる。
2)5分の1で記憶を操作できるアル。

1)は、アルが生きていると想定するなら冷凍庫如きの温度じゃそう簡単に凍らないだろうって思うし、
死んでいると仮定するなら“寒い”というリアクションはアルの“錯覚”以外の何物でもない、と思う。
(注、私はてっきり、冷凍輸送のために気絶させたアルを液体窒素にブッ込む展開を考えていた)

2)は間違いなく今後の伏線と思われるんだけど、この描写は何の証明にもなってない、と思う。
演出上アルが記憶を操作したかのように見えるだけで、あの場面に登場した3人のウチの誰かが、
あるいはアンチミステリまで想定するなら、著者を含めた4つ巴の可能性を読者は疑うべきよね?

うーん、うーん。
上手く関連付けて説明できないのだけど、暁の“アイス”を食べるシーンも含めて何かがオカシイ。
特に記憶操作を展開に関連付けると、私の苦手な“夢オチ”の可能性が出てくるのが非常に不安。
暁が蝙蝠を愛でる理由も、そういえばまだ何も説明が無かった気がする…私が忘れただけかな?
ココにきてこの世界観が揺らいでるっちゅーか、あるターニングポイントを迎えている予感が濃厚。
もっとも、私は木原作品をそれ程読んではいないので今後の具体的な予測は難しいのですが…。
多分、大好きな暁が自分の萌えと違う方向に転ぶ予感を察知して、身構えているんだと思われる。
……暁こそが、“人間”じゃなかったりしてね…。

以上、ぐだぐだと妄想(&雑談)垂れ流しで失礼しました…。
本当は別のコト書くつもりだったんだけど、眠いので本日はこれにて失礼します。

[ 2008/11/03 01:29 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

二者択一バトン 

せっかく片付けたノベルスのダンボール掘り出して、交渉人~の第1弾読み返し中です。
ダメだ…目下、ドラマCDが聴きたくて聴きたくてしょうがない(笑)。
ってか、薄々感じてましたが、第1弾と第2弾で文章とか物語のテンションが全然違うよね?
最初の方が、もう少ししっとり系だったみたい。

のだださんのブログに面白そうなバトンがあったので、勝手に持ち帰っちゃいました。
ものすごく時間に余裕があって、私のアホな妄想にお付き合いして下さる方のみ、↓からどうぞ♪
そういえば、ゆちゅ♪さんから頂いたバトンは微妙に難しくてまだ完成していません。
忘れた頃にアップされるかもしれませんので、暫しお待ちください>ゆちゅ♪さん。

<拍手お礼>
・entry956、960、963に拍手ありがとうございます♪

超余談。
今週のエントリーランキングに、『指先から伝わる』が入っているのが不思議でしょうがない。
まさか、ドラマCD化とか続編って話じゃないですよね?

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Author:tatsuki
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