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雨無村役場産業課兼観光係  

おじいちゃんが主役の話か
おばちゃんが主役の話か
BLっぽいやつを
どれがいいですか


という、著者と担当さんとの打ち合わせを経て出来た作品が出来たみたいです~♪
どのタイプの作品が生まれたかは、↓の表紙を見て判断して下さいませ(笑)。

<作品データ>
・岩本ナオ『雨無村役場産業課兼観光係』1巻(小学館フラワーコミックスα)2008.8
雨無村役場産業課兼観光係 1 (1) (フラワーコミックス)雨無村役場産業課兼観光係 1 (1) (フラワーコミックス)
(2008/08/08)
岩本 ナオ

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私もこの作品の舞台と同程度の“田舎”育ちなので、ここに出てくるオバチャンとかオジチャンとか、
村(or町)おこしを目指して何らかの企画を練って、県(or道)から助成金得るために知恵を絞って、
でも、結局は村人達の方が飽きっぽくて、最初の数年で祭りor誘致は挫折する的な現実の光景を、
確かに実家に住んでいたときによく見かけました…“会合”と言う名の倉庫での“飲み会”とかさ…。
コネで決まる“役場”とか、同じ苗字で密集している集落とか、山の上から眺めた町の風景とか…。
全てが懐かしく、でもその“閉ざされた”平安はやっぱり少し息苦しくて、私にはもどかしい気がする。

とまれ、そんな田舎の村役場に就職して出戻ってきた純朴な青年の“小さな”(恋)物語なのでした。
というか、少女漫画の割に“恋”には重心を置いてなくて、限られた面子による限られた条件下で、
それぞれが人生の“幸せ”を追い求めていくのが主題の、そんな作品なんだと思われます。

多分、メインの3人とも“欲しいもの(人)”の全ては得られがたく、そんな中で“誰が何を”選ぶのか?
恋愛に軸をおくと、銀ちゃんはメグが良いな♪と思っているけど、メグはスミオがめちゃくちゃ好きで、
惚れっぽくて恐らく“ゲイ”のスミオは優しい銀ちゃんが好きという、典型的なトライアングル・ラブ
これがBLだったら結末が簡単なんですけど、そうじゃないので多分私の淡い期待は潰えます(笑)。
いや、スミオの想いが報われる展開があるかもしれないけれど、それは多分BL的なモノとは違う。
かといって、都会派的な“ゲイ”を描くオシャレな少女漫画的な結末を用意してる訳でも無さそうだ。

“結婚”という制度を、“恋愛”要素以外のもっと地元密着型の慣習的な何かに置いているんですよ。
“恋愛”の成就(ゴール)としての“結婚”を想定していないから、いずれの結末が導かれるにしても、
銀もメグもスミオも夫々が幸せになれると思うけど、ソレは何かを“我慢”して得た結果だと思われる。
だから、“誰が何を”選ぶのかというのは、“誰が何を”我慢するのかというのと同じことなんですよ。
彼らが人生の“天秤”に賭けているモノは少しずつ違っており、ソレが物語の“深さ”に繋がっている。
結末のパターンは(BL的なそれも含めて)いくつか想定出来ますが、そのいずれが選ばれるにせよ、
私の想定外のパターンに導かれるにせよ、この素朴な物語は私の心を捉えて放さないと思います。

続きが本当に待ち遠しいな~♪
久々に読んだ、心痺れる“少女漫画”でした!ご馳走様です♪

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[ 2008/08/30 20:31 ] comic 非BL | TB(6) | CM(2)

黄色い本―ジャック・チボーという名の友人 

「命をかけて君のものなる
―――J(ジャック)」(P25)



高野文子さんの漫画は、ある種のリテラシーがないと途端に振り落とされる難解な作品だと思う。
このリテラシーは単に文学的な素養とか識字能力いう意味では勿論無く、もっと開かれた範疇で、
例えば、電車でたまたま隣り合った他者の人生に対して想像力を働かせるような能力を指してる。

要するに、私のような“想像力”の乏しい人間は、なかなかその魅力を読み取ることができません!
とはいえ、比較的自分に近いタイプのキャラクタor物語に出くわせば、心が感動でいっぱいになる。
その数少ない魅せられた掌編から想像力を補い、他の難解な作品へフィードバックして再読する→
少しだけ作品の“本質”が見えてくる→もう一度読み直して新たな“発見”と“魅力”で夢中になる→
更に繰り返して読む→いつの間にか漫画とは思えない集中力を発揮して読み込む自分に気付く。

と言う訳で、下手な活字本よりずっと持続して考える“力”を要する漫画作品だと思います。
で、この『黄色い本』ですが、表題作は活字ジャンキーには比較的共感しやすい物語だと思います。
ロジェ・マルタン・ドゥ・ガールの『チボー家の人々』に魅せられた少女の日常⇔非日常のエピソード。
『チボー家…』については、読んでなくても(知らなくても)この作品を読むのに支障はありませんが、
同作品のあらすじや書評を追ってから読むと、特に腐-女子系の方はよりお楽しみ頂けると思う。

実ッコちゃんの日常は、四半世紀程前の日本の田舎の割とフツーの光景なんじゃないかと思う。
私の幼少時代はまだこんな光景が残ってましたが、現代っコにとっては既にSFなのかもしれない。
彼女はフツーの少女で、実家の弟妹達やオジチャンやオバチャンや父ちゃん母ちゃんに囲まれて、
限られたセカイの中で、“幸福”を模索して、その後も長い人生を歩んでいくんだと思われます。

が、しかし彼女は“革命”を知っている。
ありふれた日常を切り捨てて戦う方法も知っており、選ぼうと思えば、いつでもその道を選べるのだ。
(素朴な)女性(少女)だって現実と戦う術は知っているのだ、と言うとややフェミニズム的ですが、
(そして、暗喩的に高野さんが描く“女性”も“少年”もソレを仄めかしてるように私には見えますが…)
読書を通して、彼女の内面がどんなにラディカルな理想を追い求めているかを想像できる人間は、
かなり稀だと思う。

フィクションを通して、外見は穏やかそうに見えて実は一筋縄にいかない少女の内面とのギャップ。
“現実セカイ”を前向きに力強く生きるために、フィクションを通して更に豊かな心を得る少女の姿は、
この『黄色い本』を通して心が豊かになっていく我々読者の姿なのであり、入れ子構造的に言えば、
『チボー家の人々』に夢中な実っコちゃんの姿は、『黄色い本』に魅せられた我々読者に通じていく。
この“連携”から生まれる“想像力”は小さくとも、他者を知る大きな可能性を秘めているように思う。

実は、先日読んだ『リアルのゆくえ』に憤りを感じて、私は衝動的に高野作品を買って読みました。
フィクションを貪るように追い求めることは、“絶望”ではなくて“希望”の道だと私は信じています。
ソレは、高野文子さんの作品が例外ではなく(かなり説得力のある作品の一つだとは思いますが)、
全ての作品or書物に通じていることだし、私はその“力”を信じているから読書を続けています。

要するに。
「人の読む本を笑うな」
って言いたくなるんですよね、東さんの諦観(ポストモダン)を追っていくとね。

<作品データ>
・高野文子『黄色い本―ジャック・チボーという名の友人』(講談社アフタヌーンコミックス)2002.2
黄色い本―ジャック・チボーという名の友人 (アフタヌーンKCデラックス (1488))黄色い本―ジャック・チボーという名の友人 (アフタヌーンKCデラックス (1488))
(2002/02)
高野 文子

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[ 2008/08/29 23:57 ] comic 非BL | TB(0) | CM(0)

デコイ 囮鳥 

“デコイ”という単語は、一般教養or常識として大概の人が意味を知っている言葉なのかしらん?
元々の予告では副題がついていなかった筈ですが、それだと“意味”が伝わりにくかったのかな?

…と言いますのも、私はこの言葉を中学時代に読んだとある“翻訳小説”で初めて知ったのですが、
その作品を読んでいなければ、その意味を今日まで知らずに生きてきた気がするんですよね(笑)。
しかも、その具体的な作品名はトム・クランシー『レッド・オクトーバーを追え』だったという…。
軍テク/アクション小説というかスパイ小説というか、ワールドワイドな通俗的エンタメ小説でした。
ジャック・ライアンに深く入れ込んでいた当時の私は、幼馴染に彼の魅力を執拗に語り続けた為、
二人の間の“友情”に本格的な亀裂が入る直前までに達したのでした…今でも深く反省しています。
結果的に、誰一人としてこの小説&映画の感動を分かち合ってくれる“友人”はいませんでした。

とまれ、件の作品では潜水艦が魚雷を回避するための撹乱装置としての“デコイ”が登場してた筈。
当時も今も、“デコイ”の“効果”は分かるのですが、実はその“形状”については未だに分からない。
潜水艦における追跡はソナー(パルス)だった筈だから、視覚的イメージは意味が無いのですけど。

というわけで、余談が長すぎでしたが『デコイ 囮鳥』を読了しました。
来週には“迷鳥”の方も読める筈なので、感想&解説は手短に大雑把に進めたいと思います。
記憶喪失のミステリ要素が絡んでいるので、物語のヤマはまだ予想の範疇でしか語れませんし。
構成的には、美貌の殺し屋×凡庸な主人公(記憶喪失中)忠犬ワンコ×プチ女王様の二組。
一方は世間と隔絶された密室空間で“曖昧”な時間が流れ、もう一方は探偵役追跡役のコンビ。
この二組の男達(厳密に言うとカップル未満)が交錯し、ヤクザや警察やテロ事件が絡んでくる。
そして、『エス』で活躍したあの方やあの方がゲストよろしく、脇で友情出演してくれてる作品でした。

相変わらず、展開が早いです!
萌え的には、BL的にはニアミスしかないヤクザの探偵役の二人組の方に軍配が上がります。
記憶喪失中の彼は、“不安”が全面に出過ぎていて私好みじゃないかな…ちょっと、イラっとします。
キーパーソンは、“デコイ”のマスターなんじゃないのかな?と、思って(or願って)みたり…(笑)。
誰が、誰(何)の“デコイ”なのか、“デコイ”を通じて利を得るのは一体誰なのか?気になります。
気になると言えば、池袋⇔小岩間の移動に丸の内線(御茶ノ水乗換え)を使った理由も知りたい。
(所要時間の所為か確かに路線検索ではトップなんだけど、御茶ノ水駅は少し乗換えが面倒…)
改札通らずに乗り換え出来る秋葉経由のJR線とか、リーゾナブルな有楽町線(飯田橋)の方が、
私的にはオススメに見えるんだけど…所要時間はそんなに変わらないし、彼は急いでなかったし。

ちょっぴり、藤原伊織さんの『テロリストのパラソル』に雰囲気的(感傷的)に近かったかな?
早く、来週が来ないかな~♪

<作品データ>
・英田サキ『デコイ 囮鳥』(奈良千春・画、大洋図書シャイノベルス)2008.9
デコイ 囮鳥 (SHY NOVELS 207)デコイ 囮鳥 (SHY NOVELS 207)
(2008/08/28)
英田 サキ

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[ 2008/08/28 21:18 ] novel BL | TB(1) | CM(4)

リアルのゆくえ 

自分が積極的な意味を見出せないから、ソレは意味がないと断じてしまうのはいかがなモノか?
ソコに意味がないかどうかは、数多の資料と格闘し、数多の人々と対話し、思考に思考を重ねた上、
時を経て、下手したら今際の際にて初めて分かる(見えてくる)類いのモノなのではないでしょうか?

 歴史学者同士なら生産的な会話は可能でしょう。しかしアマチュア同士では意味がない。(P209)
大塚 歴史学自体がすべて成立しなくなってしまう。(P210)
 ある意味でそのとおりです。(P211)


ということで、個人的な感情のレベルでは、ハラワタ煮えくり返るくらい苛立たしかった対談集でした。
私は東さんの明晰さを尊敬してますし、世代的にも心情的にも東派の方だと思っていたのですが…。

学生時代の私は、大雑把に言えば歴史学的なゼミを選択し、ソレをテーマに卒論を書きました。
厳密に言うと、もう少し専門領域は曖昧的というか、世間的にマイナーな学科にいたのですけれど。
だから、余計になんでしょうが、歴史学をよく知らない人間が歴史学を軽視する発言に腹が立つ。
学者同士だろうが、アマチュア同士だろうが、生産的な会話が可能か否かは人柄にもよるだろうし、
単なるお喋りも、醜悪な口論でも、公文書でも、ノートの端に残された悪筆のメモや落書きだろうが、
歴史的情報資料として収集し、分析し、書かれた(語られた)先にあるものを予測し批准することが、
歴史学研究者や探求者や志向者の、(半ば趣味と実益を兼ねた)仕事なのではないのでしょうか?
というか、いずれの専門分野の研究家は誰しも、こういう地道な作業を日々行っているのでは?

とまあ、↑の私的感情の部分を除外しても、はっきり言って全くオススメできない対談集でした。
構成的には、苛立ちが臨界点に達した大塚さんが東さんを徹底的に糾弾し、東さんは逆ギレ
やおい的にも美味しい要素が全く見込まれず、ある意味で嫁VS.姑のガチンコバトル的でした。
男性同士なので舅VS.入り婿と言いたいトコロなんですが、その醜悪さがあまりに凄まじいので。
よくまあ、こんなコンテンツを“教養”新書にまとめたなあ…。

私は大塚さんや、香山リカさん、この本では取り上げられてはいないあさのあつこさんの作品群に、
似たような印象を受けていて、内容如何よりも、彼らの表明方法が少しうるさいな、と思うんですよ。
若い君達にはこういうことを考えてほしい、というのが割と露骨で、ソレが“おせっかい”に見える。
特にあさのさんの『No.6』は、“萌え”の為に読んでいるけど、ジュブナイル的にはあざとくて苦手だ。
多分、やおいを知らない十代の頃に読んでいたら、この手の作品は毛嫌いしていたと思うのです。
年老いた私は兎も角、若くて健全な彼らから逆に考える“力”を奪っているように見えるんですよ。

似たような感覚は、いわゆる『課題図書』とか『読書感想文コンクール』の推薦図書にも感じます。
読みたい本、読むべき本くらい、自分で選びたくなりません?私は、↑の本は読んだ経験が無い。
幼い頃から重度の活字中毒で、手当たり次第に田舎の図書館(&図書カード)を荒らしたけれど、
誰かから評価される為に読書するのは本末転倒だと思うし、好きだから読むが一番だと思うんだ。
そして、そこで知的な発見&興奮&喜びを得られるのがベストだと思う訳で。

まあ、結果オーライなら、入り口がラノベでもBLでも携帯小説でも“蟹工船”でも良いんでしょう。
私が積極的に意味が見出せないからと言って、ソコに意味がないかもと言い出すと、東氏と同じだ。
ムカっ腹のままで感想を書き始めたけど、エントリー書いていくうちに憤りが収まってきました(笑)。
我ながら、現金なモノですわ。

<作品データ>
・大塚英志+東浩紀『リアルのゆくえ』(講談社現代新書1957)2008.8
リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書 1957)リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか (講談社現代新書 1957)
(2008/08/19)
東 浩紀大塚 英志

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↓は雑メモ、再読が苦痛を極めたのでポイント箇条書のみ。

[ 2008/08/27 22:53 ] non-fiction | TB(0) | CM(0)

101人目のアリス 

かわい千草さんのコミックスを、そんなに間を置かずにコンスタントに読める日がやって来るとは!
『エスペランサ』は雑誌で追いかけていたのですが、最近の私は「ウィングス」を読んでいません。
でも、この刊行ペースから察するに、前作よりも掲載間隔が短いってことなんですよね、つまりは。
元を糺せば、私はかわいさんを「サウス」の頃から追いかけている、古くからのファンの一人です。
実は、篠原美季さんの「英国妖異譚」も、最初はかわいさんのイラストが目当てで買ったのでした。
この麗しいカラーイラスト+物語のキラキラ感が堪んないんだよなあ~。

1巻購入時に感想書きそびれたみたいなので、本日は1~2巻まとめての感想で失礼します。
このシリーズは前作と打って変わって、今のところはコミカルに物語が展開する音楽学校モノです。
かわい千草版、否、バイオリン版の『ピアノの森』といった方がコミック好きには伝わりやすいかな?
現時点ではソリストを志していると思うので、オケがメインの『のだめ~』よりは『ピアノの森』に近い。

伝説のバイオリニストの“音”を再現(超越)して入学してきた、破天荒な少年アリスの学園成長譚。
“天才”or“天災”的なバイオリニストのアリスは、絶対音感を含めた聴覚器官の発達が著しい子で、
その“聴音”力と“(メモリー)再現”力を武器に学園を渡り歩きますが、逆に言えばソレしかない…。
基本的な音楽教養や読譜能力が殆ど無い(弱い)ので、入学早々“おちこぼれ”の烙印を押される。
が、彼はめげない…目いっぱいクラスメイトや先生と喧嘩して、いつの間にか一目置かれる存在に。

人の良い真面目な同室の友人のテオ(Vn)や、一癖ありそうなお調子者の先輩のヴィック(Va)、
紅一点のクール美少女のクレア(Vc)、そして超天然のアリスのライバル候補のマックス(Vn)…。
と、配役バランスも絶妙で、夫々のキャラも魅力的で、とても爽やかな青春群像劇になっています。
しつこいようだけど、某オオフリにも通じるこのキラキラ感が、私は大好きなのです♪

しかも、2巻ではビッグゲストがっ!前作の主人公であるジョル坊(pf)も、脇役の一人として登場♪
私としては、執着愛と信仰心の暑苦しさがあの冴木氏に匹敵する、彼の旦那様とも再会したいなあ。
既にひと悶着あったらしいヴィックとのアレコレの顛末とか…番外編で良いので是非お願いします!
本編的にはテーマがテーマだけに、彼よりも彼の2番目の“お兄ちゃん”の再登場のが有力かな…。
今月28日発売の「ウィングス」で2巻の続きが読めるらしいので、久々に雑誌の方も要チェックです。
暴走“キラキラ星”の顛末はいかに…?という状況で2巻は終わってます。

最後に、このシリーズにおける私の最萌えキャラをご紹介します~♪
バレバレでしょうが、メガネツンデレドMで“天才”が虫唾が走るほど大嫌いなベルクルト先生
賭けても良いや!彼は過去に間違いなく、ロベールの次兄と(いかがわしい)ナニかがあった筈…。
先生達の過去エピソードも、是非読みたいな~♪

ご馳走様でしたっ!

<作品データ>
・かわい千草『101人目のアリス』①~②巻(新書館ウィングスコミックス)2007.11、2008.9
101人目のアリス (WINGS COMICS)101人目のアリス (WINGS COMICS)
(2007/11)
かわい 千草

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101人目のアリス 2 (2) (WINGS COMICS)

[ 2008/08/24 00:14 ] comic 非BL | TB(0) | CM(7)

故郷に降る雨の声 

※今回は、下巻未読の方は続き以下を読まないで下さい!
ネタバレ回避を努めましたが、微妙に匂わせているので嗅覚の鋭い方にはバレちゃいそうなので。
いつもとは、(続きの)上下逆転バージョンで失礼します。

(いつもなら、続き以下に書いている)超余談。
このシリーズの唯一の(個人的な)難点は、どうしてもマドゥ=アリが好きになれないトコロ…。
隊随一の戦士で、抑制の効いた優秀でストイックなキャラなのですが、その特徴が逆に苦手デス。
著者の書かれたセルフ同人誌を読んじゃったから、余計になのかもしれません…。

<作品データ>
・駒崎優『故郷に降る雨の声』上・下巻(中央公論社Cノベルス)2008.6、2008.8
故郷に降る雨の声 (上) (C・NOVELS Fantasia―バンダル・アード=ケナード (こ1-5))故郷に降る雨の声 (上) (C・NOVELS Fantasia―バンダル・アード=ケナード (こ1-5))
(2008/06)
駒崎 優

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故郷に降る雨の声 下―バンダル・アード=ケナード (3) (C・NovelsFantasia こ 1-6)

[ 2008/08/21 21:28 ] novel 非BL | TB(2) | CM(2)

フリージング アイ 

とうとう、新刊書籍で入手できる華藤えれなさんの作品を全て読んでしまいました…。
結論から言うと、私は華藤さんの小説が大好きデス!合わなかったのは、『上海夜鳴鳥』のみです。
どの作品にも突っ込みたい部分が無きにしも非ずなのですが、今となってはソレすらも“魅力”かと。
物語(エピソード)やBL設定のバリエーションが決して多い訳ではなく、キャラ萌えをする訳でもなく、
なのに、私は彼女の作品に魅了されっぱなし!…その独特の小説の“型”が、心に深く沁みるのだ。
勿論、文章の“美”とか“整”という意味では、華藤さんを凌ぐ小説家はBLに限定してもいるとは思う。
が、夢と現の狭間の、肉体と魂が半ば分離⇔融合しているような幻惑的な場面の描写においては、
彼女の“(文)才”は殆ど他の作家の追従を許さない独壇場と化しているように、私には見えます。
あえて“萌え”と言うなら、(初期スレイヴァーズ作品を除き)一貫して私は文章“萌え”なんですよ。

ということで、最後に“温存”していた『フリージング アイ』をご紹介します(笑)。
スレイヴァーズシリーズ読む前にスピンオフを読むのも何だかな、と思っていたので遅くなりました。
読後の印象は、スレイヴァーズのノリというよりは、華藤さんお得意の京都モノに近かった気がする。
というか、表題作は軽めの“賭け事”コメディなので、『コーリング アイ』の方が本編に見えました。
オヤジ(年齢というよりは精神が…)攻め×クールビューティー受けの、エリートリーマン同士です。
スレイヴァーズのあの二人に比べると遥かに“健全”というか、余計な遠回りをしない展開でしたネ。
サクサク進むので、読みやすいし飽きが来ない!

ややシリアスの『コーリング アイ』では、お能の演目で有名な「道成寺」がベースに敷かれてます。
業火に囲まれる悪夢にうなされる早瀬は、試用期間中の恋人・若宮に伴われて故郷の京都に行く。
彼の記憶の底に沈む情念の在り処、恋愛を忌避する“呪”を解く為に、二人は核心を探る旅に出る。
若宮という優しく愛しい存在に出会い、自身の中にも焦がすような熱い恋心があることを知る早瀬。
母の二の舞を踏むまいと己を律し(or祖母によって縛められ)てきた彼は、長年の呪縛を解き放つ。
気丈な早瀬は厳格な祖母を克服し、それどころか、長年のわだかまりすら解消してしまうのですね。
このキツい性格&言葉を浴びせる祖母と早瀬の言葉の応酬が凄まじくて、とても迫力がある(笑)。

とまれ早瀬は、身を焦がすような情念の猛火も、いつか蛇と化すかも知れない恋情もひっくるめて、
懐の広い、時折お茶目なオヤジギャグをかます若宮という男に、その滾る“心”を許されるのですな。
めでたし、めでたし♪

あと、一個だけ。
作中に“群集”という単語が二回出てきますが、これはリースマンの『孤独の群集』のイメージかな?
キーワードのような気もしますが、サラリと受け流されているので、私の只の“直感”なんですが…。
何となし“群集”という言い回しは、日常的な表現ではないような気がするのですが、私だけしら?

<作品データ>
・華藤えれな『フリージング アイ』(雪舟薫・画、幻冬舎リンクスノベルス)2004.12
フリージング アイ (リンクスロマンス)フリージング アイ (リンクスロマンス)
(2004/12/25)
華藤 えれな

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[ 2008/08/20 22:08 ] novel BL | TB(1) | CM(0)

ラ フィエスタ デル ソル 

↑だと、「太陽の祭典」になっちゃうなあ…ま、いっか。
てことで、昨日は小雨模様の中、恒例の真夏のイベント3日目に行って参りました~♪
少なくとも会場にいる間は降ってると言うほど降ってはいない雨だったし、気温が下がって割と快適。
入場はいつものように会場外周をダラダラ歩く感じで、妹と会話しながらストレス感じることなく入場。
ということで、本日は久しぶりに仕事が休みだった妹と一緒に参加しました。

今回は(道に迷った)私もなんですが、妹の方もうっかり待ち合わせ時間に遅れてしまったとのこと。
曰く、日曜朝の子供向け特撮番組を見始めたら、楽しさのあまりに時間を忘れて見ちゃったらしい。

「だって、何故か主人公(ヒーロー)が冒頭からセーラー服を着ているんだよ!」
「しかも、周囲の登場人物は誰もそんな彼に突っ込み入れないで、スルーして話が進むんだよ!」
とは、妹の弁。

私が昨今の流行に疎いからかもしれませんが、何がどうなったらそんな状況に至るんでしょうか?
万が一、ご存知の方がいらっしゃいましたら、こっそりコメント欄で深~い事情を教えて下さいませ。
証拠画像は、コチラからどうぞ(確かに、セーラー服着てる…私は生涯一度も着たことないのにw)。

まま、そんな瑣末なトークをしつつ入場です。
今回、私の方は並んで買うってほど並んではいません!
強いてあげれば、Kさんのスペースでちょこっと並んで、「最後尾」のプラカード持ちましたけど…。
いや、それは構わないんですけど、私の後ろに並んだ方が案内板持ってくれなくてちょっと困った。
大抵は後ろの方が「持ちます」って声かけてくれるんですけど…私がお願いするべきだったのかな?
ダメだ…未だにイベントのルールが良く分からない…私の直後以降に並んだ方も困惑気味でした。
数年前のJ庭ではもっとビックリする体験もあったので、その時に比べれば大したことないのですが。
あの時はサークルさんに頭下げられちゃって、逆に恐縮しきりでした…作家さんは悪くないのに…。

で、この日の長蛇列に並んだのは妹の方です。
TさんとFさん他の合同誌が欲しくて、シャッター前のTさんの列に並んで無事に買えたそうですが、
TさんとFさんは合体スペじゃ無かったそうで、合同誌だけならFさんのスペで買えたのだとか(笑)。
ちなみに、彼女が並んでいる間に私はベンチでMさんの小説同人誌を読み終えてしまいました…。

この日の私は、一日目の出費が嵩んだので照準絞った買い物しかしておらず、テンションは低め。
いつもなら、島中スペースもゆっくり眺めるんですけど、欲しくなったら困るから殆ど見ていません。
秋庭に向けてパワー温存の一日でした。

以下、戦利品羅列。

・蒼と青の狭間に ~未読。
・アパルトマン ~未読。
・雨月
・K先生の自由研究 ~私が贔屓にしているA氏はやっぱり不在…本編で出張ってるから我慢っ。
・Comedy
・好きになってもよろしいかな。 ~金さんの漫画はいつもどっちかが変態で、今回は攻めの方。
・清夏 ~隆世を中心に世界は廻る~♪アウトドア系ダブルデートネタ。
・月読の島 ~未読。
・VIDA Y MUERTE ~ムーチャスグラシアス!ブラヴォー!です、コレは傑作合同誌だと思う。
・Rojo
・別れる2人のはみ出し劇場 ~女装ネタ♪半分は、冬コミと同じでした…。

余談ですが、emさんの描くEさんのシルエットがレイア姫だー!!嬉しいな~!って喜んでいたら、
妹にヤマトタケルノミコトかと思ったって、言われちゃいました…アレは最初のレイアじゃ、ボケっ。
ターキン総督相手に、気丈な言葉攻め台詞浴びせかけている時のレイア姫のシルエットだよっ…。
えすとえむさんは、本編とは無関係に後書きがSWパロなのがファンとしてはとても嬉しかったり。

↓は、拍手お礼。

[ 2008/08/18 22:34 ] 同人関連 | TB(0) | CM(0)

近土は不滅です! 

ということで、酷暑の中夏祭りの一日目に参加してきました。
会場には9時半頃到着…って、結局いつもよりちょっとだけ早めの到着という感じでした(笑)。
開場の拍手を聞いたのは人生二度目、ほぼ毎回参加してるにも関わらずこんな体たらくなのです。
懸念していた手荷物チェックは、待機中にスタッフが棒状の探知機もって歩いてるだけだったかな?
特に問題も手間も無く、いつもどおりに入場できました。

本日のお目当ては例によってKさんだったのですが、新刊が無かったので並ばずに買えました。
シャッター前の外列かもなあと疑ってましたが、辛うじて屋内の通常壁スペースでした、良かった!
続いて廻ったのが大好きなギンタマサークル、2年ぶりの参加なので買い逃しが出ていて悔しい~。
せめて、昨年の冬に立ち寄ってれば…うぅ、ギンタマ萌えはひと頃より落ち着いてきたつもりですが、
ジャンルスペース覗いちゃうと辛抱堪らなくなっちゃうなあ~。

ギンタマスペースを有頂天で物色しているうちに、本やらペーパーがいつの間にか増えている…。
近×土と山×土は私の萌えの原型が見事に凝縮されていて、本当にやおいの理想型なんですよ。
他ジャンルの同人誌で、ここまでカップリング(+ガチエロw)に拘ることはまずありえないんですが。
そして、近×土萌えの方は、桐青だと和×準だったりでやっぱり“同志”という気がしました、はい。

その後は向かい側の館を覗いて、貴重なみえるひと/PSYREN本とサカアベ本を予定通りに購入。
サカアベは私の萌えの端っこを掠る感じで気になっていたのですが、先ほど自己解決しました~。
ゲンスイの私的カップリング(同人誌やオンラインで見たこと無い組み合わせ…)に似てたのでした。
へたれ(健気)×オレサマ(誘い受け)的な、微やおい的な、男百合(受け×受け)っぽい感じが、ね。
ちょっと心的距離のあるパートナー同士で、最終的に究極の場面じゃ互いに切り捨てそうな所とか。
いや、これはあくまで私の妄想であって別にやおわなくても良いし、ガチであっても良いんだけど。

まあ、ギンタマもそうなんですけど、微妙に距離があって遠慮があるけど信頼や愛情もある関係が、
私のやおいの理想図なんですよー。

で、結論。
買い過ぎた…ので、3日目は極力自粛の方向で。
是が非でも欲しいのは華藤えれなさんと、真崎ひかるさんくらいかな…今のところは…。

<戦利品一覧>※備忘用なので、サークル名割愛
・EVERYBODY SINGIN' LOVE SONG
・暗闇でダンス~冬悟がカワイイーっ!
・こっちを向いてよハニー
・The Still Steel Down
・四六時Chu
・STAR GAZER
・SLIME ROAD
・TOTALLY WIRED
・幼稚なヌード 2
・re:print
・re:print Ⅱ
・HAPPY EVERYDAY

一番のお目当てだけ、分厚い上にネームが多いので読んでません!

↓は、拍手お礼とつい先ほど知った衝撃のニュース。

[ 2008/08/15 23:08 ] 同人関連 | TB(0) | CM(0)

媚の椅子 

コミックマーケット準備会からの緊急のお知らせ

夏祭りまで、あと2日。
今年はまる2年ぶりに、二次ジャンルのスペースにも初日から参加しようと思っていたのですが…。
しかも、私にしては余力のあるスケジュールを組んだので、早朝待機を目論んでいたのですが。
(何しろ一昨年は前日仕事で終電→会場着が10時過ぎ→待機→入場→退場→職場直行コースw)
コミケの入場待機時間は、年々ストレスを感じない迅速な流れになってきてたように思うのですが、
今年は一体どうなっちゃうんでしょうか?

私は限定品や企業スペースには興味がないので、基本的にはが買えればオッケーなのですが、
いずれにせよ初めての緊急事態なので、今回がどのような状況になるのかまるで見当つきません!
というか、J庭や特定ジャンル限定のイベント規模だと持ち物チェックも不可能じゃないだろうけど、
コミケって参加人数の規模も参加者の雰囲気も、スケールが違いすぎるからとても不安ですねー。
しかも、私ってば要するに東館行きが2年ぶりな訳ですから、初参加の時並に気を引き締めなきゃ。
兎も角、3日間無事に滞りなくイベントが進行しますように…。

お話はガラッと変わって、本日の感想をば。
今日も相変わらずまるで小説が読めておらず、新装版や新刊コミックスをチビリチビリ読んでます。
いずれもそこそこに面白いのですが、萌えのテンションが上がりきらないので作品選定に迷います。
結局、先週末に買って読んだ池玲文さんの新刊をば。

池さんのややアサッテな感じのキャラとプレイと、ある意味でマニアックな局部描写は今回も健在!
私個人はこの麗しい作画と、なのに設定がシリアスからコメディに横滑りしている作風が大好き♪
でも、今回は何だかいつも以上にオススメしづらい…微妙にスレイヴァーズ系に近い気がする…。
夫々の物語はシリアスだったり、ヤクザだったり、健気だったりのBLなのに全体的にギャグっぽい。
池さんの描くキラキラした容姿の登場人物達は、美しさよりダメっぽい性格が勝ちすぎちゃうんだな。
まあ、ソコは著者の狙い通りでしょうし、こういう筆に気合の入ったギャグが持ち味なんでしょうね。

私は、こういうエロくて笑えるBLも大好きデス~♪

□媚の椅子
□暗夜の磔 前/後編

同じカップルの物語なのにっ!「媚の椅子」@変態CPから「暗夜の礎」@バカップルに華麗に転身。
ヤクザの執着愛とか主従愛的なBLの筈なのに、受けの変態的執念ぶりが凄まじくて笑えます。
肉体的には主×従でしたが、精神的な魂レベルでは従(変態)×主(ツンデレ)にしか見えない。
ちなみに、このヤクザ(加賦)は『青色契約』でチョイ役で出演されていたキャラだと思います。

□トカゲと蝶番 
これは、好みが分かれそう…。
美形ドS(だがツメが甘くて実態はヘタレ)×童顔ドM(小さめの分身が可愛いらしい)の幼馴染モノ。
残酷なオレサマ少年に心惹かれつつ、恐れつつ、拒絶できず、過去の記憶がトラウマになっている。
とはいえ、この美形オレサマは操作し易いタイプなので、今後の関係は逆転していくと思われます。
というか、いずれにせよこの攻めは(本命である)受けには頭が上がらない系なのは明白なのだ。
こういう無駄に美貌で頭脳も明晰なのに、レンアイゴトにソレを全く生かせないヘタレは大好物~♪
著者曰く、ある意味で本来の“萌え”に立ち返った設定だそうですが、私はコッチ系もバチコイです!

□成立しない朝
健気でセンシティブなメガネ受けが攻めと再会してグルグルするハナシ。
グルグルの部分がとても大げさな感じで、攻めの無駄に自信に満ち溢れた表情も仰々しくて笑える。
これはシリアスの仮面を被ったギャグBLです、池さんの麗しい描写の無駄なキラキラを笑うべし!

てことで、表紙画像とタイトルと帯とあらすじに騙される方も多いでしょうが、基本は笑えるBLです。
アサッテなBL(※BL作品の基本に忠実なのに着地点が)がお好きな方には、オススメの一品。
但し、池玲文さんの著作を読まれていない方は、他の作品から入った方がよろしいかと~。

<作品データ>
・池玲文『媚の椅子』(リブレ出版スーパービーボーイコミックス)2008.8
媚の椅子 (スーパービーボーイコミックス)媚の椅子 (スーパービーボーイコミックス)
(2008/08/10)
池 玲文

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[ 2008/08/13 21:30 ] comic BL | TB(1) | CM(0)

もしも願いが 

いやあ、実は前々から不思議だったんですよねー。
たまに、ウチのブログに私のHN(+BL)で検索して来て下さる方がいるのは何故なんだ、と…。
恐らく、この漫画家さんの公式サイト探していらっしゃったんでしょうね…HN被っててすみません!
私、この作者さんとは全然無関係ですからっ!この記事でまた、検索が増えちゃいそうだけど(笑)。
てことで、名前(ペンネーム)が被っているのも何かの縁だと思いまして、買って読んでみました。

…え、えーと、この漫画はBLじゃないですよね?JUNEっぽいというか、全体的にネムキっぽい?
作画路線的には、羽海野チカ―諸星大二郎―増田こうすけデルタ地帯の丁度真ん中辺か?
全編男(の子)同士の物語なのは間違いないんですが、リーマンネタ以外受け⇔攻めが判定不能。
コメディテイストも多いはずなのに、何となく陰影が濃いっちゅーか網掛けが少し不気味っちゅーか、
この世ならざるものが召還されていそうな、そんな独特な暗さが病みつきになる感じの作品集です。
とても完成度の高い作品ばかりなんですが、BLを期待すると全く当てがハズれます

こういう真面目な作品を読んだのは不意打ちで久しぶりだったので、ちょっと動揺しています(笑)。
とはいえ、いずれにせよネムキテイストがお好きな方にはとってもオススメな一品だと思います!

□もしも願いが[前・後編]
(バカ)高校生同士の青春ラブ未満♪…メガネっ子とメガネレスっ子。
(私には)受け攻めは判定不能(受け×受けぽい)…マサムネの攻め濃度が勝ち過ぎてたね…。

□冬とエゾシカ
美術教師と(ちょい)デンパ系男子高校生。
レンアイモノというよりは、両親の不仲で孤独だった少年が先生の手の温もりを知るハナシでした。
これも受け攻め判定不能、どっちもリバもオッケーな懐の広いキャラクタに見えたので。

□砂の城
一条ゆかりさんの、同タイトル作品に対するオマージュが少しあるのかな?
初出が「兄弟カタログ」だったので、異母兄弟の近親相姦…まではいかないJUNEテイストの短編。
この兄弟はそのままでも幸せなんでしょうけど、弟君の想いはもうちょっと報われて欲しかったです。
西日が切ないなあ…組み合わせ的には、異母兄×健気系の弟。

□かわいい子には仕事をさせろ
これも、いわゆる主⇔従アイ?
カップリング的には従×主だと思われますが、私的には逆でも美味しいかな?
従者のドM度変態度も、昨日届いたスレイヴァーズ・プレミアムブックの冴木にやや劣る…(笑)。
この短編集で、唯一何の気兼ねもなしに笑える極道主従コメディだったと思います♪

□月下に咲く
月岡先輩(のビジュアル)は、どこかで目にしたような…ってか、この組み合わせに既視感が…。
唯一、分かりやすいへたれ後輩×ツンデレ先輩のリーマモノBLでした~♪カワイイ系です!
しかし、月岡先輩は頼りなさ気な儚い雰囲気でしたが、実は結構マイペース系な予感がします。

□出口のない場所
あわわ…昨今じゃ、滅多に目にしなかったタイプの哀しい顛末だ…。
どんな境遇にあったとしても、出口はどこかに通じているはずだから、彼らも見つけて欲しいなあ。
遣る瀬無い系の青春悲話でした。

おまけ漫画(番外編)もいっぱいありましたが、感想割愛。
ちなみに、エゾシカの肉はとても匂いがキツいので、私は苦手…食べたことはあるけどね…。

<作品データ>
・TATSUKI『もしも願いが』(東京漫画社マーブルコミックス)2008.9
もしも願いが (MARBLE COMICS)もしも願いが (MARBLE COMICS)
(2008/08/11)
TATSUKI

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[ 2008/08/10 21:53 ] comic BL | TB(0) | CM(0)

長い間 

私が世界で一番大好きなBL漫画家さんは、館野とお子さんです♪
それこそ今まで浴びるほど沢山のBL漫画を読んできたので、大好きな作品は山ほどありますが、
“BL作家”で括ると館野さんがトップで、“BL”という冠を外せばあとり硅子さんに軍配が上がります。
(あとりさんもBL作品を何本か描かれておりましたが、全作品の20%程度なので↑のような結果に)
“萌え”というよりも、もっと深く沁み込む感じで、心の琴線に触れる漫画を描かれている(た)のが、
私にとってこのお二人なんですよね…寡作である(あった)という特徴も現状で共通しております。

特に、今回ご紹介する『長い間』はとても思い入れの強い作品です。
雑誌掲載時に中編を読んでから、まる3年待った(というか、待たざるえなかった)作品ですからっ!
当時の私はリアルタイムにフリーターで、三十路という響きにはまだちょっと距離があった時なのに、
コミックスが“奇跡”的に無事刊行された頃には、もうその言葉が我が身に迫ってきてる状態であり、
こうして巡り巡ってブログで紹介する機会が来た今は、彼らの年齢を超えているという悲しい現実。
まあ私の方もこの“間”にイロイロありましたが、今となっては半分夢のようなうやむやな記憶だ…。
そして、雑誌で読んでいた当時から、自分の将来も阿部君に近いんだろうなあと、予測してました。
いやもしかしたら、当時の私はもっと暗澹としたものを内に抱えて悲嘆にくれていたかもしれない…。
この主人公の阿部君程度に穏やかな“日常”を過ごせている今日を、天に感謝すべきかもね(笑)。

てことで、感想の余談も“長い”ですな。
高校時代から、一時的な空白期間を除いて宮木と阿部はずっとつかず離れずの距離を保っている。
青春時代に一度だけ、激的な(未遂の)接触があったとはいえ、今は互いに“親友”のポジションに。
但し、阿部には暗黙の確信があって、その特別なポジションを無意識に期待してる図々しさがある。
故、その長い(膠着時)間に業を煮やした(のかもしれない)宮木の方から、変化の風が吹いてくる。
阿部は宮木の婚約者の登場に動揺し、従来の二人の間の穏やかな距離と時間を反芻しては悩み、
自身の心の在り処と宮木の心のベクトルを問い質して玉砕し、初めて自身の横着さを反省します。

宮木と阿部の間をかき乱す“女性”キャラも秀逸です。
三者三様に“結婚”というビジョンに“理由”があって、それが恐らく“恋愛”とは別のモノになっている。
孤独と分かつため、現状を打破するため、穏やかなモノを得るために関係は目まぐるしく動き出す。
まあ、BLということで決着のポイントは見えているんですけど、どう転ぶかがやっぱり気になる訳で。
後編までの三年の月日は大変長く、でもその分ソコが読めた時の感動も一入で筆舌に尽くし難い。
最初の阿部の確信は直感的に過ぎないのですが、でも大筋ではハズれていないコトが無事判明し、
阿部は客観的に見るとちょっぴり“狡猾”な手段を用いて、特別なポジションを保守するんですな。
まあ、二人が二人で在る理由って千差万別であって良い筈だし、あえて“名前”をつける必要もない、
と、私なんかは常日頃から思っているのですが…。

私にとってはかけがえの無い作品なんですが、“恋愛”体質の人には向かない漫画だと思います。
名前の無い関係に“萌え”を感じられる方には、オススメです~♪

ちなみに、同時収録の「僕と君とのこれからは」はおバカなコメディBL(後輩×ヤンキー先輩)。
こういうノリも館野さんのもう一つの顔であります!

<作品データ>
・館野とお子『長い間』(フロンティアワークスダリアコミックス)2005.8
長い間長い間
(2005/08/22)
館野 とお子

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↓は、拍手お礼と某カタログ雑感。

[ 2008/08/07 23:06 ] comic BL | TB(0) | CM(0)

白雨 

真崎さんの小説は、私好みの設定なのに展開駆け足だから勿体無いなあ、といつも感じます。
文章の運び方、もしくはプロットの取捨選択の段階で、微妙に私の萌えを外されてしまうみたい…。
今回の作品もそんな些細な引っかかりというか、気になるポイントというのは何箇所かありましたが、
それでも今まで読んだ3作の中では断トツで面白かった!実は、感極まって泣きそうになりました。

だって、二人の“恋”模様が健全だったんですもん!
先月読んだ腰乃さんや李丘那岐さんの作品も、夏らしいこざっぱりした健全なBLだと感じましたが、
この作品も、夏を舞台にした一瞬の“恋”の煌きが時を経てかけがえの無いモノに転じる物語でした。
校則違反を理由に課せられたボランティア活動を通じて、初めて会話し意気投合した水沢と加賀は、
開放的な気分と運命的な何かを感じて、瞬く間に一線を越えます…が、それはあくまで真夏の夢。
無力で若い彼らでは、恋の情熱だけでは人生を渡りきれず、二人の仲は引き裂かれてしまいます。

ボンボン育ちの加賀と、アルバイトで稼いだ貯金を家賃に充てなければならない水沢の境遇では、
“お金”に対する価値観が違いすぎて、聡明な水沢は二人の関係が立ち行かない現実に自覚的。
親の脛を齧ってる身の上の“バカボン”加賀は、水沢を守りきる盾もなければ親に盾突く武器もない。
畢竟、水沢は情熱だけで全てを押し切ろうとする頭の廻らない加賀を切り捨て、完全逃走を試みる。
パートナーはおろか、自身の身すら守れない二人にとって、これが出来うる限りの最良の策な訳で。

で、年月を経て無事に再会を果たす訳なんですが…。
視点キャラの水沢がその“運命的な恋”を、“人生唯一の恋”と信じているのは仄めかされてますが、
再会後の加賀はコブ付きだし、正体不明に描かれているので彼の心中はなかなか見えてこない…。
が、水沢に会いにきた(迎えに来たと言っても良いと思う)加賀が、唯一携えてきた武器を知るとね、
想定範囲外の彼の実直(一途)さに、「うぎゃああっ!!」って、心奪われちゃうんですよね(笑)。
生まれながらにステータスの高い加賀はもっと高性能の武器も持てるし、選択肢も多い筈なんだ。
なのに、水沢に会うために携えてきたのは当時と変わらない、いえ、もっと強化されたアレなのだ。

通常タイプのオレサマ攻めなら絶対に違う武器を携えて、完全武装して出直して来ると思うのです。
でも、加賀は違った!ストレートかつ健全に腹を括って、世界の中心でも愛を叫べるタイプでした…。
この素朴な再会BLに、私がここまでテンション上げたのはそんな加賀の度量の大きさにあると思う。
私は元々オレサマ攻めが大好物ですが、加賀はそんじょそこらを差し置いて頭一つ抜けてました。
マジでカッコ良かった!ご馳走様です~♪

<作品データ>
・真崎ひかる『白雨』(陵クミコ・画、幻冬舎ルチル文庫)2008.1
白雨 (幻冬舎ルチル文庫 ま 2-1)白雨 (幻冬舎ルチル文庫 ま 2-1)
(2008/01/18)
真崎 ひかる

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[ 2008/08/04 01:58 ] novel BL | TB(9) | CM(3)

イロメ 

草間さかえさんの漫画は、私はページを捲るたびに指先がチリチリorピリピリしてくる気がします。
登場人物の心情をギュッと凝縮させたコマ(シーン)の随所に、意味深なメッセージが隠されており、
無駄な画面や構図などは一切無く、読者が心置きなく物語セカイに入り込める要素で満ちている。
私の読解力じゃ、著者が作中に滑り込ませた意図の半分も解しているかどうか疑わしいのですが、
一を読んで十を知るのではなく、十読んでようやく一個の意味が見えてくるこの過程が案外楽しい♪
即ち、何度も繰り返して読み返すことで新しい発見が起きる、そんな贅沢な作品群だと思うのです。

草間さかえさんのファン歴=BL読書歴と言っても過言ではなく、私はこの著者の作品をなくして、
BL漫画について語る術がありません!8年も懲りずに作家買いをしてますが、今回も大満足デス!
本作は、(元-男子)“高校”を舞台に繰り広げるダンジョン型RPGですね、無限の青春ラビリンス
バトルフィールドを“学校”に移しても草間さんの作品は相変わらずで、メガネは最凶の武器でした。
ホーミング機能を完備したアサルトミサイルに匹敵する命中率で、へたれ攻めは百発百中で追撃
メガネは、BL界では最強の武器(防具ではあり得ない…)なんだなと痛感しました(笑)。

とまあ、冗談さておき。
この登場人物たちは、自身がはぐれ者/異分子であることに対する漠然とした不安を抱えている。
もっと言えば、自身の異質性は兎も角、その弊害がパートナーにまで及ぶことを深く憂いています。
こういう“世界の見え方が違ってる”コトに対する漠然とした不安は、あの閉鎖的な独特の空間では、
多かれ少なかれ誰もが目の当たりにしたことのある悩みでしょうし、渦中を生きる彼らにとっては、
殆ど致命的/決定的と言って良いくらい、“将来”の可能性を揺さぶる問題として描かれています。
尤も、草間さんのキャラクタはそんな内に抱えたものを露骨に表面に出さずに抑制されてますが…。

私のような鈍感な読者では、指先がピリリと痺れる電流めいたモノを直感的に感じるのが精一杯で、
結局、彼らの“痛み”を判断する術が無い…ってか、喉元通り過ぎて久しすぎる感覚なんだな(笑)。
ノスタルジーは感じるけれど、それ以上でもそれ以下でもなく、そんな時代もあったな程度の記憶。
結局、彼ら自身も気付いてはいるのです、劣性フラクタルを壊す力は己自身のちょっとの勇気と、
夫々のパートナーから補給される“愛情”如何でどうにもできるというのが、セカイの“本質”だとね。

もう、何度も繰り返して読める美味しい漫画です!ご馳走様でした~♪

□イロメ
草間さんの、萌えシチュエーションであるメガシャが見れます!生徒×教師。

□花いちもんめ
先輩が喪失した“時間”と“足の一部”が、周囲に“想われる”ことで露見するという手法がお見事!
ガタイのいい短髪年下攻めがカッコイイ~♪

□うらはら
□あつくてつめたい
己の欲望に率直なハナシをすると、受け⇔攻め逆の方が萌えなのであります!
幼馴染の二人が成長して、恋情ちゅーか劣情ちゅーかを知って、初々しくジリジリ距離詰めます。
光彦の本音に戸惑いつつも、ちょっとづつ馴染んでいくのであろうナオシの健全さが可愛かった♪

□カオス
可愛い年下の男の子(元生徒)が、白川先生にかけられた“呪縛”を解いてくれるお話。
ペーパー目当てに買った雑誌のディアプラスで読んだ時は、“展開”がよく分かっていなかった…。
フラクタルとかカオスとか、この専門用語が円陣闇丸さんの作品とイメージがダブる印象です(笑)。
いずれにせよ、試行回数を重ねることで無限のループを突き破って脱出するタイプの前向きなBL。
少年も青年も壮年も熟年も、忘れがちですが元をただせば小さな可愛い男の子だったのですよね。
“若芽”は確かに美味だけど、大きく健やかに育ちきった“受け”もソレはソレでとても美味しいのだ♪

カオス
フラクタル

□先生の写真
先生本懐を遂げるの巻~♪

<作品データ>
・草間さかえ『イロメ』(新書館ディアプラスコミックス)2008.7
イロメ (ディアプラスコミックス)イロメ (ディアプラスコミックス)
(2008/07)
草間 さかえ

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↓は、ディアプラスの草間さん3点セットの写メと拍手お礼。
[ 2008/08/01 05:48 ] comic BL | TB(2) | CM(5)
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Author:tatsuki
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